新しい年に向けてテイクオフ
[2022年12月29日(Thu)]
一昨日(12/27)から朝日新聞の朝刊の(けいざい+)に連載の
「積乱雲のごとく」、読み応えあり。
楡周平さんの物流四部作(『ラストワンマイル』、『再生巨流』、
『ドッグファイト』、『バルス』)に勝るとも劣らぬ展開で、
まさに、事実は小説より奇なりです。
そうや、なにが出口戦略や!
事業再生であれ、なんであれ、
出口戦略なんてほざいている根性に明日はない
出口なんか求めてどないする!
求めるのは出口やない、テイクオフや
新しい年に向けてテイクオフ
松下幸之助『道をひらく』より――
「一陽来復」
松下幸之助『続・道をひらく』より――
「年の暮れ」

北野天満宮(2022.12.25)終い天神



実家近くの氏神様、阿比太神社(2022.12.28)


千里の氏神様、上新田天神社(2022.12.27)
来年も良い年でありますように!

「吾唯足知」(ワレタダタルコトヲシル)/龍安寺

「日々是好日」
「今日是好日」
「一日一生」
「生死事大」
「一期一会」
「脚下照顧」
「格致日新」

愚直に一歩、一歩、もう一歩
「積乱雲のごとく」、読み応えあり。
楡周平さんの物流四部作(『ラストワンマイル』、『再生巨流』、
『ドッグファイト』、『バルス』)に勝るとも劣らぬ展開で、
まさに、事実は小説より奇なりです。
(…)
彼(主人公の義父)は、自分の会社の名を、こうしていた。
「テイヘン」
ドライバーは、世の中から便利に使われ、下に見られている。
いま俺たちは社会の底辺にいる。だが、はいあがってみせる。
そんな自虐と決意がこもった社名だった。
松本(主人公)は、思いに打ちのめされた。
(…)
松本は震えた。今すぐ実行だ!
会社をつくった。社名は「CBcloud(シービークラウド)」。
CBとは航空管制官とパイロットとの間で使われる略語だ。意味は……
積乱雲!
すごい勢いで大きくなっていく積乱雲のごとく、
会社を急成長させて物流を支えたい。
「底辺にいるドライバーたち」の地位を高めたい。
収入を増やし、体を酷使している働き方を改革したい。
(…)
「CBさんとともに、運送業界の地位を向上させたい。
夢をかなえたい」
CBのサービスをつかう運送会社は2千社に近づき、さらに増えている。
松本が思い描いたCBのごとく、積乱雲のごとく。
トラックの運転手の長時間労働が2024年に見直されます。
働きづめのドライバーの残業時間が規制される一方で、
ドライバー不足が深刻化して荷物が届かない「2024年問題」が
起こりかねないといわれています。
みなさん、ドライバーの仕事の大切さと大変さに思いをはせましょう。
すべてのドライバーたちに敬意をこめて。
彼(主人公の義父)は、自分の会社の名を、こうしていた。
「テイヘン」
ドライバーは、世の中から便利に使われ、下に見られている。
いま俺たちは社会の底辺にいる。だが、はいあがってみせる。
そんな自虐と決意がこもった社名だった。
松本(主人公)は、思いに打ちのめされた。
(…)
松本は震えた。今すぐ実行だ!
会社をつくった。社名は「CBcloud(シービークラウド)」。
CBとは航空管制官とパイロットとの間で使われる略語だ。意味は……
積乱雲!
すごい勢いで大きくなっていく積乱雲のごとく、
会社を急成長させて物流を支えたい。
「底辺にいるドライバーたち」の地位を高めたい。
収入を増やし、体を酷使している働き方を改革したい。
(…)
「CBさんとともに、運送業界の地位を向上させたい。
夢をかなえたい」
CBのサービスをつかう運送会社は2千社に近づき、さらに増えている。
松本が思い描いたCBのごとく、積乱雲のごとく。
トラックの運転手の長時間労働が2024年に見直されます。
働きづめのドライバーの残業時間が規制される一方で、
ドライバー不足が深刻化して荷物が届かない「2024年問題」が
起こりかねないといわれています。
みなさん、ドライバーの仕事の大切さと大変さに思いをはせましょう。
すべてのドライバーたちに敬意をこめて。
消費者が安い、早い、便利を追い求める限り、
企業はそれにこたえなければ生き残れない。
非正規労働者の需要を高めてんのは誰でもない。消費者なんだ。
楡周平『バルス』
企業はそれにこたえなければ生き残れない。
非正規労働者の需要を高めてんのは誰でもない。消費者なんだ。
楡周平『バルス』
そうや、なにが出口戦略や!
事業再生であれ、なんであれ、
出口戦略なんてほざいている根性に明日はない

