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四季折々の雑記

 30年以上在籍したメディアでは「公」の動きを、その後10年以上は「民」の活動を中心に世の中を見てきた。先行き不透明な縮小社会に中にも、時に「民の活力」という、かすかな光明が見えてきた気もする。そんな思いを記したく思います。


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中国の著名ブロガーが日本に問い掛け [2017年04月13日(Thu)]

「たたくべき時には、たたくべきだ」
北朝鮮核開発で緊張感欠く知識人に


「もし米国が北朝鮮を軍事攻撃するというなら、多くの日本の学者は『戦争はしない方がいい』と反対するが、私はたたくべき時には、たたくべきだと思う。北朝鮮がこれ以上、核兵器を発展させるのなら何故に遠慮する必要があるのでしょうか」―。笹川平和財団・笹川日中友好基金が4月4日、中国の著名ブロガーを招いて開催した出版記念報告会で、元共識メディアグループ総裁・周志興氏(現・米中新視角基金会会長)は会場に向かって、こんな問い掛けをした。

北朝鮮の核・ミサイル開発を巡っては、直後の4月6、7両日に行われた米中首脳会談で「非常に深刻な段階に来ている」との認識は共有されたものの、トランプ米大統領が「中国が協力しない場合、独自の計画を立てる用意がある」と単独行動も辞さない姿勢を打ち出したのに対し、中国の習近平国家主席はあくまで対話を通じた平和的解決を主張し、具体的な合意がないまま終わった、と報じられている。

中国指導部の方針とは違う周氏の発言に会場は一瞬、静まり返ったが、周氏の発言はむしろ、弾道ミサイルの発射など挑発行為を続ける北朝鮮に対し、トランプ政権が「戦略的忍耐は終わった」とするなど危険なまでに緊張が高まる中、なお「戦争はない方がいい」と理念的に唱える日本の知識人の現状認識、緊張感の欠如に疑問を投げ掛ける点に狙いがあった気がする。中国では朝鮮半島情勢を、それほどの緊迫感を持って受け止めている、ということでもある。

中国人ブロガー.jpg


記念報告会は中国の人気ブロガーの招聘プロジェクトを進めてきた笹川日中友好基金が、これに参加した中国人ブロガー22人の体験記を「来た!見た!感じた!! ナゾの国 おどろきの国 でも気になる国 日本」(日本僑報社)にまとめ、3月末に日本語版が出版されたのを記念して東京・虎ノ門の笹川平和財団ビルで開催され、うち10人のブロガーが報告会に出席、それぞれが日本の印象などを語った。

この中で周氏は、日本が中国の改革開放を最初に支持、天安門事件(1989年)でも日本が最初に中国支援を再開した点などを取り上げ、「こうした点は中国でもまだしっかり話されていない」と指摘した上で、「日本に一つだけ不満がある」と前置きして冒頭の発言をした。

会場からの質問に対しても、「ミサイルの発射実験は日本海に向けて行われ日本の現実的な脅威となっている」、「核開発がこれ以上続けば中国も韓国も日本も大きな影響を受ける」と述べた上で、「米国と一緒になって日本も兵を出すということなら日中関係、日ロ関係に問題が生ずる」としながらも、「アメリカが北朝鮮をたたくことに、ただ賛成しないという(日本の学者の)姿勢には疑問を持つ」と重ねて指摘、「(賛成しないというなら)どうすべきか、日本としての態度を表明すべきだ」とも述べた。

周氏ら出席者によると、北朝鮮をめぐり中国では現在、「血と汗を流した友好的な隣国」として引き続き関係維持を求める意見から、「マイナスの資産」と見て、一定の境界線を引くべきだとする意見まで幅広い意見が交わされ、「中国外交は北朝鮮に譲りすぎ」との批判がある半面、「北朝鮮を失えば(中国)東北地域のセキュリティーが侵される」と懸念する声もあるという。

「多くのエリート層が北朝鮮に対する不満を高め、嫌いになっている」、「住民の統治や国際社会への対応など問題も多く金王朝を好きな人はいない」といった現状認識のほか、「中国が何もしないとの批判があるが、北朝鮮の姿は1970年代の中国に極めて似ており中国として言いにくい面もある」(中国中央電視台コメンテーター章弘氏)、「王毅外相は『平和の希望があれば中国は(北朝鮮を)放棄しない』と言っている」(北京外国語大学教授の馬暁霖氏)といった指摘も出され、北朝鮮情勢を巡り中国国内で沸騰した議論が戦わされている現状をうかがわせている。

中国著名ブロガーの招聘事業は2011年から5年間行われ、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)大国と言われる中国で数万から数百万人のフォロワーを持つ人気ブロガー35人が来日、東日本大震災から広島や日中関係、食の安全から伝統文化、日本の祭りや選挙など幅広いテーマを取材、うち22人が「ありのままの日本」として発信し、昨年6月には中国語版が、今年3月には日本語版が出版された。(了)
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