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宮 直史ブログ−“信はたていと、愛はよこ糸”

岡崎嘉平太記念館(岡山・吉備高原)で出会ったメッセージに深い感銘を受けました。
『信はたていと、愛はよこ糸、織り成せ 人の世を美しく』(岡崎嘉平太氏)
・・・私も、皆様方とともに世の中を美しく織りあげていくことを目指して、このブログを立ち上げました。よろしくお願いします。


こんにちは!宮です

宮 直史さんの画像
★経営のための会計★
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知識は知識なり、何を学び直すか [2020年12月03日(Thu)]
日経電子版で今週月曜日から連載の『コロナと資本主義・再生への道』

第3回の昨日(12/2)は「大きな政府より賢い政府」
――(…)コロナ危機で再び政策をどう使いこなすかが問われている。
分かってきたのは、規模ではなく、
「賢さ」こそが政策の効果を決める
ということだ。
世界を見渡せば、政策のイノベーションを競う動きが始まっている
(…)
非効率な分野に財政資金を投じた国は経済が停滞し、
膨張した公的債務の処理に苦しむだろう。
活力を求め、創意工夫を続けていく。資本主義の原点に向き合えるかどうかが、
国家の浮沈さえも左右する。

薄く広くのバラまき支援から、データ解析に基づいて
ピンポイントで戦略的に支援する海外諸国の動きが紹介されています。
非効率でムダが多い状態で生き残れないのは政府に限った話でなく、
規模の大きさより「賢さ」か問われるのは民間も同じです。

そして、ここに問われる「賢さ」とは、クイズ王のような知識の量でなく、
眼前のデータを基に「自分の頭で考える」知恵ではないかと……

PHP創刊号(1947年4月)より――
巻頭言「知識は知識なり」
近代の物の考え方は、どうも知識や才能に余りにも重点を置き過ぎて、
それらが人間社会を動かしている様に思われる。
昔は人智未だ開けず、無知蒙昧の中にあって人々のめぐまれぬ生活は、
知識才能が発達するに従い著しく豊かになり愉しみの中に営まれるに至った。
その限りに於いて「知識は力なり」として全く尊いものであった。
然しやがてその尊さ有難さを重んじ過ぎるの余り、
知識さえ発達させれば間違いなく良い社会が出現すると考え
知識の為に知識を求める事態にまで立到ってしまったのである。
誠に現今に於ては自分で使うために作り上げた知識の為に
却って人間が使われている様に思える。けれども
知識はあくまで知識であって決してそれ以上のものではない。
それは人間に使われる事によって始めて存在の意義を持ち得る
のである。
故に如何程これを豊富に持ったとしても、
魂が磨かれて居なければ何等の役にも立たない。のみならず
智慧才覚が悪用される場合にはどんなに悲しむ可き結果が招来されるか、
此の度の戦争の起った原因の一半も
此の点にあったのではなかろうかと考えられる。
知識才能を磨く事のみによって人間が立派になれると言う如き従来の考え方を
断乎として打破する
のでなければ、日本の再建は到底望み得るものではない


知識と知恵。いかにも同じもののように考えられるかもしれない。
けれどもよく考えてみると、
この二つは別のものではないかという気がする。つまり、
知識というのはある物事について知っているということであるが、
知恵というのは何が正しいかを知るというか、
いわゆる是非を判断するものではないかと思う。
言いかえれば、かりに知識を道具にたとえるならば
知恵はそれを使う人そのものだと言えよう。
お互い、知識を高めると同時に、それを活用する知恵を
より一層磨き、高めてゆきたい
そうしてはじめて
真に快適な共同生活を営む道も開けてくるのではないかと思うのである。
「知識は道具、知恵は人」/松下幸之助『一日一話』(4/14)

知識を与えるのは大事だが、
その知識を使いこなす人間を育てることがもっと大事。
『松下幸之助・日々のことば』(7/30)

金がないから合理化をやるので、
金があり余るほどあれば合理化なんかやる必要はない。
合理化には知恵がいるが、
その知恵を補うために資本がいるというのならわかる。
しかし知恵の前に金が要るなんていうのは、合理化ではない
合理化がいちばん遅れているのは人間の思想だと思う
汗と創意」/本田宗一郎『ざっくばらん』

習慣というものはおそろしい。
楽しい想い出はいつも晴れの日だ、という言葉がある。
よき時代のよき記憶は人間を保守的にする。一つ覚えると、
それに死ぬまで執着しているようなものである。やんぬるかな。
「自由化時代の経営学」/本田宗一郎『俺の考え』

好むと好まざるとに拘らず、自由化時代は到来したのである。
自由化になったから泡食っていいものを作れでは、到底無理なのである。
自由化時代を勝ち抜くためには、道はただ一つしかない。
よいアイデアがなければ、いかに金貨の袋を抱いていても、
時代のバスに乗りおくれるのは必定
である。
資本がないから事業が思わしくないとの声をよく聞くが
それは資本がないからでなく、アイデアがないからである
「自由化時代の経営学」/本田宗一郎『俺の考え』

人間の才能には限界があるけど、頭脳に限界はない
俺は選手にとことん頭を使うことを求めた。
野村克也「頭脳に限界はない

どんなに賢く生まれついたと言っても、熱心さがなかったら
その賢さが賢さとして、自他ともの恵みにはならない
賢いと言い、愚かと言っても、人間におけるそのちがいは、
神の眼から見ればタカが知れている。それよりも
熱心であること。何事にも熱心であること。誰よりも熱心であること。
熱心から生まれる賢さが、自他ともに真の幸せを生む
のである。
熱心は、人間に与えられた大事な宝である。そして、
この宝は誰にでも与えられているのである。
「熱心であること」/松下幸之助『続・道をひらく』

そして本日(12/3)は「所得保障は最適解か、支えるのは新たな学び」
――(…)資本主義は変質した。経済の主役は製造業からデジタル産業に移り、
社会が雇用を生み出す力は弱まった。
ITなどの特別なスキルがないと働きたくても働けない時代が訪れつつある。
(…)
高まる「学び直し」のニーズ。それを商機へと変える動きが
市場メカニズムのなかから生まれ始めている。
(…)
コロナが強いた「巣ごもり」は経済のデジタル化を加速させた。
経済の構造は変われど、資本主義のなかで「働くこと」の価値は揺るがない

仕事は自分のものではない。
世の中にやらせてもらっている仕事である。そう考えてこそ、
責任感と使命感と謙虚で力強い活動が生まれてくる。
松下幸之助『松翁論語』

自分の行なう販売(仕事)がなければ社会は運転しない
という自信を持て、そして、それだけに大なる責任を感ぜよ
松下幸之助「商売戦術30カ条」(1936)

プロフェッショナルとは…
今 自分がやっていることに対して逃げずに、
とことんそれに打ち込み、あきらめずに走り続けられる人

自分を拾う、夢を運ぶ〜ゴミ収集員・岳裕介〜

The dogmas of the quiet past are inadequate to the stormy present.
The occasion is piled high with difficulty,
and we must rise with the occasion
.
As our case is new, so we must think anew, and act anew.
We must disenthrall ourselves, and then we shall save our country.

困難が次々に重なって高い山となっても
我々はこの状況とともに立ち上がらなければならない
私たちが直面する状況は新しいものだ。
だから、新たに考えねばならない。新たに行動しよう。

Annual Message to Congress December 1, 1862
by President Abraham Lincoln

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Move forward. With confidence.
With pride
ぴかぴか(新しい)

実行家として成功する人は、
自己を押し通す人、強く自己を主張する人と見られがちだが、
実は、反対に、彼には一種の無私がある。
空想は孤独でもできるが、実行は社会的なものである。
有能な実行家は、いつも自已主張より物の動きの方を尊重しているものだ。
現実の新しい動きが看破されれば、直ちに古い解釈や知識を捨てる用意のある人だ。
物の動きに順じて自已を日に新たにするとは一種の無私である
小林秀雄『無私の精神』

IMG-8534.jpg

いつかはゴールに達するというような歩き方ではだめだ
一歩一歩がゴールであり、
一歩が一歩としての「価値」をもたなくてはならない

――坂村真民さんが好きなゲーテの言葉――

いまだに昨日のスローガン、約束、問題意識が論議を支配し、
視野を狭めている。それらが、
今日の問題解決を阻む最大の障害となっている

ドラッカー『新しい現実』

私の今年の一文字は「革」
2020革.jpg
◆私の今年の一文字「革」/2020.1.3

大切な一生である。尊い人生である。今からでも決しておそくはない
おたがいに心を新たにして、
真剣勝負のつもりで、日々にのぞみたいものである。
「真剣勝負」/松下幸之助『道をひらく』

mampo.jpg
愚直に一歩、一歩、もう一歩足跡
立ち止まってはいられない

この続きはまたいつか四つ葉
会計は算術ではなく、思想である位置情報
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。
 
体験を積み重ね、限界を拡大し、習慣を養う [2020年12月01日(Tue)]
丹波篠山ABCマラソンにエントリーしました。
ご多分に漏れず、篠山マラソンもオンライン開催ですが、
私にとって関門失格の屈辱を一年後にサブフォーで雪辱した大切な大会、
前回不開催に伴う2千円引きの500円で参加です。

開催期間は2月26日から3月7日の10日間ですが、私は2月28日に決定。
今日(12/1)から3カ月、31+31+28で90日後です。
そして開催場所は、先日のトライアルマラソンの淀川右岸5キロ周回コースで
自分の成長を確認と思っていましたが……
ラン友さんから長居で走りませんかとお誘いメールあり。
キロごとの距離表示も明確だし、ラン後の銭湯もあるし、
何より永遠の目標でありライバル(かたや横綱、こなた幕下ですが)から
ありがたいお誘いだし、思案のしどころです。

何はともあれ、オンライン開催なんてと食わず嫌いでしたが、
90日後の目標に向かってGoですひらめき

2007年9月29日に亡くなられたアシックス創業者の鬼塚喜八郎さん、
以下は同年11月22日付の日経新聞に掲載された全面広告です。
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鬼塚さんが新入社員を前に声高らかに読み上げられたスポーツマン精神5か条、
その「第5条」が今の私のお気に入りで、生涯をかけて目指すところです。

スポーツマンは常に健康に留意し、
絶えず練習の体験を積み重ね、人間能力の限界を拡大し
いついかなる時でもタイミング良く全力を発揮する習慣を養うことが
必要である。
鬼塚喜八郎「スポーツマン精神の5か条」第5条

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いつかはゴールに達するというような歩き方ではだめだ
一歩一歩がゴールであり、
一歩が一歩としての「価値」をもたなくてはならない

――坂村真民さんが好きなゲーテの言葉――

いまだに昨日のスローガン、約束、問題意識が論議を支配し、
視野を狭めている。それらが、
今日の問題解決を阻む最大の障害となっている

ドラッカー『新しい現実』

私の今年の一文字は「革」
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◆私の今年の一文字「革」/2020.1.3

大切な一生である。尊い人生である。今からでも決しておそくはない
おたがいに心を新たにして、
真剣勝負のつもりで、日々にのぞみたいものである。
「真剣勝負」/松下幸之助『道をひらく』

mampo.jpg
愚直に一歩、一歩、もう一歩足跡
立ち止まってはいられない

この続きはまたいつか四つ葉
会計は算術ではなく、思想である位置情報
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。
 
新たに考え、新たに行動して立ち向かう [2020年11月30日(Mon)]
人より一時間、よけいに働くことは尊い。
努力である。勤勉である。
だが、いままでよりも一時間少なく働いて、
今ままで以上の成果をあげることも、また尊い。
そこに人間の働き方の進歩があるのではなかろうか。
それは創意がなくてはできない。くふうがなくてはできない。
働くことは尊いが、その働きに
くふうがほしいのである。創意がほしいのである。
松下幸之助『道をひらく』より