出口なんか求めてどないする!
求めるのは出口やない、テイクオフや

新しい年に向けてテイクオフ

共存共栄ということでなくては、真の発展、繁栄はありえない。
それが自然の理であり、社会の理法なのである。
自然も人間社会も、共存共栄が本来の姿なのである。
(…)
関係先の犠牲においてみずからの発展をはかるようなことは
許されないことであり、それは結局、自分をも損なうことになる。
すべての関係先との共存共栄を考えていくことが大切であり、
それが企業自体を長きにわかって発展させる唯一の道である。
(…)
需要者の要請にこたえてコストダウンをしていくために、
仕入先に対して値段の引下げを要望する。
これは、どこでもよくあることである。しかし、
その場合に、ただ値引きを要求するだけではいけない。
値段を下げても、なおかつ先方の経営が成り立つ、いいかえれば、
先方の適正利潤が確保されるような配慮が必要なのである。
(…)
一方、商品の販売を担当する得意先に対しては、
こちらも大いに勉強するとともに、
やはり必要な適正利益を取ってもらうようにする。
同時に、需要者にも、適正な価格で買ってもらえるように、
商品政策、販売政策を考えていく。そのようにして、
ともどもに適正利益を得つつ共存共栄していくことが大切である。
「共存共栄に徹すること」/松下幸之助『実践経営哲学』
それが自然の理であり、社会の理法なのである。
自然も人間社会も、共存共栄が本来の姿なのである。
(…)
関係先の犠牲においてみずからの発展をはかるようなことは
許されないことであり、それは結局、自分をも損なうことになる。
すべての関係先との共存共栄を考えていくことが大切であり、
それが企業自体を長きにわかって発展させる唯一の道である。
(…)
需要者の要請にこたえてコストダウンをしていくために、
仕入先に対して値段の引下げを要望する。
これは、どこでもよくあることである。しかし、
その場合に、ただ値引きを要求するだけではいけない。
値段を下げても、なおかつ先方の経営が成り立つ、いいかえれば、
先方の適正利潤が確保されるような配慮が必要なのである。
(…)
一方、商品の販売を担当する得意先に対しては、
こちらも大いに勉強するとともに、
やはり必要な適正利益を取ってもらうようにする。
同時に、需要者にも、適正な価格で買ってもらえるように、
商品政策、販売政策を考えていく。そのようにして、
ともどもに適正利益を得つつ共存共栄していくことが大切である。
「共存共栄に徹すること」/松下幸之助『実践経営哲学』
実(まこと)の商人は、
先も立ち、我も立つことを思うなり
(石田梅岩)
先も立ち、我も立つことを思うなり
(石田梅岩)
松下幸之助『道をひらく』より――
「一陽来復」
ひろい世の中、長い人生、
いつも心楽しいことばかりではない。
何の苦労もなく何の心配もなく、ただ凡々と泰平を楽しめれば、
これはこれでまことに結構なことであるけれど、
なかなかそうは事が運ばない。
ときには悲嘆にくれ、絶体絶命、
思案にあまる窮境に立つこともしばしばあるであろう。
しかし、それまたよし。
悲嘆のなかから、人ははじめて人生の深さを知り、
窮境に立って、はじめて世間の味わいを
学びとることができるのである。
頭で知ることも大事だが、
身をもって知るということが何よりも大事。
塩の辛さはなめてみてはじめてわかる。
知るということにも、いろいろあるのである。
窮境に立つということは、
身をもって知る尊いチャンスではあるまいか。
得難い体得の機会ではあるまいか。
そう考えれば、
苦しいなかにも勇気が出る。元気が出る。
思い直した心のなかに新しい知恵がわいてくる。
そして、禍いを転じて福となす、つまり一陽来復、
暗雲に一すじの陽がさしこんで、
再び春を迎える力強い再出発への道がひらけてくると思うのである。
いつも心楽しいことばかりではない。
何の苦労もなく何の心配もなく、ただ凡々と泰平を楽しめれば、
これはこれでまことに結構なことであるけれど、
なかなかそうは事が運ばない。
ときには悲嘆にくれ、絶体絶命、
思案にあまる窮境に立つこともしばしばあるであろう。
しかし、それまたよし。
悲嘆のなかから、人ははじめて人生の深さを知り、
窮境に立って、はじめて世間の味わいを
学びとることができるのである。
頭で知ることも大事だが、
