ジョージ・バーナード・ショーは、こう言って人生の生き方を要約したのです
多くの人は現実を見て「なぜ?」とだけ言う。
私は決して存在しないことを夢見て、そして言うのです
――「なぜそうならないのか?」
You see things ; and you say, 'Why?'
But I dream things that never were ; and I say, 'Why not?'
ジョン・F・ケネディ/アイルランド滞在中の演説で
土田宏『ケネディ ―「神話」と実像』より
今日から6月です。
4月7日に発令された緊急事態宣言も、先週、全面解除され、
先週土曜日(5/30)は久しぶりにブラインドランナーと伴走練習をしました。
3月以来2ヶ月ぶりの伴走練習でしたが、
互いに積もる話を語り合いながら楽しく走って気分も晴れ晴れです。
緊急事態宣言は全面解除されましたが、マスクはまだ届きません。
首相が布マスクを全世帯に2枚ずつ配る方針を表明したのは4月1日のこと。
そして、7日にマスクの配布費用を盛り込んだ緊急経済対策が閣議決定されて、
東京都内でマスク配布が始まったと報じられたのが4月17日です。
5月27日時点で配布された全世帯向けの布マスクは、
東京を中心に3200万枚(1600万世帯?)で配布率は25%。
目標としていた5月中の配布は達成できませんでした。
一方、品不足で高騰していたマスクも、最近は値崩れして、
大阪市内の商店街の店先では投げ売り状態で
コロナ以前の価格に戻りつつあります。
マスクの社会的需要や国の要請に応じて設備投資や増産に応じた企業は、
設備投資や在庫の資金回収が厳しくなるかもしれません。
一律10万円の給付金は、ようやく、先週金曜日(5/29)に
私の手元にも市役所から「特別定額給付金申請書」が届きました。
市役所のサイトによると「25日から27日にかけて発送した」とのこと、
私の手元に届いたのは金曜日だから、おそらく27日発送だったのでしょう。
申請書が市役所に届き次第、給付金の支給作業が進められるようですが、
申請状況によっては支給まで1か月以上を要する場合があるとのこと。
1回目の給付は5月29日(金)で、2回目は6月4日(木)の予定のようです。
給付申請書が届いて早速に、必要事項を記入するとともに押印し、
指定の提出物を添付して返却したので、週明けの本日には届くはずです。
さてさて、6月4日に10万円が振り込まれるでしょうか?
申請書とともに届いた案内や記入例を見て気になったことがあります。
受取口座の通帳(見開き部分)のコピーの提出が求められるのですが、
通帳を発行しない取り組みが増えています(Web通帳やEco通帳など)。
そのような場合の対応について記述が見当たりません。
「金融機関名、支店名、口座番号、名義人(カタカナ)が確認できるもの」と
添え書きあり、キャッシュカードをコピーして提出しました。
また、世帯主(申請・受給者)の本人確認書類について、
「運転免許証」や「健康保険証」などのコピーはOKですが、
「マイナンバーカード通知カード」は本人確認書類にはならないとのこと。
なぜ本人確認書類にならないのか、
そもそも、なぜ本人確認書類の提出が必要なのか、
運転免許証や健康保険証に住民票と異なる住所が記載されてないかを
確認するのでしょうか? 不思議です。
10万円給付金について、
各地でオンライン申請のトラブルが発生しているようです。
実は、実家で暮らす私の母がマイナンバーカードを持っていたので、
GW最終日(5/6)に実家に出かけたついでにオンライン申請をしました。
以下は、その経験で気づいたことです(百聞百見は一験にしかず)。
私自身はマイナンバーカードを持っていないので、オンライン申請できず、
市役所から郵送申請に必要な書類が届くのを待っている状態でしたが、
おそらくは、申請書だけでなく、案内文書や申請書記入の手引き、
そして返信用封筒が同封されていることでしょう(実際そうでした)。
これらの印刷物を用意し、さらに発送する、そのコストや労力と時間は、
すべて我われの税金でまかなわれます。
オンライン申請なら、それらは必要ないので、
事務の省力化・効率化が図られて
行政手続きのコストや時間は大幅な短縮が得られる「はず」です。
かつて運転免許証を持っていた母が、高齢のため免許証を自主返上した時に
「運転経歴証明書」の交付を受けてていましたが、
5年を経過すると更新されないので、
代わりに、市役所の窓口で「住基カード」の交付を受けました。
ところが、マイナンバーカードの発行で住基カードが更新されなくなり、
市役所の窓口で住基カードを返上して
「マイナンバーカード」の交付を受けました。
切り替え手続きの際、母に依頼されて市役所の窓口に同行したので、
母がマイナンバーカードの交付を受けていること、
暗証番号が2種類ある(4桁と6桁以上)ことを私も承知していました。
せっかくマイナンバーカードを持っているならオンライン申請をしようと、
マイナンバーカードの暗証番号を確認すると、しっかり管理していたので、
母のPCからマイナンバーのポータルサイト(マイナポータル)にアクセス。