終戦(1945年8月)の翌々年の1947年4月に創刊された『PHP』、
その創刊号が電子書籍で無料購読できるのを知って読みました。

1947年創刊ということで私が生まれる10年前ですが、
梅田のガード下の浮浪児収容所を訪問したルポ記事など
当時の貧しかった世相をあらためて知るとともに、
松下幸之助さんの社会の「繁栄」にかける熱い思いを受け止めました。
PHP創刊号(1947/4)より――
巻頭言「知識は知識なり」
近代の物の考え方は、どうも知識や才能に余りにも重点を置き過ぎて、
それらが人間社会を動かしている様に思われる。
昔は人智未だ開けず、無知蒙昧の中にあって人々のめぐまれぬ生活は、
知識才能が発達するに従い著しく豊かになり愉しみの中に営まれるに至った。
その限りに於いて「知識は力なり」として全く尊いものであった。
然しやがてその尊さ有難さを重んじ過ぎるの余り、
知識さえ発達させれば間違いなく良い社会が出現すると考え
知識の為に知識を求める事態にまで立到ってしまったのである。
誠に現今に於ては自分で使うために作り上げた知識の為に
却って人間が使われている様に思える。けれども
知識はあくまで知識であって決してそれ以上のものではない
それは人間に使われる事によって始めて存在の意義を持ち得るのである。
故に如何程これを豊富に持ったとしても、
魂が磨かれて居なければ何等の役にも立たない。のみならず
智慧才覚が悪用される場合にはどんなに悲しむ可き結果が招来されるか、
此の度の戦争の起った原因の一半も
此の点にあったのではなかろうかと考えられる。
知識才能を磨く事のみによって人間が立派になれると言う如き従来の考え方を
断乎として打破する
のでなければ、日本の再建は到底望み得るものではない


この巻頭言に続くトップ記事は、矢部貞治さんの『繁栄のための政治』ですが、
非礼ながら矢部貞治さんを知らず、ネットで確認すると
終戦の年の12月に東大法学部の教授を依願免官されていますが、
中曽根康弘さんの東大時代の恩師であり相談役でもあった方とのこと。
説得力ある論説に得心が行きます。

矢部さんの論説は、リンカーンの言葉で締めくくられています。
―― 我々は今更ながら、リンカーンの偉大な言葉を想起する。曰く、
過去の時代の教義は、嵐の吹く現在には不適当だ。
現在は困難が高く積み上げられている。
現在とともに我々は起たねばならぬ。我々の場合は新しい。
それ故、我々は新たに考え、新たに行動せねばならぬ
」と。

読んでビックリです。
実は、今年の3月中旬に、アップルのCEOティム・クックが
全世界に向けて発信したメッセージの結びに、
リンカーンの同じ言葉を引用していました。
―― リンカーン大統領は大きな逆境にある時にこう述べました
困難が次々に重なって高い山となっても、
我々はこの状況とともに立ち上がらなければならない。
私たちが直面する状況は新しいものだ。
だから、新たに考えねばならない。新たに行動しよう
」。
これこそが、Appleが大きな課題に直面して常に選んできたことでした。
そして、それこそが、今回のCOVID-19への私たちの対処方法でもあります。

The dogmas of the quiet past are inadequate to the stormy present.
The occasion is piled high with difficulty,
and we must rise with the occasion.
As our case is new, so we must think anew, and act anew.

We must disenthrall ourselves, and then we shall save our country.

Annual Message to Congress December 1, 1862
by President Abraham Lincoln

偶然の一致に魂を揺さぶられました。
それに引き換え、なんて愚痴を吐いたところでどうなるわけでなし、
ただひたすらに自分の心を高めて魂を磨くのみです。

アップルのCEOティム・クックのメッセージ(2020.3.13)より――
しかしながら、この世界的な取り組み――
病気に罹りやすい人々を守り、新型コロナウイルスを研究し、
不幸にも罹患してしまった人々のケアを続けていくには、
私たち全員が気にかけ、難局に関わっていくことが必要です。

激しく同意、
自分に何ができるか、何をやるかが問われる

松下幸之助『道をひらく』より――
「素直に生きる」
逆境――それはその人に与えられた尊い試練であり、
この境涯に鍛えられてきた人はまことに強靭である。
古来、偉大なる人は、逆境にもまれながらも、
不屈の精神で生き抜いてきた経験を数多く持っている。
まことに逆境は尊い。だか、これを尊ぶあまりに、これにとらわれ、
逆境でなければ人間が完成しないと思い込むことは、
一種の偏見ではなかろうか。
逆境は尊い。しかしまた順境も尊い。要は逆境であれ、順境であれ
その与えられた境涯に素直に生きることである
謙虚の心を忘れぬことである
素直さを失ったとき、逆境は卑屈を生み、順境は自惚れを生む
逆境、順境そのいずれをも問わぬ。
それはそのときのその人に与えられた一つの運命である。
ただその境涯に素直に生きるがよい。
素直さは人を強く正しく聡明にする。
逆境に素直に生き抜いてきた人、順境に素直に伸びてきた人
その道程は異なっても、同じ強さと正しさと聡明さを持つ
おたがいに、とらわれることなく、甘えることなく
素直にその境涯に生きてゆきたいものである。

実行家として成功する人は、
自己を押し通す人、強く自己を主張する人と見られがちだが、
実は、反対に、彼には一種の無私がある。
空想は孤独でもできるが、実行は社会的なものである。
有能な実行家は、いつも自已主張より物の動きの方を尊重しているものだ。
現実の新しい動きが看破されれば、直ちに古い解釈や知識を捨てる用意のある人だ。
物の動きに順じて自已を日に新たにするとは一種の無私である
小林秀雄『無私の精神』

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いつかはゴールに達するというような歩き方ではだめだ
一歩一歩がゴールであり、
一歩が一歩としての「価値」をもたなくてはならない

――坂村真民さんが好きなゲーテの言葉――

いまだに昨日のスローガン、約束、問題意識が論議を支配し、
視野を狭めている。それらが、
今日の問題解決を阻む最大の障害となっている

ドラッカー『新しい現実』

私の今年の一文字は「革」
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◆私の今年の一文字「革」/2020.1.3

大切な一生である。尊い人生である。今からでも決しておそくはない
おたがいに心を新たにして、
真剣勝負のつもりで、日々にのぞみたいものである。
「真剣勝負」/松下幸之助『道をひらく』

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愚直に一歩、一歩、もう一歩足跡
立ち止まってはいられない

この続きはまたいつか四つ葉
会計は算術ではなく、思想である位置情報
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。
 
今までと変わらないことに価値がある? [2020年11月29日(Sun)]
新型コロナの感染者について、緊急事態宣言の解除後最多が相次ぎ、
このままでは再び緊急事態宣言も視野にと報じられていますが、
そんな中、テレビで流れるといつも一人ツッコミするコマーシャルがあります。



「オフィスでも在宅でも変わらない生産性を最新のテクノロジーで支援」

在宅のテレワークだと下がる(?)生産性が
「オフィスと変わらない生産性の働き方」が売り文句のようですが、
今までと変わらないことに価値があるとは奇妙な話です。

最新テクノロジーの活用で、
anytime、anywhere、anydeviceで仕事できて生産性が上がる
ならわかるのですが……

今年6月6日からオンエアされているようで、まもなく半年、
「ほんま変わらんなぁ」と一人ツッコミです。

徒歩から駕籠へ、駕籠から汽車へ、汽車から飛行機へと、
移動手段は変われども、今までと変わらない移動時間、んなあほなexclamation&question

松下幸之助『道をひらく』より――
「働き方のくふう」
(ひたい)に汗して働く姿は尊い。
だがいつまでも額に汗して働くのは知恵のない話である。
それは東海道を、汽車にも乗らず、
やはり昔と同じようにテクテク歩いている姿に等しい。
東海道五十三次も徒歩から駕籠へ、駕籠から汽車へ、
そして汽車から飛行機へと、日を追って進みつつある。
それは、日とともに、人の額の汗が少なくなる姿である。
そしてそこに、人間生活の進歩の跡が見られるのではあるまいか

人より一時間、よけいに働くことは尊い。努力である。勤勉である。
だが、いままでよりも一時間少なく働いて、
今ままで以上の成果をあげる
ことも、また尊い。
そこに人間の働き方の進歩があるのではなかろうか

それは創意がなくてはできない。くふうがなくてはできない。
働くことは尊いが、その働きにくふうがほしいのである。
創意がほしいのである。
額に汗することを称(たた)えるのもいいが、
額に汗のない涼しい姿も称えるべきであろう。
怠けろというのではない。
楽をするくふうをしろというのである。

楽々働いて、なおすばらしい成果があげられる働き方を
おたがいにもっとくふうしたいというのである。
そこから社会の繁栄も生まれてくるであろう。

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いつかはゴールに達するというような歩き方ではだめだ
一歩一歩がゴールであり、
一歩が一歩としての「価値」をもたなくてはならない

――坂村真民さんが好きなゲーテの言葉――

いまだに昨日のスローガン、約束、問題意識が論議を支配し、
視野を狭めている。それらが、
今日の問題解決を阻む最大の障害となっている

ドラッカー『新しい現実』

私の今年の一文字は「革」
2020革.jpg
◆私の今年の一文字「革」/2020.1.3

大切な一生である。尊い人生である。今からでも決しておそくはない
おたがいに心を新たにして、
真剣勝負のつもりで、日々にのぞみたいものである。
「真剣勝負」/松下幸之助『道をひらく』

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愚直に一歩、一歩、もう一歩足跡
立ち止まってはいられない

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会計は算術ではなく、思想である位置情報
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。
 
努力は裏切らない [2020年11月28日(Sat)]
去年の秋、元阪神タイガースの横田慎太郎さんの引退試合を
鳴尾浜球場に開門前から並んで見に行った時のことです。
対戦相手はホークスでした。
いつもはタイガースのベンチサイドの三塁側スタンドに陣取るのですが、
その日は試合後の引退セレモニーを目当てに、
ホームベース真後ろのバックネット裏に陣取りました。
結果的に、試合後の引退セレモニーの前に、
試合で横田さんの奇跡のバックホームを見ることもできましたが、
試合開始前の練習で、こんなことがありました。

その日は、視覚障害者の小山さんとご一緒だったのですが、
ホークスの練習が始まると、小山さんが
「なにこれ、音がぜんぜん違うやん」と言われたのです。

先に練習を終えたタイガースに比べて、
ホークスはビジターですから練習時間は短いのに、
音だけでも違いがはっきりわかるぐらい練習が充実していました。

たとえば、タイガースも、ホークスも、
バックネットの前ではトスバッティングをしているのですが、
ホークスでボールをトスするのはイチローや丸を育てた新井コーチ。
あの新井さんが2軍で打撃コーチというのもスゴイ話ですが、
新井コーチのトスの回転は明らかに早いし、
選手のバットスイングは格段に早いし、
力強く振り切ってネットにガンガン突き刺さってました。

タイガースの練習とはえらい違いで、二軍のビジターの試合開始前でも
そんな練習がグラウンド全体で展開されているのですから、
日々の練習もすごく充実しているのは間違いないです。

そういえば、鳴尾浜は未だにナイター設備ないけど、
ホークスのファームにはナイター設備があり、
立派なスタンドのあるメインスタジアムとは別にサブ球場もあります。
チームの一人ひとりが自分と切磋琢磨し、
コーチやフロントもそれを全力で支え、ファンも応援する。

