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お雛さま 笑顔のかげに涙あり [2011年04月02日(Sat)]

大震災で遠い過去のような気がするが、記憶に残
したい演奏会がわずか1か月もしない先月行われた。
3月5日(土)13時30分から「第11回筝・三絃・
尺八演奏会」が戦災復興記念ホールで開催された。
いわゆる若手の三曲協会会員による演奏会である。
昨年に続き、小学1年から中学2年までの子供たち
が参加。今年の出演者は24名。開幕曲「花かげ変
奏曲」は筝1・2、17絃、三絃の4つのパートに
分れ17名が参加した。最初は皆、緊張の面持ちで
あったが、本番は落ち着いて演奏を終えた。
続いて「祭花」は18名が参加、早い曲調を見事に
演奏。2日間、指導してきた田村雅楽徽、鶴巻春雲
両企画委員も練習を通して一番良かったと、ホット
安堵の表情。本当に子供たちは本番の舞台に強いと
感心。その最たる例が孫のリッちゃん。練習にかけ
る熱に波が多すぎ、半年以上かけても仕上がらない。
1月の総練習で自分ながら目途がついたのか、サボ
る日が出てきた。こちらも焦りを表に出さず、練習
しろとは我慢して、言わないようにしていた。
いよいよ3日前になって、隣の部屋で聴いていると、
ちょくちょく引っかかっている。そこで腹を決めて、
正面に座って、「お前のお陰で折角一生懸命やって
きた子が迷惑をする。出演を辞退しなさい」とはっ
きり言って聞かせた。いつものジイと違う態度にジ
ッと顔を俯けたまま、声を出さずに泣いていた。
次の日、筝の寿好先生に話したところ、リッちゃん
を呼んで稽古してくれた。その時の様子は神妙で、
真剣な態度だったと知らせてくれた。そこで私は先
生から出ても良いとお許しが出たよ。良かったね。
キッチリやろうね」と話すと、素直に大きくうなず
いてくれた。
藤崎の京都展で白酒と菓子を買って、3日の雛祭り
を祝った。次の日、まだつまずいており、不安あり。
本番の朝、車に乗せて行く。「何か今日やるって気が
しない」と話しながらもほとんど無口。緊張が伝わ
ってくる。会場では子供たちが一杯来ていて、気持
が和らいだのか、いつもの笑顔が戻っていた。
本番を終え、顔をほころばせながら私の隣の席に来
て、他の演奏を聴いていた。
帰宅時に三越の金沢展でシュークリームを買って、
一回り大きくなったリッちゃんに届けた。
関係者の皆さん本当に「お疲れさまでした」。

震災で演奏会場が相当傷んでおり、予定の演奏会は
ほとんど中止に追い込まれている。舞台が無いのは
目標が無くなり、拍子抜けの状態。一日も早い復興
を願うが、生活、大きくは経済が最優先になり文化
関係は後回し。忍の一字で我慢をせざるを得まい。
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