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宮 直史ブログ−“信はたていと、愛はよこ糸”

岡崎嘉平太記念館(岡山・吉備高原)で出会ったメッセージに深い感銘を受けました。
『信はたていと、愛はよこ糸、織り成せ 人の世を美しく』(岡崎嘉平太氏)
・・・私も、皆様方とともに世の中を美しく織りあげていくことを目指して、このブログを立ち上げました。よろしくお願いします。


こんにちは!宮です

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(051)利益は「条件」 [2009年05月12日(Tue)]
(最終更新:2011/12)
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利益は「条件」

 土俵の真ん中で相撲を取るには、内部留保を厚くする以外に方法はなく、(→別記(048)
 内部留保を厚くするには、自分の利益を積み重ねる

 また、事業活動から得られえる利益こそがキャッシュの最大の源泉であり、(→別記(049)
 キャッシュがなければ、借入の返済もできなければ、新たな投資もできない

 利益は、企業がいかなるときも安定的に発展を遂げる(継続する)ための条件です。
 ――「必要条件」であって、「十分条件」ではない(利益があれば継続できるわけではない)

 いわば、「利益」は、人の「呼吸」や「食事」と同じように、生きるために必要であり、
 「呼吸」や「食事」が私たちの目的でないように、「利益」は企業の目的ではありません

利益は、企業や企業活動にとって目的ではなく、条件である
ドラッカー著『マネジメント<エッセンシャル版>』本p.14


利益の役割

  1.ダムの蓄え・・・いかなるときも事業を安定的に継続させる
  2.未来を拓いて持続的に発展するために必要な投資の原資
  3.従業員の生活の向上、雇用の安定
  4.納税により社会の発展に貢献
  5.業績の評価や意思決定の判断の道具  


利益の追求を「目的」とすると

  1.「今日」の利益のために「明日」を犠牲にする
     ・本来、利益は安定的に事業活動を継続するための手段のはずが・・・
     ・現時点で儲かっている商売に注力して、明日のための新たな取組みを怠る
     ・必要なメンテナンスや更新投資などを先送りして陳腐化を招く
 
  2.「自分」の利益のために「他」を犠牲にする
     ・さらには、反社会的な企業活動へ

  3.「利益」と「社会貢献」は両立しないと考える
     ・その結果、企業の存続を危うくする

利益追求をもって企業の至上の目的と考えて、
そのために本来の使命を見忘れ、
目的のためには手段を選ばないというような姿があれば、
それは許されない
ことである。
・・・・・       
事業を通じて社会に貢献するという使命を遂行し、
社会に貢献した報酬として社会から与えられるのが 
適正利益だと考えれるのである。
・・・・・       
だから、利益なき経営は 
それだけ社会に対する貢献が少なく、
その本来の使命を果たし得ていない
 
という見方もできるといえよう。
・・・・・       
適正な利益をあげ、それを国家、社会に還元することが、
企業にとっての社会的義務である以上、
赤字を出すことは、その義務を果たしていない姿であり、
本来それは許されない
ことではなかろうか。
・・・・・       
企業がこの人間の共同生活の限りない生成発展に貢献していくためには、
企業自体が絶えず生成発展していかくてはならない
つまり、常に新たな研究開発なり、設備投資というものをして、
増大していく人々の求めに応じられる体制にしていかなくてはならない
わけである。

ところが、そうした開発なり投資にはそれだけの資金がいる
これが政府がやっている事業ならば、
必要なだけ税金を取るということもできよう。
しかし民間の企業はそういうことはできないから、
やはり、それをみずからつくるしかない
そのためには利益を得て、それを蓄積していく
ということになる。
利益は報酬であること/松下幸之助著『実践経営哲学』本p.51〜63


堂々と儲ける

  利益は、企業が事業活動を安定的に発展するための「必要経費」
  世の中へのお役立ちに対する「報酬」であり
  利益によって「納税」もでき、社会の発展に貢献できます

君、道の一番端っこを通らんとあかんで/創業90周年記念特別展(2008)
/松下幸之助歴史館(パナソニック)



商売は世の為、人の為の奉仕にして
利益はその当然の報酬なり

松下幸之助・『商売戦術三十ヶ條』(1936(昭和11)年電球


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