あせらず、コツコツ持続する
[2023年05月07日(Sun)]
経済学者ワルラスが好んだという言葉がある。
「静かに行く者は健やかに行く。健やかに行く者は遠くまで行く」
わたしもこの言葉が大好きで、ひそかにこれまでの人生の支えとしてきた。
これからもそうして行きたい。
「ぼちぼちが一番」/城山三郎『打たれ強く生きる』
「静かに行く者は健やかに行く。健やかに行く者は遠くまで行く」
わたしもこの言葉が大好きで、ひそかにこれまでの人生の支えとしてきた。
これからもそうして行きたい。
「ぼちぼちが一番」/城山三郎『打たれ強く生きる』
城山三郎『静かに健やかに遠くまで』の「終わりに」より――
―― 一つの箴言の力
本書のタイトルにした『静かに健やかに遠くまで』は、
私の最も好きな次の言葉を縮めたものである。
「静かに行く者は 健やかに行く
健やかに行く者は 遠くまで行く」
いまとなっては、その書名も著者名も思い出せないが、
高名の経済学者の業績と人物を紹介した本の中に出てきた言葉で、
学生時代の終わりか大学教師になって間もない私が読み、
すっかり、その虜になった本の中に出てきた言葉である。
(中略)
私の場合、結果的には一つの箴言が
人生のコースを変えさせることになったのである。
そのおかげで、私は悔いのない人生を送ることができた。
箴言には、それほど大きな力がある。(後略)
本書のタイトルにした『静かに健やかに遠くまで』は、
私の最も好きな次の言葉を縮めたものである。
「静かに行く者は 健やかに行く
健やかに行く者は 遠くまで行く」
いまとなっては、その書名も著者名も思い出せないが、
高名の経済学者の業績と人物を紹介した本の中に出てきた言葉で、
学生時代の終わりか大学教師になって間もない私が読み、
すっかり、その虜になった本の中に出てきた言葉である。
(中略)
私の場合、結果的には一つの箴言が
人生のコースを変えさせることになったのである。
そのおかげで、私は悔いのない人生を送ることができた。
箴言には、それほど大きな力がある。(後略)
<静かに行く者は健やかに行く 健やかに行く者は遠くまで行く>
出だしからすでに心をつかまれた。それは
ひとりの人間の生きる言葉として私の胸に飛び込んできた。
遠くまで行きたいのなら、
行いに意図的なアピールなど要らない。
あせらず、コツコツと持続することが大切だ。
よし、私もそう生きていこう。
当時の自分に重くのしかかっていた様々な悩みや迷いさえもが、
この寸言の前でそのくすんだ容貌をかえていったのである。
「座右の銘」/城山三郎『嬉しうて、そして…』
出だしからすでに心をつかまれた。それは
ひとりの人間の生きる言葉として私の胸に飛び込んできた。
遠くまで行きたいのなら、
行いに意図的なアピールなど要らない。
あせらず、コツコツと持続することが大切だ。
よし、私もそう生きていこう。
当時の自分に重くのしかかっていた様々な悩みや迷いさえもが、
この寸言の前でそのくすんだ容貌をかえていったのである。
「座右の銘」/城山三郎『嬉しうて、そして…』
城山三郎『嬉しうて、そして…』より――
「あとがき」井上紀子
JR茅ヶ崎駅の目の前にありながら、
潮風がダイレクトに吹き抜けるマンションの一室。
つい数ヵ月前までこの仕事場の主であった父は、もういない。
しかし、不思議と喪失感はない。
そこかしこに父の気配を感じるからか。
(中略)
そういえば、父の晩年に、
私がこれほどまで寄り添って生きるとは思ってもいなかった。
父は、「助かるよ、ありがとう」と言ってくれたが、
公私の私の部分ではもっと父のフォローができたのではないか、
と悔やむことがある。
(中略)
ひと月余りの完全同居に、ちょうどひと月間の入院生活。
亡くなる前のこの2ヵ月間が、
城山三郎の娘として生きた最も濃密な時間となった。そのお陰で、
私は父の死としっかり向き合うことができたのだと思う。
亡くなり方まで気を遣ってくれたのか。
「その日」を迎えるまでに、
心の準備と孝行の真似事までさせてくれた父。
それも、一番心配していた長患いをすることもなく……。
気持ちのいい春風に乗ってさらりと逝ってしまった。(後略)
潮風がダイレクトに吹き抜けるマンションの一室。
つい数ヵ月前までこの仕事場の主であった父は、もういない。
しかし、不思議と喪失感はない。
そこかしこに父の気配を感じるからか。
(中略)
そういえば、父の晩年に、
私がこれほどまで寄り添って生きるとは思ってもいなかった。
父は、「助かるよ、ありがとう」と言ってくれたが、
公私の私の部分ではもっと父のフォローができたのではないか、
と悔やむことがある。
(中略)
ひと月余りの完全同居に、ちょうどひと月間の入院生活。
亡くなる前のこの2ヵ月間が、
城山三郎の娘として生きた最も濃密な時間となった。そのお陰で、
私は父の死としっかり向き合うことができたのだと思う。
亡くなり方まで気を遣ってくれたのか。
「その日」を迎えるまでに、
心の準備と孝行の真似事までさせてくれた父。
それも、一番心配していた長患いをすることもなく……。
気持ちのいい春風に乗ってさらりと逝ってしまった。(後略)
"If today were the last day of my life,
would I want to do what I am about to do today?"