身をもって知るということが何よりも大事。
塩の辛さはなめてみてはじめてわかる。
知るということにも、いろいろあるのである。
窮境に立つということは、
身をもって知る尊いチャンスではあるまいか。
得難い体得の機会ではあるまいか。
そう考えれば、
苦しいなかにも勇気が出る。元気が出る。
思い直した心のなかに新しい知恵がわいてくる。
そして、禍いを転じて福となす、つまり一陽来復、
暗雲に一すじの陽がさしこんで、
再び春を迎える力強い再出発への道がひらけてくると思うのである。
もちろん中小企業の弱体性というものはあります。
けれども弱体性だけを認識して悲観するのと、
中小企業の長所というものを認識して勇気をもつというのと、
2つあるわけです。
前のほうはやっぱりうまくいかない。
景気に非常に押されるわけです。
あとのほうはむしろ面白くやっている。
だから認識いかんですよ。
「経営の醍醐味が味わえるという中小企業のよさ」
『松下幸之助・経営の真髄』より
けれども弱体性だけを認識して悲観するのと、
中小企業の長所というものを認識して勇気をもつというのと、
2つあるわけです。
前のほうはやっぱりうまくいかない。
景気に非常に押されるわけです。
あとのほうはむしろ面白くやっている。
だから認識いかんですよ。
「経営の醍醐味が味わえるという中小企業のよさ」
『松下幸之助・経営の真髄』より
松下幸之助『続・道をひらく』より――
「年の暮れ」
何となく心せわしくなってきた。
毎年のことで、別にどうということはないようにも思うのだが、
やはり年の暮れというと落ち着かない。
あれもかたづけておきたい。これも始末をしておきたい。
別にウカウカすごしてきたつもりではないけれども、それでも
何となくその日その日をウカウカすごしてしまったような
悔いにおそわれるこの年の暮れである。
だがしかし、こんな思いがあればこそ、
この一年のしめくくりもできるのであろう。
年内余日もないきょうこのごろではあるけれど、
今からでもおそくない。できる限りのことはしておこう。
及ばずながらもやってみよう。
今や一日が尊く、一時間が貴重なのである。
そんななかでも、世と人に対する感謝の気持ちだけは忘れまい。
この一年、ともかくもすごし得たのは、自分ひとりの力ではない。
あの人のおかげ、この人のおかげ、
たくさんの人のたくさんの善意と好意のおかげである。
時にやり切れない思いに立ったこともあろうけれど、
最後はやっぱりこの感謝の思いにかえりたい。
それでこそのこの年の暮れである。
毎年のことで、別にどうということはないようにも思うのだが、
やはり年の暮れというと落ち着かない。
あれもかたづけておきたい。これも始末をしておきたい。
別にウカウカすごしてきたつもりではないけれども、それでも
何となくその日その日をウカウカすごしてしまったような
悔いにおそわれるこの年の暮れである。
だがしかし、こんな思いがあればこそ、
この一年のしめくくりもできるのであろう。
年内余日もないきょうこのごろではあるけれど、
今からでもおそくない。できる限りのことはしておこう。
及ばずながらもやってみよう。
今や一日が尊く、一時間が貴重なのである。
そんななかでも、世と人に対する感謝の気持ちだけは忘れまい。
この一年、ともかくもすごし得たのは、自分ひとりの力ではない。
あの人のおかげ、この人のおかげ、
たくさんの人のたくさんの善意と好意のおかげである。
時にやり切れない思いに立ったこともあろうけれど、
最後はやっぱりこの感謝の思いにかえりたい。
それでこそのこの年の暮れである。
北野天満宮(2022.12.25)終い天神
実家近くの氏神様、阿比太神社(2022.12.28)
千里の氏神様、上新田天神社(2022.12.27)

「吾唯足知」(ワレタダタルコトヲシル)/龍安寺

「日々是好日」
「今日是好日」
「一日一生」
「生死事大」
「一期一会」
「脚下照顧」
「格致日新」

愚直に一歩、一歩、もう一歩

この続きはまたいつか
会計は算術ではなく、思想である
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。

会計は算術ではなく、思想である

会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。