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宮 直史ブログ−“信はたていと、愛はよこ糸”

岡崎嘉平太記念館(岡山・吉備高原)で出会ったメッセージに深い感銘を受けました。
『信はたていと、愛はよこ糸、織り成せ 人の世を美しく』(岡崎嘉平太氏)
・・・私も、皆様方とともに世の中を美しく織りあげていくことを目指して、このブログを立ち上げました。よろしくお願いします。


こんにちは!宮です

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正解のない授業 [2020年10月18日(Sun)]
私は、お互い人間はあたかもダイヤモンドの原石のごときものだと考えている。
つまり、ダイヤモンドの原石は磨くことによって光を放つ。しかもそれは、
磨き方いかん、カットの仕方いかんで、
さまざまに異なるさん然とした輝きを放つのである。
それと同じように、人間はだれもが、
磨けばそれぞれに光る、さまざまなすばらしい素質をもっている

だから、人を育て、活かすにあたっても
まずそういう人間の本質というものをよく認識して
それぞれの人がもっているすぐれた素質が生きるような配慮をしていく
それがやはり、基本ではないか。もしそういう認識がなければ、
いくらよき人材がそこにあっても、
その人を人材として活かすことはむずかしいと思う。
松下幸之助『人を活かす経営』

中小企業は弱いどころか、ある面では大企業よりも強い
それを、社会も中小企業は弱いと考え、みずからも弱いと考えたのでは
本来のよさが発揮されずに、ほんとうに弱い姿になってしまう
「力強い中小企業」/松下幸之助『私の夢・日本の夢 21世紀の日本』

「惚れて通えば千里も一里」という諺がある。それくらい
時間を超越し、自分の好きなものに打ち込めるようになったら、
こんな楽しい人生はないんじゃないかな。そうなるには、
一人ひとりが、自分の得手不得手を包み隠さず、ハッキリ表明する。
石は石でいいんですよ、ダイヤはダイヤでいいんです
そして、監督者は部下の得意なものを早くつかんで、
伸ばしてやる、適材適所へ配置してやる。
そうなりゃ、石もダイヤもみんなほんとうの宝になるよ。
企業という船にさ 宝である人間を乗せてさ
舵を取るもの 櫨を漕ぐもの
順風満帆 大海原を 和気あいあいと 一つ目的に向かう
こんな愉快な航海はないと思うよ。
「得手に帆を上げ」/本田宗一郎『夢を力に』

山本つぼみさんの『あたらしい高校生』を読みました。
IMG-8103.jpg

日野田先生の本も読みました。
『なぜ「偏差値50の公立高校」が世界のトップ大学から注目されるようになったのか︎』
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2冊の本から多くの気づきと学びを得ましたが、
その中の一つが、先生と生徒が一緒に創る「正解のない授業」。
箕面高校の時だけでなく、アメリカの大学で学ぶ中でも登場します。

そういえば、二刀流で大リーグで活躍する大谷翔平さんの生き様について
佐々木亨さんが書いた『道ひらく、海わたる 大谷翔平の素顔』にも、
大谷さんのこんな言葉が紹介されていました。
「両方をやることに対して、自分の気持ちがブレることはなかったですね。
もともとがあまり周りを気にしない性格というのもあるんですが、
どれが正解ということもないですし、たとえ両方をやることが
失敗だったとしても、自分にプラスになると思っていました」
そこには正解がなくて、僕としては『やったことが正解』というだけなんです
そう信じたいという気持ちがありまし、自分がやってきたことを信じたい
僕はそう思っています」

自律して自ら主体的に考えて行動して学んだことだけが「正解」であり、
よって、そこにゴール(完成形)はなく、
「自問自答」を重ね続けて「進歩無限」ということなのでしょう。

正解がないのだから、クイズ王のような知識偏重に価値はなく、
流行り廃りもその時点の答えに過ぎない。

ドラッカー『新しい現実』より
平坦な大地にも、上り下りする峠がある。そのほとんどは、
たんなる地形の変化であって、気候や言葉や生活様式が変わることはない。
しかし、そうではない峠がある。本当の境界がある
とくに高くなるわけでもなく、目をひくわけでもない。たとえば(…)
歴史にも境界がある
目立つこともないし、その時点では気づかれることもない。だが、
ひとたびその境界を越えれば、社会的な風景と政治的な風景が変わり、
気候が変わる。言葉が変わる。新しい現実が始まる
(…)
社会の問題には「唯一の正しい答え」があるとの考えそのものが疑わしくなった。
もちろん、正しくない答えはある。しかし、
今や社会そのもの、さらには社会活動、社会問題のすべてがあまりに複雑である。
唯一の「正しい答え」が、あらゆる問題に通用するはずがない。
答えは複数ある。だが、そのうちかなり正しいと言えるものさえ一つもない

教え方や学び方にしても、唯一の正しい方法がないことは明らかである。
ある生徒にはある方法が正しく、ある生徒には別の方法が正しい。(…)

社会の変化の中でAIやIOTの活用についても、
そこに正解を求めてAIやIOTに使われるのではなく、
「問い」を求めて自分たちが考える道具として使いこなせるかが問われるのかも、、、
仕事においても、正解を求めたところで、社会の問題に正解はないのだから

Learn from yesterday, live for today, hope for tomorrow.
The important thing is not to stop questioning.
Albert Einstein


日に新たであるためには、いつも「なぜ」と問わねばならぬ。
そしてその答を、自分でも考え、また他にも教えを求める。
素直で私心なく、熱心で一生懸命ならば、
「なぜ」と問うタネは随所にある。
それを見失って、きょうはきのうの如く、あすもきょうの如く、
十年一日の如き形式に堕したとき、
その人の進歩はとまる。社会の進歩もとまる。
繁栄は「なぜ」と問うところから生まれてくるのである。
「なぜ」/松下幸之助『道をひらく』

いまだに昨日のスローガン、約束、問題意識が論議を支配し、
視野を狭めている
それらが、今日の問題解決を阻む最大の障害となっている。
ドラッカー『新しい現実』

私の今年の一文字は「革」
2020革.jpg
◆私の今年の一文字「革」/2020.1.3

大切な一生である。尊い人生である。今からでも決しておそくはない
おたがいに心を新たにして、
真剣勝負のつもりで、日々にのぞみたいものである。
「真剣勝負」/松下幸之助『道をひらく』

mampo.jpg
愚直に一歩、一歩、もう一歩足跡
立ち止まってはいられない

この続きはまたいつか四つ葉
会計は算術ではなく、思想である位置情報
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。
 
石もダイヤもみんなほんとうの宝になる [2020年10月17日(Sat)]
私は、お互い人間はあたかもダイヤモンドの原石のごときものだと考えている。
つまり、ダイヤモンドの原石は磨くことによって光を放つ。しかもそれは、
磨き方いかん、カットの仕方いかんで、
さまざまに異なるさん然とした輝きを放つのである。
それと同じように、人間はだれもが、
磨けばそれぞれに光る、さまざまなすばらしい素質をもっている

だから、人を育て、活かすにあたっても
まずそういう人間の本質というものをよく認識して
それぞれの人がもっているすぐれた素質が生きるような配慮をしていく
それがやはり、基本ではないか。もしそういう認識がなければ、
いくらよき人材がそこにあっても、
その人を人材として活かすことはむずかしいと思う。
松下幸之助『人を活かす経営』

中小企業は弱いどころか、ある面では大企業よりも強い
それを、社会も中小企業は弱いと考え、みずからも弱いと考えたのでは
本来のよさが発揮されずに、ほんとうに弱い姿になってしまう
「力強い中小企業」/松下幸之助『私の夢・日本の夢 21世紀の日本』

「惚れて通えば千里も一里」という諺がある。それくらい
時間を超越し、自分の好きなものに打ち込めるようになったら、
こんな楽しい人生はないんじゃないかな。そうなるには、
一人ひとりが、自分の得手不得手を包み隠さず、ハッキリ表明する。
石は石でいいんですよ、ダイヤはダイヤでいいんです
そして、監督者は部下の得意なものを早くつかんで、
伸ばしてやる、適材適所へ配置してやる。
そうなりゃ、石もダイヤもみんなほんとうの宝になるよ。
企業という船にさ 宝である人間を乗せてさ
舵を取るもの 櫨を漕ぐもの
順風満帆 大海原を 和気あいあいと 一つ目的に向かう
こんな愉快な航海はないと思うよ。
「得手に帆を上げ」/本田宗一郎『夢を力に』

山本つぼみさんの『あたらしい高校生』を読みました。
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―― 2014年府立箕面高校に入学。
「地方公立高校」「留学経験ゼロ」「苦手科目は英語」のバックグラウンドから、
高2でアメリカの大学への進学を決意。
塾には行かず、独学と学校の先生のサポートの元で、
米国最難関大学・ミネルバ大学(日本の普通高校からの初めての合格)を含めた
日米豪のトップ大学に合格。柳井正財団より約3000万円の返済不要の奨学金を受けて、
リベラルアーツカレッジの名門・ウェズリアン大学に2017年9月より進学。
社会学、政治学、東アジア研究を主に学び、1年目から優秀成績者に名を連ねる。

箕面高校の関係者には非礼なことで申し訳ないですが、
私の中の箕面高校は45年前のままアップデートされてないので、
えっ、あの箕面高校exclamation&questionとビックリでしたが、
山本つぼみさんの本、そして後ほど紹介する日野田先生の本を読んで
狭い視野で貼られたレッテルに囚われているわが身を反省です。

箕面に生まれて箕面に育った彼女が、
朝が弱いので家から近いという理由で府立箕面高校を選んで進学すると、
彼女が入学した年に日野田先生が36歳で校長に着任され、
日野田先生が学校改革として取り組まれたTOEFL受験対策講座が始まり、
そこで英語だけでなく多くの気づきや学びを得て、
帰国子女でなく、留学経験もなく、TOEFLの点数も問題外に低い、
なのに、高校から海外の大学に進学する夢を抱いて、
ダンス部の部活は2年の夏の全国大会を機に辞めて勉強に専念。
といっても塾には通わずに独学。夢を抱いて本気で目指す彼女の姿に、
日野田先生、そして高2の春からSETとして着任されが高木先生が熱血指導。
(巻末にお二人の先生が彼女について寄稿されていますが、心を打ちます)

君はもっと上を目指しなさいぴかぴか(新しい)
常識的には偏差値や模試の合否判定による進路指導でしょうがクソくらえです。
奮闘努力の甲斐あり、出願した17校のうち6校から合格通知が届くも、
第一志望はウェイティングリスト。されど、日野田先生からアドバイスを受けて、
ポストカードやエッセイを毎週ねばり強く送り続ける。
ウェイティングリストの期限が迫り、何の連絡もないので諦めかけていたら、
面接の連絡があり、4日後に面接、そして翌朝に吉報メールが届く。

一方、海外の大学に進学する前提となる奨学金の選考も、
落ち続けて最後の頼みの綱が柳井さんの財団。彼女の学年から創設されたばかりで、
書類審査、一次面接を通って、その翌週に柳井さんとの最終面接。
そして最終面接を終えて3時間後、羽田から大阪に戻る飛行機が離陸直前に
スマホを切ろうとしたら合格を報せるメールの着信。
返済不要の3千万円で夢が叶い、さらに頑張れるひらめき
両親や先生に早く連絡したいたのに機内モードでできず、
伊丹に戻るまでの間がずいぶん長く感じられたことでしょう。

彼女が箕面高校で学んだこと、そしてアメリカの大学での学びや経験したこと、
さらに箕面高校やアメリカの大学の先生方の姿勢に多くの気づきと学びを得ました。

そんなのムリで終わる話も、
誰かが「君ならできるよ」と毎日言ってくれたら

日野田先生の本も読みました。
『なぜ「偏差値50の公立高校」が世界のトップ大学から注目されるようになったのか︎』
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思慮の足りない人、無知な人間、怠けものは
表にあらわれた「結果」だけに目を奪われて物の本質を見ません。
そのために、あらゆる成功を幸運、運命、あるいは偶然などという言葉で
かたづけようとします。(…)
彼らは、そのような運のいい人たちがより良い人生に向かって努力していた時、
多くの試練や苦闘に進んで立ち向かってきたことに気づきません。
成功した人たちが強い信念を維持し、数々の犠牲を払い、
ねばり強い努力を重ねてきた
事も知りません。
そして、その人々が様々な困難を見事に乗り越えて、
自分の心のビジョンを実現した
事も知りません。
成功した人々が体験した暗闇や心痛も知らないのです。
彼らはただ光の部分や喜びだけに目がいって、
それを「運がいい」と呼んでいるのです。
長く厳しい旅の中身を見ようともせずに、喜びに満ちた最終結果だけを見て、
それを「幸運」の一言で片付けているのです。
過程を理解せず、結果のみをとらえて
それを「偶然の産物」だと言っている
のです。
人間が達成するあらゆる成功が努力の結果なのです。
そして、努力の大きさが、成功の大小を決めているのです。
そこに偶然はありません
才能、能力、物質的、知的、霊的な資質のすべては努力の果実なのです。
それは成就した思い、達成された目標であり、現実化されたビジョンです。
ジェームズ・アレン『新訳 原因と結果の法則』

「そこに偶然はありません」というけれど、
―― もし彼女が箕面高校に進学していなかったら
箕面高校に民間人校長が着任していなかったら
着任した民間人校長が日野田先生でなかったら
SETの高木先生が英語だけでなく数学も堪能でなかったら
柳井さんの財団の奨学金が創設されていなかったら
、、、
これらの「出会い」は彼女ひとりに与えられたものではなく、
彼女は出会いを活かし、自分で自分を磨き上げ、自分の道を開いている
山本つぼみさんなら、今回の様々な出会いがなくても、
きっと、ほかの別の出合いを活かして別の道を開いておられたでしょう。
そしてこれからも、色々な出会いの中で自分を磨いて道を開いていかれるでしょう。
楽しみです。遅ればせながら、私もそうありたいです。

幸運とは準備が機会に出会うこと」(オプラ・ウィンフリー)
 Luck is a matter of preparation meeting opportunity.(Oprah Winfrey)
―― チャンス(chance)ではなく、機会(opportunity)

成功は準備がすべて、
準備とは努力のことです。
努力は100%のものでないと意味がありません。
100%で行うからこそ、何かを吸収できる。
何かを成し遂げるには100%の努力をしなければならない
エディー・ジョーンズ『ハードワーク』

課題を一つ一つ明確にすることが大切です。
課題が明確になれば、人はそれを克服しようと努力します。
そこから可能性が広がっていくのです。
逆に、課題がはっきりしないのに頑張っても、何ら成果は表れません
それは努力のマンネリ化、相手に対する漠然とした恐怖、
「どうせ勝てるわけがない」という負け犬根性を生むだけです。
エディー・ジョーンズ『ハードワーク』

自己欺瞞なくして希望はないが、
勇気は理性的であり、あるがままにものを見る。
希望は損なわれやすいが、勇気の寿命は長い。
希望に胸を膨らませて困難なことにとりかかるのはたやすいが、
それをやり遂げるには勇気がいる

「希望ではなく勇気」/『エリック・ホッファー自伝』

人間は、自由を用いる方法について選択の自由を持っているという意味で
自分自身の運命の創造者である。しかし、結果の支配者ではない
『今こそ読みたいガンディーの言葉』

「随処作 立処皆真」臨済禅師 
(ずいしょにしゅとなれば りっしょみなしんなり)

石もダイヤもみんなほんとうの宝になるひらめき
―― 石は石で、ダイヤはダイヤで、伸びる可能性は無限大ぴかぴか(新しい)
磨けばそれぞれに光って「ほんとうの宝」になる。
そのためになすべきことは何か?、なすべからざることは何か?
そして、先生や専門家の果たすべき役割は?

