まけるな!和歌山(5) かあちゃんの店
[2011年10月26日(Wed)]
本年8月30日から9月4日にかけて紀伊半島を襲った台風12号による豪雨で、地域の経済や雇用を支える中小企業も大きな被害を受けました。
そこで、和歌山県では、先週から本日(10/26)にかけて6つの会場(田辺、那智勝浦、古座川、中津(日高川町)、新宮、本宮(田辺市))で経営相談会を開催。同様に、奈良県では21日に五條で、三重県でも24日に熊野で、被災された中小企業を対象に経営相談会を開催しておられます。
私は、縁あって、和歌山県の「田辺」と「新宮」で開催された相談会に参加させていただきました。
お役立ちできる機会をいただけたことに心から感謝です。(田辺:10/17、新宮:10/25)
また、相談会の当日だけでなく、前日は「本宮」や「那智勝浦」にも出かけてきました。
JRは、紀伊勝浦〜新宮が不通で、代行バスによる運行です(年内には運転再開の見通し)。
また、大阪方面から新宮に向かう「特急」も、被災前には一日7本の運行でしたが、白浜から紀伊勝浦までは一日に2本しか運行されていません。
このような状況ですが、皆さんの復興に向けた努力のおかげで、路線バスは運行を再開しています。また、25日に訪れた那智山では、観光バスを利用して多くの方がお詣りにこられていました。
その一方、那智山に向かう道中など大きな被害を受けた現場も通りましたが、犠牲になられた方や地域の皆さんが失ったものや受けられた恐怖の大きさを思うと、何も言葉に表すことができません。
また、建物の被害はなくて部屋の中の泥だしが済んでも、修理しなければ住めませんし、建物が乾かなければ修理もできないでしょう。それに、家財も新たにそろえなければなりません。
まして、建物の被害を受けたら・・・
そのような中で開かれた経営相談会でしたが、ご相談の内容はさまざまでした。
被災された現地で感じたこと、被害を受けられた方の相談に応じて感じたこと、色々とあります。
このご縁を機に、相談会でお話をお聞きするだけでなく、復興に向けてささやかでもお力になりたいです。また、これからの私の仕事にも活かします。色々とありがとうございました。
神倉神社(和歌山・新宮)より(2011.10.25)
台風12号の大きな被害を受けて各所で立ち上がった「災害ボランティアセンター」も、任務を終えて多くが閉所。和歌山県で残るは、新宮市の熊野川地区です。
その熊野川地区にある道の駅「瀞峡(どろきょう)街道 熊野川」に併設する地域産品販売所「かあちゃんの店」を運営される皆さんが、昨日の経営相談会に来られました。
組合長の竹田さんほか4名のおかあちゃんが相談会にお越しになられ、お話をお伺いしました。
台風12号の大水害で、道の駅「熊野川」も、併設する「かあちゃんの店」も流失しました。
そして何より、「かあちゃんの店」を運営する組合員さんも、皆さんが大水害で被災されました。
そんな厳しい状況にも関わらず、組合員(42名)の皆様が話しあいをされ、「自分たちが真心を込めて作ったものを自分たちで売って、お客さまに喜んでいただきたい。そのために、自分たちの店をぜひとも再開させたい」との熱い思いでまとまり、
4名のおかあちゃんが代表になって昨日の経営相談会に来られたのです
直近の決算書(第10期)も拝見しましたが、運営は立派ですし、納税もしっかりされています。
また、(旧)熊野川町の時は建物や設備の利用料の負担を必要としませんでしたが、新宮市と合併してから「指定管理者」として応募を求められ、利用料も負担しておられます。(これに関して、新宮市の選定委員会でも「今後は、施設の設置目的等を踏まえ、納付金額の要請があまり高額にならないよう配慮すべき」との意見があったようです)
お話をお伺いして、私も、「かあちゃんの店」の再開を心から思いました。
なぜなら、「かあちゃんの店」は地域(熊野川地区)の皆さんにとって必要だからです。
そんな思いで色々とお話させていただきましたが、自宅に戻ってネット情報で、「かあちゃんの店」が多くの皆さんに愛され、そして地域の皆さんの生きがいであることを改めて知りました。
建物だけでなく、設備のすべてを失っておられます。でも、熱意は失っておられません。
ぜひとも、かあちゃんたちに、希望の灯を消すことなく、燃やし続けていただきたい。
そのために、何をするか、何ができるか、、、
お客さまに食事や地域産品を販売する場所は、とりあえずは、屋台でも、テントでもいいでしょう。
名物のお餅を作るための機械が必要ですが、とりあえずは、中古でも、それもできるだけ安価で…
「道の駅」の再開も待たれますが、その結論が出るには時間を要すると思われます。
でも、「熱意」があれば、道は必ず開けます。
おカネの問題も、銀行借入や公的な支援は厳しいと思われますが、解決しなければなりません。
たとえば、小口(たとえば一口1000円〜)の「かあちゃんファンド」を募ってはいかが?
