『マネジメント信仰が会社を滅ぼす』
[2011年02月03日(Thu)]
マネジメント信仰は、自分の意思を示すこと、あるいはリスクを冒すことに不安を感じる人が増えたから急速に広がったのである。 自分の意思に自信を持ち、リスクを冒す勇気を持てるようになれば、マネジメント信仰は自然消滅する。 そして、マネジメントの前提にあるビジネスの立て直しのほうに、目を向ける人が増えるだろう。
私達は、まず自分自身を信じて、新しいこと、困難なことに積極果敢に挑戦していく気概が必要である。 それは難しいことではない。 実は、マネジメント信仰が広まる前までは、私達はそのようなことを普通に行ってきたのだ。 まず、それを思い出してみることが必要ではないだろうか。
(同書 p.99)
同感です
マネジメント信仰が強まりルールや制度が増えていく中で、日本企業は、審判をたくさん抱えている一方、監督がいないチームのようになってしまった。 これでは、ルールや制度に則(のっと)ってゲームすることはできても、ゲームに勝つことはできない。
(同書 p.121)
私達は、経営に関する様々な考え方を「常識」として刷り込まれてしまっている 。マネジメント信仰を捨て去るためには、まず、おかしな常識にまどわされず、現実を客観的にとらえ、自ら判断するようにしなければならない。
(同書 p.164)
西堀榮三郎さん(登山家で第1次南極観測隊の越冬隊長)の言葉を思い出しました。
新しいことをやろうと決心する前に
こまごまと調査すればするほど
やめておいたほうがいいという結果が出る。
石橋を叩いて安全を確認してから決心しようと思ったら、
おそらく永久に石橋は渡れまい。
やると決めて、どうしたらできるかを調査せよ。