いまだに昨日のスローガン、約束、問題意識が論議を支配し、
視野を狭めている
それらが、今日の問題解決を阻む最大の障害となっている。
ドラッカー『新しい現実』

私の今年の一文字は「革」
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◆私の今年の一文字「革」/2020.1.3

大切な一生である。尊い人生である。今からでも決しておそくはない
おたがいに心を新たにして、
真剣勝負のつもりで、日々にのぞみたいものである。
「真剣勝負」/松下幸之助『道をひらく』

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愚直に一歩、一歩、もう一歩足跡
立ち止まってはいられない


この続きはまたいつか四つ葉
会計は算術ではなく、思想である位置情報
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。
 
やり続けて成し遂げるには [2020年10月16日(Fri)]
長距離や、そして人生のほとんどのことに言えるのだが、
ある技術を身につけることは
からだの素質や生まれ持った才能というより、
自分が何をやるのか、やりたいのかをまず決めることからはじまる。
(…)
自分のための練習だから
全力を尽くすし、結果に対してはフィードバックもする

フィードバックも人と比べるのではなく
自分がこの練習で何をやろうとしたかを見る。その練習は、
どこを鍛えるためにやっているのか、どこにつなげるためにやっているのか、
自分にわかっていればいい。それがわかると、
練習中に負けても勝っても一喜一憂しなくてよくなった。
細かいことを気にしていたら、すぐに潰される。やる気を失う。
目標はとにかくやりつづけること。
潰されないこと。モチベーションを持ちつづけることだ。
(…)
成果が出ない。足踏みだけしているような気がする。
無駄なことをしているような気がする。
そんな時期は、だれにでもある。道に迷うことってある。
それはスポーツだけに限らない。どんなことにでも言えること。
いまやっていることの意味がわからない。
どうしてこんなことをやらなくてはならないのって、
ふと考えて、立ち止まってしまう。
その答えは、一人一人みんな違う。違って当たり前だと思う。
わたしに言えるのは、まず自分の成長だけをみてほしいということ。
人と比べるのではなく、自分が、
きのうより今日、今日より明日と、少しでも上達しているのなら、
それは自分にとってはとても大切なこと
じゃない? ということ。
たとえそれが人にはわからなくても、
そう、自分だけは自分をわかってあげてほしい。
有森裕子『わたし革命』

三日坊主も7回続けりゃ3週間、10回続けて1カ月、30回続ければ3カ月ひらめき
が、ただ無為にやり続けても「継続は力」にならず、何かを成し遂げることもない
・夢を抱いて「目標」を持ち、今を生きる(今、ここ、自分)
・横を見ず、前を向いて真剣に全力で努力する
・事実に対して素直な心で謙虚に自問自答して反省する
日一日と成長する自分を自分でほめる(他人の評価に委ねない)
・明日に「希望」が湧き、「勇気」に燃えてやり続け、やり遂げ、成し遂げる

自己欺瞞なくして希望はないが、
勇気は理性的であり、あるがままにものを見る。
希望は損なわれやすいが、勇気の寿命は長い。
希望に胸を膨らませて困難なことにとりかかるのはたやすいが、
それをやり遂げるには勇気がいる

「希望ではなく勇気」/『エリック・ホッファー自伝』

人生においてはカメのような、歩一歩のあゆみが大切だと思う。
速度を多少速めるのはよいが、
二歩三歩いっぺんに飛ぼうとすれば往々にして失敗することにもなろう。
「歩一歩の歩み」/松下幸之助『思うまま』
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旧豊郷小学校

人は何かをしないではいられない。大抵の人間が最も苦手とするのは
無為ということだ。一番苦痛とするのは退屈
だ。
だから、暇さえあればインターネットなるものに夢中になって他と接触したり、
何もしない時はテレビをつけたり、刺激によって無為の代替とする
忙しがっている方が、無為より充実した生だと錯覚している。
が、それはただ外物に反応しているというだけのことであって、
その人の心の中は眠ったままになっている。
自分の心の深い所を生かそうとするなら、必ずすべてをやめ、
自然の中で無為に過す時を持たねばならないということが、
なかなか受け入れられない。そうしないと
内なるいのちは目覚めないようにできていることが、わからない。
中野孝次『風の良寛』
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私としては遊んでいてもただ遊んでいたわけではなかった。
次に何をやろうかと絶えず心ひそかに考えていた
本田宗一郎『夢を力に』

実行家として成功する人は、
自己を押し通す人、強く自己を主張する人と見られがちだが、
実は、反対に、彼には一種の無私がある。
空想は孤独でもできるが、実行は社会的なものである
有能な実行家は、いつも自已主張より物の動きの方を尊重しているものだ。
現実の新しい動きが看破されれば、直ちに古い解釈や知識を捨てる用意のある人だ。
物の動きに順じて自已を日に新たにするとは一種の無私である
小林秀雄『無私の精神』

私の今年の一文字は「革」
2020革.jpg
◆私の今年の一文字「革」/2020.1.3

大切な一生である。尊い人生である。今からでも決しておそくはない
おたがいに心を新たにして、
真剣勝負のつもりで、日々にのぞみたいものである。
「真剣勝負」/松下幸之助『道をひらく』

mampo.jpg
愚直に一歩、一歩、もう一歩足跡
立ち止まってはいられない

この続きはまたいつか四つ葉
会計は算術ではなく、思想である位置情報
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。
 
自分に誇りが持てるかどうか [2020年10月13日(Tue)]
今夜(10/13)のNHK『プロフェッショナル』は、
「当たり前が当たり前であるために〜路線バス運転手・大森透〜」

ドラマチックな展開は起きない(番組ナレーション)ですが、
自分と同年代の大森さんの「真摯」に働かれる姿に、
晴れ晴れとした気分になり、明日への希望が湧いてきました。

「当たり前の生活を支えていくことに、誇りを持っています」
路線バス運転手・大森透

誇りを持って職場に向かい、バスの点検をしてハンドルを握り、
常にお客様の立場に立って仕事をする。
バスに乗るお客さんから、ういろう屋さんのバス停を尋ねられて、
最寄りのバス停を答えるだけでなく、
今日は定休日でなかったっけ?とガイドブックを確認する姿は、
決して「平凡」や「当たり前」でなく、間違いなく「プロフェッショナル」です。
誇りを持って仕事をするから、誠実に、謙虚に、そして熱心にできて、
その日の仕事を終えて「自分で自分をほめる」ことができる。

仕事は人生の一大事です。
やりがいを感じることができるただ一つの方法は、
すばらしい仕事だと心底思えることをやることです。
the only way to be truly satisfied is to do what you believe is great work.
そして偉大なことをやり抜くただ一つの道は、仕事を愛することでしょう。
the only way to do great work is to love what you do.
スティーブ・ジョブズ「ハングリーであれ。愚か者であれ」

社員自らが働くことに価値を見出し、
朝起きて仕事に出かけようとする意欲を持つ
ことが、
唯一生産性を高める方法なのです。
リカルド・セムラー『奇跡の経営(The Seven-Day Weekend)』

ダン・アリエリーのTED Talks(2012.10)
What makes us feel good about our work?


一般的なランナーの多くは「今回はこれくらいのタイムで走ろう」と
あらかじめ個人的目標を決めてレースに挑む。
そのタイム内で走ることができれば彼/彼女は「何かを達成した」ことになるし、
もし走れなければ「何かが達成できなかった」ことになる。
もしタイム内で走れなかったとしても、
やれる限りのことはやったという満足感なり、
次につながっていくポジティブな手応えがあれば、
また何かしらの大きな発見のようなものがあれば、
たぶんそれはひとつの達成になるだろう。言い換えれば、
走り終えて自分に誇り(あるいは誇りに似たもの)が持てるかどうか
それが長距離ランナーにとっての大事な基準になる。
同じことが仕事についても言える。
村上春樹『走ることについて語るときに僕の語ること』

どんな仕事でも、それが世の中に必要なればこそ成り立つので、
世の中の人びとが求めているのでなければ、その仕事は成り立つものではない。
人びとが街で手軽に靴を磨きたいと思えばこそ、靴磨きの商売も成り立つので、
さもなければ靴磨きの仕事は生まれもしないであろう。だから、
自分の仕事は、自分がやっている自分の仕事だと思うのはとんでもないことで、
ほんとうは世の中にやらせてもらっている世の中の仕事なのである

ここに仕事の意義がある。自分の仕事をああもしたい、こうもしたいと思うのは、
その人に熱意があればこそで、まことに結構なことだが、
自分の仕事は世の中の仕事であるということを忘れたら、
それはとらわれた野心となり小さな自己満足となる。
仕事が伸びるか伸びないかは、世の中が決めてくれる。
世の中の求めのままに、自然に自分の仕事を伸ばしてゆけばよい。
大切なことは世の中にやらせてもらっているこの仕事を、
誠実に、謙虚に、そして熱心にやる
ことである。
世の中の求めに、精いっぱいこたえることである。
おたがいに、自分の仕事の意義を忘れたくないものである。
「自分の仕事」/松下幸之助『道をひらく』

私の今年の一文字は「革」
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◆私の今年の一文字「革」/2020.1.3

大切な一生である。尊い人生である。今からでも決しておそくはない
おたがいに心を新たにして、
真剣勝負のつもりで、日々にのぞみたいものである。
「真剣勝負」/松下幸之助『道をひらく』

mampo.jpg
愚直に一歩、一歩、もう一歩足跡
立ち止まってはいられない

この続きはまたいつか四つ葉
会計は算術ではなく、思想である位置情報
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。
 
ピンチは変わるチャンス、なのに [2020年10月07日(Wed)]
憂事に直面しても、
これを恐れてはならない。しりごみしてはならない。
「心配またよし」である。
心配や憂いは新しくものを考え出す一つの転機ではないか、
そう思い直して、正々堂々とこれと取り組む。力をしぼる。知恵をしぼる

するとそこから必ず
思いもかけぬ新しいものが生み出されてくるのである
新しい道がひらけてくるのである
「心配またよし」/松下幸之助『道をひらく』

今週月曜日(10/5)の夜、NHKで放送の『逆転人生』を見終わった後、
その後に放送の『ストーリーズ』も見入ってしまい、
色々と考えさせられました。
長引くコロナ禍で売上が激減して
仕入代金の決済や家賃、給料の支払など資金繰りに苦しむ取引先に対して
「一社も倒産させるな」とゼロゼロ融資の手続きに奔走する信金マン。

確かに、それはそれで立派なことですし、
お客様のために熱心に取り組んでおられる姿は素晴らしいですが、
番組を見る限りでは、保証協会の信用保証の承諾が決裁されるまでの間、
つなぎでプロパー融資を提案しているようでもなさそうだし、
そもそも、資金繰り支援は輸血や痛み止めと同じで対処療法に過ぎないので、
根本治療の手立てが必要なはずが、そのような展開は紹介されていません。

その結果、出口の見えない状況が長引いて「疲弊」するばかりで、
資金繰りは一時的に改善しても「問題」は何ら解決せず
借入が増えるだけで「借金地獄」の過剰債務
――『逆転人生』とは真逆です。

――『逆転人生』に希望はあるが、『ストーリーズ』に希望はあるかexclamation&question

ピンチは、変わるチャンスひらめき
―― 自ら変わらなければ、生き残れない

「窮すれば変ず、変ずれば通ず」 

たとえば、キャッシュフローが悪化すると、
この症状は金欠病だと判断して銀行へ駆け込む。
これは対症療法である
これを、逆に金欠病を治すために顕現した症状と観ずると、
まずその症状が出る原因を探る。
集金が悪いとか、クレームが増えたとか、経費が増えたとか、
在庫が増えたとか、病気の原因はだいたい決まっている。
そのへんをコントロールすると金欠病は治る。
やみくもに銀行から借金をして対症療法を繰り返していたら、
いつまでたっても金欠病は治らない
のである。
立石一真『永遠なれベンチャー精神』

「果報は寝て待て」ということわざがあるが、
あれは私の祖先かだれかそそっかしいやつが間違えたと思う。
あれは「果報は練って待て」で、反省して待つことだ。
いくら反省しても運否天賦ということがあるが、
よく反省して待つことがわれわれの問題だと思う。
本田宗一郎『俺の考え』

成し遂げたことではなく、
成し遂げられたはずのことを基準に自分を測る
ジョン・ウッデン『育てる技術』

できなかった ⇒ できたはず ⇒ なぜできなかった、どうすればできるか ⇒ 再挑戦

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今朝の服部緑地、夜明けです。

先週の土曜日(10/3)、服部緑地での伴走練習、
来月21日のフル参戦に向けて「現状を知る」をテーマに、
走りながら給水・給食でイーブンペースのノンストップ3時間走の予定が、
果たせませんでした。
自分の現実を知って愕然。
フル完走はおろか、30キロも走れなくなってるとはビックリです。
中3日空けて再挑戦、今日は伴走でなく、単独走でリターンマッチです。

成し遂げられたはずなのにやり遂げられなかったノンストップ3時間走を
達成できてやれやれ。距離も30キロをクリアできて気分爽快です。
ペースはハーフまでは踏ん張れたのですが、その後は維持できずに大きく失速。
今日成し遂げられたはずのことは次回の課題ですが、
それより一番の課題は、今シーズンのファーストステージまで残り45日なのに、
このペースでの完走は厳しい。ペースを落として走るか、それとも、、、

いやいや、先週土曜日の伴走練習の結果が今日になったわけですから、
今日の結果が次の練習になり、45日もあったら何とかなるんとちゃいますやろか。
甘いかな(笑)

自分に満足しないから、長い間プレーできるのですか?
「いえいえ、僕はいっぱい満足します。今日も満足。
それを重ねないとダメだと思うんです。
『満足したら終わり』って、とても弱い人の発想
僕は満足を重ねないと次は生まれないと思う。
小さいことでも満足するし、
達成感を感じることで次が生まれる
んです。
意図的に『こんなことで満足しちゃいけない。まだまだだ』なんて
言い聞かせている人はしんどいですよ。
何を目標にしたらいいか、分からないじゃないですか。
うれしかったら喜べばいいんですよ」
日米通算4000安打を達成したイチローの試合後の記者会見

私は、今も覚えておりますが、
ちょうど5、6人で仕事をしておりました時分に、
夏でしたから、仕事を終わって行水をいたします。
風呂もないことはありませんが、その当時は湯を沸かしまして、
たらいで行水をするということが、広い習慣になっておりました。
私は日いっぱい働いて、それから行水で汗を流すわけです。
その行水をしたときにふっと「きょうは、朝から自分ながらよくやったな」
という感じがしたことを覚えておりますが、そのときには
非常に満ち足りた気分を味わったように思います。
私はそのときに「ああ、きょうは自分ながらよくやったなあ」と、
自分で自分の仕事をたたえるような気分になって行水をつかっておった、
そのときの心持ちというものは、
今も忘れることのできないうれしいものです。
人から評価してもらうということも、
むろんそれによっていろいろ感慨もありますけれども、
それよりも、自分で自分をほめるとでも言いますか、
そういうような心境がずっと続いたならば
その人はいわゆる世の成功者であるという感じがいたします。
仕事の量ですとか、そういうものは第二にいたしまして、
どんな仕事でありましても、
私はそういう心境のもてる人は、必ずその仕事に、
小は小なりに大は大なりに立派な成果があがる
ものだと思います。
「自分で自分をほめられるか」/松下幸之助発言集・第7巻

私の今年の一文字は「革」
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◆私の今年の一文字「革」/2020.1.3

大切な一生である。尊い人生である。今からでも決しておそくはない
おたがいに心を新たにして、
真剣勝負のつもりで、日々にのぞみたいものである。
「真剣勝負」/松下幸之助『道をひらく』

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愚直に一歩、一歩、もう一歩足跡
立ち止まってはいられない

この続きはまたいつか四つ葉
会計は算術ではなく、思想である位置情報
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。
 
The future is not a gift. [2020年10月04日(Sun)]
求めよ、そうすれば与えられる。探せ、そうすれば見いだす。
たたけ、そうすれば開かれる

求める人は受け、探す人は見いだし、たたく人は開かれる。
「マタイによる福音書」7・7〜8

狭い門から入れ
滅びに行く道は広く大きく、そこを通る人は多い。しかし、
命に至る門は狭く、その道は細く、それを見つける人も少ない。
「マタイによる福音書」7・13〜14

Robert Kennedy told us,
"The future is not a gift. It is an achievement."