オンライン申請の手続きが完了すると、申請受付のメールとともに、
別便のメールで申請書一式の控がzipファイルの添付で届きました。
zipファイルを解凍したフォルダを母のPCのデスクトップに貼り付けて、
母に申請書の控を見せて申請完了を報告。役所の窓口が休みの祝日の夕方に、
あっという間に申請が終わったことに母もびっくりして喜んでくれました。
今回の申請にあたって何一つプリントしていません。
説明資料も、メールで届いた申請書の控も、プリントする必要がありません。
むしろ、申請書の控をプリントしたら、
用済みになって破棄する時に注意する必要があります。
役所も、申請者も、申請書面のやり取りに郵送や通信のコスト負担なく、
時間もかからず、あっという間に手続きが済んで何の面倒もありません。
今回の給付金について母のオンライン申請が可能だったのは、
母がマイナーカードの交付を受けていたこと、
マイナンバーカードの暗証番号を母自身がしっかり管理していたこと、
そして私がICカードリーダーを持っていたこと、
この3条件が揃っていたからです。
このうち最後のICカードリーダーはスマホでも対応できますし、
また、マイナンバーカードは、免許証を返上した高齢者は、
免許証代わりの身分証明書として交付を受けている人が少なくないようです。
よって、パスワードの管理が一番の問題だったでしょう。
今回、母がしっかり管理していなければオンライン申請できていなかったし、
実のところ、年齢的なこともあってパスワードの再発行を受けてまで
オンライン申請しようとは思いませんでした。
5月6日にオンライン申請をして、12日後の18日に
マイナポータルのぴったりサービスからメールが届きました。
申請から12日も経っていたので、てっきり給付金の支払い通知かと思ったら、
メールの件名は「電子申請データ受領のご連絡」で、
「電子申請データを
申請先の自治体にて受領しましたのでお知らせ致します。
本申請に関するお問い合わせは、申請先までお問い合わせください。
特別定額給付金 特別定額給付金 (受付番号*****)」
6日に申請してから18日まで、母のオンライン申請はどうなっていたのか?
このメールに記されている「申請先の自治体にて受領」というのは、
文字通り、オンライン申請したデータを受け取ったということなのか、
それとも、オンライン申請したデータを確認して受け付けたのか、不明です。
その前週の週末(5/16)に東洋経済オンラインで配信された記事を読んでも、
何が問題なのか理解できなかったのですが、あらためて読み直してビックリ。
自治体ではマイナポータルから転送されてくる情報を
紙に出力し、
職員が住民基本台帳システムなどを使い、
手作業で
記載内容に間違いがないかや必要書類が整っているかなどをチェックする。
修正や必要書類の提出依頼は、職員が申請者に電話をかけて行っている。
その手間暇は尋常ではない。
実は、冒頭の地方自治体職員が最も怒っているのも、この点なのだ。
マイナポータルが申請を受け付けた情報を、
住民基本台帳システムと連携させることができれば、
確認作業の負担は大幅に軽減されるはずなのに、
それができないのである。
んなあほな、
マイナンバーカードになって住基カードの更新はなくなったのだから、
マイナンバーと住基ネットは当然に連携されているものと思っていました。
マイナンバーカードで住民票の発行できたはず
(そのための4桁の暗証番号あり)それとシステムの連携とは別問題なのでしょうか。
いずれにせよ、双方のシステムが連携されていなかったとはビックリです。
もしマイナンバーと住基ネットが連携できていないなら、
住基カードはそのまま制度として残しておけば、
マイナンバーカードでなく住基カードでオンライン申請できたので、
役所の窓口での対応も違っていたでしょうし、
オンライン申請をわざわざ紙にプリントしてチェックするようなムダは、
必要なかったはずです。
オンライン申請でも手作業になるからオンライン申請に意味がないのでなく、
マイナンバーと住基ネットが連携していないことが「問題の本質」であり、
なぜ連携させていないのか、そして
連携してないのになぜ住基カードの更新をやめたのかが問われるのでしょう。
何ごとも、人の振り見て我が振り直せです。システム化に限ることではなく、
目的を明確にすること、そして
現状の業務を前提とするのではなく、
将来を見据えて想定の範囲を広げてしっかり検討することが肝要です。
たとえば、国税の電子帳簿保存法も、ペーパレス化する目的が明確でないと、
現状の帳簿記録を国税対応の電子保存で終わってしまいます。
せっかくのデータも「保存」だけでは何の価値も生まないことは自明だし、
業務システムを根本的に見直す機会も逃がしてしまう。モッタイナイです。
新聞等の報道によると、内閣府は10万円給付金のオンライン申請に対して
住民基本台帳と照合するソフトウェアの無償提供を18日から始めたとのこと、
なぜ最初から連携して照合できるシステムでなかったのか不思議です。
照合のためにわざわざプリントして、複数の人間でダブルチェック、
新たな価値を生まない作業のためにどれだけの時間と人が費やされたのか、
