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宮 直史ブログ−“信はたていと、愛はよこ糸”

岡崎嘉平太記念館(岡山・吉備高原)で出会ったメッセージに深い感銘を受けました。
『信はたていと、愛はよこ糸、織り成せ 人の世を美しく』(岡崎嘉平太氏)
・・・私も、皆様方とともに世の中を美しく織りあげていくことを目指して、このブログを立ち上げました。よろしくお願いします。


こんにちは!宮です

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なめたらあかん [2023年02月06日(Mon)]
先日、年齢を一つ重ねた自分へのお祝いに
中村桂子『老いを愛づる』を買い求めて読みました。

やさしい(易しいでなく、優しい)言葉で読み手に語りかける文章に
心は穏やかで平安に。
また、新たな気づきも多く、なるほどと納得の話も多々あり。

たとえば同窓会の件も「そんな時代もあったね」といつか話せる日が
今来たと思えば納得です。
バカボンのパパの「これでいいのだ」も
足るを知る」を説いていると思うと侮れないです。
ウルグアイ大統領だったムヒカさんのメッセージ
貧しい人とは少ししか持っていない人ではなく、
 無限の欲があり、いくらあっても満足しない人だ

「自分は貧しいとは思っていない。
 いまあるもので満足しているだけなんだ。
 私が質素でいるのは、自由でいたいからなんだ」
なども、考えればバカボンのパパの「これでいいのだ」です。
s-P1010822.jpg
「吾唯足知」(ワレタダタルコトヲシル)/龍安寺

あらためて、ほんとうの幸せや豊かさについて深く考えることができ、
たとえば、諸事情あってエントリー済みのマラソン大会の出走を
すべて手放したことも、私にとって「豊かな時間と幸せの選択」として
自らの意思決定は間違っていなかったと……

そして昨日(2/5)は、アフガニスタンで井戸を掘り、
用水路を作り上げた医師・中村哲さんの映画
荒野に希望の灯をともす』にガツンと一撃くらわされました。
KIMG3270_2.JPG

映画を観るきっかけは、
中村桂子さんの『老いを愛づる』に中村哲さんが二度も登場。そこで、
おススメの『わたしは「セロ弾きのゴーシュ」』を買って読んだのですが、
中村哲さんの生きざまに魅せられました。
――「困っている人がいたら手を差し伸べる――それは普通のことてす
  (いやいや、普通のレベルが普通じゃないです)
「病気になった人を高い薬を使って治すよりも、
 病気にならないほうがはるかに経済的でもあるし、
 患者さんも助かる」
 ――「百の診療所より一本の用水路をひらめき
「希望はけっして人の世界にはなく、自然の恵みにあるのだ」
などなど

――「雨ニモマケズ」の英訳はいくつかあるのですが、
そのどれもが「マケズ」をそのまま否定形で訳していて、
「ちょっと違うな」と思っていました。
だからぼくの訳は、“Strong in the rain”で始まっています。
「強い」という意味の“Strong”で、
よし、やるぞ」という感じを出したかったんです。
それは賢治の願望であり、祈りでもあったから。
ロジャー・パルバース「私の大好きな宮沢賢治」
/NHK『ラジオ深夜便』 2009年9月号

雨ニモマケズ        Strong in the rain
風ニモマケズ        Strong in the wind
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ  Strong against the summer heat and snow
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラッテイル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ蔭ノ
小サナ萓ブキノ小屋ニイテ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ朿ヲ負ヒ
南ニ死ニソウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイイトイイ

北ニケンカヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイイ
ヒデリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ

ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
ソウイウモノニ
ワタシハナリタイ

また、同じく中村桂子さんの『老いを愛づる』に紹介の
まど・みちおさんの『どんな小さなものでも みつめていると
宇宙につながっている―詩人まど・みちお 100歳の言葉―
』より――

小さい子を喜ばそうとして
お子さまランチの旗を使うようなことをすれば、
子どもにこびることになります。
子どもだって人間。同じ「人間」の部分で仕事をすれば、
相手の心に響かないはずはありません

子どもが一生懸命考えて「ああ、これだ!」と分かるような
難解さがあることが、本当に「やさしい」ことだと思うのです。

子どもと思ってなめたらあかん!ってことか
同様に、
小さいと思ってなめたらあかん
弱いと思ってなめたらあかん
中小企業と思ってなめたらあかん
小規模マンションと思ってなめたらあかん
田舎と思ってなめたらあかん
海外の僻地と思ってなめたらあかん
……
なめたらあかん、なめたらあかん、素直に謙虚にひたむきにるんるん

小さいほど大きくて、
大きいほどちっぽけである。

小さいものほど
大きな理由がある


小さければ小さいほど、それは大きなモノになる。
そして、その小さなモノを見た時に、胸をつかれたように驚いて。
・・・なんでもないものの中に、
こんなに素晴らしい内容があったのかと、
そんな驚きを感じる
ことが、詩を書く心、絵を描く心です。
私たちがアートと言い慣らしているものを全ては、
そうした感情につき動かされて生み出されたものだと思うのです。

再び、映画『荒野に希望の灯をともす』より――

「人は見ようとするものしか見えない」ひらめき
中村哲/映画『荒野に希望の灯をともす』

なめたらあかん、なめたらあかん、素直に謙虚にひたむきにるんるん

松下幸之助『続・道をひらく』より――
「今からでも」
新しい年の新しい思いに、あれこれと心をふくらまし、
一年の計は元旦にありと、あれこれともり沢山の計画を立て、
ことしこそはと誓ってみたり決意をしてみたり。
そんなこんなの正月の夢も、いつのまにか日々の惰性に流されて、
ことしもやっぱりもとのもくあみ。もとのまま。

計画の立てかたが悪かったのか、力以上に望みすぎたのか、
それともしょせんは自分の意志が弱かったのか。
そんな迷いの末に、
いやいや世の中が悪いのだ、こんなはずではなかったのだと、
ついグチも出て、他に罪をかぶせて、なすべきこともつい怠りがち。

これもまた人の世の常ではあろうが、
これでついウカウカの日々では、歳月があまりにも惜しい。
まだまだ年のはじめ、今からでもおそくない
ともかくも今日が年のはじめで、あしたもまた年のはじめ
毎日が年のはじめで、だから毎日計画を立てなおして、
毎日思いを新たにして、毎日誓いを立ててみて……。
グチは言うまい。今からでもおそくない。
今からでもおそくない
のである。


IMG-9307.jpg
「日々是好日」
「今日是好日」
「一日一生」
「生死事大」
「一期一会」
「脚下照顧」
「格致日新」

mampo.jpg
愚直に一歩、一歩、もう一歩足跡

この続きはまたいつか四つ葉
会計は算術ではなく、思想である位置情報
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。