(未来は与えられるものではなく、成し遂げるものである)

自ら求めよ
自ら求めるもののない人は何も得ることもない。
福原義春

明日のことをいうやつは
バカだというけれど、そうじゃない。
明日の約束をしないやつに希望は沸いてこない
本田宗一郎

富士山に登ろうと心に決めた人だけが 
富士山に登ったんです。
散歩のついでに登った人はひとりもいませんよ。
ジョージ秋山『浮浪雲』

本を読むときは、始めから終わりへと読む。
ビジネスの経営はそれとまったく逆だ。終わりから始めて、
そこへ到達するためにできる限りのことをする
のだ。
ハロルド・ジェニーン『プロフェッショナルマネジャー』

それは今日の課題であって、
明日の課題ではない
われわれが明日という日をもつために、
われわれ自身が今日取り組まなければならない課題である。
ドラッカー『断絶の時代』のあとがき

考える事が不得手で、從ってきらいで、
止むを得ず実行家になっている種類の人が一番多いのだが、また、
そういう実行家が、いかにも実行家らしい実行家の風をしてみせるものだ。
この種の退屈な人間ほど
理窟など何んの役にも立たぬ、といつも言いたがる
偶然と幸運による成果について大言壮語したがる
小林秀雄『無私の精神』

夢のない人間は、死せる人間である
大志を抱き、夢をもたなければ、人間、生きる価値はない
しかし、夢を見て現実を忘れるようなことがあってはならない
やはりその日の仕事を大事にしていこうではないか。
あすはあすの風が吹く。きょうを大事にしようではないか。
松下幸之助『松翁論語』


夜明けが日一日と遅くなり、流れる雲や吹く風に秋の季節を肌に感じます。
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来月21日に開催されるフルマラソンにエントリーしましたが、
よくよく考えれば、私がフルを走ったのは昨年暮れの加古川が最後です。
今年になって1月に大阪ハーフ、2月の泉州はチャレンジランで岸和田まで20.4キロ、
そして3月の篠山はシーズン千秋楽。シーズンベストの走りを展開して、
フィナーレのはずが、諸事情あって物語は未完のまま終了。
その後も、去年や一昨年は、水都ウルトラで70キロの伴走をしたり、
丹後で100キロに挑んだりで、目標に向かってコツコツ走り込んでいたのに、
今年はそれもなしです。

ということで、週末の早朝に恒例の服部緑地での伴走練習、
先週までは、レストハウスを起点にアップダウンある3キロを5周でしたが、
月が替わって昨日は、アップダウンのない2キロの周回コース、通称8の字です。

来月21日のフル参戦に向けて「現状を知る」をテーマ(目的)に、
目標は走りながら給水・給食のノンストップでイーブンペースの3時間走でしたが、
果たせませんでした。
ランニングフォームをキープしてイーブンペースで走り続けるはずが、
7周過ぎたあたりからフォームもタイムもキープできなくなり、10周20キロで限界。
私の意地で1キロおねだりし、距離だけはハーフをノンストップで走ったものの、
タイムは私自身の初ハーフより遅く、これが今の私の実力です。

昨日の練習のおかげで現実を直視でき、
求める状態とのギャップ(問題)が浮き彫りになり、
求める成果のためにやるべきこと(課題)が明確になって、
その意味では豊年満作、大収穫です。

私の走りの一番の問題は、走りにムダがあること。
昨日はほぼ平坦なコースなのに、ちょっとした上りを前にすると、
気合いを入れて踏ん張って走っている自分がいました。
気づいて力を抜こうとするのですが、なかなか抜けません。
日々の練習で心がけてないから、気づいてもすぐ変えられるわけなく
前半はそれなりに走れても、後半にダメージがきて走り切れませんでした。

今年1月26日に開催された大阪ハーフでも、
スタートから快調に飛ばしていたのですが徐々に失速。
ラン仲間のブラインドランナーに抜かされた時に
同じくラン仲間のガイドランナーから
「肩に力が入っている。力ぬいて」とアドバイスをいただいたので、
リラックスした走りを心がけて何とかゴールできましたが、
前半のムダに力が入った走りが尾を引き、求める結果を残せませんでした。

思えば、かつて山歩きをしていた頃も、上りには強かったですが、
「歩き方が雑だ」と注意されたことがあります。おそらく、
気合いだけでがむしゃらに力まかせ、リズム感がない歩き方だったのでしょう。

自分では力を入れて走っているつもりはないのですが、昨日の練習では、
上りを前にすると心のスイッチが入って力を入れいている自分に気づきました。
平坦なコースで、大した上りじゃないのに、しかも
最初はそうでもなかったのが周回を重ねていくとその変化がはっきりしてくる。

もっと早くに気づけばよさそうなものですが、ただ走っているだけでは気づかず、
テーマ(目的)と目標を明確にして真面目に真剣に練習しなきゃ気づかない。
お粗末な話ですが、今気づいただけでも儲けものです。

力が抜けるのではなく力を抜いた走りひらめき
目指すは、力を抜いてムダのないリラックスした効率の良い走りを持続ですが、
ゆっくりペースなら走れても、それでは求めるタイムで走り切れません
ならば、どうする?

そんなお悩みの解決に、
走り終えてダウンウォークしながら教えてくれたのが「片足スクワット」です。
スクワットは朝ランから戻ったらやっていますが、もちろん両足です。

早速、家に帰ってググると、
上げた足を前に出すピストルスクワットが出てきますが、
前足を振り上げて走るはずもなく、
ランニングフォームを意識して上げた足は後ろに出す片足スクワットはいずこに?

探し求めた結果、おススメのサイトがこちらです。
「ブルガリアンスクワット」って言うんですね。
股関節も柔らかくなって伸びそうですし、体幹も鍛えられそうです。
「プランク」と合わせて始めることにしました。

伴走練習のおかげで、昨日も私のランはちょっぴり進化した感じです。
一人でチンタラ走っていても、こんな手応えないので、ありがたい限りです。

人生においてはカメのような、歩一歩のあゆみが大切だと思う。
速度を多少速めるのはよいが、
二歩三歩いっぺんに飛ぼうとすれば往々にして失敗することにもなろう。
「歩一歩の歩み」/松下幸之助『思うまま』
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旧豊郷小学校
『ランナーの十原則』
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一.自己管理の原則   《怠惰を慎み己に勝て》
二.必勝の原則     《練習あるのみ サボるな、逃げるな》
三.目標設定の原則   《目標は高く鮮明に掲げよ》
四.責任の原則     《走るのは自分。言い訳無用》
五.礼節の原則     《最高のランニングマナーを心得よ》
六.スポーツマンの原則 《応援には全力で応えよ》
七.限界意識突破の原則 《限界は作るな。己の最大限を追求せよ》
八.時間管理の原則   《練習時間は成果に正比例。1分1秒を糧とせよ》
九.報告義務の原則   《大会報告は家族や友人に伝えましょう》
十.問題意識の原則   《己の弱点は練習で武装せよ》
―― 函館マラソン(2019.7.7)の荷物預け袋の裏面より

@ タイムのブレなど失速要因を減らす
A イーブンペースを上げる
B 自己修正機能の強化
そして、身体のケア’
――「いかに力を抜くか」、練習で武装ですひらめき

Cervantes said, "The journey is better than the end."
John Wooden


成し遂げたことではなく、
成し遂げられたはずのことを基準に自分を測る
ジョン・ウッデン『育てる技術』

いつかはゴールに達するというような歩き方ではだめだ。
一歩一歩がゴールであり、
一歩が一歩としての価値をもたなくてはならない

坂村真民さんが好きなゲーテの言葉

苦しみつつなお働け、安住を求めるな、人生は巡礼である
高倉健さんが著書『旅の途中で』に引用された
山本周五郎さんが深い感銘を受けたストリンドペリーの言葉
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人生即遍路」山頭火

あわてず、あせらず、着実に一歩一歩足跡
大言壮語、雉も鳴いて撃たれて火の鳥になる」フェニックスみやたん

私の今年の一文字は「革」
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◆私の今年の一文字「革」/2020.1.3

大切な一生である。尊い人生である。今からでも決しておそくはない
おたがいに心を新たにして、
真剣勝負のつもりで、日々にのぞみたいものである。
「真剣勝負」/松下幸之助『道をひらく』

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愚直に一歩、一歩、もう一歩足跡
立ち止まってはいられない

この続きはまたいつか四つ葉
会計は算術ではなく、思想である位置情報
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。
 
自主自立の気概をもつ [2020年10月02日(Fri)]
企業は社会の公器である
したがって、企業は社会とともに発展していくのでなければならない
企業自体として、絶えずその業容を伸展させていくことが
大切なのはいうまでもないが、
それは、ひとりその企業だけが栄えるというのでなく
その活動によって、社会もまた栄えていくということでなくてはならない
また実際に、自分の会社だけが栄えるということは、
一時的にはありえても、そういうものは長続きはしない。
やはり、ともどもに栄えるというか、
いわゆる共存共栄ということでなくては、真の発展、繁栄はありえない
それが自然の理であり、社会の理法なのである。
自然も人間社会も、共存共栄が本来の姿なのである。
「共存共栄に徹すること」/『実践経営哲学』

自主経営というものをはっきり自覚しないと、
共存共栄というものは分かりませんな。
つまり自主経営のない人は依存経営になりますね
それでは共存共栄になりませんね。助けられてやるということですな
助けられてやるということは、いっか破綻が来ますね
だから助けられないでやるということが建前である。
その上に立ってお互いに力をかしあうというときに
初めてそれがものになるということですね。
「共存共栄と自主経営」/『松下幸之助の経営問答』

自主自立の気概をもちましょうひらめき
そこから力強い勇気が湧き、新たな知恵や創意工夫が生まれてきます
そうして断を下し、実行し、事をなし遂げていくところに
自らの進歩向上が得られ

大きな達成感も味わえるのです
松下幸之助「自立」(PHP2013年9月号)

随処作主 立処皆真」臨済禅師
 (ずいしょにしゅとなれば りっしょみなしんなり)

そろそろ安易な国頼みを卒業できないものか
西川義文(日経電子版/2011.3.10)

至誠一貫
正代の大関昇進伝達式の口上

プロフェッショナルの責任は、すでに2500年前、
ギリシャの名医ヒポクラテスの誓いのなかに、はっきり表現されている。
知りながら害をなすな」である。
プロたるものは、医者、弁護士、マネージャーのいすれであろうと、
顧客に対して、必ずよい結果をもたらすと約束することはできない
最善を尽くすことしかできない。しかし、
知りながら害をなすことはしないとの約束はしなければならない
顧客となるものが、プロたるものは知りながら害をなすことはないと
信じられなければならない。これを信じられなければ何も信じられない。
ドラッカー『マネジメント』

今週発売の「日経ビジネス」2020年9月28日号
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今号の特集は、コロナと「日本の借金」大盤振る舞いのツケ

特集記事に記されていることについて、
仕事の現場でこれでいいのかと疑問に感じていたことも多々ありますが、
初めて知った事実もあって、色々と考えさせられました。

たとえば、預金残高(※)が4月からの4ヶ月で47.5兆円も増加exclamation&question
(※)表面預金から未決済の手形・小切手を引いた実質預金+譲渡性預金

危機に備えた手元流動性の確保で預金残高の増加は予想していましたが、
現金通貨と違って、デジタルデータにすぎない預金通貨の銀行預金
短期間でここまで増えていたとはビックリ。色々と気がかりです。

念のため、データの出所の日銀統計を確認すると、
4〜6月の3ヶ月で預金残高は47.5兆円の増加に対して
貸出の増加は21.6兆円(45.5%)で、差引き25.9兆円(54.5%)です。

このうち、「地方銀行」は預金が21.3兆円の増加に対して
貸出の増加は5.6兆円(26.1%)で、差引き15.7兆円(73.9%)です。

わずか3ヶ月で、銀行が意図せず(好むと好まざるとに関わらず)
積み上がった預金(銀行にとって負債)
の「行き場」が気がかりです。

突然の預金の払い出しに備えた準備預金もさることながら、
本来業務の貸出も借り手の返済能力の問題もあって
担保や公的保証に頼らないプロパー融資の実行は厳しい状況でしょうし、
かといって、このまま預金が積み上がったままでは
銀行自身の自己資本比率が低下する。
―― 銀行には地域の金融機関としての使命を果たし続けていくことを
社会から求められています
が、容易ではないでしょう。

日経ビジネスの記事には、コロナ禍の金融支援で
信用保証協会の保証実績が急増している事実も記されていました。

データの出所の全国信用保証協会のHPを確認すると、
3月以降、保証の承諾額が前年同月に比して大幅な増加が続いています。
ただ、不思議なことに、保証承諾額は7月以降も依然として多いのに、
銀行の融資額は7月以降さほど増加していません


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(クリックで別ウィンドウ表示)


日経ビジネスの特集記事にも記されていますが、
コロナ対策のゼロゼロ融資への切り替え(借り換え)なのでしょうか?
もしそうだとすると、
借り換えたゼロゼロ融資に伴う利息や保証料、貸倒が生じた時の損失などについて
最終的にそのツケを払う(コストを負担する)のは誰かを考えると釈然としません。