ファンドの利息は、かあちゃんの明るく元気な笑顔です。
かあちゃんの「熱い思い」を受け止め、お伺いしたお話や拝見した決算書からかあちゃんの「誠実な運営」を感じ取り、思いつきました。 復興に向けて、みんなで一緒に考えましょう
そこで、和歌山県では、先週から本日(10/26)にかけて6つの会場(田辺、那智勝浦、古座川、中津(日高川町)、新宮、本宮(田辺市))で経営相談会を開催。同様に、奈良県では21日に五條で、三重県でも24日に熊野で、被災された中小企業を対象に経営相談会を開催しておられます。
私は、縁あって、和歌山県の「田辺」と「新宮」で開催された相談会に参加させていただきました。
お役立ちできる機会をいただけたことに心から感謝です。(田辺:10/17、新宮:10/25)
また、相談会の当日だけでなく、前日は「本宮」や「那智勝浦」にも出かけてきました。
以下は、このブログでの報告です
◆まけるな!和歌山(1) 本宮/10.16(日)
◆まけるな!和歌山(2) 紀伊田辺/10.17(月)
◆まけるな!和歌山(3) 那智勝浦/10.25(火)
◆まけるな!和歌山(4) 新宮/10.26(水)
◆まけるな!和歌山(1) 本宮/10.16(日)
◆まけるな!和歌山(2) 紀伊田辺/10.17(月)
◆まけるな!和歌山(3) 那智勝浦/10.25(火)
◆まけるな!和歌山(4) 新宮/10.26(水)
JRは、紀伊勝浦〜新宮が不通で、代行バスによる運行です(年内には運転再開の見通し)。
また、大阪方面から新宮に向かう「特急」も、被災前には一日7本の運行でしたが、白浜から紀伊勝浦までは一日に2本しか運行されていません。
このような状況ですが、皆さんの復興に向けた努力のおかげで、路線バスは運行を再開しています。また、25日に訪れた那智山では、観光バスを利用して多くの方がお詣りにこられていました。
その一方、那智山に向かう道中など大きな被害を受けた現場も通りましたが、犠牲になられた方や地域の皆さんが失ったものや受けられた恐怖の大きさを思うと、何も言葉に表すことができません。
また、建物の被害はなくて部屋の中の泥だしが済んでも、修理しなければ住めませんし、建物が乾かなければ修理もできないでしょう。それに、家財も新たにそろえなければなりません。
まして、建物の被害を受けたら・・・
そのような中で開かれた経営相談会でしたが、ご相談の内容はさまざまでした。
被災された現地で感じたこと、被害を受けられた方の相談に応じて感じたこと、色々とあります。
このご縁を機に、相談会でお話をお聞きするだけでなく、復興に向けてささやかでもお力になりたいです。また、これからの私の仕事にも活かします。色々とありがとうございました。
神倉神社(和歌山・新宮)より(2011.10.25)
台風12号の大きな被害を受けて各所で立ち上がった「災害ボランティアセンター」も、任務を終えて多くが閉所。和歌山県で残るは、新宮市の熊野川地区です。
◆新宮の「熊野川地区」ではボランティアを求めておられます
(※)詳細はこちらで ⇒ https://blog.canpan.info/s-syakyo
(※)被災地の模様(2011/10/2) ⇒ 【Picasaウェブアルバム】
(新宮市災害ボランティアセンター)
(※)詳細はこちらで ⇒ https://blog.canpan.info/s-syakyo
