要するに、自滅である
[2022年10月25日(Tue)]
昨日に続いて、ジョン・ウッデンの『育てる技術』より――
「なれる最高の自分になるために質の高い努力をしていたかどうか」
―― 尺度は「努力の量ではなく、質の高さ」

道端に落ちていたツバキの実の殻。
見上げると、枝には新たなつぼみが…
「自分の潜在能力を100%出し切るという目標にどれだけ近づけるか」を
真摯に受け止めて「質の高い努力を自らに課して着実に実行」か、
それとも「自滅」か
――「知行合一で主体的な自己を確立」なら

「日々是好日」
「今日是好日」
「一日一生」
「生死事大」
「一期一会」
「脚下照顧」
「格致日新」

「吾唯足知」(ワレタダタルコトヲシル)/龍安寺

愚直に一歩、一歩、もう一歩
私が大切だと信じている目標は、
自分の能力を最大限に発揮するという目標である。
この目標なら、誰でも実行可能である。
反対に、人がなしうる最悪の行為は、
自滅することだと私は考えている。自滅するというのは、
最善の努力をせず、自分の能力を最大限に発揮しないという意味だ。
前の晩に夜更かしをした、個人成績を気にしすぎた、
十分な準備をしなくても全力を発揮できると思った、
あせって逆効果になることをやってしまった、などなど。
要するに、自滅である。
他の人間が手をくだすまでもなかった。
これは恥ずべきことだ。
だから、私が人を判断するときも、基準は、
その人がその人なりの100%にどれだけ近づいたかだ。
選手たちには、毎日少しずつ向上し、
ベストの状態に近づく努力をするよう義務づけた。
とはいえ、完全な状態になるというのも不可能であると率直に話した。
そのうえで彼らに、「私は諸君が完全な状態に到達するために
最善を尽くすことを期待している」と言った。
どこまで完全に近づけるかが、われわれの努力目標だった。
120%や110%を達成するのは無理だろう。しかし、
自分の潜在能力を100%出し切るという目標にどれだけ近づけるか、
それが私の彼らに与えた課題だった。
人がその課題を真摯に受け止めるとき、驚異的な結果が出る。

自分の能力を最大限に発揮するという目標である。
この目標なら、誰でも実行可能である。
反対に、人がなしうる最悪の行為は、
自滅することだと私は考えている。自滅するというのは、
最善の努力をせず、自分の能力を最大限に発揮しないという意味だ。
前の晩に夜更かしをした、個人成績を気にしすぎた、
十分な準備をしなくても全力を発揮できると思った、
あせって逆効果になることをやってしまった、などなど。
要するに、自滅である。
他の人間が手をくだすまでもなかった。
これは恥ずべきことだ。
だから、私が人を判断するときも、基準は、
その人がその人なりの100%にどれだけ近づいたかだ。
選手たちには、毎日少しずつ向上し、
ベストの状態に近づく努力をするよう義務づけた。
とはいえ、完全な状態になるというのも不可能であると率直に話した。
そのうえで彼らに、「私は諸君が完全な状態に到達するために
最善を尽くすことを期待している」と言った。
どこまで完全に近づけるかが、われわれの努力目標だった。
120%や110%を達成するのは無理だろう。しかし、
自分の潜在能力を100%出し切るという目標にどれだけ近づけるか、
それが私の彼らに与えた課題だった。
人がその課題を真摯に受け止めるとき、驚異的な結果が出る。
Success is peace of mind
which is a direct result of self-satisfaction
in knowing you did your best
to become the best you are capable of becoming.
John Wooden
成功とは、自分がなれるベストの状態になるために
最善を尽くしたと自覚し、満足することによって得られる
心の平和のことである。
which is a direct result of self-satisfaction
in knowing you did your best
to become the best you are capable of becoming.
John Wooden
成功とは、自分がなれるベストの状態になるために
最善を尽くしたと自覚し、満足することによって得られる
心の平和のことである。
「なれる最高の自分になるために質の高い努力をしていたかどうか」
―― 尺度は「努力の量ではなく、質の高さ」
John Wooden:The difference between winning and succeeding
/TED2001
/TED2001
Cervantes said,
"The journey is better than the end."
"The journey is better than the end."
道端に落ちていたツバキの実の殻。
見上げると、枝には新たなつぼみが…
「自分の潜在能力を100%出し切るという目標にどれだけ近づけるか」を
真摯に受け止めて「質の高い努力を自らに課して着実に実行」か、
それとも「自滅」か
――「知行合一で主体的な自己を確立」なら
Success is peace of mind(心の平和)がもたらされ、驚異的な結果が出る。
なのに・・・
「要するに、自滅である。
他の人間が手をくだすまでもなかった。
これは恥ずべきことだ」
なのに・・・
「要するに、自滅である。
他の人間が手をくだすまでもなかった。
これは恥ずべきことだ」