日経新聞電子版の西川義文さんの「経営者ブログ」より――
「中小企業融資への不評」西川善文/2010.5.27
銀行の中小企業向け融資に関して、相変わらず不評を耳にする。
最近は、銀行が中小企業から融資の申し込みを受けるとまず、
信用保証協会の保証付き融資を勧めるということだ。
政府が景気対策の一環として、総額20兆円の緊急保証制度を設けているので、
これを利用してくれということであろう。
確かに保証協会の保証付き融資でも顧客の資金ニーズは
一応満たすことになるかもしれないが、これでは
銀行は顧客との間で血の通った取引関係を築くことはできないのではないか

さらに、いささか大げさな話になるかもしれないが、
銀行はリスクマネジメントを放棄したのも同然で、それでは
銀行の本来的な機能である信用創造機能を果たせないのではないか

中小企業向け融資においてこそ、この点を強く意識しなければならないと思う
(…)
融資業務においても、リスクマネジメントはもちろん
ポートフォリオマネジメントがしっかり定着すれば、中小企業融資に際しても
安易に保証協会保証付き融資に逃げ込む必要はないのではないか。
もちろん保証協会保証の有用性を否定するものではないのだが、
銀行という業務の本来的な機能をいかに果たすかを突き詰めていけば、
中小企業向け融資への不評はもう少しは軽減されるのではないか


2016年版中小企業白書・第2部第5章「中小企業の成長を支える金融」より
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(クリックで別ウィンドウ表示)


銀行は「天気の良い日には傘を貸すが、雨が降れば傘は取り上げる」と
言われている。酷な話に思えるが、
お金を貸して取りはぐれたのでは銀行の経営が成り立たないので、
雨が降ったら借りた傘は取り上げられるというのは当たり前と考え
どんなときでも自分の力で雨に濡れないようにしておかねばならない
つまり、土俵の真ん中で相撲をとるような経営を
つねに心がけていなければならない
のである。
『稲盛和夫の実学』

雨が降れば傘をさそう
傘がなければ、一度はぬれるのもしかたがない
ただ、雨があがるのを待って、
二度と再び雨にぬれない用意だけは心がけたい
雨の傘、仕事の傘、人生の傘、
いずれにしても傘は大事なものである

「雨が降れば」/松下幸之助『道をひらく』

銭一文天から降らず、また地から湧くことなし
井原西鶴『日本永代蔵』

金銀は儲けがたくて減りやすし。
朝夕、十露盤(そろばん)に油断する事なかれ
井原西鶴『日本永代蔵』

資金調達とは難しいほうから順番に選択する
小山昇『仕事ができる人の心得』0513

@ 利益の確保
A 資産の圧縮。特に棚卸しを
B 負債の増加
 (支払手形よりも長期借入金がよい)


「融資が受けられないのは、なぜなのかわかるか」
「現在の金融状況が厳しいからです」
違う!君の真心が足りないからだ。『至誠天に通じる』と言う。
君が本当にラジオ修理事業に命を懸けて取り組む気概があるならば、
そしてその事業に利益が出るという信念があれば、
その思いは必ず伝わる。そうではないか」
百田尚樹『海賊とよばれた男』

決済を早くする。これが中小企業経営の基本です。
企業が倒産するのは金を払えないからです
だったら、その逆をいったらいい
神吉武司/月刊致知(2007/2)


私の今年の一文字は「革」
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◆私の今年の一文字「革」/2020.1.3

大切な一生である。尊い人生である。今からでも決しておそくはない
おたがいに心を新たにして、
真剣勝負のつもりで、日々にのぞみたいものである。
「真剣勝負」/松下幸之助『道をひらく』

mampo.jpg
愚直に一歩、一歩、もう一歩足跡
立ち止まってはいられない

この続きはまたいつか四つ葉
会計は算術ではなく、思想である位置情報
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。
 
問題に誠実に向き合う [2020年10月01日(Thu)]
一燈を提げて暗夜を行く。
暗夜を憂うることなかれ。ただ一燈を頼め
佐藤一斎『言志晩録』13条

一人の心は、大宇宙にあっては、
おそらく小さな存在に過ぎないであろう。
しかし、その人が誠実でさえあれば、天地も動かしうる
二宮尊徳/内村鑑三『代表的日本人』

人を相手にせず、天を相手にせよ。
天を相手にして己を尽くし、
人を咎めず、我が誠の足らざるを尋ぬべし

西郷隆盛『南洲翁遺訓』

「融資が受けられないのは、なぜなのかわかるか」
「現在の金融状況が厳しいからです」
違う!君の真心が足りないからだ。『至誠天に通じる』と言う。
君が本当にラジオ修理事業に命を懸けて取り組む気概があるならば、
そしてその事業に利益が出るという信念があれば、
その思いは必ず伝わる。そうではないか」
百田尚樹『海賊とよばれた男』

至誠一貫
正代の大関昇進伝達式の口上

プロフェッショナルの責任は、すでに2500年前、
ギリシャの名医ヒポクラテスの誓いのなかに、はっきり表現されている。
知りながら害をなすな」である。
プロたるものは、医者、弁護士、マネージャーのいすれであろうと、
顧客に対して、必ずよい結果をもたらすと約束することはできない
最善を尽くすことしかできない。しかし、
知りながら害をなすことはしないとの約束はしなければならない
顧客となるものが、プロたるものは知りながら害をなすことはないと
信じられなければならない。これを信じられなければ何も信じられない。
ドラッカー『マネジメント』

今週発売の「日経ビジネス」2020年9月28日号
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今号の特集は、コロナと「日本の借金」大盤振る舞いのツケ

編集長の視点より――
親しみを感じていた知人や仲間が亡くなると、思い出が浮かんでは消え、
ただただ残念で茫然とするばかりです。
三井住友銀行の初代頭取だった西川善文さんにもその時が来てしまいました。
(…)
以来、幾度も酒を飲み、お茶を飲み。
評判と違い、威圧感や近寄り難さは感じませんでした。印象は、誠実なおじさん。
なぜ次々に驚く手を繰り出せたのか。それは誠実さが一本気なまでに徹底され、
時に執念となったからではないかと思います。
銀行や日本のためなら常識に縛られず、手段も選ばない
そして不誠実が許せず激高する
今号の特集は「国の借金」。問題に誠実に向き合う人が増えれば、
みんなもっと前向きに生きられるようになるはず
です。
以下、上記「編集長の視点」に紹介された
日経新聞電子版の西川義文さんの「経営者ブログ」より二つ紹介――

「中小企業融資も資金運用も国頼み?」西川善文/2011.3.10
最近の日経新聞の報道によると、
中小企業向け融資の「公的依存度」が高まっているという。
中小企業向け貸出金に占める政府系金融機関(日本政策金融公庫、商工中金)と
信用保証協会の保証付き貸出金を加えたものが約24%にも上っているのだ。
米国は10%強といわれるので異常な高さとなっている。
(…)
公的金融の急拡大のおかげで、
金融危機に見舞われた全国の数多くの中小企業は資金繰りがつき、
救われたことは間違いない。しかし、わが国金融界として
この事実をもって良しとしていてよいのであろうか

現状について私は、金融界としての対顧客関係、リスクテイク能力等に
大きな課題を抱えていると思う

(…)
この点だけをとっても
安易に中小企業顧客を公的金融に走らせるべきではなく、
取引金融機関は極力、取引先中小企業の資金ニーズに応えるべく
努力しなければならないと思う。
しかしながら、以前このブログでも触れたように、
中小企業顧客が取引銀行に融資を申し込むと、
まず信用保証協会の保証付き融資を奨められるという不満がある。
これは言うまでもなく融資リスクを十分に検討しないまま
安易にリスク回避を優先した経営判断
であり、
これでは血の通った取引関係は構築できないし、
銀行の本来的な機能として重要な信用創造機能も放棄したのも同然で、
リスクテイク能力やリスク管理能力も磨けないのではないか。
また人材育成の観点からみてもマイナスであろう。
相変わらず、担保主義からも脱することができない
(…)
邦銀に有り勝ちな、やみくもにボリュームの多寡を競う過当競争のなせる業で、
国内融資のせっかくのイノベーションのチャンスを逸した
(…)
そろそろ安易な国頼みを卒業できないものか

「不良債権増やすポピュリズムの弊害」西川善文/2011.10.13
10月10日付の日経報道によると、銀行融資のうち
「不良債権予備軍」といえる貸し出しが銀行貸し出し全体の10%、44兆円
(いずれも日銀調べ)にも達しているという。
(…)
問題は、このように「不良債権予備軍」が急増した原因であるが、
約2年前に施行された中小企業金融円滑化法の影響が大きいと見られる。
この法律は、リーマンショック後の中小企業の資金繰り倒産を防いだが、
日経も指摘するように、不良債権の予備軍が増加する副作用を
もたらしたことは明らかである。同法施行によって、
銀行が返済猶予に応じた貸出金は今年6月末までに累計38兆円、この中で
本来不良債権に分類すべき債権は、約5兆円に上るという試算もあるという。
リーマンショック以降、中小企業の業況の改善が、
はかばかしくないという事情もあるとは思う。しかしながら
中小企業金融円滑化法は、一種のポピュリズムから制定されたもので、
本来、金融は金融機関と顧客との緊密な話し合いと金融機関の合理的な判断に
委ねられるべきもの
である。
ポピュリズムに流されて合理的な判断を欠いた結果が不良債権予備軍の急増である。
本来あるべき姿を歪め、そこに政・官による指導や介入が入り込むと、
それがもたらす弊害は思いのほか大きなものになる
ことを
政・官・民ともに、改めて認識すべきである。

本質をついた西川さんの意見に、厳しく自戒ひらめき
----------------------------------

コップに半分入っているのと半分空であるのとは、
量的には同じである。だが意味は違う
世の中の認識が前者から後者に変わるとき、
大きなイノベーションの機会が生まれる。
ドラッカー『テクノロジストの条件』

(1)問題意識を持って現実を直視し、問題の本質を追究する。
「現状」… コップに半分の水
「問題」… これでいいのか(現実との開き、差異、ギャップ)
―― 現状に問題意識や不満なく、妥協すれば、意識や行動は変わらない

危機感なきところ、成長なし
松下幸之助・述 『松翁論語』

「夢」「希望」「願望」「期待」… 明日はこうなったらいいなぁ
「予想」「予測」… 明日はどうなる?
「目標」… 明日はこうする!(強い意志、自分との約束)
「業界平均」… 自分があずかり知らないその他大勢の平均(しかも過去)

(2)問題の原因を探る<因果の論理>
「現在、起きている問題」… 過去の行動の結果(過去に因あり)
「将来、起こりうる問題」… 今後の行動の結果(現在に因あり)
―― 未来を変えるのは「今」「自分」

(3)だからどうする<問題解決のための課題を明確化する>
「課題」… 問題解決のために今なすべきこと、なすべからざること
―― 求める成果を得る(目標必達)ための道筋(Next Action
「計画」… 明日のために今なにをするか(仮説<因果の論理>の固まり)
目標(ゴール)から逆算(「予算」は過去の延長)

(4)全力を尽くして実行<仮説の実験>
―― なすべきをなし、なすべからざることをしない
全力でなければ反省もできない
観察して記録する

(5)記録した事実に基づいて反省<仮説を多面的に検証>
―― 必要に応じて計画を適時的確に見直す
計画モニタリングの最重要ポイントは「仮説検証のスピード、頻度」ひらめき

実行こそが成功に導く戦略のなかで決定的な部分なのだ。
やり遂げること、正しくやり遂げること、競争相手よりうまくやり遂げることが
将来の新しいビジョンを夢想するより、はるかに重要である
世界の偉大な企業はいずれも、日々の実行で競争相手に差をつけている。
市場で、工場で、物流で、在庫管理で、その他もろもろすべての点で差をつけている。
ルイス・ガースナー『巨象も踊る』

どうやってヒットを打ったのかが問題です。
たまたま出たヒットでは、なにも得られません
『イチロー262のメッセージ』

数字自体は何をなすべきかを教えてはくれない。
企業の経営において肝要なのは、
そうした数字の背後で起こっていることを突きとめることだ。
ハロルド・ジェニーン『プロフェッショナルマネジャー』

朝に発意、昼に実行、夕べに反省
日々のそうした地道な活動の積み重ねが商売繁盛につながっていく。
松下幸之助「商いの心得十カ条」第十条

おたがいにともすれば、
変わることにおそれを持ち、変えることに不安を持つ。
これも人間の一面であろうが、
しかしそれはすでに何かにとらわれた姿ではあるまいか。
一転二転は進歩の姿、さらに日に三転よし、四転よし
そこにこそ生成発展があると観ずるのも一つの見方ではなかろうか。
「日に三転す」/松下幸之助『道をひらく』

私の今年の一文字は「革」
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◆私の今年の一文字「革」/2020.1.3

大切な一生である。尊い人生である。今からでも決しておそくはない
おたがいに心を新たにして、
真剣勝負のつもりで、日々にのぞみたいものである。
「真剣勝負」/松下幸之助『道をひらく』

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愚直に一歩、一歩、もう一歩足跡
立ち止まってはいられない

この続きはまたいつか四つ葉
会計は算術ではなく、思想である位置情報
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。
 
再配分ではなく、全体的に拡大する [2020年09月30日(Wed)]
だいたい人の生業というのは、
世間で不足・不自由しているものを提供し、
自分が不足・不自由しているものを満足させることにほかならない。
他の不自由を満たすことが大きければ、
自分の幸福を得ることもそれに従って大きくなる
のである。
だとすれば、どのような生業を行えば
われらの力がよりよく他人の役に立つか
を議論しなければならない。
明治2年(1869)『丸屋商社之記』

ビジネスの役割は利益をあげることだと言うのは、
人間の役割は食事や呼吸をすることだと言うのと同じく無意味です。
損失を出す会社と同様、食事をとらない人間は死を迎えます
だからといって、人生の目的は食べることだということにはなりません
利益は生存に必要な条件ですが、
企業の目的は社会全体の利益に貢献することです。
『ダライ・ラマのビジネス入門』

「幸」というものは、直接つかめるものではない。
人を幸せにすることの反応として、自分が幸せを感じる。
周囲がすべて幸せになっていれば
当然、自分もいつのまにか幸せになっていく。
これは、商売でいうと奉仕優先、消費者優先という思想である。
自分だけが幸せになりたいということで、
人を押しのけてもと自分の利益ばかり追う自己優先の考え方は、
こうした点からいっても間違っている。私は人生訓を
最もよく人を幸せにする人が、最もよく幸せになる」としている。
であるから、お互いの立場としては社会が、お得意先が
さらに消費者が優先である。これなくして企業の繁栄もないし
企業の繁栄なくしては、お互いの幸せもあり得ない
立石一真『人を幸せにする人が幸せになる』

マイケル E. ポーター、マーク R. クラマー
『共通価値の戦略−経済的価値と社会的価値を同時実現する』より――
共通価値(shared values)は個人の価値観にまつわるものではない。
また、企業が生み出した価値を
「共有する」こと、すなわち再配分することでもない
。そうではなく、
経済的価値と社会的価値を全体的に拡大することである。
以上のような違いを説明するには、
購買におけるフェア・トレード運動が好例である。
フェア・トレードの目的は、同じ作物に高い価格を支払うことで、
貧しい農民の手取り額を増やすことである。
気高い動機ではあるが、創造された価値全体を拡大するものではなく、
主に再配分するためのものである

