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四季折々の雑記

 30年以上在籍したメディアでは「公」の動きを、その後10年以上は「民」の活動を中心に世の中を見てきた。先行き不透明な縮小社会に中にも、時に「民の活力」という、かすかな光明が見えてきた気もする。そんな思いを記したく思います。


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中国 結婚できない「光棍児」 [2019年04月16日(Tue)]

「一人っ子政策」が生んだ男余り
親が奔走する「お見合い広場」



最近、日本でも知られるようになった中国の言葉に「光棍児」がある。結婚したくとも、できない男性を指す。日本でも結婚しない男性が増えているが、中国の場合は背景に1979年から2015年まで36年間続いた「一人っ子政策」が生んだいびつな「男余り」がある。結果、中国では数千人規模のお見合い大会やお見合い番組が花盛り。高価なマンションや高級車の所有など女性が求める結婚条件も厳しさを増しているという。

中国に詳しい知人によると、「光棍」は皮のない木の幹を指す。中国では親を木の幹、子どもを枝葉に例え、多くの子どもや孫に恵まれる状態を「枝繁茂叶」と表現する。皮のない幹(光棍)に枝葉は育たない、つまり子どもはできないということで、特に結婚できない男性独身者を光棍と表現するのだという。

中国・国家統計局が発表した人口動態統計によると、2018年の総人口は13億9500万人。内訳は男性が7億1300万人、女性が6億8200万人で男性が3100万人も多い。女性の平均寿命が男性を大きく上回ることから、いくつかの途上国を除くと、ほとんどの国では女性人口が男性人口を上回る。ちなみに18年、人口1億2640万人の日本は男性6150万人、女性6490万人。女性が340万人多い。

「一人っ子政策」は1970年代末に最高実力者となったケ小平氏の主導で進められた。「人口の多さが中国の経済発展の遅れにつながっている」との判断から、1組の夫婦が生む子どもを1人に制限し、99年の人口を12億人以内に抑えるのを目標とした。

84年秋だったと記憶するが、当時、厚生省担当だった筆者は、日本の無償資金援助で北京に完成した中日友好病院の取材で初めて中国を訪れた。夜、北京の釣魚台国賓館で渡部耕三厚生大臣(当時)ら日本側一行を歓迎する招宴があり、たまたま一人っ子政策が話題となった際、呉学謙外交部長(外相)が「遠い将来よりも明日の中国のためだ」といった趣旨の説明をしたのを記憶する。

30年以上一人っ子政策による厳しい産児制限が続いた結果、農村部を中心に後継ぎとなる男児を望む傾向が続き、胎児が女児と分かると中絶するケースも増えたと言われる。結果、男児の出生数は女児を大きく上回り、例えば今年10歳となる子供で見ると、女100に対し男は121・6と国連が正常値とする102〜107を大きく上回る。光棍児は少なくとも1000万人に上ると見られ、3000万人に上るとの推計もある。

こうした実態を反映して起きているのが大掛かりな「お見合い大会」。5000人近い男女が参加する大会も多く、週末に公園などで行われる「お見合い広場」も盛ん。親同士が子どもの学歴、年齢、身長、職歴、さらに家や車を持っているかなどデータを持ち寄り、互いが気に入れば日本のLINE に当たるWECHATで連絡先を交換し子供にお見合いをさせるのだという。中国に詳しい知人に、中国最大の検索エンジン「百度」で「お見合い番組」を検索してもらうと51番組も紹介され、お見合いが国民的関心事になっている。

一人っ子政策はその後、「一人っ子同士の夫婦に対する第2子の許可(02年)」など段階的な緩和措置を経て15年末に終了、16年から2人まで認める新たな“二人っ子政策”に切り替えられた。30歳以下が基本的に「一人っ子世代」であるせいか、2018年の出生率は1・24と日本の1・43(17年)より低い。第1子でないが故に戸籍を持たない無戸籍者も1300万人近くに上るという。

1人っ子政策を通じて特に女性の子育て感や生き方、価値観は大きく変わった。日本では50歳時点で一度の結婚歴もない生涯未婚率は男性23・4%、女性14・1%(15年の国勢調査)にも上っているが、光棍児の増加、女性の職場進出で中国でも未婚率は確実に増加し、晩婚化も進む。日中両国とも人口が維持される置き換え水準2・07を達成するのは至難の業である。

日本が一足早いとは言え、中国の少子高齢化も急速に進む。一人っ子政策は人口構造への影響などを検討した上で採用されたはずで、傍からとやかく言う話ではないが、国の政策で子ども数を厳しく規制するのはある程度可能かもしれないが、逆に子供を増やすのは、どの国にとっても簡単ではないということになる。
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