そんなチームだから、育成から選手がどんどん育って一軍で活躍し、
そして日本シリーズでも次々とヒーローになる。
一方で、ベテラン選手が内野ゴロでも一塁にヘッドスライディングし、
アウトの宣告にグラウンドを叩いて悔しがる。

昨年に続いての4勝0敗はそれらの結果の話であって、
伝統や人気にあぐらをかいて進歩のないチームに負けるはずがないです。
王さんが昨夜の試合後に「われわれにはゴールがない」と語られたとのこと。
それを聞いたパリーグの他球団の選手やコーチ、フロントは
闘志に燃えたことでしょう。来シーズンもパリーグの試合が楽しみです。

人間が達成するあらゆる成功が努力の結果なのです。
そして、努力の大きさが、成功の大小を決めているのです。
そこに偶然はありません。
才能、能力、物質的、知的、霊的な資質のすべては努力の果実なのです。
それは成就した思い、達成された目標であり、現実化されたビジョンです。
ジェームズ・アレン『新訳 原因と結果の法則』

成功は準備がすべて、
準備とは努力のこと
です。
努力は100%のものでないと意味がありません。
100%で行うからこそ、何かを吸収できる。
何かを成し遂げるには100%の努力をしなければならない。
エディー・ジョーンズ『ハードワーク』

現世とは心を高めるために与えられた期間であり、
魂を磨くための修養の場である。
人間の生きる意味や人生の価値は心を高め、魂を錬磨することにある。
やがて息絶えるその日まで、倦まず弛まず一生懸命生きていく
そのプロセスそのものを磨き砂として、おのれの人間性を高め、精神を修養し
この世にやってきたときよりも高い次元の魂をもってこの世を去っていく
私はこのことより他に、人間が生きる目的はないと思うのです。
稲盛和夫『生き方』

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いつかはゴールに達するというような歩き方ではだめだ
一歩一歩がゴールであり、
一歩が一歩としての「価値」をもたなくてはならない

――坂村真民さんが好きなゲーテの言葉――

いまだに昨日のスローガン、約束、問題意識が論議を支配し、
視野を狭めている。それらが、
今日の問題解決を阻む最大の障害となっている

ドラッカー『新しい現実』

私の今年の一文字は「革」
2020革.jpg
◆私の今年の一文字「革」/2020.1.3

大切な一生である。尊い人生である。今からでも決しておそくはない
おたがいに心を新たにして、
真剣勝負のつもりで、日々にのぞみたいものである。
「真剣勝負」/松下幸之助『道をひらく』

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愚直に一歩、一歩、もう一歩足跡
立ち止まってはいられない

この続きはまたいつか四つ葉
会計は算術ではなく、思想である位置情報
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。
 
「ゴール」はない [2020年11月26日(Thu)]
先週土曜日(11/21)、大阪で開催されたトライアルマラソンに参加。
久々のレースで、タイムはサブ4.5とお粗末な結果でしたが、
「目標」としていた完走を果たせたし、
それなりに「準備」もして「努力の成果」も得られたのですが……

トライアルマラソンは各地で開催され、
その結果のランキングが公式サイトに公表されています。

昨日(11/25)更新されたランキングによると、
「5歳刻みの年齢別ランキング」で私と同年代の60〜64歳では、
男性は4人、女性は1人がサブスリーexclamation
しかも、その女性の記録は男性のトップより早いexclamation×2

また、80〜84歳で男性は4人がランキングされているのですが、
そのトップの記録は私のタイムより早いexclamation×2

さらに、男性は80〜84歳の4人で終わっていますが、
女性は70〜74歳の6人で終わらず、
なんと、なんと、85〜89歳に1人おられますexclamation×2
タイムは6時間9分33秒。制限時間の設定は6時間だったと思いますが、
そんなことはまったく関係なく、ただただ尊敬です。

コロナ禍で各地の大会が開催されない中で久々に開催されたレースで
85歳を超えてフルマラソンに挑んで完走されのは、
コロナに関係なく、弛まぬ努力を積み重ねてこられたことでしょうし、
そして、制限時間が迫っても最後まで走り続ける精神力もすばらしいです。
―― 今の私に、85歳を超えてそんな姿は想像できません。

伴走練習会「長居わーわーず」のレジェンド大吉さんが
80歳の時から昨年まで5年連続で大阪マラソンを見事なタイムで完走され、
私もいくつになっても健康に走り続けたいと憧れていました。

自分の目標として、フルについて奇跡のサブフォーの復活と持続、
そして丹後ウルトラのタイタン達成を掲げていましたが、
さらに、いくつになってもフル完走を目指すことを加えます。
――「ゴール」はないひらめき

現時点で、いずれの目標もハードルは高く、
目標というより夢というか憧れですが、
目標実現の課題(現実と目標とのギャップ)を見極めて、
自分がつくった目標(自分との約束)に向かって努力(準備)を積み重ね、
自分と切磋琢磨して課題を克服する価値ありです。

人生とは、ひとことで言えば習慣です。
習慣とは繰り返すことにほかなりませんから、
強い意志をもって臨めば、やがて習い性となって
大いに人生の助けとなります
それは、生活に限らず
生きかた、目標のもちかた、仕事への向かいかた、言葉の使いかたから
ふるまいまで、行為のすべてです。
その意味で、私の人生は、まさしく習慣のたまものです。
日野原重明『与命』

なによりも大切にすべきは、ただ生きることではなく、
より良く生きることである。(ソクラテス)

弱さに足をひっぱられることなく、逆に踏み台に組み立てなおして、
自分をより高い場所へと持ち上げていく
ことだけだ。
そうすることによって僕らは結果的に人間としての深みを得ることができる
小説家にとっても、アスリートにとっても、
あるいはあなたにとっても、原理的には同じことだ。
村上春樹『シドニー!』

明日のことをいうやつは
バカだというけれど、そうじゃない。
明日の約束をしないやつに希望は沸いてこない
本田宗一郎

自ら求めるもののない人は何も得ることもない自ら求めよ
福原義春

高い目標を設定する人には大きな成功が得られ、
低い目標しかもたない人にはそれなりの結果しか得られません。
自ら大きな目標を設定すれば
そこに向かってエネルギーを集中させることができ
それが成功のカギとなるのです。
明るく大きな夢を描いてこそ、
想像もつかないような偉大なことが成し遂げられる
のです。
稲盛和夫『京セラフィロソフィ』

わたしは常に将来に夢をもっています
けれども足元は一歩ずつの歩みしかやりません
だから、希望をもってコツコツと逐次近づいていくということに
歓喜をおぼえます
。それを二歩ずつやれば途中でくたびれてしまいます。
「成長する会社の条件」/松下幸之助『繁栄のための考え方』

とかく、わたくしどもは、結果を求めることばかり焦って、
脚下がお留守になり、今日のつとめを怠りがちでありますが、
そこに失敗の原因があります。
その日その日のつとめを堅実に果たしてゆけば、
未来の成功はおのずから席をあけて待っておる
のであります。
「太閤さんの心がけ」/山田無文『白隠禅師坐禅和讃講話』

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いつかはゴールに達するというような歩き方ではだめだ
一歩一歩がゴールであり、
一歩が一歩としての「価値」をもたなくてはならない

――坂村真民さんが好きなゲーテの言葉――

いまだに昨日のスローガン、約束、問題意識が論議を支配し、
視野を狭めている。それらが、
今日の問題解決を阻む最大の障害となっている

ドラッカー『新しい現実』

私の今年の一文字は「革」
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◆私の今年の一文字「革」/2020.1.3

大切な一生である。尊い人生である。今からでも決しておそくはない
おたがいに心を新たにして、
真剣勝負のつもりで、日々にのぞみたいものである。
「真剣勝負」/松下幸之助『道をひらく』

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愚直に一歩、一歩、もう一歩足跡
立ち止まってはいられない

この続きはまたいつか四つ葉
会計は算術ではなく、思想である位置情報
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。
 
Next Action [2020年11月22日(Sun)]
昨日(11/21)の今シーズン初戦を振り返って
◆今を生きる/2020.11.20

シーズンベストの素晴らしいタイムでゴールぴかぴか(新しい)
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シーズン初戦ならシーズンベストは当然やろ、なんてツッコミは無用で、
めでたし、めでたしです。

11カ月ぶりのフルは、ゴールが遠かったです。
「結果」は何とかサブ4.5をクリアとお粗末なタイムでしたが、
久々のゴールの感動はいいもので、今回も自分をほめたいと思いました。

ほめる限りはええとこ見つけなきゃ。
はい、シーズンベストの素晴らしい記録です。
何より、年齢別ランキング対象のレースで完走して、
これで63歳の公式記録ができたのが嬉しいです。さすがに、
このタイムでは100位以内のランキング入りはないでしょうが(笑)

完走して公式記録を残すためにエントリーしたので、
「目的」は果たせたけど、本気でフルを走るには準備(練習)不足でした。
でも、レース出走を前提に練習を始めたのが10月になってからで、
1カ月半でここまでやれたのは立派なものです(とことんポジティブに)。

実のところ、9月末に大会開催の情報を教えていただいた時は、
フルを走るだけの「準備」をしていなかったし、
参加費も1万円で高く思えたので、エントリーするか躊躇したのですが、
思い切ってエントリーしてよかったです。

まず、当面の「目標」ができたことで、
練習の内容が変わり、練習に対する気持ちも変わりました。
ランの練習だけでなく、エレベーターやエスカレーターを使わないで
階段を一段飛ばしで昇るようになったり、筋トレをやりだしたり、
今まで親身にアドバイスいただいても続くことなかったのに
初めて続くようになりました。

そして、エントリー前は、河川敷の周回コースなんてと思っていましたが、
実際に大会に出ると、少人数で感染対策もしっかりされていたし、
そして何より本気度の高いランナーが多く、
それが周回コースで何度も出会うので勉強になりました。
こんなフォームでよく走り続けられるものだと思うランナーにも
抜かされて周回遅れになることもありましたが、
やはり、力を感じさせないリラックスしたフォームなのに
スピード感ある走りに出会うと、憧れて目指したくなりました。

そういう意味では、今までは自分が走ることで精一杯だったのが、
周りを見る余裕ができるだけの力がついたのかもです。

とはいえ、まともに走れたのはスタートから3分の1ぐらいで、
その後はエイドで休みながらの走りになりました。
でも、走り出したら、しんどくても歩くことなく走り続けられたし、
最後の折り返しのエイドではスタッフの方にお礼を言ったり、
楽ではなかったけど楽しく走り続けられたのは、
この1カ月半の練習と日々の生活改善の「成果」と自己認定です。
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それにしても疲れました。
フルを走るってこんなに疲れるものだったのか、それとも歳のせいか。
いやいや、まだまだ発展途上。克服すべき「課題」は明確になったし、
あとはやるべきことをやるだけ
です。

まずは、そのために次なる目標レースを設定。
オンライン開催の篠山マラソンが3月7日までの10日間で設定されているので、
2月28日の日曜日、今から14週間(98日)後に、今回と同じコースで、
自分がどれだけ「成長」できるか挑戦です。

弱さに足をひっぱられることなく、逆に踏み台に組み立てなおして、
自分をより高い場所へと持ち上げていく
ことだけだ。
そうすることによって僕らは結果的に人間としての深みを得ることができる
小説家にとっても、アスリートにとっても、
あるいはあなたにとっても、原理的には同じことだ。
村上春樹『シドニー!』の「2000年11月5日ニューヨーク」より

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いつかはゴールに達するというような歩き方ではだめだ
一歩一歩がゴールであり、
一歩が一歩としての「価値」をもたなくてはならない