一方、共通価値(shared values)では
農民の能率、収穫高、品質、持続可能性を高めるために
作物の育成技術を改善したり、サプライヤーなど支援者の地域クラスターを
強化したりすることが重視される

その結果、売上げと利益のパイが大きくなり、
農家と収穫物を購入する企業の双方が恩恵に浴する

たとえば、以前コートジボワールのカカオ豆農家を調査した時、
フェア・トレードで農民の所得は10〜20%増加するが
共通価値(shared values)への投資では300%超増加する可能性があった

自主経営というものは相手から与えられるものやない。
自主経営は自分でやるものである
その自主性というものがあったときに、相手の力が生きて働く。
それが共存共栄に働く
んだと、こう私は思うんですね。
「共存共栄と自主経営」/『松下幸之助の経営問答』

マイケル E. ポーター、マーク R. クラマー
『共通価値の戦略−経済的価値と社会的価値を同時実現する』より――
共通価値(shared values)を創出するために、
企業はまず、自社製品によって解決できる、または
その可能性がある社会的ニーズや便益、および害悪を明らかにすべきである。
――「我々の製品は顧客の役に立つのか」「顧客の顧客の役に立つのか」
チャンスは待ってくれない
技術の進歩、経済の発展、社会的優先順位の変化に伴い、たえず変化する。
社会的ニーズを常に探し求めることで、
既存市場において差別化とリポジショニングのチャンスを見出し
またこれまで見逃していた新市場の可能性に気づくことができるだろう。
これまで軽視されてきた市場のニーズに対応するには、
製品の再設計や新しい流通手段が必要になることが多い。
このような要求に応えることで、
既存市場でも活用できる抜本的なイノベーションが生まれてくる、
たとえばマイクロファイナンスは、
ずっと放置されてきた金融ニーズに応えるために、
開発途上国で発明されたものである。いまやアメリカで急成長を遂げ、
重要でありながらも見て見ぬふりをされてきた格差を埋めつつある。


私の今年の一文字は「革」
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◆私の今年の一文字「革」/2020.1.3

大切な一生である。尊い人生である。今からでも決しておそくはない
おたがいに心を新たにして、
真剣勝負のつもりで、日々にのぞみたいものである。
「真剣勝負」/松下幸之助『道をひらく』

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愚直に一歩、一歩、もう一歩足跡
立ち止まってはいられない

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会計は算術ではなく、思想である位置情報
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。
 
迷わず初心に帰り、現場に立つ [2020年09月29日(Tue)]
ジョブズは自分にとって本当に大切なものを模索し始める。
スペースシャトルの搭乗員に応募したが、選にもれた。
コンサルタントを雇って政界に乗り出す計画もあったが、
成功する可能性が低く、見送った。やがて気づいた。
原点に戻ればいいのだ。
原点に戻ることは、前に進むことなのだ
、と。
桑原晃弥『スティーブ・ジョブズ 神の遺言』

先日の伴走練習で、11月21日に開催されるフルマラソンの
大会情報を教えていただきましたが、
丹後ウルトラでタイタン達成の「夢を現実にする」には、
目標を設定して課題と努力の方向性を明確にする必要性を感じていたので、
私もエントリーしました。

参加費の1万円が高いか安いかは、
すべて「自分のこれからの努力」次第です。
「値打ち」あるものにすれば安くなるし、そうでなければ高くなる。

「価格」は見えますが、「価値」は見える人にしか見えません
福原義春『私は変わった 変わるように努力したのだ』

と、意気込んで先週土曜日にエントリーしたものの、
よくよく考えれば、私がフルを走ったのは昨年暮れの加古川が最後です。
今年になって1月に大阪ハーフ、2月の泉州はチャレンジランで岸和田まで20.4キロ、
そして3月の篠山はシーズン千秋楽で、シーズンベストの走りを展開して
フィナーレのはずが、諸事情あって物語は未完のまま終了。
その後も、去年や一昨年は、水都ウルトラで70キロの伴走をしたり、
丹後で100キロに挑んだりで、目標に向かってコツコツ走り込んでいたのに、
今年はそれもなし。

先週土曜日にエントリーした時は気づきませんでしたが、
1月生まれの私にとって、おそらくは今回エントリーしたレースが
63歳で走る最初で最後の大会になるでしょう。
この期に及んで、ああすればよかったと悔やんでみたところで
過ぎた日々は戻らず。前後際断、何がなんでも完走必達で63歳の記録を残すexclamation×2

第一の目標は「完走」必達。
第二の目標は「イーブンペースの走りに徹する」。
河川敷の平坦な5キロの周回コースということでチャレンジ。
そして、第三の目標がタイムです。
せっかくの機会(しかも63歳で最初で最後の貴重な機会)
求める成果が得られるよう課題を明確にして悔いなく取り組みます。

コロナのおかげで、6年前に初挑戦のレースで8.8キロの完走を目指して
毎朝コツコツ走っていた初々しい頃のことを思い出しました。
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◆大阪マラソン2014/2014.10.26

暇な時、お客さまが少ない時こそ、商いを知る絶好のチャンスなのです。
なぜなら、人間がどのように商品を吟味し、どのように選択し、
どのように決断するか、というプロセスをつぶさに観察できるのは
その時だからです。店の経営で壁に突き当たったら、
迷わず初心に帰り、現場に立つことです。
それが開店の気持ちを忘れないということなのです。
驕りを捨て、畏れを持ち続けるということです。
伊藤雅俊「私の商いの道」
『経営の大原則〜21世紀の経営者は松下幸之助を超えられるか』

客観的な事実に基づいて仮説を立てて、実行し、検証する
これはサイエンス(科学)の手法そのものだ。
自分の無知を知り、事実の前に謙虚でなければならないのは
科学者も飲食店経営者も同じである。
正垣泰彦『おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ』

成し遂げたことではなく、
成し遂げられたはずのことを基準に自分を測る
ジョン・ウッデン『育てる技術』

私の今年の一文字は「革」
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◆私の今年の一文字「革」/2020.1.3

大切な一生である。尊い人生である。今からでも決しておそくはない
おたがいに心を新たにして、
真剣勝負のつもりで、日々にのぞみたいものである。
「真剣勝負」/松下幸之助『道をひらく』

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愚直に一歩、一歩、もう一歩足跡
立ち止まってはいられない

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会計は算術ではなく、思想である位置情報
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。
 
学ぶ目的が違う [2020年09月25日(Fri)]
先週放送のNHK『チコちゃんに叱られる!』より――
なぜ数学を勉強する?(数学って何のためにあるの?)
―― 数学を学ぶことで「論理的な思考が身に付く」

なぜ「算数」から「数学」に名前が変わるのか?
学ぶ目的が違うひらめき
――「算数」… 日常生活で使う計算力を養う
「数学」… 問題を整理して答えを導くことで論理的な思考を身に付ける

論理的な思考とは?
―― 道筋を立てて考えること

もし論理的な思考が育たずに身に付かなかったら?
―― 聞いている方がわからないぐらいグチャグチャな話をする大人になる
自分の言っていることが相手に伝わらない

AIが人間の作業を代わりにやってくれるような時代になれば、
なおさら人間は意識的に思考体力を磨いていくことが求められる。
車ばかり使うと、人の足腰が弱くなるのと同じで、
考えなくなれば脳は衰えるだから、なおさら人間は
「学ぶ」とか「考える」ということを意識して
脳に負荷をかけないといけない

西成活裕『東大の先生!文系の私に超わかりやすく数学を教えてください!』

何も考えずにコンピュータ任せに生きるのか
思考という武器を身に付けてイノベーターとして生きるのか
そこは人生の分岐点になると思います。
結局、AIだって人間がプログラムしなければ動きませんから。
AIに使われる側か、AIを使いこなす側か……。
西成活裕『東大の先生!文系の私に超わかりやすく数学を教えてください!』

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簿記をソロバンや計算と考えれば「算数」の世界。しかし、
複式簿記の祖はイタリアの修道僧で数学者のルカ・パチョーリが
今から530年前に執筆した数学書『スママ』と言われるように本来は「数学」。
―― 簿記を「算数」ととらえるか、「数学」ととらえるかひらめき

会計そのものが悪いと言っているのではない。
お金の情報を記録し、処理し、伝える手段は必要不可欠だ。
だがその手段は、時代に合わせて進化した方がいい
あらゆるビジネスが進化している時代に、
500年前と同じやり方を使いつづける必要がどこにあるのだろうか?

『ブロックチェーン・レボリューション』

簿記…「算数」…ソロバン、計算、記帳
簿記…「数学」…因果の論理を解き明かす(事実の記録、観察、分析、解析)
―― どうすれば、もっと強くなれるか?
どうすれば、もっと給料を上げられるか?
なぜ、なぜ、どうすれば、どうすれば、と、AIを使いこなして考え抜いて実行ひらめき

企業の会計にとって自社の採算向上を支えることは、
もっとも重大な使命である。
『稲盛和夫の実学』
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伊藤忠兵衛記念館(滋賀県豊郷町)の「店の間」の帳場
 (※)帳場――仕入れ販売を行う「店の間」にあった帳場では、
帳付けや勘定などの経理を行うとともに、
店員の監督も行っていました。(展示の説明書きより)

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帳場に展示されている「振替伝票」
借方と貸方に分かれて勘定科目を記して「複式簿記」で仕訳
伝票には「連番」が付され、この伝票から転記した証である「記入済」の押印も……

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(※)洋式帳簿・洋式伝票――明治27年、初代忠兵衛が使い馴れた大福帳を廃止して
採用した洋式帳簿と伝票。
洋式簿記の採用は当時の呉服問屋としては極めて革新的なことでした。
(展示の説明書きより)

注文で貸方に金額が記入されているので、
「仕入先元帳」(買掛金勘定の補助簿)と思われます。
上から、月日、摘要、捺印、貸方、借方、そして差引残高(借或貸)
捺印の欄には赤色と青色の2つの押印――転記済と検認のダブルチェックです。

クラウドはもとより、会計ソフトも、パソコンも、電卓もない、、、
もちろん、制度で義務づけられたわけでもなく、、、

使い馴れた「大福帳」を止めるのは現場の抵抗もあったでしょうが、
自らの商いが繁昌し、益々繁栄するために必要であり重要であると判断して、
他に先がけて採用を決断。―― 伊藤忠商事や丸紅の礎を築くひらめき
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帳場からは、店の「内」をしっかり見渡せるだけでなく、
店の「外」の中山道を行き交う人(お客様や世間)の姿も確認できます。
―― バックオフィスでなく、「フロント」オフィスぴかぴか(新しい)

「正直」、「始末」、「才覚」、「算用」、、、そして「三方よし」ひらめき


私の今年の一文字は「革」
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◆私の今年の一文字「革」/2020.1.3

大切な一生である。尊い人生である。今からでも決しておそくはない
おたがいに心を新たにして、
真剣勝負のつもりで、日々にのぞみたいものである。
「真剣勝負」/松下幸之助『道をひらく』

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愚直に一歩、一歩、もう一歩足跡
立ち止まってはいられない

この続きはまたいつか四つ葉
会計は算術ではなく、思想である位置情報
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。
 
とらわれた心で可能性を閉ざさない [2020年09月22日(Tue)]
素直な心とは、いいかえれば、とらわれない心である。
自分の利害とか感情、知識や先入観などにとらわれずに、
物事をありのままに見ようとする心である。
人間は心にとらわれがあると、物事をありのままに見ることができない
「素直な心になること」/松下幸之助『実践経営哲学』

京都ふれeyeマラソン」をご一緒する予定のカズマくんのお母さんから、
カズマくんが交野マラソンに挑戦するとご連絡いただきました。

本来なら4月に開催予定だった「交野マラソン」、
諸事情あって開催を秋に延期したものの、通常開催ができないので、
オンラインでの開催を決定されたようです。

オンライン開催のおかげで、
車イスのカズマくんもハーフに挑戦できるとのこと。素晴らしいです。
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聖火リレーの練習をする大井和真さんとガイドのUさん、Hさん(長居公園)
―― 私は全盲の車イスランナーです。
普段は視覚障害者のランニングチーム『長居わーわーず』で練習をしています。
目が見えないので、車イスを手で漕ぎながら、
伴走者さんに向きを変えてもらって走っています。
東京2020オリンピック聖火ランナーにも決定しています。
今までたくさんの大会に出てきましたが、ほとんどの大会は、
生活用車イスだと3キロ程度の短い距離しか参加が認められません。
もっと走れるのにと悔しく思っていました
コロナ対策で中止になった今年の交野マラソンが
オンラインで開催されると聞きました。
オンラインなら、車イスランナーでもハーフマラソンに挑戦できますexclamation
めっちゃ嬉しいですexclamation
いつもの公園でチームの伴走者さんと一緒に初ハーフマラソンに挑戦します。
分けて走ることもできるし、雨なら日を変えればいいので安心です。
がんばりますexclamation楽しみですexclamationハーフマラソンを完走できたら、
チームのみんなにケーキでお祝いしてもらいたいですexclamation
(交野マラソンのFacebookより)

実のところ、カズマくんのお母さんからご連絡いただくまで、
オンライン開催のマラソン大会なんて邪道や、と思っていました。
食わず嫌いの偏見と先入観に囚われた己れを反省です。

「日課の散歩を、最寄り駅までの散歩時間を、ワンちゃんとの散歩時間を
 マラソン大会に」ってことは、
毎朝、愛犬を連れて散歩が日課の母も参加できるってことかも?
スマホの万歩計は毎日5千歩を超えているらしいので、
カズマくんが車イスでハーフマラソンに挑戦なら、
母も90歳でハーフに初挑戦ありかも(笑)

とりあえず、アプリ(TATTA)を母のスマホにインストール。
使い方は日をあらためて説明するつもりが、早速に使ってるようで、
立ち止まると音声案内が流れてうるさいと連絡あり。
(信号待ち、ご近所の方とのおしゃべり、愛犬のオシッコやウンチとかで、
散歩中に立ち止まる機会が多いらしく、しかも静かな早朝の散歩なのに
案内の音声がデカく聞こえてご近所迷惑になるとのことのようです)

設定を変えれば済む話ですが、
早速にアプリを使っているとは大したもんで、
アプリをインストールしても使わないグウタラ息子とはえらい違いです。

先週土曜日、たまたま立ち寄った淀屋橋のドラッグストアが店じまい。
売り尽くしセールで、医薬品メーカー製のひざサポーターが
メチャ格安で売れ残っていたので買い求めてプレゼントしたところ、
翌朝、母からLINEで連絡あり。
「散歩してきました。早速昨日頂いた膝サポーターを付けて。
 凄く気持ち良く歩く事が出来ました」
プレゼントしてよかったです。

国勢調査も「ネットで回答」と用紙を届けてくれた調査員に伝えたようだし、
交野マラソンにエントリーしてもいいかも。
10キロにするか、それともカズマくんと同じハーフに「チャレンジ」するか、
90歳の敬老の日に贅沢な悩みです。

