(034)「現状」の分析
[2009年04月22日(Wed)]
(最終更新:2011/12)
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■「現状」は過去の努力の結果★目次に戻る
決算書が示す「現状」は、「過去」の努力の結果です。
しかも、決算書そのものが、作成から数ヶ月経ているとしたら、
「過去」における、さらに「過去」の努力の結果が「現状」として語られているのです。
「過去」は変えられません。
過去の事実を自分の都合よく変えて、決算書を良くしても意味のないことです。
問題解決を先送りしたところで問題は解決しません。より悪化するだけです。
一時的によくなっても、また同じ問題を繰り返して、より深刻になる。歴史が証明します。
「過去」は変えられませんが、「未来」は変えられます。
過去の努力の結果である「現状」に問題が山積するなら、
その問題を解決するため、悪い実態を直視して、経営課題に取り組む。
苦難や逆境にたじろぎ、問題を避けたり小手先で対応していては、道は開けません。
■「反省」の目的は発展
反省することが反省の目的ではなく、反省の目的は「発展」です。
PDCAを廻すのも「発展」のため。ぐるぐる廻せば、どんどん発展します。(→別記(041))
「何をしたか」ということだけでなく、「なぜそうしたのか」について深く考える
他人の事例も、自分のこととして(自社に置き換えて)しっかり考える。
@ 現状の把握【C】 → 症状(過去の努力の結果)を読み取る
A 「問題」を掘り起こす
B 「原因」を究明し、「真因」を見極める
C 取り組むべき「課題」を明確にする
D 「問題解決策」を検討し、具体化する
E 実行【A】
PDCAは【P】から始まるので、【P】がなければ始まらないように考えますが、
このように【C】→【A】をぐる廻すだけでも値打ちがあります。
PDCAの肝は、この【C】→【A】のステップです。
そこに【P】が加われば、【C】が充実し、【A】がより力強くなります。
■「未来」は変えられる
「未来」は変えられます。でも、変わらなければ、変えられません。
変えるためには、変わらなければならないのです。
「結果」を変えるには、「行動」を変える。
「行動」を変えるには、「意識」を変える。
「反省」だけで「行動」が伴わなければ、意味がありません。
「行動」がともなってこそ「反省」です。
「反省」した次のステップは、「だからどうする」です。