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「のぼうの城」に天と地を見る [2013年02月15日(Fri)]


映画はしばらく振りだ。映画の題名は「のぼうの城」。
北条氏が秀吉勢に攻められ、唯一落城しなかった城。
しかも、10万の大軍をたった500名で守りきった。
まさに伝説の城が今の埼玉県の行田市に存在した。

その殿様はでくのぼうで暇さえあれば農家に出向き、
百姓と親しく接していた。これが後にものをいう。
石田軍に囲まれ水攻めになり窮地に陥ったが、堤を
壊して救ったのが百姓であった。そんな筋書である。

この映画を観たのには訳があった。実は3年ほど前
行田市に古代蓮があると言うので上京したついでに
見に行った所、古代蓮だけでなく、世界各地の蓮が
咲き誇っていた。偶然、そこで知人に会い展望台に
案内されたが、そこから見下ろすとお城と殿様の絵
が田んぼ一杯に大きく描かれていた。これがうわさ
の「田んぼアート」であった。その時の説明では近
くこの地を舞台にした「のぼうの城」という映画が
上映されるとの話しであった。それが翌年の大震災
で上映が延期されていたのだ。

映画館の切符売り場で、奇妙な張り紙が目に付いた。
「水攻めの場面がありますのでご了承下さい」とあ
る。映画の一場面をわざわざ断っているなんて初め
てのこと。しかもその場面が重要な山場であろうこ
とは予想できる。それをあたかも悪いことのように
お断りしているのはどうも不思議でならなかった。

そのことを夕食時に話していて合点がいった。そう
大津波を経験した人は水が大迫力で迫ってくるのを
見てどう感じるか?フラッシュバックして取り乱す
人が出てくるかもしれないことへの配慮なのだ。

自分の迂闊さを恥じると共に心の傷跡の深さをも
思い知らされた。確かに映画ながら堰を切った水の
迫力はすさまじいものがあった。

津波のわずか半年前に見た蓮の花の可憐なピンク
はまさに仏の座を飾るにふさわしい世界であった。
狂乱怒涛の地獄絵図と清楚な蓮の花の静寂さは現
世の縮図を見る思いである。行田の思い出は深い。
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