お互い、偏見や先入観、過去の経験や常識など、とらわれた心で、
(自分自身を含めた)可能性を閉ざしたくないものですひらめき

中小企業は弱いどころか、ある面では大企業よりも強い
それを、社会も中小企業は弱いと考え、みずからも弱いと考えたのでは
本来のよさが発揮されずに、ほんとうに弱い姿になってしまう
「力強い中小企業」/松下幸之助『私の夢・日本の夢 21世紀の日本』

習慣というものはおそろしい
楽しい想い出はいつも晴れの日だ、という言葉がある。
よき時代のよき記憶は人間を保守的にする。一つ覚えると、
それに死ぬまで執着しているようなものである。やんぬるかな。
「自由化時代の経営学」/本田宗一郎『俺の考え』

「素直な心」で可能性を閉ざさなければ「進歩無限」ひらめき
私の今年の一文字は「革」
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◆私の今年の一文字「革」/2020.1.3

大切な一生である。尊い人生である。今からでも決しておそくはない
おたがいに心を新たにして、
真剣勝負のつもりで、日々にのぞみたいものである。
「真剣勝負」/松下幸之助『道をひらく』

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愚直に一歩、一歩、もう一歩足跡
立ち止まってはいられない

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会計は算術ではなく、思想である位置情報
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。
 
そのことに自分を賭けて挑戦する [2020年09月21日(Mon)]
昨日(9/20)、ふと思いついて丹後へ、
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諸事情あって開催が中止になりましたが、
本来なら、昨日は「丹後ウルトラマラソン」100キロでした。

夜明け前の4時半にスタートしているはずのアミティ丹後を昼前の11時に出発。
自力で走れば制限時間たっぷり14時間かかるコースが、
クルマならあっという間にゴール。でも、クルマで走りながら、
一昨年の初挑戦、そして去年の激走の100キロが懐かしく思い出されて、
あれだけ色んなことがありながらも、最後まで諦めることなく、
よく走り抜いたもんだと自分にアッバレexclamation×2です。

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(2018.9.16)13時間53分42秒、残り6分18秒


来年も頑張るぞexclamationそして再来年もexclamation
さらに目指すは「タイタン」、必ずやるぜexclamation×2
――「TI-TAN」とは、だれもが驚くほどの偉業を成し遂げた者を意味します。
丹後ウルトラマラソンでは、100kmの部を
10回完走したランナーを対象として「TI-TAN」認定を行います。

それをやる人に、そのことに自分を賭けたという満足感
あるかないかということじゃないかと思います。
やろうとしていることは、すべて自分に対してのものですから、
高い山に登ったから偉いとか、
大きな旅をしたからすごいといったことは関係ないんですね。
問題は、自分がそのやりたいものにどれだけ賭けているかということなんです。
『植村直己、挑戦を語る』

1960年7月15日の指名受諾演説より――
I am asking each of you to be pioneers on that New Frontier.
My call is to the young in heart, regardless of age
--to the stout in spirit, regardless of party
--to all who respond to the Scriptural call:
"Be strong and of a good courage; be not afraid, neither be dismayed."

For courage--not complacency--is our need today--leadership--not salesmanship.
And the only valid test of leadership is the ability to lead, and lead vigorously.
John F. Kennedy/July 15, 1960
―― 私は、あなた方ひとりひとりにこのフロンティアの
パイオニア(開拓者)となるようお願いする
私のこの呼びかけは、年齢に関係なく心の若い者、
政党に関係なく精神の強靭な者、
そして聖書の言う「強く勇気を持て。怖れるな、驚愕するな」と言う言葉に
奮い立つことのできる者のみに向けられている

今日われわれが必要とするのは、自己満足ではなく勇気なのだ
リーダーシップであって、セールスマンシップではないのだ
そしてリーダーシップの唯一の正当なテストは、
統率する能力、ダイナミックに国家を引っ張って行く能力に他ならない。
落合信彦『ケネディからの伝言』より

私の今年の一文字は「革」
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◆私の今年の一文字「革」/2020.1.3

大切な一生である。尊い人生である。今からでも決しておそくはない
おたがいに心を新たにして、
真剣勝負のつもりで、日々にのぞみたいものである。
「真剣勝負」/松下幸之助『道をひらく』

mampo.jpg
愚直に一歩、一歩、もう一歩足跡
立ち止まってはいられない

この続きはまたいつか四つ葉
会計は算術ではなく、思想である位置情報
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。
 
わしがやらねばたれがやる [2020年09月20日(Sun)]
だいたい人の生業というのは、
世間で不足・不自由しているものを提供し、
自分が不足・不自由しているものを満足させることにほかならない。
他の不自由を満たすことが大きければ、
自分の幸福を得ることもそれに従って大きくなる
のである。
だとすれば、どのような生業を行えば
われらの力がよりよく他人の役に立つか
を議論しなければならない。
明治2年(1869)『丸屋商社之記』

総務省の「通信利用動向調査」に、IoTやAI等のシステム・サービスの導入状況や
デジタルデータの収集・利活用状況などの調査が登場したのは、
令和元年5月月末に公表された平成30年調査からです。

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平成30年調査(令和元.05.31公表)

そして、同じ年に公表された「2019年版中小企業白書」は、
第3部「中小企業・小規模企業経営者に期待される自己変革」の中で
この調査データを引用して、中小企業のデジタル化の対応について論じています。

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第3-1-19図は、「IoTを導入している」と回答した企業に対して質問した割合です。
――「お客様大事の心」の欠如かexclamation&question

お客さんに「お水ちょうだい」と言われてお水を出すのは「作業」、
お客様の状況を的確に判断して言われることを予測して出すのが「サービス」。

例えば、経理や財務の仕事、あるいは人事の仕事をやっていても、
お客様と商品と売場、これがどういう関係になっているのか、
商品や売場は現状認識としてどうなっているのか、
将来どうあるべきなのか、
また、自分としては商品や売場にどのように貢献できるのか
ということを考えてもらわないと、その仕事はうまくいくはずがない。
つまり、全てはお客様のために仕事をやっているということ。
「23条の経営理念」より/柳井正著『一勝九敗』

『松下幸之助・経営の真髄』より――
商売にはサービスがつきものである。
サービスを伴わぬ商売は、もはや商売ではない
その意味においては、サービスは商売人にとっての一つの義務ともいえる。
しかし、これを単なる義務としてのみ受け取り、
しかたなしにやむをえずやっているとしたら、これほど疲れることはない。
こちらが疲れるだけでなく、
お客さまにもその「しかたなさ」が自然に通ってしまう。
サービスは相手を喜ばせるものであり、
そしてまたこちらにも喜びが生まれてこなければならないものである。
喜び喜ばれる姿の中にこそ真のサービスがあるといえよう。
お互いに、喜びをもってサービスにあたりたい
躍動する心でサービスに専心したい真の商売がそこから芽生えてくる

わたしは人を説得する準備をする際、
その時間の3分の1わたし自身のこと、および
わたしが言おうとしていることについて考えるために使う。
残りの3分の2は、その人のこと、および
その人が何を言おうとしているかについて考える。

When I am getting ready to reason with a man,
I spend one-third of my time
thinking about myself and what I am going to say
and two-thirds about him and what he is going to say.
Abraham Lincoln


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◆利一語録/江崎記念館
二二ンが五
商売のヒラメキは、目、耳、頭、手足を始終働かせることだ
面倒なことをやらないと、商売は成功しない
「商売は厘毛の争いである」
「工場は焼けても、人の記憶は焼けない。広告は資産である」
「君たち、ニワトリとちがうか」
「息がくさくなるほど考えよ」
これときめたら、キュッ キュッとやり抜け
これら利一語録とも言うべき言葉は、このほかたくさんあるが、
すべて「創意工夫」「不屈邁進」「勤倹力行」という社訓につながっている。


人間は思ったら直ちに実行せねばいけない。
考えただけではやったことにならず、消えてしまうものです。
いまやらねば、いつできるですよ。
そして、わしがやらねばたれがやる、と自分で覚悟すること。
これが人間の努力を確実にするものですよ。(平櫛田中)
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私の今年の一文字は「革」
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◆私の今年の一文字「革」/2020.1.3

大切な一生である。尊い人生である。今からでも決しておそくはない
おたがいに心を新たにして、
真剣勝負のつもりで、日々にのぞみたいものである。
「真剣勝負」/松下幸之助『道をひらく』

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愚直に一歩、一歩、もう一歩足跡
立ち止まってはいられない

この続きはまたいつか四つ葉
会計は算術ではなく、思想である位置情報
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。
 
挑戦、先手必勝。準備がすべて [2020年09月19日(Sat)]
準備、これがすべて。
『植村直己、挑戦を語る』 

先週金曜日(9/11)、日本公認会計士協会の研究大会が開催されました。
当初は札幌で開催の予定が、諸事情あって初めてのオンライン開催。
今年のテーマは
「いま、挑戦の時〜新技術を駆使し、多方面で活躍する公認会計士を目指して〜」
とのことで、私も論文発表に応募しました。
残念ながら採択されませんでしたが、真摯に取り組んだことで問題意識は高まり、
新たなステージへの挑戦に導いてくれてありがたい限りです。

そんな経緯もあって、会計士協会のオンライン研究大会を
とても楽しみにしていたのですが、まったく期待外れでした。

従来、会場でリアル開催の時は、会員以外の方も参加できたはずですが、
オンライン開催の今回は、参加に会員専用のパスワードが必要だったので、
おそらく会員以外の参加はできなかったものと思われます。

記念講演も、慶應義塾大学総合政策学部教授の新保史生先生に
「AIの進化と法制度の展望」と題してご講演いただくはずでしたが、
経済産業省の製造産業局ものづくり政策審議室長の矢野剛史様でした。

午後の研究発表も、公式サイトの案内には、
リモートワーク、DX、AIなど技術は一気に進化し、
企業は変革力が求められています
不確実な時代の挑戦には、信頼性がますます重要なファクターとなるでしょう。
監査、コンサルティング、組織内、社外役員、中小企業支援、それぞれの
ポジションにおいて公認会計士の役割が高まることは間違いありません。
活躍の最前線をお伝えします。
―― と高らかに記されているのですが、、、

これが私たち公認会計士の「活躍の最前線」なのか、だとすれば、
「変革力」が求められているのは企業でなく、私たち公認会計士ではないのか
―― そう感じずにはいられませんでした。

オンライン開催なのに映像や音声の配信の不具合あり。また、
その不具合の問合せに対して迅速かつ適切に回答できなかったようで、
研修サイトに実行委員長から参加者へお詫びのメッセージが掲載されています。

初めてのオンライン開催なのに想定が甘かったのか、
トラブルが生じた時の対応も含めて事前の「準備」不足で、
オンライン開催の内容を論じる以前の問題です。

午後からの研究発表について、前半は論文発表に参加し、
後半はパネルディスカッションに参加しましたが、
オンラインのライブ配信ならではの「工夫」は感じられません。
画面にはパワーポイントの資料が映し出されるだけで、
発表者はまるでお経のように原稿を読み続ける。
まったくの一方通行で、ライブで配信する意味がわかりません。

そして、CPE(継続学習)の単位登録でもトラブルが生じたようです。
それぞれの発表ごとに、最初と最後にオンラインで履修登録するのですが、
私はトラブルなく登録完了(念のため登録の記録はすべて残しておきました)。
むしろ疑問に思ったのは、オンライン申請しているのに、
リアルタイムで処理できない(結果的に登録完了は7日後の翌週の金曜日)。

先月受講した研修でも、
研修参加から20日経過しても履修登録されないので問い合わせると、
「データを取りまとめて本部で登録する関係上、
 単位反映まで時間がかかっております」との回答。

はぁ?
研修の出席を登録するだけの「作業」に20日も要するのか、
会場の受付でICカードをカードリーダーで読み取っているのに
「データを取りまとめて本部で登録に時間がかかる」ってことは
データがデジタル化されていないということか、んなあほな

届いた回答は「通常は約2週間ほどで単位反映が完了いたしますが、
もう少々お時間がかかる見込みです
」と続きます。

2週間も要する現状に疑問を持たず、平然としていられるようでは
リアルタイムで処理する必要性なんて感じないし、
「変革力」は求められず、現場の意識や行動が変わることはないでしょう。

全米オープンテニスが無観客開催なのにAIで観客の歓声を再現したり、
オンラインでライブ配信の落語会やピアノコンサートでも
オンラインならではの工夫をしたりしているのに、
お粗末なことです。

つまるところ、「お客様大事の心」の欠如でしょうか

『松下幸之助・経営の真髄』より――
商売にはサービスがつきものである。
サービスを伴わぬ商売は、もはや商売ではない
その意味においては、サービスは商売人にとっての一つの義務ともいえる。
しかし、これを単なる義務としてのみ受け取り、
しかたなしにやむをえずやっているとしたら、これほど疲れることはない。
こちらが疲れるだけでなく、
お客さまにもその「しかたなさ」が自然に通ってしまう。
サービスは相手を喜ばせるものであり、
そしてまたこちらにも喜びが生まれてこなければならないものである。
喜び喜ばれる姿の中にこそ真のサービスがあるといえよう。
お互いに、喜びをもってサービスにあたりたい
躍動する心でサービスに専心したい真の商売がそこから芽生えてくる

わたしは人を説得する準備をする際、
その時間の3分の1わたし自身のこと、および
わたしが言おうとしていることについて考えるために使う。
残りの3分の2は、その人のこと、および
その人が何を言おうとしているかについて考える。

When I am getting ready to reason with a man,
I spend one-third of my time
thinking about myself and what I am going to say
and two-thirds about him and what he is going to say.
Abraham Lincoln



私の今年の一文字は「革」
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◆私の今年の一文字「革」/2020.1.3

大切な一生である。尊い人生である。今からでも決しておそくはない
おたがいに心を新たにして、
真剣勝負のつもりで、日々にのぞみたいものである。
「真剣勝負」/松下幸之助『道をひらく』

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愚直に一歩、一歩、もう一歩足跡
立ち止まってはいられない

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会計は算術ではなく、思想である位置情報
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。
 
準備の時間の使い方 [2020年09月18日(Fri)]
わたしは人を説得する準備をする際、
その時間の3分の1をわたし自身のこと、および
わたしが言おうとしていることについて考えるために使う。
残りの3分の2は、その人のこと、および
その人が何を言おうとしているかについて考える。

When I am getting ready to reason with a man,
I spend one-third of my time
thinking about myself and what I am going to say
and two-thirds about him and what he is going to say.
Abraham Lincoln


ある本に、リンカーンの言葉が紹介されていました。
「もし8時間、木を切る時間を与えられたら、
   そのうち6時間を私は斧を研ぐのに使うだろう」

ネットで検索すると、同じリンカーンの言葉で、
「木を切り倒すのに6時間与えられたら、
   私は最初の4時間を斧を研ぐのに費やすだろう」

木を切り倒すために与えられた時間は、8時間なのか、6時間なのか?
英文を検索しても、eight hours to chop down a tree もあれば、
six hours もあります。