――坂村真民さんが好きなゲーテの言葉――

いまだに昨日のスローガン、約束、問題意識が論議を支配し、
視野を狭めている。それらが、
今日の問題解決を阻む最大の障害となっている

ドラッカー『新しい現実』

私の今年の一文字は「革」
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◆私の今年の一文字「革」/2020.1.3

大切な一生である。尊い人生である。今からでも決しておそくはない
おたがいに心を新たにして、
真剣勝負のつもりで、日々にのぞみたいものである。
「真剣勝負」/松下幸之助『道をひらく』

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今を生きる [2020年11月20日(Fri)]
明日(11/21)は、私にとって今シーズンの初戦、
昨年暮れの加古川マラソン以来11カ月ぶりのフルです。
篠山が中止になり、丹後ウルトラも中止で走る目標を見失っていましたが、
このままでは1月生まれの私にとって63歳の公式記録が残せない……
そんな危機感から、準備不足は承知で急遽エントリー。9月末のことでした。

コロナ感染が再び急拡大する中ですが、予定通り開催されるとのこと。
どんなことがあってもゴールして記録を残すのみです。
レース後に振り返りをすると言い訳テンコ盛りが見え見えなので、
以下、走る前に振り返りです。

6月末で監査法人を退職して独立30周年になるのを機に、
長年借りていた事務所を仕舞い、自宅に移しました。
その絶妙なタイミングに、
伴走練習会でご縁をいただいたブラインドランナーのNさんからご連絡いただき、
早朝の伴走練習が始まりました。

もし、その時に声をかけていただいていなかったら、
おそらく、たまにゆるゆる走って満足し、気づいたら太って走れない、
そんな悪循環に陥っていたでしょう。
在宅ワークで走る時間はたっぷりあるのに不思議な話ですが、
自分に甘くなって自らを律せないと、そんなものかもしれません。

早朝の伴走練習、初回は6月27日の土曜日でした。
久しぶりのランにたっぷり汗をかき、身体はへとへでしたが、
気分は清々しかったです。
そして翌日曜日は、業者の方に来ていただいて事務所のもろもろ撤去し、
新たなステージが始まりました。

早朝の伴走練習は初回で終わらずにその後も続いて、
2時間たっぷり走って汗をかき、家に戻ってシャワーを浴びて朝ご飯を食べ、
9時から仕事と、在宅ワークの生活にリズムができました。

それだけでもありがたいのに余禄あり。
一つには、走力のない私がエネルギー切れで集中力が欠けだすと、
ブラインドランナーのNさんは色々と話しかけてくださり、
それが私の知的好奇心を刺激して元気は復活するし、
仕事の面でも多くの気づきをいただきました。
―― その気づきがビジネスになるかは今後の私の努力次第です。

もう一つの余禄は、ランや身体に対する意識や行動の変化。
たとえば、ギリシャヨーグルト。

早朝からの伴走練習を終えて家に帰る途中、
まるで部活を終えた中高生のように、
コンビニに立ち寄ってお茶とパンを買っていたのですが、
ある日、以前に読んだ文藝春秋6月号に
「筋肉は裏切らない」でお馴染みの谷本先生の記事があったのを思い出し、
あらためて読み直すと、谷本先生がギリシャヨーグルトをおススメ。

それからは、早朝練習の後のコンビニお立ち寄りは、
プレーンタイプのギリシャヨーグルトがお目当てに変わり、
そして今までなら出張先でコンビニに立ち寄ると
缶ビールと柿の種が定番だったのが、
先日の北海道出張ではギリシャヨーグルトに変わり、
身体にもお財布にもやさしくなりました。

変われば変わるもので、ギリシャヨーグルトだけでなく、
記事の本題の谷本先生ご指導「2分間ストレッチ」も
朝ランに出かける前に続いています。
裏切られるほどの筋肉はまだありませんが、
以前ならレース本番前のカーボローディングで太っていたのが、
今回は食べても体重にさほど変化なく、太りにくい体質になっているのかも。

そんなこんなで、在宅ワークの生活にリズムができ、
仕事のヒントも得られて、身体と心が変わって体質は改善。
早朝の伴走練習は、私にとって一粒で二度おいしいどころか、三度おいしいぴかぴか(新しい)
これで結果が出れば、四度おいしいぴかぴか(新しい)ということで、
明日はめでたく完走を果たして63歳の公式記録を残し、
ボージョレ・ヌーヴォーで乾杯です。めでたし、めでたし。

人間は何度も何度もこの世の中に生まれてくることはできない。
人間がこの世の中に生まれてくるのはただ一度です。
たまたま人間として生まれてきた、
この大切な一生を、
何の願も立てずに空しく過ごしてしまうということは、
まことに勿体ないことである。
高い願を立て、その願を成就しようと努力してゆく、
そこにこの世に生きて行くはげみがある
のです。

願に生きる。そこに生き甲斐があるのです。
願成就ということのために、自分の身心を投げ入れる。
この場合、その願が人類永遠の福祉のためのものであれば
願が成就する、せぬはすでに問題でなく、その願に生きて行くところに、
永遠の生命を感得することができる
のです。
澤木興道『禅談』

なんのために 生まれて
なにをして 生きるのか
こたえられないなんて
そんなのは いやだ!
今を生きる ことで
熱い こころ 燃える
だから 君は いくんだ
ほほえんで

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やなせたかしさんを訪ねて(高知・香美)/2014.10.14

いつかはゴールに達するというような歩き方ではだめだ
一歩一歩がゴールであり、
一歩が一歩としての「価値」をもたなくてはならない

――坂村真民さんが好きなゲーテの言葉――

いまだに昨日のスローガン、約束、問題意識が論議を支配し、
視野を狭めている。それらが、
今日の問題解決を阻む最大の障害となっている

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私の今年の一文字は「革」
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◆私の今年の一文字「革」/2020.1.3

大切な一生である。尊い人生である。今からでも決しておそくはない
おたがいに心を新たにして、
真剣勝負のつもりで、日々にのぞみたいものである。
「真剣勝負」/松下幸之助『道をひらく』

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愚直に一歩、一歩、もう一歩足跡
立ち止まってはいられない

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会計は算術ではなく、思想である位置情報
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。
 
ここにないものを想う [2020年11月17日(Tue)]
NHK逆転人生、昨夜(11/16)の放送も色々と考えさせられて良かったですが、
その後に放送の『ストーリーズ』も見入ってしまいました。
◆彼女が水着に着替えた理由/ストーリーズ/NHK

こちらは、10月に夕方のニュース番組で報じられた時のブログですが、
◆彼女が水着に着替えた理由 オストメイト医師の挑戦/NHK
昨夜の番組では、この番組を見た女の子やご家族との交流も報じられて、
色々と深く考えさせられました。

私自身、人工肛門やオストメイトについて言葉では知っていましたし、
多機能トイレのオストメイトのマークにも気づいていましたが、
実のところは何も知らず、知ろうともしていませんでした。

もしかすると、医師である彼女自身も、
ご自身が当事者になって初めて気づいたのかもしれません。
人工肛門を製造して販売している会社の社員たちも、
そして医療従事者たちも、透明が当たり前で、
それで何ら不都合ないと思い込んで、
当事者や家族たちのツラい思いに気づかないのでしょう。
―― 他人事ではないと反省です。

ここにあるものを手がかりにここにないものを想う
この力が、たとえばまだないもの、もうないものへの心のたなびきとして、
希望や祈りを、想い出や咎(とが)の意識、あるいは後悔を、
かたちづくってきた。他人への悲惨や困窮への思いやりを、
あるいはなにがしかの義に身を捧ぐという態度を、かたちづくってきた。
鷲田清一『想像のレッスン』

ジョージ・バーナード・ショーはこう言って人生の生き方を要約したのです。
多くの人は現実を見て「なぜ?」とだけ言う。
私は決して存在しないことを夢見て、そして言うのです
――「なぜそうならないのか?
You see things ; and you say, 'Why?'
But I dream things that never were ; and I say, 'Why not?'

ジョン・F・ケネディ/アイルランド滞在中の演説で
土田宏『ケネディ ―「神話」と実像』

クレイトン・クリステンセン『セグメンテーションという悪弊』より――
マーケティングの泰斗として名高い、
ハーバード・ビジネススクール名誉教授、セオドア・レビットは
消費者は4分の1インチ径のドリルを買いたいのではない。
 彼らが欲しいのは4分の1インチの穴だ
」と学生たちに教えたものだ。
(…)
いみじくもセオドア・レビットが言っているように、
顧客は何らかの「ジョブ」を処理する必要があるだけなのだ。
そこで、ジョブを処理する必要に気づくと、
簡単に言えば、商品を「雇い」、
自分の代わりにそのジョブに当たらせるのだ。
したがって、マーケターの役割は
顧客の実生活において、自社の商品が雇われる可能性
つまり、どのような「ジョブ」が発生するかを理解することに他ならない
マーケターがそのジョブを理解し、
それを肩代わりする商品、それに関連する購入体験や仕様体験を設計し、
意図した使用目的を補強する商品を作ることができれば、
そのジョブを処理する必要性に気づいた顧客は、
お金を支払ってもその商品を雇う。
(…)
言い換えると、購入される商品を開発したいと願うマーケターにとって、
分析に欠かせない基本単位は「顧客」ではなく、「ジョブ」なのだ。

顧客が欲しいのが、ドリルでなく、穴だとしても、
穴なら何でもいいわけではない(自戒)

私にとっての哲学は、
人の心を大切にする、ということに尽きるようだ。
現代は何ごとも事務的に、機械的に処理される風潮が強くなった。
そういう中にあって、心と心を通わせるてだてがますます貴重になる
人の心を知るための哲学は必要とされてくるのである。
経営者もそうであるが、すべての人が、哲学者でなくても、
哲学を使いながら生きる人になってもらいたい
「哲学を使いながら生きる」/本田宗一郎『やりたいことをやれ』

病気で障害のあるお子さんのインナーを商品開発する
女性リーダーの言葉(11/10『ガイアの夜明け』)
お母さんの立場で介護を楽にしてあげたい
手軽に買い替えられる値段ではないので、
そういう価格は私たち(ユニクロ)にしかできないとすごく感じて、
子供の成長に合わせて買い替えられる価格を考えた」
◆正常であれば、必ず成長する/2020.11.11

いまだに昨日のスローガン、約束、問題意識が論議を支配し、
視野を狭めている。それらが、
今日の問題解決を阻む最大の障害となっている

ドラッカー『新しい現実』

私の今年の一文字は「革」
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◆私の今年の一文字「革」/2020.1.3

大切な一生である。尊い人生である。今からでも決しておそくはない
おたがいに心を新たにして、
真剣勝負のつもりで、日々にのぞみたいものである。
「真剣勝負」/松下幸之助『道をひらく』

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愚直に一歩、一歩、もう一歩足跡
立ち止まってはいられない

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会計は算術ではなく、思想である位置情報
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。
 
実践力人材を育てる [2020年11月15日(Sun)]
日本電産の永守重信さんが今年7月にカンブリア宮殿に出演された時、
コロナ危機に立ち向かう経営の舵取りの勘所を説かれるとともに、
永守さんが取り組まれている大学改革について熱く語っておられました。

その大学改革の取り組みを取材した本『永守重信の人材革命』を読みました。
サブタイトルは「実践力人材を育てる!」です。
昨夜から読み出したら止まらず、魂を揺さぶられまくって読了。
強烈なインパクトを受けて、朝を迎えました。

永守さんが100億円超の私財を投じて
京都学園大学の経営を担うと報じられたのは2017年3月のことでした。
そして、翌2018年3月に理事長に就任され、
2019年4月に大学の名前を京都先端科学大学に変更。