その一方で、加古川市役所では、10万円の給付金の申請について、
処理状況を確認できるサイトを開設されているとのこと。
専用ページで、郵送用の申請書にある「照会番号」か、
オンライン申請時にメールで告知される「受付番号」を入力すると、
「審査中」「審査済」「振込済」「保留」のいずれかが示される。
審査済の場合は振込予定日も表示される。
オンライン申請の受け付け開始後、市の専用コールセンターには
「きちんと申請できたか知りたい」「いつ振り込まれるのか」などの
問い合わせが多い。27日から郵送用の申請書の送付を始めるため、
同様の質問が増えるとみて、導入を決めた。
ソフトウエア会社SAPジャパンから無償で提供を受けている。
市民のかゆい所に手が届く、見事な取り組みです。
宅配ピザでもオーダーした後の処理状況が一目瞭然が当たり前なのに、
「
なぜそうならないのか」不思議です。
オンライン申請で市役所の窓口が混乱して負担が多くて迷惑しているから、
オンライン申請による受付を停止する他の自治体とはえらい違いです。
なぜやらないのか。
できない、やれないではなく、やらない、やろうとしないだけのこと。
知恵を絞って創意工夫して問題解決に取り組まねばあかんと
自戒です。
そして先週の月曜(5/25)、母に市役所から10万円の件で封筒が届きました。
ご丁寧に振込完了の連絡かと思ったら、郵送申請の申請書でした。
返信用封筒も同封されています。
オンライン申請を済ませて「受領」の連絡をすでに受けているのになぜ?
市役所のサイトを確認すると、
「
すでにオンライン申請がお済みのかたを含め、
すべての世帯主(受給権者)宛てに申請書を送付しています」
と記されています。
さらに次の項目が
「
書き方見本を参考にして、申請書に記入・押印し、
裏面に必要書類のコピーを貼り付けた上で、
必ず返信用封筒に入れてご返送ください」となっています。
ということは、オンライン申請を済ませた者も、郵送申請するのでしょうか?
あのオンライン申請は何のためだったのでしょうか?
さらに、市役所から届いた申請書には、
振込金融機関の口座番号が印字されているのですが、
母名義のその銀行口座はすでに解約して生きていません。
過去に臨時福祉給付金をもらった人について市役所は同じ口座に振込むので、
その銀行名と口座番号が記されているようです。
(その銀行であれば申請書に通帳のコピーの添付は必要なし)
市役所としてはそれが「親切」のつもりなんでしょうが、
臨時福祉給付金は消費税が5%から8%に引き上げた時の話と思うのですが、
私の母のようにすでに口座を解約している人もおられるでしょうし、
今回はほかの口座に振込んでもらいたい人もいるでしょうし、
各自の判断に任せればいいので、それは親切でなく、
「余計なお世話」でムダなことと思いました。
また、母のその口座がすでに解約されていることを
市役所は承知しているはずです。
母が入院して市役所から後期高齢医療保険の補助の振込案内が届いた時に、
この銀行の口座が印字されていたことがあって、
市役所に電話してすでに解約済みと伝えて変更手続きをしているので、
同じ市役所でありながら情報が共有されていません。
これも「タテ割り行政」の弊害でしょうか。
母が市役所に問い合わせたところ、
オンライン申請した人は郵送で申請は不要とのことでした。
同様の問い合わせが多かったのか、
翌日、市役所の公式サイトに明記されました。
オンライン申請されたかたにも、郵送申請書を送付しています。
オンライン申請されたかたは、郵送での申請は不要ですが、
不備がある場合には、改めて郵送での再申請をお願いすることがあります。
口座への給付金の振り込みが確認できるまでは、
郵送申請書を大切に保管してください。
オンライン申請の内容を確認して、不備があって郵送申請が必要な人に、
申請書類を送れば足りると思うのですが、
ご丁寧に申請者全員に送付しているようです。
27日、市役所の担当者から母に電話で連絡がありました。
「郵送申請の書類は破って捨てていただいで結構です」とのこと。
オンライン申請のデータの確認がようやく済んだようです。
ということは、マイナポータルのぴったりサービスから18日に届いたメール
「電子申請データを申請先の自治体にて受領しました」は、
やはり6日に申請したデータを市役所が受領しただけだったのでしょうか。
忙しくされているのにご丁寧に電話していただきましたが、
加古川市のように申請したデータの処理状況が一目瞭然でわかれば
それで足りるし、
その方がお互いが面倒なくて良いと思います。
市役所からは申請書類を捨てても良いと言われた母ですが、
入金が確認できるまで捨てないとのこと。(振込はまだです)
賢明な判断にまだまだボケてないと安心しました。

北御堂さんの今月の言葉
「
自利利他、わたしのために、あなたのために」
前後際断、日々是好日(にちにちこれこうじつ)

愚直に一歩、一歩、もう一歩

この続きはまた明日

会計は算術ではなく、思想である

会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。