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四季折々の雑記

 30年以上在籍したメディアでは「公」の動きを、その後10年以上は「民」の活動を中心に世の中を見てきた。先行き不透明な縮小社会に中にも、時に「民の活力」という、かすかな光明が見えてきた気もする。そんな思いを記したく思います。


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グローバルな活動強化で存在感を! [2018年07月13日(Fri)]

世界的にも異色な民間奨学金Sylff
中国教育部の参加で新たな活路


Sylffと呼ばれる奨学金がある。1987年、米タフツ大学に初めて設置されて以来、世界44ヵ国69大学に設置され、この奨学金で卒業したフェローは世界で1万6000人に上る。フルブライトなど政府系の奨学金と違い、純然たる民間奨学金で、その規模からも、もっと知られていい存在と思うが知名度は意外なほど低い。

グローバルなネットワークを活用して社会貢献活動を強化すべきである。特にフェローの半数を占める中国では、新たに教育部と教育国際交流協会がプログラムに参加することで、従来、認められなかった全国的な組織活動に道が拓ける見通しとなった。活動を強化することで存在感は増し、回復基調にあるに日中関係改善にも貢献できる。

Sylffは日本財団が各大学に100万米ドルの基金を設置、姉妹財団の東京財団政策研究所が運営し、利子を活用して社会科学系の大学院生に奨学金を支給する。正式名称は「Ryoichi Sasakawa Young Ieaders Fellowship Fund」。中国では1992年と1994年に北京大など各5校、計10大学に設置され、「笹川良一優秀青年奨学金」と呼ばれる。

当時、中国は天安門事件(1989年)に対する西側諸国の経済制裁などで経済が低迷、「経済改革と対外開放」に舵を切ったものの状況は厳しく、1大学が100万米ドルもの基金を受け取った経験もなかった。個人名を付した奨学金や「リーダー」の言葉にも馴染がなく、最終的に楊尚昆国家主席=当時=の決断で奨学金が立ち上がった。「友達が困っているときに手を差し延べるのが真の友人」、「中国の発展を支える人材を育てたい」とする笹川良一日本財団元会長に対する信頼が決め手になったとされる。

欧米系の大学ではフェロー相互の連携も進み、設立30周年を迎えた昨年にはフェローの国際的ネットワーク「Sylff Association」も立ち上がっている。しかし中国では全国的な民間組織の立ち上げが規制されており、フェローの活動が活気を欠くきらいがあった。

こうした中、先行した5大学で1年遅れの設立25周年式典が行われた今月、新たに教育部がプログラムに参加することになった。政府の監視下に入ることで新たな活動を道を拓いたと言えなくもないが、学術界から産業界まで第一線で活動するフェローに広く参加を求めることで、大学院を卒業すればそれで終わりといった従来の姿から大きく脱皮する可能性を秘める。既に各種サポートプログラムも用意されている。

設置後4半世紀以上を経て、さすがに奨学金額は相対的に小さくなっているが、中国5大学の式典では「笹川奨学金は時宜を得た支援で突出した功績を挙げた」、「笹川奨学生であった事実は他の奨学金にはない特別の重みを持つ」といった高い評価が聞かれ、「習近平国家主席が言う人類運命共同体と笹川良一氏の“人類みな兄弟”は通じるところがある」との声も聞かれた。

中国関係ではこのほか、中国衛生部と日本医学協会などが行う「日中笹川医学奨学金」で日本の医療を学んだ中国人医学生ら約2300人の同窓会組織「同学会」が中国医学界の中枢に位置しているほか、各大学への370万冊に上る日本語図書の寄贈など幅広い事業を日本財団が主導、今年4月には尖閣諸島(中国名・釣魚島)の国有化に伴い中止されていた中国人民解放軍と自衛隊の佐官級交流も再開された。

北京大の式典では新華社や人民日報、雑誌・人民中国、中国青年報などが笹川陽平現会長をインタビューし、大きく報じた。改善しつつある日中関係が反映しているのは間違いないが、「日中間に井戸を掘った」との高い評価を聞くにつけ、外国、特に中国と日本の「ササカワ評」に大きな差があるのを改めて実感する。

筆者はメディア卒業後、日本財団の仕事を手伝っており“内輪の希望”と言われるかも知れないが、日本財団の多彩な公益活動や創業者でSylffの創設者でもある良一元会長国の足跡と貢献は、もう少し客観的に見直すされるべき時期に来ているのではないかと思う。

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