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宮 直史ブログ−“信はたていと、愛はよこ糸”

岡崎嘉平太記念館(岡山・吉備高原)で出会ったメッセージに深い感銘を受けました。
『信はたていと、愛はよこ糸、織り成せ 人の世を美しく』(岡崎嘉平太氏)
・・・私も、皆様方とともに世の中を美しく織りあげていくことを目指して、このブログを立ち上げました。よろしくお願いします。


こんにちは!宮です

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「七起八をき」山本玄峰老師 [2023年09月01日(Fri)]
「七起八をき」山本玄峰老師
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禅は不立文字(ふりゅうもんじ)で
文字や言葉を読んで分かったつもりになってはダメと知りながら、
なぜ「七転び八起き」でなく「七起八をき」なのか

「七」は単に7の数量でなく、数多くの意味の象徴とのこと。
 ―― 七変化、七光り、七度生まれて、七難八苦、七転八倒、などなど

ところが、
7回の攻撃だけがラッキーセブンでなかろうに、
満月だけがお月さまでなかろうに、
雲に隠れて見えなくてもお月さまだろうに、
めでたい、めでたい
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昨夜のお月さま(2023/8/31)

以下、岡本太郎『自分の中に毒を持て』より――
ぼくは壇上に立つと問いかけた。
「道で仏に逢えば、と言うが、
 皆さんが今から何日でもいい、
 京都の街角に立っていて御覧なさい。
 仏に出逢えると思いますか。
 逢えると思う人は手を上げて下さい」
誰も上げない。
「逢いっこない。逢えるはずはないんです。
 では、何に逢うと思いますか」
これにも返事がなかった。
坊さんたちはシンとして静まっている。
そこでぼくは激しい言葉でぶっつけた。
「出逢うのは己自身なのです。自分自身に対面する。
 そうしたら、己を殺せ」
会場全体がどよめいた。やがて、ワーッと猛烈な拍手。
これは比喩ではない。
人生を真に貫こうとすれば、
必ず、条件に挑まなければならない。
いのちを賭けて運命と対決するのだ。
そのとき、切実にぶつかるのは己自身だ。
己が最大の味方であり、また敵なのである

今日の社会では、
進歩だとか福祉だとかいって、
誰もがその状況に甘えてしまっている。
システムの中で、安全に生活することばかり考え、
危険に体当たりして生きがいを貫こうとすることは稀である。
自分を大事にしようとするから、
逆に生きがいを失ってしまう
のだ。


いつも言っているように、最大の敵は自分なんだ。
前に、禅宗の坊さんたちに「己を殺せ」と言った話をしたけれど、
あれは「禅」じゃなくて人生の極意なんだ。
自分を殺す、そこから自分が強烈に生きるわけだ。
それがほんとうに生きることなんだ。
自信なんていうものは相対的価値観だ。
誰々よりも自分は上だ、とかいうものでしかない。
そうじゃなくて、
人間は生死を越えた絶対感によって生きなければだめだ


「いまはまだ駄目だけれど、いずれ」と絶対に言わないこと。
「いずれ」なんていうヤツに限って、
現在の自分に責任をもっていないからだ。
生きるというのは、
瞬間瞬間に情熱をほとばしらせて、現在に充実することだ。
過去にこだわったり、未来でごまかすなんて根性では、
現在を本当に生きることはできない

ところが、
とかく「いずれそうします」とか「昔はこうだった」と人は言う。
そして現在の生き方をごまかしている。
だから、
ぼくはそういう言葉を聞くたびに、怒鳴りつけてやりたくなる。
「いずれ」なんていうヤツに、
ほんとうの将来はありっこないし、懐古趣味も無責任だ。つまり、
現在の自分に責任をとらないから懐古的になっているわけだ。
しかし、
人間がいちばん辛い思いをしているのは「現在」なんだ。
やらなければならない、ベストをつくさなければならないのは、
現在のこの瞬間にある

それを逃れるために「いずれ」とか「懐古趣味」になるんだ。
懐古趣味というのは現実逃避だ。だから、
過去だってそのときは辛くって逃避したんだろうけど、
現在が終わって過去になってしまうと安心だから、
懐かしくなるんだ。
だから、そんなものにこだわっていないで、
もっと現実を直視し、
絶対感をもって問題にぶつかって、
たくましく生きるようにしていかなければならない。

