CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

四季折々の雑記

 30年以上在籍したメディアでは「公」の動きを、その後10年以上は「民」の活動を中心に世の中を見てきた。先行き不透明な縮小社会に中にも、時に「民の活力」という、かすかな光明が見えてきた気もする。そんな思いを記したく思います。


<< 2021年07月 >>
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
buy website traffic
インド体験記(下) 美の基準 (12/09) TNF広報ファン
音禅法要 (05/31) D.G. Internacional, S.A.
インド体験記(下) 美の基準 (04/17) ヒメ
日本文化、色濃く残すパラオ  (01/27) Bios Agriculture
ニュースから(4) (01/20) ラックバック
「凌霜隊」の街を訪れて (12/29) 早川理恵子
日本文化、色濃く残すパラオ  (10/18) 麻生英明
映画「蟻の兵隊」の試写会に参加して (03/08) 麻生英明
インド体験記(下) 美の基準 (03/08) kemukemu
映画「蟻の兵隊」の試写会に参加して (09/14)
最新トラックバック
論議呼ぶ被買収の100人不起訴 [2021年07月09日(Fri)]

ロ事件の不起訴宣明にも似る一律不起訴
“司法取引”の疑い呼ぶ検察判断
河井元法相による大型選挙違反事件


2019年の参院選広島選挙区を巡る買収事件で、河井克行元法相=公職選挙法違反罪で懲役3年の実刑判決、控訴中=から現金を受け取ったとして同法違反(被買収)の疑いで告発状が出ていた地元政治家ら100人を一律不起訴とした東京地検の処分の妥当性や公平性に強い疑問と批判が出ている。

東京地検の山元裕史・次席検事は臨時の会見で「大規模な選挙買収の刑事責任を負うべきは河井克行氏であり、妻の案里元参院議員=有罪確定=だ」と述べたと報じられている。その一言に「首相の5億円収賄」を立証するため、贈賄側の主役であったロッキード社幹部3人について不起訴を宣明した上で、米国の裁判所に嘱託して証言を得たロ事件にも似た空気を感じる。

公選法の買収と被買収は贈収賄罪における贈賄と収賄と同様、必要的共犯(対向犯)の関係にあり、買収した側とされた側を同時に処分するのが通常の形となる。然るに今回は河井元法相の起訴時に被買収側の起訴は見送られ、7月6日になって市民団体から出されていた告発に対する結論として一律不起訴処分が発表された。

しかし、ロッキード社幹部が日本での取り調べを拒否したロ事件のような特殊な事情はなく、買収資金を受け取った地元政治家ら関係者も受領を認めている。起訴を見送ったのは明らかに異例で、5千円を受け取った運動員も略式起訴し罰金を科してきた過去の公選法違反事件の処分とのバランスも著しく欠く。

あえてロ事件を引き合いに出したのは、一審判決までに7年を要した全裁判をフォローした立場として、贈賄にせよ公選法違反にせよ、自分が置かれた立場に対する危機感、認識の違いが供述・証言内容に微妙に影響すると考えるからだ。元ロ社幹部3人に対する尋問は、検事総長と東京地検検事正が将来にわたって不起訴とすることを宣明(刑事免責)、最高裁がこれを保証する趣旨の宣明書を出した上で、検察から請求を受けた東京地裁が米国の裁判所に尋問を嘱託する形で実現した。

3人の嘱託尋問調書は法廷で証拠調べ(全文朗読)が行われ、淡々と事件の構図を語るその内容と、ロ社と共謀して売り込み工作を進め、贈賄罪で逮捕・起訴された丸紅3被告の検面調書や法廷供述の重く固い口調には際立った違いがあった。国民性の違いもあろうが、不起訴を約束された立場と起訴を免れない立場の違いが大きく投影された結果だと思う。

今回の事件で弁護側が「(検察側が)意図に沿うように供述を誘導しており著しく公平・公正さを欠く」と非難したのも、こうした点を意識した上のことであろう。山元次席検事は「検察が(現金受領側と)何らかの取引をした事実は一切ない」と強調しているが、各社の報道を見ると、「被買収側を不起訴にして有利な供述を引き出す取引をしたのではないかと怪しまれる」と危惧する声は検察OBからも出ている。

一律不起訴処分に対し地元の市民団体が今後、検察審査会に不服申し立てをする方針を明らかにしている。「起訴相当」「不起訴不当」の判断が出れば東京地検が再捜査し、再び不起訴としても、検察審査会があらためて「起訴相当」と議決すれば強制起訴される。それを機会に一括不起訴処分を見直すのが順当と考える。

余談となるが、嘱託尋問調書は一、二審で証拠能力認められたが、事件当時、わが国の刑事訴訟法に刑事免責制度がなかったこともあり、95年の最高裁判決では証拠能力が否定された。ただし5億円のロッキード資金が丸紅を通じて田中角栄元首相に流れた事実は豊富な国内証拠からも動かない。

またロッキード裁判は4ルートに分けて審理が進められ、「田中角栄元首相の5億円収賄」を裁く丸紅ルート公判には「田中角栄研究〜その金脈と人脈」の著者であるノンフィクション作家・立花隆氏=今年4月死去=も毎回傍聴され、休憩時間などに、その日の証言や証拠調べの内容、検察側の立証方針について時に感想をうかがい、意見を交換する機会があった。驚くべき緻密な分析力に毎回、驚かされたことを記憶している。
トラックバック
※トラックバックの受付は終了しました
コメント
検索
検索語句
プロフィール

日本財団 宮崎さんの画像
日本財団 宮崎
プロフィール
ブログ
リンク集
https://blog.canpan.info/miyazaki/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/miyazaki/index2_0.xml