リーダーシップの本質は変わらない
[2014年05月09日(Fri)]
伊丹敬之著『人間の達人 本田宗一郎』

赤本(真っ赤な背表紙が印象的な『人間の達人』)の
エピローグ「変わる時代、変わらぬリーダーシップ」より
宗一郎のリーダーシップの本質は、二つあるようだ。
一つは、前を向いたリーダーシップで、つねに前途に夢と可能性を探り続ける姿勢である。
他人が障害と制約を見る場面で、宗一郎は可能性を発見しようとした。峻烈なまでに厳しい態度で仕事に臨み、つねに新しい道を探そうとした。
一つは、前を向いたリーダーシップで、つねに前途に夢と可能性を探り続ける姿勢である。
他人が障害と制約を見る場面で、宗一郎は可能性を発見しようとした。峻烈なまでに厳しい態度で仕事に臨み、つねに新しい道を探そうとした。
Where others see only the wall, I see doors.
他の人たちには壁しか見えない場所に、
私はドアを見る。(O.P.ジンダル)
他の人たちには壁しか見えない場所に、
私はドアを見る。(O.P.ジンダル)
宗一郎のリーダーシップのもう一つの本質は、後ろを向いたリーダーシップで、後ろからついてくる人たちへの「目配り、気配り、思いやり」である。
それを背中で示していた。だから、人々は宗一郎が仕事にはきわめて厳しくても、やはりついていきたくなるのである。
つねに未来志向で可能性を探り続ける宗一郎は、それゆえに峻烈でもあった。妥協を許さなかった。手も出た。だが一方で、宗一郎の背中は広かった。温かかった。
気配りに溢れた、だが峻烈なまでの未来志向。温かい背中と、厳しい手。その矛盾しかねない二つのリーダーシップの本質が、ごく自然に同居していたのが、宗一郎であった。
時代が変わっても、国が変わっても、
本当にすばらしいリーダーシップの本質に変わりはない。(p.371〜3)
それを背中で示していた。だから、人々は宗一郎が仕事にはきわめて厳しくても、やはりついていきたくなるのである。
つねに未来志向で可能性を探り続ける宗一郎は、それゆえに峻烈でもあった。妥協を許さなかった。手も出た。だが一方で、宗一郎の背中は広かった。温かかった。
気配りに溢れた、だが峻烈なまでの未来志向。温かい背中と、厳しい手。その矛盾しかねない二つのリーダーシップの本質が、ごく自然に同居していたのが、宗一郎であった。
時代が変わっても、国が変わっても、
本当にすばらしいリーダーシップの本質に変わりはない。(p.371〜3)
魂を揺さぶり心に深く沁みる宗一郎の珠玉の言葉
ぜひご一緒に

ぜひご一緒に