京都学園大学の母体はあの沢村栄治の母校でもある京都商業で、
1969年に開設。その後、亀岡にキャンパスを移しましたが、
大学の偏差値ランキングはF(偏差値35〜40)。
近年、学部の新設や太秦キャンパスの開設など
改革に取り組んでおられましたが、
永守さんが経営を引き継がれることで
大学はまったく違う大学に生まれ変わったようです。

本には、永守さんの大学改革の5人の実行者が登場し、
永守さん同様それぞれにインパクトありますが、
永守さんが改革に取り組む以前から大学に関わっておられて
現在は大学の事務局長をされている藤原さんの話がよかったです。

日経クロストレンドのサイトに8回の連載記事がありますが、
本が圧倒的におススメです。
巻末には京都先端科学大学に入学した学生のインタビュー記事があり、
彼らの入学式での永守さんの祝辞の要約があってこれが珠玉でぴかぴか(新しい)
そうだ、ナニクソ、負けてたまるか、負けるもんか、と勇気百倍です。


『永守重信の人材革命 ― 実践力人材を育てる!』より――
この分野横断的な学問こそ、社会で実践的に役立つ人材の育成につながると
前田氏(京都先端科学大学学長)は考えている。
「永守理事長は
『決算書を読めない人間が経済学部を出ているなんておかしい』と
よく口にしており、
読めることだけを目指すのなら専門学校や職業訓練校でもいい
それに加えて、この基となる決算書の新しいバージョンを生み出せる力
身に付けることまでが、大学で学ぶということ

実践力というと、専門学校のように
何か特定の技術を身に付けることのように誤解されがちだが、
それは違う実践力とは
与えられた環境の中で、課題を解決するための道筋を
自分自身でつくれるということ。新しいスキルを開発できる人材だ

重要なのは、これまでの大学のように専門分野だけを学ぶのではなく
分野横断で広範囲に学ぶこと
こうして学んだ技術や知識があれば社会で十分応用できる。
これが真の実践力へとつながっていく」

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私が最初に読んだ永守さんの本『人を動かす人になれ!』です。
98年12月出版の本ですが、尊敬する友人から勧められて、
出版から間もない頃に買い求めて読みました。

本の帯に、NHKスペシャル『日本再建』
不況に勝つ――元気な会社は人をいかす、著者出演!と記されていますが、
当時、97年11月に山一証券や北海道拓殖銀行がつぶれ、さらに
98年9月には日本長期信用銀行、同年12月に日本債券信用銀行が経営破綻。
金融危機が起きてカネ詰まりになって大変な時代でした。

元気な会社は人を活かす、というか、元気な会社は人が育つ、というか、
人を活かして育てるから会社は元気になる、というべきか。

『永守重信の人材革命 ― 実践力人材を育てる!』より――
理事長に就任する前に初めてキャンパスに行った際、
講義風景を見て永守氏は衝撃を受けたという。
講義中にもかかわらず、学生は寝ているか、私語をしているか、
もしくはスマートフォンを見ているか。
そこで、教員を呼び、なぜ学生が寝ているのかと問うと、
「学生のレベルが低いから」という返事が返ってきた。
それに対して永守氏はこう答えた。「それは違う。先生の教え方が悪い。
20年も前の古い資料を持ってきて、ただ板書して教える。
講義がつまらないからだ」と。
前身の京都学園大学は、受験界ではいわゆる「偏差値Fランク」。
教職員の中には「負け組」の風土に染まっている人も少なくなかった

元気な会社だから人が育つのではなく、
人を活かして育てるから会社が元気になるが、逆に、
人を活かさずに育てられない会社は「負け組」のまま元気になれない、
と受け止めました。

いまだに昨日のスローガン、約束、問題意識が論議を支配し、
視野を狭めている。それらが、
今日の問題解決を阻む最大の障害となっている

ドラッカー『新しい現実』

私の今年の一文字は「革」
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◆私の今年の一文字「革」/2020.1.3

大切な一生である。尊い人生である。今からでも決しておそくはない
おたがいに心を新たにして、
真剣勝負のつもりで、日々にのぞみたいものである。
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愚直に一歩、一歩、もう一歩足跡
立ち止まってはいられない

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正常であれば、必ず成長する [2020年11月11日(Wed)]
柳井正『現実を視よ』より――
繰り返そう。
この国はもう一度、「稼ぐ」ことの重要性を思い出し、
「資本主義の精神」を取り戻さなければならない。
成長を否定するような国家からは、
世界を驚かせ、新しい価値を生み出すイノベーションは
絶対に生まれてこない。たった一度しかない人生を、
低位で安定しているけれど、貧しくて夢も希望もない状態で過ごして
幸せなのだろうか。
松下幸之助氏はこう言っている。

この大自然、大宇宙は無限の過去から無限の未来にわたって
絶えざる生成発展を続けているのであり、
その中にあって、人間社会、人間の共同生活も物心両面にわたって
限りなく発展していくものだと思うのである。
そういう生成発展という理法が、
この宇宙、この社会の中に働いている。
その中でわれわれは事業経営を行なっている。
そういうことを考え、そのことに基礎をおいて
私自身の経営理念を生み出してきているわけである。
「ことごとく生成発展と考えること」/松下幸之助『実践経営哲学』

さらには、こうも言う。

企業がその使命を果たし、社会に貢献していくためには、
常に安定的に発展していかなくてはならない。
企業の業績が不安定であっては、その本来の使命も十分果たせず、
また社会に対する利益の還元、株主への配当、従業員の生活などいろいろな面で
社会に好ましくない影響をもたらすことになる。
だから、どんな情勢にあっても、
企業は安定的に成果をあげていかくてはならないわけであるが、
一面にまた、経営というものは、
正しい考え、正しいやり方をもってすれば
必ず発展していくものと考えられる。それが原則なのである
。(中略)
不況だから利益があがらなくても仕方がない、というのも
一つの見方である。しかし、現実に不景気の中でも
利益をあげ、業績を伸ばしている企業があるということは、
やはりやり方次第だということではないだろうか。
つまり、業績の良否の原因を、不況という外に求めるか、
みずからの経営のやり方という内に求めるかである。
経営のやり方というものは、いわば無限にある。
そのやり方に当を得れば必ず成功する

「利益は報酬であること」/松下幸之助『実践経営哲学』

正常であれば、必ず成長する。
逆に成長していないのなら、何かがおかしい。
その言葉を私たちは重く受け止めるべきではないか。

--------------------------
昨夜(11/10)の「ガイアの夜明け」は、
ユニクロの新たな挑戦を取り上げていましたが、見ごたえありました。

病気で障害のあるお子さんのインナーを商品開発する女性リーダー、
お母さんの立場で介護を楽にしてあげたい。
手軽に買い替えられる値段ではないので、
そういう価格は私たち(ユニクロ)にしかできないとすごく感じて、
子供の成長に合わせて買い替えられる価格を考えた」

それに対して柳井さん
「前からそういう要望は色々あって、いつかは作りたいと思っていたら、
うちの社員が作っていた。老齢化とか障害のある人にとって
商品があるとないとでは生活がえらい違う。
そのためにはいいことだし、商売になると思う」

また、技術的にもコスト的にも難しい新商品のリサイクルダウンジャケットの
価格設定について問われて、柳井さん曰く
値段が上がるのなら、やる意味はない。誰でもできるんでね
誰もできないと思われていることをできる企業になりたい」

はんこについて本質をついた考察を展開した小学生の作文も見事でしたが、
柳井さんやユニクロと東レの社員の皆さんの意識レベルの高さに、
ガツンと一撃を食らわされて叩きのめされました。
ボーっと惰眠を貪ってる場合やないです。
見逃し配信のテレビ東京オンデマンドでは、番組とは別に、
柳井さんのインタビュー映像あり(22分34秒)
こちらも見応えあって、魂が揺さぶられました。

正常であれば、必ず成長する。
逆に成長していないのなら、何かがおかしい。
その言葉を私たちは重く受け止めるべきではないか
柳井正『現実を視よ』

いまだに昨日のスローガン、約束、問題意識が論議を支配し、
視野を狭めている。それらが、
今日の問題解決を阻む最大の障害となっている

ドラッカー『新しい現実』

私の今年の一文字は「革」
2020革.jpg
◆私の今年の一文字「革」/2020.1.3

大切な一生である。尊い人生である。今からでも決しておそくはない
おたがいに心を新たにして、
真剣勝負のつもりで、日々にのぞみたいものである。
「真剣勝負」/松下幸之助『道をひらく』

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愚直に一歩、一歩、もう一歩足跡
立ち止まってはいられない

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ものごとの本質をつく [2020年11月11日(Wed)]
昨日(11/10)の朝日新聞の夕刊に、小学生が書いた論文『知ってる??はんこってなんで押さなきゃいけないの?〜日本のとくべつな文化〜』が紹介されていました。
見事な考察と導いた結論に深く感銘ぴかぴか(新しい)
佐久間千那さんが「図書館を使って調べる学習コンクール」で
文部科学大臣賞を受賞したのは今年1月のこと。
当時小学4年生だった佐久間さんは、コロナ感染の前に、
「はんこ」について疑問をもち、懸命に考え、熱心に考察し、
はんこの未来について、本質をついた結論を導きます。

―― はんこがないとプールに入れない!はんこってそんなに大事?
芽生えた疑問から、はんことは何かを調べます
職人さんを取材し、はんこ作りを通してはんこの重要性を体感。
デジタル時代にはんこは生き残れる?
世界でも珍しい「はんこ文化」のメリットやデメリットを示しながら
はんこの未来を考えます

はんこの語源も知らず、はんこと印鑑の違いも知らず、
はんこを押すことに何の疑問も持たずに使い続け、
コロナで泡を食って、やれ脱ハンコだ、やれペーパーレスだ、なんて
声高に叫ぶオッサンやオバサンのなんと多いことか。
チコちゃんに叱られる前に、お互い、
佐久間千那さんが考察した論文をしっかり読んでお勉強しましょう。
コンクール主催者の公益財団法人図書館振興財団のサイトで全文を読めます。


松下幸之助『道をひらく』より――
「なぜ」
こどもの心は素直である。
だからわからぬことがあればすぐに問う。「なぜ、なぜ」と。
こどもは一生懸命である。熱心である。
だから与えられた答えを、自分でも懸命に考える。
考えて納得がゆかなければ、どこまでも問いかえす。「なぜ、なぜ」と。
こどもの心には私心がない。とらわれがない。
いいものはいいし、わるいものはわるい。
だから思わぬものごとの本質をつくことがしばしばある。
こどもはこうして成長する。
「なぜ」と問うて、それを教えられて、
その教えを素直に自分で考えて、さらに「なぜ」と問いかえして、
そして日一日と成長してゆく
のである。

大人もまた同じである。
日に新たであるためには、いつも「なぜ」と問わねばならぬ。
そしてその答を、自分でも考え、また他にも教えを求める。
素直で私心なく、熱心で一生懸命ならば、
「なぜ」と問うタネは随所にある

それを見失って、
きょうはきのうの如く、あすもきょうの如く、
十年一日の如き形式に堕したとき、
その人の進歩はとまる。社会の進歩もとまる。
繁栄は「なぜ」と問うところから生まれてくるのである。

正常であれば、必ず成長する。
逆に成長していないのなら、何かがおかしい。
その言葉を私たちは重く受け止めるべきではないか
柳井正『現実を視よ』

私の今年の一文字は「革」
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◆私の今年の一文字「革」/2020.1.3

大切な一生である。尊い人生である。今からでも決しておそくはない
おたがいに心を新たにして、
真剣勝負のつもりで、日々にのぞみたいものである。
「真剣勝負」/松下幸之助『道をひらく』

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愚直に一歩、一歩、もう一歩足跡
立ち止まってはいられない

