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近江路余話  懐かしい旧友との再会 [2013年09月08日(Sun)]



大津は昔、朝鮮からの渡来人が住み着いたと司馬遼太郎は言う。
古代日本をリードする知識階級を形成していたに違いない。
かつては大津宮が置かれ、神社仏閣の数は全国有数である。
折りしも、仙台博物館で「近江巡礼」が開催。早速足を運んだ。
重文とされる神仏の数の多さには驚くばかり。

大津の宿は「ブルーレイク」。京阪大津駅に隣接している。
喫煙の部屋しか取れず、中に入るとタバコの匂いがするが直ぐに
慣れてきた。実はこの宿が動くのに最適であった。なにせこの駅
から北は坂本。南は石山寺。西は京都の地下鉄へ直結の琵琶湖畔。

荷を解く間もなく、懐かしい人と会うために私はホテルを出た。
盛岡の小学校時代の友人が隣りの山科に住んでいることに気付き
ハガキを出したところ、直前にメールが入り、会う事になった。

約束の山科駅で待つ間不安があった。何せ何十年も会っていない。
賀状のやり取りだけで、幼い頃の顔もおぼろげである。しかし
現れた彼を見て直ぐに分かった。陽に焼けた顔からテニスをして
いたこと。左利きであったことなど思い出した。顔の特徴も変わ
らない。彼も手を振る私を見つけて笑顔で握手。驚くことに、
いきなり奥さんに車を運転させて伏見に行くという。丁度、退社
時間と重なり道は渋滞。30分位の車中の中で話は弾んだ。

彼はエンジニアで定年後の今も韓国へ行って技術指導をしている
とのこと。それで返事のメールが遅れてしまったと謝っていた。
伏見は酒どころ。酒蔵の店で原酒を飲み、積もる話に花が咲いた。
共通の話題も沢山あり、離れていた二人の長い歳月は一遍に氷解。
帰りも奥さんに迎えに来てもらった。仲の良かった友人を誘いまた
近く会う約束をした。近江の一歩は旧友との再会で始まった。
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