「日々是好日」
「今日是好日」
「一日一生」
「生死事大」
「一期一会」
「脚下照顧」
「格致日新」
とかく、わたくしどもは、
結果を求めることばかり焦って、脚下がお留守になり、
今日のつとめを怠りがちでありますが、そこに失敗の原因があります。
その日その日のつとめを堅実に果たしてゆけば、
未来の成功はおのずから席をあけて待っておるのであります。
「太閤さんの心がけ」/山田無文『愛語』
結果を求めることばかり焦って、脚下がお留守になり、
今日のつとめを怠りがちでありますが、そこに失敗の原因があります。
その日その日のつとめを堅実に果たしてゆけば、
未来の成功はおのずから席をあけて待っておるのであります。
「太閤さんの心がけ」/山田無文『愛語』
生きることの最大の障害は期待をもつということであるが、
それは明日に依存して今日を失うことだ。
運命の手中に置かれているものを並べたて、
現に手元にあるものは放棄する。
君はどこを見ているのか。どこに向かって進もうとするのか。
将来のことはすべて不確定のうちに存する。
今直ちに生きなければならぬ。
セネカ『人生の短さについて』岩波文庫
それは明日に依存して今日を失うことだ。
運命の手中に置かれているものを並べたて、
現に手元にあるものは放棄する。
君はどこを見ているのか。どこに向かって進もうとするのか。
将来のことはすべて不確定のうちに存する。
今直ちに生きなければならぬ。
セネカ『人生の短さについて』岩波文庫
もしタイム内で走れなかったとしても、
やれる限りのことはやったという満足感なり、
次につながっていくポジティブな手応えがあれば、
また何かしらの大きな発見のようなものがあれば、
たぶんそれはひとつの達成になるだろう。言い換えれば、
走り終えて自分に誇り(あるいは誇りに似たもの)が持てるかどうか、
それが長距離ランナーにとっての大事な基準になる。
同じことが仕事についても言える。
村上春樹『走ることについて語るときに僕の語ること』
やれる限りのことはやったという満足感なり、
次につながっていくポジティブな手応えがあれば、
また何かしらの大きな発見のようなものがあれば、
たぶんそれはひとつの達成になるだろう。言い換えれば、
走り終えて自分に誇り(あるいは誇りに似たもの)が持てるかどうか、
それが長距離ランナーにとっての大事な基準になる。
同じことが仕事についても言える。
村上春樹『走ることについて語るときに僕の語ること』
誰が誰よりどうだとか
誰の仕事がどうしたとか
そんなことを言ってゐるひまがあるか
宮沢賢治『生徒諸君に寄せる』
誰の仕事がどうしたとか
そんなことを言ってゐるひまがあるか
宮沢賢治『生徒諸君に寄せる』

「吾唯足知」(ワレタダタルコトヲシル)/龍安寺

愚直に一歩、一歩、もう一歩

この続きはまたいつか
会計は算術ではなく、思想である
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。

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