人間本来の生き方は無目的、無条件であるべきだ。
それが誇りだ。
死ぬのもよし、生きるもよし。ただし、その瞬間にベストをつくすことだ。
現在に、強烈にひらくべきだ。未練がましくある必要はないのだ。
一人ひとり、になう運命が栄光に輝くことも、また惨めであることも、
ともに巨大なドラマとして終わるのだ。
人類全体の運命もそれと同じようにいつかは消える。
それでよいのだ。無目的にふくらみ、輝いて、最後に爆発する

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「七起ハをき」山本玄峰老師

――「過去は引きずるより背負った方が歩きやすい」とか、
  「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし」とかでなく、
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通りすがりの居酒屋の店先で

――「過去」は引きずらず、背負わず、捨てて無一文
そして、足るを知り、己を殺して、
「現実」を直視し、未だ来ぬ「未来」で己を誤魔化すことなく、
今この瞬間瞬間、この一歩一歩に、己のベストを尽くす

「七難八苦」
難が無いのは無難な人生、
難があるから有り難く、終わりはなく
そして輝き、最後に爆発する

「七起ハをき」
7回の攻撃だけがラッキーセブンでなく、
今この瞬間、この一歩が真剣勝負で有り難く、終わりはなく
そして輝き、最後に爆発する


残念ながら君の見当違いだね。
いいかい。形式と要点は一つなんだ。
一方がなければ他方も成り立たないんだ。
整理されて明瞭になっていれば、
倹約したり儲けたりする意欲も増してくるものなんだ。
やりくりの下手な人は、曖昧にしておくことを好む
負債の総額を知ることを好まないんだ。
その反対に、すぐれた経営にとっては、毎日、
増大する仕合せの総計を出してみるのにまさる楽しみはないのだ。
いまいましい損害をこうむっても、そういう人は慌てはしない。
どれだけの儲けを秤の一方の皿にのせればいいか直ちに見抜くからだ。

ねぇ、君。
儲けというものは数字にだけあるんじゃないとぼくは思う。
幸福は活動する人間の女神なんだ。その恩寵を心から感じるためには、
われわれは生き、真にいきいきと努力し、
その喜びを体で味わっている人々を見なくてはいけない

ゲーテ『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』第1巻の第10章より

手塚治虫『ファウスト』より――
「そうだ、
わしのさがしていた満足がやっとわかってきたような気がするぞ。
わしゃ どうかして満足しようとしてこれまで努力してきた。
その努力はなんと尊いものじゃ。
努力することがわしのさがしていた満足じゃった exclamation
わしのすごした努力は永遠に消えないだろう。
わしはいま最高の満足をあじわうぞ!」

そしてエンディング
神は すべて努力なすものをすくいたもう

「時計が止まる時、時間は生き返る」ウィリアム・フォークナー
Only when the clock stops does time come to life.
William Faulkner

「時よ止まれ、お前は美しい」ゲーテ『ファウスト』

宮沢賢治『よだかの星』より――
よだかは、実にみにくい鳥です。
(…)
よだかはもうすっかり力を落してしまって、
はねを閉じて、地に落ちて行きました。
そしてもう一尺で地面にその弱い足がつくというとき、
よだかは俄かにのろしのようにそらへとびあがりました

そらのなかほどへ来て、よだかはまるで鷲が熊を襲うときするように、
ぶるっとからだをゆすって毛をさかだてました。
それからキシキシキシキシキシッと高く高く叫びました。
その声はまるで鷹でした。
野原や林にねむっていたほかのとりは、みんな目をさまして、
ぶるぶるふるえながら、いぶかしそうにほしぞらを見あげました。
夜だかは、どこまでも、どこまでも、まっすぐに空へのぼって行きました
もう山焼けの火はたばこの吸殻のくらいにしか見えません。
よだかはのぼってのぼって行きました。
(…)
そしてよだかの星は燃えつづけました。
いつまでもいつまでも燃えつづけました。
今でもまだ燃えています


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生死事大(しょうじじだい)
光陰可惜(こういんおしむべし)
無常迅速(むじょうじんそく)
慎勿放逸(つつしんで、ほういつなるなかれ)

時不待人(とき、ひとをまたず)

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「吾唯足知」(ワレタダタルコトヲシル)/龍安寺

ぼちぼちが一番、ゆっくり急げ、シンプルに、スマートにひらめき
(Slow, Steady, Simple, Smart, Smile)

月が替わって9月、
心新たに「七起ハをき」足跡


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「日々是好日」
「今日是好日」
「一日一生」
「生死事大」
「一期一会」
「脚下照顧」
「格致日新」

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愚直に一歩、一歩、もう一歩足跡

この続きはまたいつか四つ葉
会計は算術ではなく、思想である位置情報
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。
 
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