(※)被災地の模様(2011/10/2) ⇒ 【Picasaウェブアルバム】
(新宮市災害ボランティアセンター)
その熊野川地区にある道の駅「瀞峡(どろきょう)街道 熊野川」に併設する地域産品販売所「かあちゃんの店」を運営される皆さんが、昨日の経営相談会に来られました。
◆道の駅「瀞峡街道 熊野川」/日本風景街道 熊野
◆かあちゃんの店/熊野おいしいもんレポート/熊野大辞典
◆熊野川産品加工組合/もてなし郷土情報/近畿農政局
◆かあちゃんの店〜夢を追い続けて/地域で輝く仲間たち/和歌山県
◆かあちゃんの店/熊野おいしいもんレポート/熊野大辞典
◆熊野川産品加工組合/もてなし郷土情報/近畿農政局
◆かあちゃんの店〜夢を追い続けて/地域で輝く仲間たち/和歌山県
組合長の竹田さんほか4名のおかあちゃんが相談会にお越しになられ、お話をお伺いしました。
台風12号の大水害で、道の駅「熊野川」も、併設する「かあちゃんの店」も流失しました。
そして何より、「かあちゃんの店」を運営する組合員さんも、皆さんが大水害で被災されました。
そんな厳しい状況にも関わらず、組合員(42名)の皆様が話しあいをされ、「自分たちが真心を込めて作ったものを自分たちで売って、お客さまに喜んでいただきたい。そのために、自分たちの店をぜひとも再開させたい」との熱い思いでまとまり、
4名のおかあちゃんが代表になって昨日の経営相談会に来られたのです
直近の決算書(第10期)も拝見しましたが、運営は立派ですし、納税もしっかりされています。
また、(旧)熊野川町の時は建物や設備の利用料の負担を必要としませんでしたが、新宮市と合併してから「指定管理者」として応募を求められ、利用料も負担しておられます。(これに関して、新宮市の選定委員会でも「今後は、施設の設置目的等を踏まえ、納付金額の要請があまり高額にならないよう配慮すべき」との意見があったようです)
お話をお伺いして、私も、「かあちゃんの店」の再開を心から思いました。
なぜなら、「かあちゃんの店」は地域(熊野川地区)の皆さんにとって必要だからです。
そんな思いで色々とお話させていただきましたが、自宅に戻ってネット情報で、「かあちゃんの店」が多くの皆さんに愛され、そして地域の皆さんの生きがいであることを改めて知りました。
建物だけでなく、設備のすべてを失っておられます。でも、熱意は失っておられません。
ぜひとも、かあちゃんたちに、希望の灯を消すことなく、燃やし続けていただきたい。
そのために、何をするか、何ができるか、、、
お客さまに食事や地域産品を販売する場所は、とりあえずは、屋台でも、テントでもいいでしょう。
名物のお餅を作るための機械が必要ですが、とりあえずは、中古でも、それもできるだけ安価で…
「道の駅」の再開も待たれますが、その結論が出るには時間を要すると思われます。
でも、「熱意」があれば、道は必ず開けます。
おカネの問題も、銀行借入や公的な支援は厳しいと思われますが、解決しなければなりません。
たとえば、小口(たとえば一口1000円〜)の「かあちゃんファンド」を募ってはいかが?
ファンドの利息は、かあちゃんの明るく元気な笑顔です。
かあちゃんの「熱い思い」を受け止め、お伺いしたお話や拝見した決算書からかあちゃんの「誠実な運営」を感じ取り、思いつきました。 復興に向けて、みんなで一緒に考えましょう