And whenever the answer has been "No" for too many days in a row,
I know I need to change something.
Remembering that I'll be dead soon is the most important tool
I've ever encountered to help me make the big choices in life.
Stay Hungry. Stay Foolish./Steve Jobs
would I want to do what I am about to do today?"
And whenever the answer has been "No" for too many days in a row,
I know I need to change something.
Remembering that I'll be dead soon is the most important tool
I've ever encountered to help me make the big choices in life.
Stay Hungry. Stay Foolish./Steve Jobs
「もし今日が最後の日だとしても、
今からやろうとしていたことをするだろうか」
「違う」という答えが何日も続くようなら、生き方を見直せということです。
自分はまもなく死ぬという認識が、
重大な決断を下すときに一番役立つのです。
スティーブ・ジョブズ「ハングリーであれ。愚か者であれ」
今からやろうとしていたことをするだろうか」
「違う」という答えが何日も続くようなら、生き方を見直せということです。
自分はまもなく死ぬという認識が、
重大な決断を下すときに一番役立つのです。
スティーブ・ジョブズ「ハングリーであれ。愚か者であれ」
与えられた命を、ただ生きるのでなく「よりよく生きる」
ウェルビーイングで悔いのない人生を「日々」送る
明日ありとおもうこころのあだ桜
夜半に嵐の吹かぬものかは
(親鸞聖人が9歳で得度された時に詠まれた歌)
夜半に嵐の吹かぬものかは
(親鸞聖人が9歳で得度された時に詠まれた歌)
明日がある
あさってがあると
思っている間は
なんにも ありはしない。
かんじんの「今」さえないんだから。
(東井義雄)
あさってがあると
思っている間は
なんにも ありはしない。
かんじんの「今」さえないんだから。
(東井義雄)
人間は何度も何度もこの世に生まれてくることはできない。
この大切な一生を、
何の願も立てずに空しく過ごしてしまうということは、
まことにもったいないことである。
高い願を立て、その願を成就しようと努力してゆく、
そこにこの世に生きて行くはげみがあるのです。
澤木興道『禅談』
この大切な一生を、
何の願も立てずに空しく過ごしてしまうということは、
まことにもったいないことである。
高い願を立て、その願を成就しようと努力してゆく、
そこにこの世に生きて行くはげみがあるのです。
澤木興道『禅談』
高い願(「欲」でなく「志」)を立て、
その願を成就しようと日夜努力を積み重ね、
頑張った自分を誇らしい気持ちで褒め、
喜びと感謝と明日への希望に満ちた日々を送る
―― 自信を求めて、自信をつなぎ、自信を高める
いつかはゴールに達するというような歩き方ではだめだ
一歩一歩がゴールであり、
一歩が一歩としての価値をもたなくてはならない
(坂村真民さんが好きなゲーテの言葉)
一歩一歩がゴールであり、
一歩が一歩としての価値をもたなくてはならない
(坂村真民さんが好きなゲーテの言葉)
生涯、みずから新しいものを吸収し、勉強するという態度、
よろこんで人びとの教えを受けていくという態度、
そういうような態度を持ちつづける人には、
進歩はあっても停滞はない。
一歩一歩、年をへるにつれて着実に伸びていきます。
一年たてば一年の実力が養われ、二年たてば二年の実力が養われる。
さらに十年、二十年とたてば、それぞれの年限にふさわしい力が養われる。
そういう人がほんとうの大器晩成というのでしょうな。
「“学ぶ”ということ」/松下幸之助『人生談義』
よろこんで人びとの教えを受けていくという態度、
そういうような態度を持ちつづける人には、
進歩はあっても停滞はない。
一歩一歩、年をへるにつれて着実に伸びていきます。
一年たてば一年の実力が養われ、二年たてば二年の実力が養われる。
さらに十年、二十年とたてば、それぞれの年限にふさわしい力が養われる。
そういう人がほんとうの大器晩成というのでしょうな。
「“学ぶ”ということ」/松下幸之助『人生談義』
いまやわれらは
新たに正しき道を行き われらの美をば創らねばならぬ
芸術をもてあの灰色の労働を燃せ
ここにはわれら不断の潔く楽しい創造がある
宮沢賢治『農民芸術概論綱要』
新たに正しき道を行き われらの美をば創らねばならぬ
芸術をもてあの灰色の労働を燃せ
ここにはわれら不断の潔く楽しい創造がある
宮沢賢治『農民芸術概論綱要』
老いて学べば死して朽ちず
佐藤一斎『言志四録』
佐藤一斎『言志四録』
「吾唯足知」(ワレタダタルコトヲシル)/龍安寺
「日々是好日」
「今日是好日」
「一日一生」
「生死事大」
「一期一会」
「脚下照顧」
「格致日新」
愚直に一歩、一歩、もう一歩
この続きはまたいつか
会計は算術ではなく、思想である
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。
会計は算術ではなく、思想である
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。