この続きはまたいつか四つ葉
会計は算術ではなく、思想である位置情報
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。
 
イランカラプテ、アイヌ語でこんにちは [2020年11月09日(Mon)]
先週土曜日(11/7)の朝、札幌から白老へ
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北海道庁
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特急北斗
JR北海道の車内誌 11月号
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白老のお目当ては、今年の夏に開業した「ウポポイ」
正式名称は「民族共生象徴空間」で、
アイヌ文化の復興・発展のナショナルセンターです。

文芸春秋6月号で、俳優の宇梶剛士さんと作家の川越宗一さんの対談記事
「知れば知るほどアイヌは凄い」を読んでアイヌ文化に関心を持ち、
北海道に出張する機会に出かけることにしました。
お二人の対談記事の一部が読めます(↓)
◆いまアイヌ文化に注目が集まっている!/文春オンライン

アイヌ文化に関心を持ったとは言いながら、実のところ、
先月末に映画『アイヌモシリ』を見るまでは、物見遊山の観光でした。
大阪で公開された翌日の先月24日に映画を見たのですが、映画を通して
アイヌの独自の言語、信仰や文化に対して畏敬の念でリスペクト。
おかげで、学ぶ気持ちでウポポイや北海道に出かけることができました。
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(左)映画のポスター、(右)公開2日目のプレゼントのポストカード

復元されたチセ(家)
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北海道の市町村の名前の8割がアイヌ語に由来していることや
雑誌のノンノ(nonno)がアイヌ語の「花」であることも知りませんでした。

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アイヌと自然デジタル図鑑/アイヌ民族博物館


工房ではアイヌ伝統の木彫りや刺繍の実演と解説があり、
刺繍の文様も見事でしたが、木彫りはクマのイメージがあったのが、
線も引かずに美しい文様を彫る細かい作業に見とれて感動。
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自分もやりたくなり、彫刻刀一本の「スジ彫り」で木製スマホスタンドに挑戦です。
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(三角刀は使いません)
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ご指導いただきながら掘るのですが、なかなか思い通りにはいかず、
直線が直線にならず、平行線が平行でなく、線の間隔もバラバラですが、
最後にくるみ油を塗るとそれなりの風合いの手作り感たっぷりの作品が完成。
大満足です。

一週間ぶりに大阪に戻り、昨日(11/8)は朝から万博公園へ。
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紅葉が青空に映えて見事でしたが、
足元を見るとタンポポが花を咲かせていました。
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民博では特別展「先住民の宝」を開催

ウポポイから講師を招いてのワークショップ「アイヌの矢づくりと模擬狩猟体験」、事前に申し込んだら当選したので参加しました。
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仕掛け弓や鹿笛(鹿を呼び寄せる笛)の実演もあって有意義でしたが、
自作の矢はバランスが悪かったようで真っ直ぐに飛んでくれませんでした。
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「現在の私たちは、皆さんと同じようなチセに住み、
同じような生活をおくっています」

国立アイヌ民族博物館の展示の説明書き

私の今年の一文字は「革」
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◆私の今年の一文字「革」/2020.1.3

大切な一生である。尊い人生である。今からでも決しておそくはない
おたがいに心を新たにして、
真剣勝負のつもりで、日々にのぞみたいものである。
「真剣勝負」/松下幸之助『道をひらく』

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愚直に一歩、一歩、もう一歩足跡
立ち止まってはいられない

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会計は算術ではなく、思想である位置情報
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。
 
目の前の事実に気づくか否か [2020年11月06日(Fri)]
写真はいずれも出張先の旭川のNHKの天気予報で、
こちらは昨日(11/5)の夜9時前に放送された3時間ごとの天気、
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そして、こちらは本日(11/6)の朝6時前に放送された週間天気です。
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いずれも予想気温は、左が最低で、右が最高です。
大阪や東京の天気予報は、左が最高で、右が最低だったと思うのですが、
北海道は順序が逆です(色は最高が赤で、最低が青と同じ)。
ちなみに、上下に表示の場合は、上が最高気温で、下が最低気温でした。

いつも見慣れている天気予報と違っているので気づきましたが、
ここ数年、この時期に北海道へ出張しているのに今まで気づきませんでした。

気づくと色々と気になるもので、
NHKだけなのか、それとも民放も同様なのか(民放も同じでした)、
いつから変わったのか、今年からか、ずっと以前からか、
冬だけなのか、夏も同じように最低が左なのか、
北海道だけなのか、東北はどうなのか、などなど
考えると一晩中眠れなくなる、なんてことはないですが、
北海道の方に尋ねると、
それがずっと当たり前のようで特段の関心なく、
夏はどうなっているのですか?と尋ねると、
「さぁ、夏は最高が左じゃないですか」、
いつから表示の順序が変わるのですか?と尋ねると「さぁ」とのこと。
季節が変わると衣替えするように、天気予報も季節で替わるのでしょうか(未確認)。

だとしたら、今までも天気予報を見ていたはずなのに、
なぜ私は気づかなかったのか、不思議です。
なにはともあれ、「なせ」と問うタネは随所にあると言っても、
関心を持たずに気づかずに見過ごしたり、聞き逃したり、
先入観や常識にとらわれてこんなもんと思ってしまったりすれば、
「なぜ」と問うことはないし、変わることもないです。自戒。

日に新たであるためには、
いつも「なぜ」と問わねばならぬ。
そしてその答を、自分でも考え、また他にも教えを求める。
素直で私心なく、熱心で一生懸命ならば、
「なぜ」と問うタネは随所にある。
それを見失って、
きょうはきのうの如く、あすもきょうの如く、
十年一日の如き形式に堕したとき、
その人の進歩はとまる。社会の進歩もとまる。
繁栄は「なぜ」と問うところから生まれてくるのである。
「なぜ」/松下幸之助『道をひらく』

素直な心とは、いいかえれば、とらわれない心である。
自分の利害とか感情、知識や先入観などにとらわれずに、
物事をありのままに見ようとする心である。
人間は心にとらわれがあると、物事をありのままに見ることができない。
「素直な心になること」/松下幸之助『実践経営哲学』

習慣というものはおそろしい。
楽しい想い出はいつも晴れの日だ、という言葉がある。
よき時代のよき記憶は人間を保守的にする。一つ覚えると、
それに死ぬまで執着しているようなものである。やんぬるかな。
「自由化時代の経営学」/本田宗一郎『俺の考え』

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◆私の今年の一文字「革」/2020.1.3

大切な一生である。尊い人生である。今からでも決しておそくはない
おたがいに心を新たにして、
真剣勝負のつもりで、日々にのぞみたいものである。
「真剣勝負」/松下幸之助『道をひらく』

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愚直に一歩、一歩、もう一歩足跡
立ち止まってはいられない

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旭川ぶらり散策 [2020年11月05日(Thu)]
ぶらり旭川へ
(11/3)
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住宅街から青空の先に大雪山系の山並みを望む
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動物注意の交通標識もエゾリスです
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「アイヌ文化の森・伝承のコタン」へ
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アイヌの熊彫に貢献した松井梅太郎
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お目当てのチセは冬じまいでシートを被せられていました
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民族博物館にもチセが展示されていますが、
現地に復元されたチセは感じるものがちがいます。
(11/4)
ぶらり朝ラン、外国樹種見本林へ
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旭川市博物館へ
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私の今年の一文字は「革」
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大切な一生である。尊い人生である。今からでも決しておそくはない
おたがいに心を新たにして、
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「真剣勝負」/松下幸之助『道をひらく』

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ぶらりタウシュベツ川橋梁 [2020年11月03日(Tue)]
帯広から昭和14年に十勝三股まで開通した旧国鉄の士幌線、
糠平ダム(水力発電)の建設でその一部が水没し(昭和30年)、
ダム湖を迂回して対岸に新線が作られましたが、
国鉄の民営化に伴って帯広から全線が廃止されました(昭和63年)。

ダム建設で廃線になった「タウシュベツ川橋梁」も水没しましたが、
発電に伴う放水で水位が低下すると、その美しい姿を見せます。
北海道は夏より冬の方が電力需要が多いこともあり、
厳しい寒さで完全凍結したダム湖から少しずつ姿を見せ、
そして短い夏が終わって冬に向かって水位の上昇に伴って姿を消す。
その繰り返しが60年あまり、劣化が進んできているとのこと。

例年なら9月には再び水没するところ、
今年は11月になってもまだ拝めるとのことで、
北海道出張の機会に訪れることにしました。

11/2(月)、昨夜の天気予報では朝からずっと雨とのことでしたが、
気持ちの良い青空が広がって清々しい朝です。
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糠平湖に到着。青空は消えて雲行きは怪しくなってきましたが、
見学ツアーに参加して念願のタウシュベツへGOです。
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士幌線終点の十勝三股の一つ手前の幌加駅は、
ホームや線路、ポイント切り替えが今も残っています。
昭和37年ごろの幌加駅の周辺は、
林業関係の事業所、住宅、商店、飲食店など80軒の建物があり、
350人ほどが住む賑やかな町だったようです。
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十勝三股 ― 幌加 ― 糠平
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ダム湖の対岸の廃線跡の散策も、
えぞ鹿のオス(立派な角あり)がいきなり飛び出てきて私の前を横切ったり、
別の鹿(メスかな?)が私の前を駆け抜けていったりのサプライズあり。
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交通標識の鹿にも立派な角あり
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旅の終わりは、源泉かけ流しの糠平温泉でリフレッシュ
河原の露天風呂にも入り、まったり極楽気分、
とても贅沢な一日を過ごしました。
私の今年の一文字は「革」
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◆私の今年の一文字「革」/2020.1.3

大切な一生である。尊い人生である。今からでも決しておそくはない
おたがいに心を新たにして、
真剣勝負のつもりで、日々にのぞみたいものである。
「真剣勝負」/松下幸之助『道をひらく』

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愚直に一歩、一歩、もう一歩足跡
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会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。
 
心の鏡を曇らせない [2020年11月01日(Sun)]
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「朝ごとに むかふ鏡の くもりなく
    あらまほしきは 心なりけり」(昭憲皇太后 御歌)

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明鏡止水」11月1日、今日も一日お元気にexclamation

松下幸之助『道をひらく』より――
「心の鏡」
自分の身なりを正すためには、人はまず鏡の前に立つ。
鏡は正直である。ありのままの姿を、ありのままにそこに映し出す。
自分のネクタイは曲がっていないと、がんこに言い張る人でも
鏡の前に立てば、その曲直は一目りょうぜんである。
だから人は、その誤ちをみとめ、これを直す。
身なりは鏡で正せるとしても、
心のゆがみまでも映し出しはしない

だから、人はとかく、自分の考えやふるまいの誤りが自覚しにくい。
心の鏡がないのだから、ムリもないといえばそれまでだが
けれど求める心、謙虚な心さえあれば、心の鏡は随処にある
自分の周囲にある物、いる人、
これすべて、わが心の反映である。わが心の鏡である。
すべての物がわが心を映し、
すべての人が、わが心につながっている
のである。
古えの聖賢は「まず自分の目から梁を取りのけよ」と教えた。
もうすこし、周囲をよく見たい
もうすこし、周囲の人の声に耳を傾けたい
この謙虚な心、素直な心があれば、人も物もみなわが心の鏡として、
自分の考え、自分のふるまいの正邪が、
そこにありのままに映し出されてくるであろう


--------------------------
My third story is about death.
When I was 17, I read a quote that went something like:
"If you live each day as if it was your last, someday you'll most certainly be right."
It made an impression on me, and since then, for the past 33 years,
I have looked in the mirror every morning and asked myself:
"If today were the last day of my life,
would I want to do what I am about to do today?
"
And whenever the answer has been "No" for too many days in a row,
I know I need to change something.
Remembering that I'll be dead soon is the most important tool
I've ever encountered to help me make the big choices in life.
Because(…)
Your time is limited, so don't waste it living someone else's life.
(…)
Stay Hungry. Stay Foolish.
Steve Jobs, CEO of Apple Computer, on June 12, 2005.

