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「第一回こどものための邦楽コンサート」 [2013年06月15日(Sat)]


3月30日(土)の朝、会場に集ってきた子供たちは皆、
笑声が無く緊張の面持ち。準備が整い、リハーサルが始
まる。6才の女の子が着物姿で舞台に座ると急に場が和
やかになる。順次13曲を終わり全員の集合写真を撮る。
ピッと背筋を伸ばし、正面を見据えた顔からはいよいよ
始まるという緊張と不安が伝わってくる。ここに勢揃い
した35名の子供たちは6才の幼児から高校2年生まで
の筝や三絃を習っている子供達。仙台三曲協会会員の先
生方10名の社中と高筝連の白石高校の生徒達である。
内訳は幼児1名、小学生16名、中学生10名、高校生
8名。学校数は23校に及ぶ。初回にしては予想を上回
る参加人数となり、まずは主催関係者をホッとさせた。

個性溢れる多彩な演奏
開幕の午後1時半。呑山佳子アナの開幕の挨拶に次いで
登場したのは5人による「絵日傘に寄せて」。可愛らしく
仕上がった。幕が無いので舞台の出入りや楽器の準備が
すべて観客から見えるので、飽きさせない。この会場は
宮城野区文化センター大ホール「パトナホール」。
パートナーの略である。昨年10月に落成したばかり。

天井は高く音響設備も抜群でマイクは不要。会場は3百
人位でほぼ満席。この日は子供の親や親戚位が来る程度
と思っていたところ何とチラシの効果か、半分位埋まる
盛況ぶり。2番目は本日最年少出演者の奥山渓花ちゃん
6才。「三段の調」を物怖じしないで堂々と演奏する。
会場は笑顔の大拍手。次いでお兄ちゃんの奥山矩誉君
(小3)は「春の光」を弾く。次の笠原雅君(小4)は
椅子に座って三絃演奏。「荒城の月中国地方の子守唄」。
長い棹に巻きつくように身体を曲げて椅子から落ちんば
かりの熱演にハラハラ。終わると安堵の温かい拍手が
送られた。5番目の「ひぐらし」の小倉由也君(小5)
は武道で修練した姿勢の良さが光る。演奏に加え歌まで
立派に歌ったのには感心。後日、河北新報朝刊の紙面に
写真が掲載された。姉妹での合奏が二つあった。
「小さな影」は赤間梨花・早貴姉妹。「きぬた」は千葉美
緒・七瀬の姉妹。いずれも息のあった演奏。山田流の参加
は前述の「ひぐらし」と本手替手の本格合奏をした「三段
の調」。これを安海七那・也子姉妹と岡崎柾汰君の3名が
演奏。今回多かったのは学校で教えていた子供たちの演奏。
越後谷恵美氏指導の原町小学校の4名による「四季の日々
より〜春の日」。菊池文恵氏指導の幸町中学校三名による
「子供の為のメドレーサザエさん 鉄腕アトム」また田村
雅楽徽氏指導の生徒による「水面」そして高筝連の白石高
校2年生4名による「みずほのうた第二番」また佐藤佳世
子氏が指導した佐沼中・佐沼高校生を中心とした「千鳥の
曲」。いずれもまとまりのある良い演奏を聴かしてくれた。
白石高校と佐沼高校は3月10日に大阪に招かれて演奏し
てきただけあって落ち着きがあった。特に最終曲の「千鳥
の曲」は本格的な古曲で、筝だけでなく菊地真亜子さん
(高1)の歌は会を締めくくるにふさわしかった。

若い芽をさらに大きく
この会の準備に企画委員会は何度か会合を重ねたが、一番
重要な点は子供たちが楽しくまた出たいと思う会にしたい
ということ。そのためには自分の演奏だけでなく他人の演
奏もリハから聴くことに心掛けた。自分の演奏が終わると
子供たちは会場で聴いていたが、緊張から開放され、生き
生きとした無邪気な子供に戻っていた。子供らを演奏会に
向けて長い間ご指導いただいた先生方、本当にご苦労様で
したと言いたい。しかし、この活動は緒に就いたばかり。
長く継続しなければ効果はない。少子化・多様化による伝
統音楽の衰退を食い止めるには今、三曲をやっている若い
芽を宝物のように我々三曲関係者が大切に育てていかなけ
ればならない。今回の開催に自信を持ち、至らぬところを
反省しもっと裾野を広げ、若い芽を育てる土壌・土俵にし
たいもの。

このコンサートを聴いた校長先生の感想
このコンサートに来られた原町小学校の遠藤和彦校長が
学校だより「柿の木」に感想を書かれておりました。
ご紹介します。
「残心」という言葉が頭をよぎったのは、三月末に行われ
た「こどものための邦楽コンサート」で筝を演奏する子供
たちの所作を見たときです。左の指で絃を大きく弾き、そ
れによって生み出された音が消えるまで左手は挙げたまま
なのです。絃を弾くという行為に心を途切らせることなく、
音とともに所作にも余韻を残そうという姿勢をとても美し
く感じました。〜途中略〜  

子供たちの動作は「残心」という認識はなくとも、絃を弾
き終えたときの一つの所作として身に付けられてきたので
しょう。筝という習い事を通じて、子供たちが「美しい所
作」を積み重ねていることに素晴らしさを感じました。
それとともに、指導なされている方々への感謝の思いを強
くしました。   校長室から

わざわざ会場に聞きに来られ、貴重な感想と共に会を紹介
していただいたことに深く感謝申し上げたい。
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