8時間労働であれ、6時間であれ、
木を切り倒すための正味時間はいずれも2時間。
違いは、斧を研ぐ時間が、木を切り倒す「3倍」の6時間か、「倍」の4時間か。

勉強であれ、ランの練習であれ、仕事であれ、
準備にかける時間を多くすれば得られる成果も高まるとは限らないけど、
「しっかり準備」しなければ成果が得られないのは間違いなし。
―― 準備に費やす「時間」の問題ではなく、密度(内容)が問われる

参考までに、スティーブン・R・コヴィー『7つの習慣』の
「第七の習慣・刃を研ぐ」より――
森の中で木を倒そうと、一生懸命ノコギリをひいているきこりに出会ったとしよう。
「何をしているんですか」とあなたは訊く。
すると「見れば分かるだろう」と、無愛想な返事が返ってくる。
「この木を倒そうとしているんだ」
「すごく疲れているようですが…、いつからやっているんですか」
あなたは大声で尋ねる。
「かれこれもう5時間だ。くたくださ。大変な作業だよ」
「それじゃ、少し休んで、ついでにそのノコギリの刃を研いだらどうですか。
 そうすれば仕事がもっと早く片づくと思いますけど」あなたはアドバイスをする。
刃を研いでいる暇なんてないさ。切るだけで精一杯だ」と強く言い返す。

人間が持つ四つの能力(肉体、精神、知性、社会との関係性)を伸ばすために、
それぞれをバランスよく筋トレする(刃を研ぐ)時間をつくることを説くが、
そこにリンカーンは登場しません。

一方、アメリカ国務省の出版物に、
リンカーンが準備する時間の割り振りについて語った言葉と出会う。
それが冒頭に紹介した言葉です。

木を切り倒すために刃を研ぐ時間であれ、木を切り倒す正味時間であれ、
限りある時間のパフォーマンスを高めるために、
準備の時間の割り振りを意識して心がける必要ありです。

日本人というものは時間に対する観念がどうもルーズだ。
だから、案外、時間というものを粗末にしていはしないか。
だが、しかし絶対に同条件で二度ともらえないものは時間である。
本田宗一郎『俺の考え』

ビジネスは結果が出るまでに時間がかかるから、
俯瞰で見ることができないうちは仕事を早くやれと言われると、
どうしても後ろから押されているような気分になる。
しかしそれでは、誰も本気で走れない。そうではなくて、
前方に電車が停車していて、発車のベルが鳴り響いている、という状態
自分で気がつかなければいけないのだ。
三木谷浩史『成功のコンセプト』

あなた方の時間は限られています。
だから、本意でない人生を生きて時間を無駄にしないでください。
Steve Jobs ”Stay Hungry. Stay Foolish.”

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―― 生死事大、光陰可惜、無常迅速、慎勿放逸

いのちとは時間であること。その時間に限りがあること。
その事実を知っている人間だけが、
いのちの使いかたを自分で考え、変えることができます

いのちという与えられた時間をどう使うか
それは、めいめいに託された命題といっていいでしょう。
いくつになってもいきいきとした人生を送るためには、
打ち込む仕事や楽しめる趣味を持つことももちろん大切です。でも僕は、
人間にとって生きている実感を味わえるいちばん充実した時間の過ごしかたは
助けを求めている人のために自分の時間を使うことだと思うのです。
だれかの役に立つということは、
自分という存在そのものが生かされるということ
ですからね。
日野原重明『与命』

私の今年の一文字は「革」
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◆私の今年の一文字「革」/2020.1.3

大切な一生である。尊い人生である。今からでも決しておそくはない
おたがいに心を新たにして、
真剣勝負のつもりで、日々にのぞみたいものである。
「真剣勝負」/松下幸之助『道をひらく』

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愚直に一歩、一歩、もう一歩足跡
立ち止まってはいられない

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会計は算術ではなく、思想である位置情報
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。
 
寝ても覚めても [2020年09月17日(Thu)]
朝ランでロング走のゴールは千里の氏神さん「上新田天神社」にお詣り。
本殿前の机に置いてあった繁昌亭のチラシが目に留まりました。
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「使用不可席活用キャンペーン」、コロナで密を避けるため使用不可の100席に
1ヶ月2千円でお客さんの笑顔の写真を飾ってくださいとのこと。
転んでもただ起きないというか、不幸を笑顔で明るくする粋な計らい、さすがです。

クラウドファンディングとかに頼らんかて、
ちょっと頭使えば、なんぼでもアイデア出ますわな。
もうすぐ敬老の日やし、おじいちゃんおばあちゃんとお孫さんでたとえば5人なら、
5ヶ月で1万円でもええですやん。繁昌亭も賑やかになるし、
繁昌亭のごひいきも増えるしで結構な話。めでたし、めでたしですわ。

それに引き換え、国技館の大相撲、空席や中継に工夫を感じさせまへん。
テニスの全米オープンは無観客なのに違和感ない歓声が聞こえて
どないなってんねんと思ったら、AIで観客の歓声を再現しているとのこと。
しかも、無観客開催の決定から75日間での開発・運用ぴかぴか(新しい)、さすがです。

デジタル後進国にそんなワザできまっかいな、カネもおまへんしと言うなら、
せめて繁昌亭さんみたいにアイデア出さんでどないすんねん、
―― と、お参りを終えてダウンジョグで家への帰り道の独り言でした。

落語の話題のついでに、
今月末が応募期限の上方落語協会の落語台本コンテスト、
作り込んで抱腹絶倒(ほぼ)間違いなしの台本が出来上がりつつありましたが、
先日のNHKの目撃にっぽんで落語作家を目指して苦闘する若者の姿を見て、
応募台本のファイルはゴミ箱に捨てました。

寝ても覚めても考えてなきゃ、ええアイデアでてきまへんわな。
シロウトがちょっと思いついた程度で、ええもんできるわけおまへんわ。
ワテが寝ても覚めても考えてアイデア絞り出さなあかんのは、
落語やないと反省です。

発明、創意工夫なんてものは
ぎりぎりの線までいかないと出てこない。
壁に突き当たる。そこでみんな戻ってきちゃう。
そうすると発明、創意工夫はない。
壁にぶつかったときにそれをじっと我慢して乗り越えたときに
発明、創意工夫がある
ように、
われわれものどから手が出て、人のカネでもつかんできて、
みんなに給料をやりたいとき、
そこが信用が芽生えるかどうかのわかれ目となる。
そういうとき私は、武士は食わねど高楊枝なんて高邁な、
腹の減らないような顔はしない。
カネがないならないで、理論的に割り出して、
幾日なら大体カネができる、だからそれまで待ってくれといって
率直に頭をさげる。武士は食わねど高楊枝はよくない。
やせ我慢の標本みたいなものだ。
そんなことをいってえらぶっているんじゃ信用はできない。
大体、斜陽になる産業はそういうやせ我慢が多くて、
欺瞞な行為で信用をつけようとしているところに問題がある。
だから倒れるときにガタッときちゃう

本田宗一郎『俺の考え』

「ゆでがえる」の「やせ我慢」...末路哀れ

「失敗は成功のもと」というたとえがあるが、
ほんとうに失敗を成功のもとにする人は何人あるか。
これは正しい理論を用いて反省する人にのみ与えられたる権利だと思う。
ただ単に進退伺いを出したりするような人には絶対に、
失敗が成功のもとになる資格はないはずだと私は心得ている。
「果報は寝て待て」ということわざがあるが、
あれは私の祖先かだれかそそっかしいやつが間違えたと思う。
あれは「果報は練って待て」で、反省して待つことだ。
いくら反省しても運否天賦ということがあるが、
よく反省して待つことがわれわれの問題だ
と思う。
本田宗一郎『俺の考え』

金銀は儲けがたくて減りやすし。
朝夕、十露盤(そろばん)に油断する事なかれ
ひらめき
井原西鶴『日本永代蔵』

そろばん地蔵/西教寺・大津市坂本

銭一文天から降らず、また地から湧くことなし
井原西鶴『日本永代蔵』

私の今年の一文字は「革」
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◆私の今年の一文字「革」/2020.1.3

大切な一生である。尊い人生である。今からでも決しておそくはない
おたがいに心を新たにして、
真剣勝負のつもりで、日々にのぞみたいものである。
「真剣勝負」/松下幸之助『道をひらく』

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愚直に一歩、一歩、もう一歩足跡
立ち止まってはいられない

この続きはまたいつか四つ葉
会計は算術ではなく、思想である位置情報
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。
 
時代に魁けるアイデアが経営を繁栄に導く [2020年09月13日(Sun)]
街の店のシャッターに店じまいの貼り紙を見かけることが多くなりました。
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「ピンチの裏側にチャンスあり」と大きな勇気で自ら変わって前に進む会社か、
「延命に息切れ」して再起できないままに終わってしまう会社か、
過去の様々な危機と同様に、
感染者の数が減ってきたこれからが本当の意味の正念場でしょう。

人間は逆境に立ったとき、もっとも必要なのは反省であると思う。
自分が逆境に立っているのは、どういう理由からなのか。
外部要因からなのか、内部要因からなのかじっくり考えることである。
ところが、往々、逆境に立つ経営者は、それを
金融面だけで切り抜けようとして原因への反省を怠る場合が多い
銀行を招待して政治的に金を出させようとするお門違いなこともやるが、
これでは絶対に逆境を切り抜けることはできない
かえって重症に陥るばかりである。
どこまでも経営、技術の両面にメスを入れて、
悪いところがあれば徹底的に手術する誠意を見せなければ、
銀行だって金を貸そうとはしないのである。
同じ逆境を正確に把握し、足を引っ張っていた悪い因子を切り捨てる人と
そうでない人とでは、その後において雲泥の差が生ずる
のである。
「逆境を捲き返す決断」/本田宗一郎『俺の考え』

本田宗一郎『夢を力に』より――
「資本とアイデア」
社会の進歩する速度が緩慢な時代には、事業経営は一つに経済的資本に
かかっているということは、事業経営の最も根本的な要求であった。たとえば、
味噌とか、醤油とかのように、その製造に一定の期間を要するものは、
一応の資本力を持つものでなければできない事業である。
味噌や醤油屋の多くが地方の財産家であるのはこの故である。

しかるに現在(68年前の現在)のように、過去における10、20年の進歩を
1年とか半年に縮めて行なう時代においては
事業経営の根本は、資本力よりも事業経営のアイデアにある
地主によって代表せられるように、封建時代においては
所持している土地を持ち続けることによって、その地位を保つことができた。
また、第二次大戦前は経済的資本力のあるものは、
資本そのものにものを言わせて、その地位を保つことができたが、
現在(68年前)のように世界を挙げて目まぐるしく進歩する時代においては
資本力は事業経営における重要さの度合をアイデアに譲った

時代に魁けるアイデアが経営を繁栄に導くのである。
よいアイデアがなければ、いかに金貨の袋を抱いていても
時代のバスに乗り遅れて敗残者となるのである。
資本がないから事業が思わしくないとの声をよく聞くが、
これは資本がないからでなく、アイデアがないからである。
現に資本は乏しくても新しいアイデアによって
隆々と発展している会社がある。反面、
豊富な資本の整備した工場で、多くの人間を擁しながら、
事業不振で赤字を出している会社の少なくないことによっても明らかである。
時代の急激な進歩は、事業経営における資本とアイデアとの重要度を転倒させた
―― 1952年(昭和27年)3月、今から68年前の記事ひらめき
-----------------------

先月30日の日曜日、本来なら、
東京パラリンピックの柔道100キロ級に出場するまっちゃん(松本義和さん)を
武道館で応援に出かける予定でしたが、
諸事情あってチケットはそのまま来年の8月29日に延期になったので、
行き先を武道館から変えて、有志で「まっちゃんを応援する会」を開催しました。

応援する会の開催を決めたのは6月の上旬だったのですが、
その後、夏になっても感染の勢いは収まらず、
このまま開催してクラスター発生なんて事態になったらどうする、
会の直後に出張するエリアは未だ感染者ゼロなのにウィルスを持ち込んだらどうする、
などなど、何度も自らに問い質す一方で、色々と厳しいご意見もいただきました。

最終的には神頼みでしたが、
何かあった場合の「覚悟」を決めることで前に進めますが、
逆に、「覚悟」を決めなければ一歩も前に進めないです。

「明日の覚悟は覚悟やない」てんびんの詩

当初は会場にお越しいただく予定だったスペシャルゲストの
元阪神タイガースの横田慎太郎さんも、オンラインでご参加いただくとともに、
2012年ロンドンオリンピックの78キロ超級の銀メダリストで、
コマツ女子柔道部監督の杉本美香さんから力強いエールのメッセージをいただき、
まっちゃんにとって1年後の武道館に向かって力強い励みなり、
共に参加した私たちにとっても有意義な一日になりました。
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横田さんが「奇跡のバックホーム」なら、まっちゃんは「奇跡のイッポン」で
「奇跡の金メダル」、最高の笑顔を見せてくれることでしょう。
来年8月29日の武道館が待ち遠しく、今から楽しみですexclamation

個人的にも、今まで参加するだけだったZoomで初めてのホスト役をしたり、
メッセンジャーのRoomで会場に来られない方にオンライン配信を挑戦したりして、
頭で理解しても具体的イメージは電子書籍ぐらいだった「限界費用ゼロ社会」を実感。
なにごとも自分で経験してみるものです。

オンライン配信の落語会やコンサート、各種のセミナーなどもそうですが、
コパさんのオンライン実演販売も一人で同時に複数の店の実演販売ができるなら
「限界費用ゼロ」です。

もとより、たとえオンラインで限界費用がゼロになっても、
提供するサービスに「相手の心に訴える力」がなければ、ただのゴミです。
その退屈さが、オンラインのライブ配信で、より際立って視聴に耐えられません。
逆に、落語やセミナーに限らず、テレビなどで紹介される様々な取り組みに、
オンラインのライブならではの創意工夫を感じることがあり、勉強になります。

たとえばオンライン配信の落語でも、
YouTubeなんかで録画配信するのとライブ配信では演じ方が違うでしょうし、
同じライブ配信でも、客がいる落語会のライブと無観客のライブでは違うはずです。
ライブ配信の観客の立場に立って研究し、創意工夫を重ねる落語家と、
そうでなく、今まで通りのやり方で演じる落語家では、結果は自ずと違って、
そこに大きな差が生じてくるでしょう。

大道で演じるのと、劇場の舞台、映画、テレビで演じるのはそれぞれ違うように、
オンライン配信も違ってくるのは当然のことですし、
リアルではできなったけどオンラインならできることも多々あり。
なのに、それを創意工夫なく、今まで通りのやり方をそのまま平然と踏襲する。
―― そんな会社や組織、個人に明日があるのか(自戒)

人間が人間としての特権である『考える能力』を捨てて、
動物や機械と同じことをやっていたら、
ただこれだけの能力しかないということ。
『働く』という字が、『動く』という字と違うところは、
その左側に『人べん』が付くと付かないの違いであるのは、
人間である以上頭を使って動けそうすれば
前進的な仕事ができる
のだということを示している。
すなわち、「人べん」をとった人間の能力は20分の1馬力に過ぎないが、
「人べん」がつけばその能力は無限大の可能性をもってひろがるにちがいない。
「仕事を前進させるムードをつくれ」/本田宗一郎『俺の考え』

