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四季折々の雑記

 30年以上在籍したメディアでは「公」の動きを、その後10年以上は「民」の活動を中心に世の中を見てきた。先行き不透明な縮小社会に中にも、時に「民の活力」という、かすかな光明が見えてきた気もする。そんな思いを記したく思います。


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200万検体の無料PCR検査が持つ意味 [2021年01月25日(Mon)]

無症状感染者見つけ高齢者への感染を防止
社会全体の感染状況占う手掛かり
コロナを「正しく恐れる」データ期待



日々、大量に流れる新型コロナウイルス関連のニュースを見ながら何かと分からない点が多い。確かに連日報じられる都道府県ごとの新規感染者数から感染が拡大している深刻な現実は実感できる。しかし「爆発的な感染拡大」(ステージ4)といわれても、身の回りにどの程度、感染が広がっているのか、その危険性が分かる人は少ないのではないか。新型コロナを「正しく恐れる」ためにも、社会全体の陽性率など分かり易い数字が必要な気がする。

▼19万人対象の日本財団調査

広島市が先に打ち出した市内中心部計4区の全住民・就業者を対象にした無料のPCR検査がその1つの方法と思う。しかし、国内でのPCR検査能力は1月17日現在、1日当たり約12万9000件。一時に比べ整備が進んだとはいえ、全国的に行うのは技術的にもコスト面からも難しい。ここは日本財団が東京都内の高齢者福祉施設や療養型病院の関係者19万人を対象に近くスタートする無料のPCR検査に注目したい。

計画では2月初旬、東京・お台場に拠点となるPCR検査センターを開設、当初は1日3000検体、4月には1日1万4000検体まで検査能力を高め、ワクチン接種が一定程度広がると予想される7月までの半年間に約200万検体を検査する。費用は約200憶円。対象となる施設は特別養護老人ホーム、介護老人保健施設など都内2844カ所の高齢者福祉施設と療養型医療施設(病院)40施設。センターの完成を待って施設単位で受け付けを開始する。

各施設からの申し込みを対象者の約半数の10万人と想定。1日1万4000検体を検査することで1カ月に約40万検体、一人当たり週1回の定期検査を行うとしている。当初は対象となる唾液を直接回収、その後は郵送方式も併用して集め、日々の検査数と感染確認数を特設サイトで公表する計画という。

施設の関係者から無症状の感染者や軽症者を早期に見つけ入所者や入院者への感染を防止するのが狙い。厚生労働省によると昨年11月25日から6日間に全国で発生したクラスター約170件のうち39件が高齢者福祉施設で発生しているほか、70歳以上の感染者の死亡率は4・4%、80歳以上は12%と高い。施設でのクラスター発生を防止することで70歳以上が85%を占める高齢者の死亡率に一定の歯止めが掛かると期待される。

▼何人を検査した結果なのか?

プロジェクトに関し、さらに以下2点に注目する。一つは日々の検体検査数と感染数が併せて公表される点。PCR検査は現在、国立感染症研究所や検疫所、地方衛生研究所、各地保健所や民間の検査機関などで行われているが、データの処理方法などに違いがあるとして日々の速報は感染者数に限られている。「何人を検査した結果なのか」が不明で、感染者数をどう読み取ればいいのか、筆者のような素人には分かりにくい。双方の数字が公表されれば陽性率が推定でき、全体状況を感じ取る手掛かりになる気がする。

もう一つは、検査が施設を支えるエッセンシャルワーカー全員を対象に行われる点。これまでの検査は有症者や濃厚接触者を中心に行われており、昨年12月時点の東京と大阪市の陽性率もそれぞれ6・2%、10・5%と高い数字となっている。全員を対象とする今回の検査では本人が気付いていない無症状者の感染者を発掘できるだけでなく、全体の感染状況を占う指標にもなる。

東京・世田谷区の広報誌には、昨年秋から年明けにかけ健常・無症状の介護職員ら5455人を対象にPCR検査を行った結果、計55人(1%)が陽性だったと報告されている。1%を東京都民1400万に当てはめると14万人。これに対し東京都の累計感染者数は約9万4000人。仮に1%を前提にすると感染者は100人に1人に上り、さらに4万人を超す感染者がいるように読み取れる。果たしてそういう解釈が成り立つか。政府の分科会がPCR検査の陽性率など6つの指標で示す4段階の感染状況も難解だ。

10万人規模となる見通しの日本財団調査でどのような数字が出るか、さらにその数字をどう解釈すべきか。調査には日本医科大付属病院、順天堂大学医学部、東邦大学医療センター大森病院、聖路加国際病院、災害人道医療支援会(HuMA)の医師も参加しており、専門家の立場から分かり易い見解が示されると期待する。民間が取り組む異例の大規模検査の結果に注目したい。
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