3つ目の話はについてです。
私は17歳のときに
毎日をそれが人生最後の一日だと思って生きれば、その通りになる
という言葉にどこかで出合ったのです。それは印象に残る言葉で、
その日を境に33年間、私は毎朝、鏡に映る自分に問いかけるようにしているのです。
もし今日が最後の日だとしても、
 今からやろうとしていたことをするだろうか
」と。
「違う」という答えが何日も続くようなら、ちょっと生き方を見直せということです。
自分はまもなく死ぬという認識が、重大な決断を下すときに一番役立つのです。
なぜなら(…)
あなた方の時間は限られています
だから、本意でない人生を生きて時間を無駄にしないでください。
(…)
「ハングリーであれ。愚か者であれ」スティーブ・ジョブズ
米スタンフォード大卒業式(2005年6月)にて
スピーチ全訳メモ

毎日死を心に当てることは、毎日生を心に当てることと、いわば同じことだ
ということを「葉隠」は主張している。
われわれはきょう死ぬと思って仕事をするとき、
その仕事が急にいきいきとした光を放ち出すのを認めざるをえない。

現代に生きる「葉隠」/三島由紀夫『葉隠入門』本

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生死事大、光陰可惜、無常迅速、慎勿放逸


(まる)きこと太虚の如し(円如太虚)、欠くることなく余ることなし(無欠無餘)
という古い禅の言葉がありまして、円相はつまり人間の心を表現しておるのです。
人間の心は本来何もない。無であり空であって、その点、人間みな平等です。
お釈迦さまだからって余った所はないし、凡夫だからといって欠けた所もない。
その生まれたままの鏡のような、きれいな心で表現するのです。
もう一つつっこんでいえば、円周のないであります。
山田無文・中内功『あきないと禅』

私の今年の一文字は「革」
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◆私の今年の一文字「革」/2020.1.3

大切な一生である。尊い人生である。今からでも決しておそくはない
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会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。
 
パイソンの可能性を探る [2020年10月31日(Sat)]
昨日(10/30)の夜、週末で月末の金曜日でしたが、
Pythonエンジニア認定試験を受けてきました。
出題は40問で、合格ラインは7割。1000点満点で700点(28問)のところ、
27問の675点で不合格でした。
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結果として一歩およばずでしたが、
実のところ、受験当日にネットで提供されている模擬試験にチャレンジしても
5割が精一杯のありさまで、受験を早まったと後悔していたので、
自分の今の力としては意外に高得点でビックリです。

パイソンは、フリーのオープンソースのプログラミング言語。
YoutubeやInstagramはパイソンで開発されたwebサービスとして有名ですが、
フェイスブックのAIフレームワークもパイソンがベースと聞いたことがあります。
実装開始は1989年と歴史的に古いプログラム言語ですが、
近年の機械学習やAIへの関心から
ライブラリーが充実したパイソンに人気が集まっています。

以下、私とパイソンとの出会いや受験を志した動機など振り返ります。

パイソンとの出会い

きっかけは、今年の夏の早朝、服部緑地での伴走練習でした。
ある日のこと、ご近所に住むブラインドランナーとの伴走練習で、
一緒に走りながらの話がブロックチェーンからRPAやAIに展開する中で、
パイソンが話題になりましたが、実のところ、
その時まで、私はパイソンのことを知りませんでした。

今朝の服部緑地の円形花壇は、コスモスの花が咲き誇っていましたが、
円形花壇にヒマワリが咲いていた頃の話です。
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プログラム言語としてのパイソンは知りませんでしたが、
その周辺をウロウロしていたこともあり、点と点が繋がっていくのを感じました。

問題意識

たとえばランでも、フルやウルトラのレースに出て完走できたとか、
何時間で走ったとか、目標を達成できたとか、できなかったとかは結果の話。
今月どれだけぼ走ったとか、今日は何キロ走ったも、結果の話です。
各種のアプリを使えば様々なデータを記録してくれますが、それも結果の話。

そこから、どうすれば早く走れるか、どうすれば楽に楽しく走れるか、
力を抜いた美しいフォームで走れるか、故障なく走りつけられるかと考えて、
昨日より今日、今日より明日とつなげていくことが何より肝心なのに、
多くのランナーはそれをしないで、結果を確認してそれで終わり。

逆に、結果を残しているランナーは、
日々の練習でアプリが記録したデータをきちんと振り返っています。
いわば、記録して終わりではなく、日々の記録がスタートで、
記録したデータを「分析」して「解析」して「学習」する

そして、明日のために今なにをするかと「課題」を明確にして「実行」し、
しっかり「反省」する。そのサイクルを何度も何度も「徹底して繰り返し」ている。

課題を明確化するのに記録したデータが生かされるので
次の実行の段階で記録するデータの内容や観察の視点が変わるはずが、
多くの一般ランナーは、漠然と練習を続けて、
自らが利用するアプリが記録した結果の数字を確認するだけです。
結果の違いは、練習の「量」ではなく「質」です。

課題を一つ一つ明確にすることが大切です
課題が明確になれば、人はそれを克服しようと努力します。
そこから可能性が広がっていくのです。
逆に、課題がはっきりしないのに頑張っても、何ら成果は表れません。
それは努力のマンネリ化、相手に対する漠然とした恐怖、
「どうせ勝てるわけがない」という負け犬根性を生むだけです。
「課題を一つ一つ明確にせよ」/エディー・ジョーンズ『ハードワーク』

このことは、日々の会計が果たす役割に通じます。

受験の動機

私にとって検定試験を受けることは、目的でも目標でもなく、手段でもなく、
学びの動機付けです。
といっても、学びの最初から受験を決めたわけでなく、
後ほど紹介する一冊の本との出会いによって受験を決めました。
今月初めのことです。
結果を問わず、今月中に受験する。そして、次のステップとして、
年内にパイソン検定の「データ分析」の試験も受けると決めました。
(※)諸事情あって年内受験を年度内受験に変更です
2021年3月までにPython3エンジニア認定データ分析試験を受験します!

必要に迫られずに本を読んだり、人の話を聞いたりしたところで、
右から左、左から右へと流れ、頭に残らないものです。
その状況を速やかに打開し、真剣に取り組む必要性を感じたので、
試験を受けることにしました。だから合格できなくても実害なしです。

そのため、試験勉強は、指定テキストを通読したのと、
直前にネットで無料で提供の模擬試験を受けたぐらいです。
最初は指定テキストを読んでもまったくのチンプンカンプンで、
なかなか行間を読めずに苦労しました(今もできていない)。そのため、
頭に残らず、応用はきかず、実際の試験では選択に悩みまくりでした。

パイソン初学者の学びの参考までに

そんなこんなで、パイソンと出会って、にわかに学び始めた次第ですが、
私の現時点までの目的は「パイソンで何ができるのか(パイソンの可能性)を
自分自身で使って納得する
」ことにあります。
以下、その視点から、現時点の私がおススメできるものをご紹介します。

(プログラミングに関して初心者向けの本)
とりあえず、薄めの本を一冊、読まれることをおススメします。
私は『スラスラ読めるPythonふりがなプログラミング』にしました。
その本で扱っているパイソンのバージョンが「3」なら
この段階kでは最新の本である必要はないでしょう。
古い本だとパイソンのバージョンが「2」のものがあるのでご注意ください。

(オンライン学習)
どんな本が良いかわからず、図書館で本をずいぶん借りましたが、
入門書はとりあえずの一冊で十分です。むしろ、本を読むより、
プロゲートのオンライン学習の方が一気に理解を進めるのが効果的でした。
パイソンに関して5コースあって、順にレベルアップしていきます。
最初のコースは無料で提供されていて、残り4コースは有料で月額制ですが、
本を読んでも頭に残らなかったのが、その壁が破れました。

(京都大学のプログラミング演習の教科書)
京都大学でプログラミングを初めて学ぶ人を対象にした演習の教材
無料で公開されていますが、テキストとして非常によくできています。
実習しながら読んでいくと、間違いなく力がつきます。

(マンガで楽しく学ぶ)
楽しく勉強しなきゃ続かないものですが、そんな方におススメは『ゲームセンターあらしと学ぶ プログラミング入門「まんが版こんにちはPython」』。
ジャンケンゲームや壁打ちテニスゲームのプログラムもあり、楽しく学べます。
出版元の日経BPのサイトからプログラムのダウンロードできますが、
先ほど紹介した京大の教科書と同様、自分で打ち込んでこそ値打ちあると思います。
大人だけでなく、お子さんにもおススメできます。

まんが原作者のすがやみつる先生のサイト
本で紹介された三つのゲームのプログラムがダウンロードできるほか、
サンプル動画もあり。

こんにちは統計学
こちらも、すがや先生のサイトですが、パイソンを使った統計計算のサイトです。
ランの練習で記録したキロごとのラップタイムから
「標準偏差」を求めて自分の走りのブレを確認できます。
かつてはランの練習で周回コースを走るのが単調で嫌いでしたが、
パイソンのおかげで、最近は周回コースでの練習がお気に入りです。

(やり直しの数学)
数学の知識があるとパイソンの可能性が拡がります。
本やサイトを探しましたが、この二冊が圧倒的におススメです。
東大の先生! 文系の私に超わかりやすく数学を教えてください!
東大の先生!文系の私に超わかりやすく高校の数学を教えてください!』。
一冊目は中学の数学のやり直し、二冊目は高校の数学のやり直し。
いずれも目からウロコです。出版社のサイトに正誤表がありますが、
本に記された計算が合わなくて出版社に問い合わせると翌日には返事あり。
まだ正誤表は訂正されていませんが、出版社の対応は親切です。

(データ分析の本)
データ分析の本も色々と読みましたが、
一番わかりやすくて、よく理解できたのがこの一冊。
データ分析の力、因果関係に迫る思考法
データ分析の本にも関わらず、算式を使うことなくしっかり解説されています。

(Pythonで儲かるAIをつくる)
私がパイソン検定を受けると決めたのは、この本です。
Pythonで儲かるAIをつくる
この本を読んで、結果を求めず、今月中に受験し、
年内にデータ分析の試験を受けると決めました。今月初めのことです。
人ぞれぞれでしょうが、私にとってそれだけのインパクトがある本でした。

パイソンのコミュニティサイト
私もいつかデビューできる日がくるといいのですが、
こういうサイトがあるのもパイソンの魅力であり、可能性でしょう。

以上、長文になりましたが、何か一つでもご参考になれば幸いです。
そして、ご縁あればぜひご一緒に!