従業員を大切にし、希望ある仕事を与えることができれば、
仕事を前進させるアイデアは自ずとして湧き出し、
その成功は期して待つべきである。
「仕事を前進させるムードをつくれ」/本田宗一郎『俺の考え』

小企業がなかなか大きくなれないというのも、
技能に頼る部分をなくして、
アイデアで解決するという方向にいけないところに問題があると思う。
「技能オリンピックにもの申す」/本田宗一郎『俺の考え』

金銀は儲けがたくて減りやすし。
朝夕、十露盤(そろばん)に油断する事なかれ
ひらめき
井原西鶴『日本永代蔵』

そろばん地蔵/西教寺・大津市坂本

銭一文天から降らず、また地から湧くことなし
井原西鶴『日本永代蔵』

私の今年の一文字は「革」
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◆私の今年の一文字「革」/2020.1.3

大切な一生である。尊い人生である。今からでも決しておそくはない
おたがいに心を新たにして、
真剣勝負のつもりで、日々にのぞみたいものである。
「真剣勝負」/松下幸之助『道をひらく』

mampo.jpg
愚直に一歩、一歩、もう一歩足跡
立ち止まってはいられない

この続きはまたいつか四つ葉
会計は算術ではなく、思想である位置情報
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。
 
このままでいいのか、だからどうする [2020年09月12日(Sat)]
街の店のシャッターに店じまいの貼り紙を見かけることが多くなりました。
IMG-8054.jpg

「ピンチの裏側にチャンスあり」と大きな勇気で自ら変わって前に進む会社か、
「延命に息切れ」して再起できないままに終わってしまう会社か、
過去の様々な危機と同様に、
感染者の数が減ってきたこれからが本当の意味の正念場でしょう。
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明治2年(1869年)の正月に記された会社設立趣意書『丸屋商社之記』より――
「損失があった時の心得」
おおよそ商業で危険や損害をともなわないものはない。
従って長い年月の間には災害もあれば損失もあるものだと思うべきであり、
これを常に心に留めておかなくてはならない
もしも不幸にして災害に逢っても、また商売上の損失があっても、
あわててこれを回復しようと思ってはならない
また、いたずらにこれを後悔してもいけない
その損失が発生した原因・理由を追究して、これを今後の戒めとすれば、
却って安全の基ともなり、損失はいつでも回復できる
のである。
そうであるなら、数年に一回ずつ損失が発生しても転覆には至らない
もし大いに損失を後悔し、ただただこれを回復しようとはかるときは、
多くの場合、最初に損失を発生させたのと同じ原因・理由によって
同じように損失を重ねるものである。
私が世間の大きな商家の転覆を見てみると、
多くの場合、最初の損は少なく身代を傾ける程ではないのに、
急にその損を取り戻そうとして、二度目、三度目の損で破滅するのである。
従って商人は一度の利益を誇ることなく、また一度の損失に動揺してはならない
唯一恐れ慎むべきは、日々月々少しずつ発生する損失である
一重に希望すべきは、連綿と続く少しずつの利益である
一度の損失は連綿と続く少しずつの利益をもって補填できるが、
連綿と続く損失は一度の利益をもって補填することは困難である。

松下幸之助『道をひらく』より――
「なぜ」
こどもの心は素直である。
だからわからぬことがあればすぐに問う。「なぜ、なぜ」と。
こどもは一生懸命である。熱心である。
だから与えられた答えを、自分でも懸命に考える。
考えて納得がゆかなければ、どこまでも問いかえす。「なぜ、なぜ」と。
こどもの心には私心がないとらわれがない
いいものはいいし、わるいものはわるい。
だから思わぬものごとの本質をつくことがしばしばある。
こどもはこうして成長する。「なぜ」と問うて、
それを教えられて、その教えを素直に自分で考えて、
さらに「なぜ」と問いかえして、そして日一日と成長してゆくのである。

大人もまた同じである。
日に新たであるためには、いつも「なぜ」と問わねばならぬ
そしてその答を、自分でも考え、また他にも教えを求める。
素直で私心なく、熱心で一生懸命ならば、「なぜ」と問うタネは随所にある
それを見失って、きょうはきのうの如く、あすもきょうの如く、
十年一日の如き形式に堕したとき、その人の進歩はとまる。社会の進歩もとまる
繁栄は「なぜ」と問うところから生まれてくるのである。

-----------------------
十年一日の如き形式に堕したとき、その人の進歩はとまる。社会の進歩もとまる
素直で私心なく、熱心で一生懸命ならば、「なぜ」と問うタネは随所にあるひらめき
――・自らの無知を自覚する
・常識や過去の経験など先入観にとらわれて思考停止にならない
・事実を前に素直で私心なく謙虚に熱心に、現実を直視する
・問題意識を高める「なぜ」→「なぜ、そうでないのか
 ――「このままでいいのか」→「なぜ変えないのか」
「なぜ赤字なのか」→「なぜ黒字でないのか」
「なぜ給料が安いのか」→「なぜ給料が上がらないのか」
「なぜお金が残らないのか」、「なぜ借金が減らないのか」
・言い訳は無用
・自分が取り組む「自分の問題」
・原因はわれにありという考えに徹する
・問題を掘り起こす「なぜ」「なぜ」「なぜ」
・問題の本質(本質的な問題)を追究

過去に学んで今を知り、今を新たに未来を拓くひらめき
――・過去の因を知ろうとするならば、現在の果をみよ(過去の因 → 現在の果)
・未来の果を知ろうとするならば、現在の因をみよ(現在の因 → 未来の果)
今を真剣に生きずして過去も未来もない

<症状>…現実を直視する<過去の因果>
<問題>…過去の「因」を探る
<目標>…明日の「果」を心に決める
<課題>…そのために今なにをするか逆算で考えて「因果の仮説」を明確にする
<実行>…客観的事実の「収集、記録、計測、観察」から新たな気づきを得る
<反省>…実行した結果を分析して「因果の仮説」を検証する

夏衣で寒風に立てば、まず普通の人はカゼを引く。
カゼを引きたくなければ、それ相応の衣服をまとえばよい。
風に罪はない。不用意な人間自身に因があるのである。
因があるから果があるので、
不用意、不心得の因があれば、起こってはならないことも起こってくる。
つまり、起こるべくして起こったわけで、
よく考えてみれば何の不思議もない。
だから、何事も起こってはならないことを起こしたくなければ、
お互い人間の、不用意、不心得を徹底的に反省しなければならない。
ともすれば徹底を欠きがちな昨今、
とくに不用意な人間の心のあり方そのものを、
まずみずから徹底的に考え直してみたい。反省し直してみたい。
自分のためにも社会のためにも。
「徹底的に」/松下幸之助『続・道をひらく』

失敗すれば十分に反省し、
原因を見極めて改めるべきを改める。
うまくいったときには、
もっと成果をあげる方法はなかったかと見直してみる。
さらに、平穏無事な生活の中にも、謙虚な気持ちで常に反省を加える。
日々のそうした自省の積み重ねが、
昨日より今日、今日より明日へと、着実にみずからを高めていく
大きな力となる
のです。
松下幸之助「自省」/月刊PHP(2013/7)

「何ごとも全力じゃなければ、反省もできない」
 福本伸也(Ca sento)/井川直子『シェフを「つづける」ということ』

「君はえらい落語家になりたいと思っていますか」
「はい、思っています」
「それは、嘘だ」・・・ その人はキッパリ言った。
「私は素人だから具体的にどうせいとは言えないが、
本当にそう思っているなら、毎日こんな日のすごし方はしていないはずだ
それはね、まだ本当にそう思っていないんですよ」
・・・私はガツンとやられた気持ちでした。
31年前、神戸である御方に言われた言葉、今に忘れません。
桂米朝「本当に思っていないんだ」/PHPベストセレクション2013/5

金銀は儲けがたくて減りやすし。
朝夕、十露盤(そろばん)に油断する事なかれ
ひらめき
井原西鶴『日本永代蔵』

そろばん地蔵/西教寺・大津市坂本

銭一文天から降らず、また地から湧くことなし
井原西鶴『日本永代蔵』

私の今年の一文字は「革」
2020革.jpg
◆私の今年の一文字「革」/2020.1.3

大切な一生である。尊い人生である。今からでも決しておそくはない
おたがいに心を新たにして、
真剣勝負のつもりで、日々にのぞみたいものである。
「真剣勝負」/松下幸之助『道をひらく』

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愚直に一歩、一歩、もう一歩足跡
立ち止まってはいられない

この続きはまたいつか四つ葉
会計は算術ではなく、思想である位置情報
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。
 
一陽来復、禍を転じて福となすには [2020年09月11日(Fri)]
街の店のシャッターに店じまいの貼り紙を見かけることが多くなりました。
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「ピンチの裏側にチャンスあり」と大きな勇気で自ら変わって前に進む会社か、
「延命に息切れ」して再起できないままに終わってしまう会社か、
過去の様々な危機と同様に、
感染者の数が減ってきたこれからが本当の意味の正念場でしょう。
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明治2年(1869年)の正月に記された会社設立趣意書『丸屋商社之記』より――
「損失があった時の心得」
おおよそ商業で危険や損害をともなわないものはない。
従って長い年月の間には災害もあれば損失もあるものだと思うべきであり、
これを常に心に留めておかなくてはならない
もしも不幸にして災害に逢っても、また商売上の損失があっても、
あわててこれを回復しようと思ってはならない
また、いたずらにこれを後悔してもいけない
その損失が発生した原因・理由を追究して、これを今後の戒めとすれば、
却って安全の基ともなり、損失はいつでも回復できる
のである。
そうであるなら、数年に一回ずつ損失が発生しても転覆には至らない
もし大いに損失を後悔し、ただただこれを回復しようとはかるときは、
多くの場合、最初に損失を発生させたのと同じ原因・理由によって
同じように損失を重ねるものである。
私が世間の大きな商家の転覆を見てみると、
多くの場合、最初の損は少なく身代を傾ける程ではないのに、
急にその損を取り戻そうとして、二度目、三度目の損で破滅するのである。
従って商人は一度の利益を誇ることなく、また一度の損失に動揺してはならない
唯一恐れ慎むべきは、日々月々少しずつ発生する損失である
一重に希望すべきは、連綿と続く少しずつの利益である
一度の損失は連綿と続く少しずつの利益をもって補填できるが、
連綿と続く損失は一度の利益をもって補填することは困難である。

松下幸之助『道をひらく』より――
「一陽来復」
ひろい世の中、長い人生、いつも心楽しいことばかりではない。
何の苦労もなく何の心配もなく、ただ凡々と泰平を楽しめれば、
これはこれでまことに結構なことであるけれど、なかなかそうは事が運ばない。
ときには悲嘆にくれ、絶体絶命、思案にあまる窮境に立つことも
しばしばあるであろう。

しかし、それまたよし。悲嘆のなかから、人ははじめて人生の深さを知り、
窮境に立って、はじめて世間の味わいを学びとることができるのである。
頭で知ることも大事だが、身をもって知るということが何よりも大事。
塩の辛さはなめてみてはじめてわかる。
知るということにも、いろいろあるのである。

窮境に立つということは、身をもって知る尊いチャンスではあるまいか。
得難い体得の機会ではあるまいか。
そう考えれば、苦しいなかにも勇気が出る。元気が出る
思い直した心のなかに新しい知恵がわいてくる
そして、禍いを転じて福となす、つまり一陽来復
暗雲に一すじの陽がさしこんで
再び春を迎える力強い再出発への道がひらけてくると思うのである。

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たとえば、キャッシュフローが悪化すると、
この症状は金欠病だと判断して銀行へ駆け込む。
これは対症療法である。
これを、逆に金欠病を治すために顕現した症状と観ずると
まずその症状が出る原因を探る
集金が悪いとか、クレームが増えたとか、経費が増えたとか、
在庫が増えたとか、病気の原因はだいたい決まっている。
そのへんをコントロールすると金欠病は治る。
やみくもに銀行から借金をして対症療法を繰り返していたら、
いつまでたっても金欠病は治らない
のである。
立石一真『永遠なれベンチャー精神』

金づまりという症状も、経営者の心がけ一つで、
企業の飛躍発展のきっかけになり得るのである。要は、経営者が、
症状即療法と考え、病気を喜ぶ心境になれるかどうかである。
禍を転じて福と為す」という言葉があるが、
西哲学ではその禍を本質的に福と観ずるのだから、
思索的に深いものを持っていると考えるべきである。
立石一真『永遠なれベンチャー精神』

成功といっても、それは結果の話であって、
その過程には小さな失敗というものがいろいろある。
反対に、うまくいかなかったときに、
それを運のせいにして「運が悪かった」といことになれば、
その失敗の経験が生きてこない。
「失敗の原因はわれにあり」という考えに徹するならば、
そうした原因を事前になくしていこうという配慮ができるようにもなる。
だから、それだけ失敗も少なくなって、
どういう状況下にあっても経営が順調にいくという姿になってくるわけである。
「必ず成功すると考えること」/松下幸之助『実践経営哲学』

「金欠病」・・・ 自社を強靭な経営体質の良い会社にするために顕現した「症状」ひらめき
――「対処療法」で資金繰り支援を繰り返したところで、
・根本(原因)を取り除かないので治らず、問題は解決しない
・問題解決の先送りによって、金欠病の症状は悪化する
・ピンチの裏側にあるチャンスを自ら捨て良い会社に生まれ変われない
――「原因はわれにあり」という考えに徹して「根本治療」
・悪い循環を断ち切り、良い循環が生まれ、良い会社に生まれ変わる
・禍のおかげで福になる❣️

決済を早くする。これが中小企業経営の基本です。
企業が倒産するのは金を払えないからです
だったら、その逆をいったらいい
神吉武司/月刊致知(2007/2)
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資金の少なきを憂うるなかれ。信用の足らざるを憂うべし。
松下幸之助『商売戦術30カ条』1936(昭和11)年

資金の回転を多くせよ、百円の資本も十回まわせば千円となる。
松下幸之助『商売戦術30カ条』1936(昭和11)年


資金調達とは難しいほうから順番に選択する
小山昇『仕事ができる人の心得』0513

@ 利益の確保
A 資産の圧縮。特に棚卸しを
B 負債の増加
 (支払手形よりも長期借入金がよい)


金銀は儲けがたくて減りやすし。
朝夕、十露盤(そろばん)に油断する事なかれ
ひらめき
井原西鶴『日本永代蔵』

そろばん地蔵/西教寺・大津市坂本

銭一文天から降らず、また地から湧くことなし
井原西鶴『日本永代蔵』

私の今年の一文字は「革」
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◆私の今年の一文字「革」/2020.1.3

大切な一生である。尊い人生である。今からでも決しておそくはない
おたがいに心を新たにして、
真剣勝負のつもりで、日々にのぞみたいものである。
「真剣勝負」/松下幸之助『道をひらく』

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愚直に一歩、一歩、もう一歩足跡
立ち止まってはいられない

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会計は算術ではなく、思想である位置情報
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。