人間は、自由を用いる方法について選択の自由を持っているという意味で
自分自身の運命の創造者である。しかし、結果の支配者ではない。
『今こそ読みたいガンディーの言葉』

いまだに昨日のスローガン、約束、問題意識が論議を支配し、
視野を狭めている

それらが、今日の問題解決を阻む最大の障害となっている。
ドラッカー『新しい現実』

私の今年の一文字は「革」
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◆私の今年の一文字「革」/2020.1.3

大切な一生である。尊い人生である。今からでも決しておそくはない
おたがいに心を新たにして、
真剣勝負のつもりで、日々にのぞみたいものである。
「真剣勝負」/松下幸之助『道をひらく』

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愚直に一歩、一歩、もう一歩足跡
立ち止まってはいられない

この続きはまたいつか四つ葉
会計は算術ではなく、思想である位置情報
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。
 
何度も繰り返してやり続ける [2020年10月22日(Thu)]
ぼくの場合、見えないことによって、
柔道に対する知識がものすごく少ないんですよ。
でも、練習を継続することによって、
ちょっとずつ、ちょっとずつ、練習相手から、
技を盗んだり、教えてもらったりして、今になっている。
松本義和(58歳)

東京パラ2020の柔道100キロ級に出場内定の松本義和さんが、
NHKの取材を受け、先週(10/14)の夕方の関西ローカルのニュース番組で
放送されていましたが、番組が好評だったようで、
昨日(10/21)の朝のNHKおはよう日本のスポーツコーナーで再び放送。

基本的に、一週間前に関西ローカルで放送されていたものと同じでしたが、
昨日の全国放送の方が時間的に少し短かったこともあって、
一部カットされていたシーンがありました。

柔道の練習で息を切らして柔道着姿の松本義和さん(まっちゃん)が、
百人一首や円周率を暗唱するシーンで、
全国の皆さんに見ていただけなかったのは残念です。

――「円周率は、語呂合わせをつくり、1000桁まで暗記ぴかぴか(新しい)
何度も繰り返して覚えることが自分の柔道にもつながっていると言います」

このナレーションの後、冒頭に紹介したまっちゃんの言葉に続きます。
そして、さらに、
30代から40代、40代から50代と、
練習量が完全に増えているんですよね、僕の場合。
だから、たぶん、今が一番強いと思います。
松本義和(58歳)

さすが、まっちゃんです。
実は、今年の8月30日、本来なら武道館へまっちゃんを応援に出かけるはずが、
延期になったので、場所を変えて「まっちゃんを応援する会」を開きました。

その打ち合わせをしていた時に、まっちゃんから、
「百人一首をすべて覚えた、次は円周率1000桁に挑戦や」と聞いたのですが、
それに対して私は、そんなことが何の役に立つのか、ヒマつぶしか、ボケ防止かと、
めっちゃ軽く受け流していましたが、実に浅はかで愚かでした。

コロナで、目標にしていた東京パラが延期になり、
練習する場所も、練習する相手もない、そんな中でも、
自分がやると決めたことをコツコツ、コツコツ、やり続けていく。

そして「今が一番強い」と力強く語るまっちゃん、
これから一年でさらに強靭になっていくこと間違いなし。
59歳で迎える東京パラ2020、来年の武道館が待ち遠しいですひらめき
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中央がまっちゃん、右が練習相手の田中さんでNHKニュースにも登場
左手スクリーンはZoomでオンライン参加の元阪神タイガースの横田慎太郎さん
(2020/8/30開催の「まっちゃんを応援する会」)

とかく、わたくしどもは、
結果を求めることばかり焦って、脚下がお留守になり、
今日のつとめを怠りがちでありますが、そこに失敗の原因があります。
その日その日のつとめを堅実に果たしてゆけば、
未来の成功はおのずから席をあけて待っておるのであります

「太閤さんの心がけ」/山田無文『白隠禅師坐禅和讃講話』

大切なことは、
どのような境遇にいようとも、
精いっぱい人事を尽くすことではないでしょうか。
自分の人生にはどうにもならない面もあるということを知った上で、
信念を持って、自分自身の歩みを力強く進めていく

そうすれば大きな成功をおさめても有頂天にならないし、失敗しても落胆しない。
あくまで淡々となすべきことをなしていけるのではないか。
「人事を尽くして…」/松下幸之助『人生談義』


人間は、自由を用いる方法について選択の自由を持っているという意味で
自分自身の運命の創造者である。しかし、結果の支配者ではない
『今こそ読みたいガンディーの言葉』

いまだに昨日のスローガン、約束、問題意識が論議を支配し、
視野を狭めている

それらが、今日の問題解決を阻む最大の障害となっている。
ドラッカー『新しい現実』

私の今年の一文字は「革」
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◆私の今年の一文字「革」/2020.1.3

大切な一生である。尊い人生である。今からでも決しておそくはない
おたがいに心を新たにして、
真剣勝負のつもりで、日々にのぞみたいものである。
「真剣勝負」/松下幸之助『道をひらく』

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愚直に一歩、一歩、もう一歩足跡
立ち止まってはいられない

この続きはまたいつか四つ葉
会計は算術ではなく、思想である位置情報
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。
 
世界的視野に立つ、地球的視野に立つ [2020年10月19日(Mon)]
企業発展の原動力は思想である。
世界的視野」という思想の上に立って、理論とアイデアと時間を尊重する。
本田宗一郎著『夢を力に』

社是の冒頭にある「世界的視野」とは、よその模倣をしないことと、
ウソやごまかしのない気宇の壮大さを意味する。(…)
これからも大きな夢を持ち、若い力を存分に発揮し、協力し合い、
今より以上に明るく、そして働きがいのある会社、
さらに世界的に評価され、社会に酬いることのできる会社に育て上げてほしい。
明日のすばらしいホンダをつくるのは君達だ。
退陣のあいさつ(1973年・66歳)/本田宗一郎著『夢を力に』

わたしたちは、地球的視野に立ち、世界中の顧客の満足のために、
質の高い商品を適正な価格で供給することに全力を尽くす。
◆「社是」/ホンダ

「もし、おやじさんが日本一が目標で、日本的視野に立っていたら、
間違いなく現在のHondaはなかったでしょうね」河島喜好
◆そして『社是』が生まれた/Honda 語り継ぎたいこと

若い人はいいものだ。
過去を持たないからいつも前向きの姿勢でいる
将来へ一歩一歩前進しながら、現実をありのままに受けとめて
新鮮な心でこれを吸収する。そして、正しく時代を反映する
いい経営とは、そうした若い人に夢をもたせることだ
漠然とした「少年よ、大志を抱け」といったものでなく、いわんや
「勲章つけて剣さげてお馬に乗ってハイドードー」なんかからは、
全然正反対なのである。したがって「夢」はその背後に
世界的視野に立った理論が裏付けになっていなければならない。
どこの国にいっても通用する理論、それが若い人の夢を生む。
さらにその夢が、世界市場どこに出してもひげをとらない製品をうんでゆく

自由化になったから泡食っていいものを作れでは、到底無理なのである。
自由化時代を勝ちぬくためには、道はただ一つしかない。
それは技術を上げることだ。外国の製品より品質をよくすることだ。
この考え方に徹せぬかぎり、どんな政治的解決も無意味である。
本田宗一郎『俺の考え』

山本つぼみさんの『あたらしい高校生』を読みました。
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日野田先生の本も読みました。
『なぜ「偏差値50の公立高校」が世界のトップ大学から注目されるようになったのか︎』
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本を読む前のイメージは、ビリギャルの類の本でしたが、
旧態依然の組織の改革や負け犬根性のチームの立て直しといった本とは
次元の違う強烈なインパクトを受けました。
その一番の原因は、日野田先生の本のタイトルが示すように
日野田先生の思想と行動のバックボーンにある「世界的視野」と受け止めました。

創業時、京セラは間借りの社屋でスタートし、
従業員が百人に満たない頃から、
「京セラは世界的視野に立って世界の京セラへ前進する」と言ってきました。
ちっぽけな会社でありながら世界に目を向けるということは、
高く大きい目標をもつということと同じ
です。
高い目標を設定する人には大きな成功が得られ、
低い目標しかもたない人にはそれなりの結果しか得られません。
自ら大きな目標を設定すれば、
そこに向かってエネルギーを集中させることができ、
それが成功のカギとなるのです。明るく大きな夢を描いてこそ、
想像もつかないような偉大なことが成し遂げられるのです。
「高い目標をもつ」/稲盛和夫『京セラフィロソフィ』

中小企業は弱いどころか、ある面では大企業よりも強い
それを、社会も中小企業は弱いと考え、みずからも弱いと考えたのでは
本来のよさが発揮されずに、ほんとうに弱い姿になってしまう
「力強い中小企業」/松下幸之助『私の夢・日本の夢 21世紀の日本』

いまだに昨日のスローガン、約束、問題意識が論議を支配し、
視野を狭めている
それらが、今日の問題解決を阻む最大の障害となっている。
ドラッカー『新しい現実』

日本で最初に完全週5日制・完全週休2日制を導入したのは松下電器で、
1965年(昭和40年)のことでした。
ちなみに、銀行など金融機関が完全週休2日になったのは1989年で、
国家公務員は1992年(平成4年)です。

松下電器の完全週休2日制は、法規制や外圧によるものでなく、
業界横並びでもなく、他社に先駆けて導入したもので、
しかも、段階的に土曜日を休んで完全週休2日に移行したのではなく、
週6日制からいきなり完全週休2日制の導入でした。

導入に先立つ5年前の1960年(昭和35年)1月の経営方針発表会で、
松下幸之助社長が「5年先に週5日制を実施」と宣したのですが、
その決断は「世界的視野」に立つものでした。

松下さんが「世界的視野」に立って会社の将来を考えなければ、
完全週休二日の導入という発想は起きなかったでしょうし、
目標の実現に向けた全社一丸の生産性向上の取り組みは起きなかったし、
その後の飛躍的な生産性向上や賃金アップにはなかったでしょう。

高度経済成長期(1955〜73)という時代背景もありましたが、
それならば、なぜ、ほかは完全週休2日を導入しようとしなかったのか?

思慮の足りない人、無知な人間、怠けものは
表にあらわれた「結果」だけに目を奪われて物の本質を見ません。
そのために、あらゆる成功を幸運、運命、あるいは偶然などという言葉で
かたづけようとします。(…)
彼らは、そのような運のいい人たちがより良い人生に向かって努力していた時、
多くの試練や苦闘に進んで立ち向かってきたことに気づきません。
成功した人たちが強い信念を維持し、数々の犠牲を払い、
ねばり強い努力を重ねてきた事も知りません。
そして、その人々が様々な困難を見事に乗り越えて、
自分の心のビジョンを実現した事も知りません。
成功した人々が体験した暗闇や心痛も知らないのです。
彼らはただ光の部分や喜びだけに目がいって、
それを「運がいい」と呼んでいるのです。
長く厳しい旅の中身を見ようともせずに、喜びに満ちた最終結果だけを見て、
それを「幸運」の一言で片付けているのです。
過程を理解せず、結果のみをとらえて
それを「偶然の産物」だと言っているのです。
人間が達成するあらゆる成功が努力の結果なのです。
そして、努力の大きさが、成功の大小を決めているのです。
そこに偶然はありません。
才能、能力、物質的、知的、霊的な資質のすべては努力の果実なのです。
それは成就した思い、達成された目標であり、現実化されたビジョンです

ジェームズ・アレン『新訳 原因と結果の法則』

Learn from yesterday, live for today, hope for tomorrow.
The important thing is not to stop questioning.
Albert Einstein


日に新たであるためには、いつも「なぜ」と問わねばならぬ。
そしてその答を、自分でも考え、また他にも教えを求める。
素直で私心なく、熱心で一生懸命ならば、
「なぜ」と問うタネは随所にある。
それを見失って、きょうはきのうの如く、あすもきょうの如く、
十年一日の如き形式に堕したとき、
その人の進歩はとまる。社会の進歩もとまる。
繁栄は「なぜ」と問うところから生まれてくるのである。
「なぜ」/松下幸之助『道をひらく』

私の今年の一文字は「革」
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◆私の今年の一文字「革」/2020.1.3

大切な一生である。尊い人生である。今からでも決しておそくはない
おたがいに心を新たにして、
真剣勝負のつもりで、日々にのぞみたいものである。
「真剣勝負」/松下幸之助『道をひらく』

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愚直に一歩、一歩、もう一歩足跡
立ち止まってはいられない

この続きはまたいつか四つ葉
会計は算術ではなく、思想である位置情報
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。
 
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