三式簿記でひらく自主自立の道(8)
[2022年05月16日(Mon)]
簿記はどこから来て、どこへ行くのか
〜三式簿記でひらく自主自立の道〜

(2022.4.19)

(2022.5.3)

(2022.5.7)
巣作りから子作り、そして子育て
順調に育って、お父さんやお母さんは大忙し
巣立ちもそう遠くなさそうです♪

愚直に一歩、一歩、もう一歩
〜三式簿記でひらく自主自立の道〜
◆三式簿記でひらく自主自立の道(1)
◆三式簿記でひらく自主自立の道(2)
◆三式簿記でひらく自主自立の道(3)
◆三式簿記でひらく自主自立の道(4)
◆三式簿記でひらく自主自立の道(5)
◆三式簿記でひらく自主自立の道(6)
◆三式簿記でひらく自主自立の道(7)
(昨日のつづき)◆三式簿記でひらく自主自立の道(2)
◆三式簿記でひらく自主自立の道(3)
◆三式簿記でひらく自主自立の道(4)
◆三式簿記でひらく自主自立の道(5)
◆三式簿記でひらく自主自立の道(6)
◆三式簿記でひらく自主自立の道(7)
4.おわりに
劇的に加速するデジタル化に抵抗して既得権益を守ろうとする者もいるだろうし、変化に気づかない者もいるだろうが、変化に取り残されてから行動したのでは遅い。
セオドア・レビットの「ドリルの穴」が説くように、ドリルが売れるのは穴を開けるニーズがあるからで、穴を開ける必要がなければ誰もドリルを買わない。
ブロックチェーンによる三式簿記によって取引がリアルタイムに検証可能で不正や改ざんが困難になり、高い安全性と透明性が実現して数字が信頼できるようになれば、信頼を買う必要がなくなるのは自明である。
ブロックチェーンは「分散型台帳技術」(DLT:Distributed Ledger Technology)と言われるように、取引データをブロック(台帳)に記録してチェーンのようにつなぐ技術だが、ブロックチェーンがつないでいるものは「台帳」や「取引データ」でなく、それらをつなぐことで得られる人と人との「信頼」と解すべきである。
今後、ブロックチェーン技術が多様な分野で活用が進むと、社会の価値観や文化が大きく変わっていく予感がする。
本論のまとめとして、デジタル化が加速する中で「人間が出来ることは何なのか」「公認会計士にとって最も重要なことは何か」(27)、柳井氏の問いかけに答える。
デジタル化が加速化してデジタルが当たり前の社会になれば、デジタル化の価値はなくなり、デジタル化できない「非デジタル」の価値が高まるのは事の理である。
私たち公認会計士が「事の理に因るとき、即ち労せずして成る」(28)を望むのなら、まずは個々人がそれぞれの非デジタルの価値を高めて、そしてパートナーシップ(29)で社会が抱える多様な問題の解決にデジタル技術を最大限に活用して全力で取り組み、経済性と社会性の両立で「誰一人取り残さない」持続可能な社会の実現を目指す。
―― 独立自尊の本心は百行の源泉にして、源泉滾々到らざる所なし。
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(27) 柳井、前掲講演録
(28) 竹内照夫『新釈漢文大系12 韓非子・下』明治書院、1978、pp.589
(29) SDGsの17番「パートナーシップで目標を達成しよう」
(30) 福澤諭吉『福翁百話』慶應義塾大学出版会、2009年、pp.301
劇的に加速するデジタル化に抵抗して既得権益を守ろうとする者もいるだろうし、変化に気づかない者もいるだろうが、変化に取り残されてから行動したのでは遅い。
セオドア・レビットの「ドリルの穴」が説くように、ドリルが売れるのは穴を開けるニーズがあるからで、穴を開ける必要がなければ誰もドリルを買わない。
ブロックチェーンによる三式簿記によって取引がリアルタイムに検証可能で不正や改ざんが困難になり、高い安全性と透明性が実現して数字が信頼できるようになれば、信頼を買う必要がなくなるのは自明である。
ブロックチェーンは「分散型台帳技術」(DLT:Distributed Ledger Technology)と言われるように、取引データをブロック(台帳)に記録してチェーンのようにつなぐ技術だが、ブロックチェーンがつないでいるものは「台帳」や「取引データ」でなく、それらをつなぐことで得られる人と人との「信頼」と解すべきである。
今後、ブロックチェーン技術が多様な分野で活用が進むと、社会の価値観や文化が大きく変わっていく予感がする。
@ クローズから、オープンへ
A 中央集権から、分散へ
B 被搾取・依存から、自立・共存へ
いずれも、SDGsの基本理念である「誰一人取り残さない」に適うものである。A 中央集権から、分散へ
B 被搾取・依存から、自立・共存へ
本論のまとめとして、デジタル化が加速する中で「人間が出来ることは何なのか」「公認会計士にとって最も重要なことは何か」(27)、柳井氏の問いかけに答える。
デジタル化が加速化してデジタルが当たり前の社会になれば、デジタル化の価値はなくなり、デジタル化できない「非デジタル」の価値が高まるのは事の理である。
私たち公認会計士が「事の理に因るとき、即ち労せずして成る」(28)を望むのなら、まずは個々人がそれぞれの非デジタルの価値を高めて、そしてパートナーシップ(29)で社会が抱える多様な問題の解決にデジタル技術を最大限に活用して全力で取り組み、経済性と社会性の両立で「誰一人取り残さない」持続可能な社会の実現を目指す。
―― 独立自尊の本心は百行の源泉にして、源泉滾々到らざる所なし。
是れぞ智徳の基礎の堅固なるものにして、
君子の言行は他動に非ず、すべて自発なりと知るべし。(30)
(『福翁百余話』第8話 )
君子の言行は他動に非ず、すべて自発なりと知るべし。(30)
(『福翁百余話』第8話 )
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(27) 柳井、前掲講演録
(28) 竹内照夫『新釈漢文大系12 韓非子・下』明治書院、1978、pp.589
(29) SDGsの17番「パートナーシップで目標を達成しよう」
(30) 福澤諭吉『福翁百話』慶應義塾大学出版会、2009年、pp.301
この続きはまた明日

(2022.4.19)
(2022.5.3)
(2022.5.7)
巣作りから子作り、そして子育て
順調に育って、お父さんやお母さんは大忙し
巣立ちもそう遠くなさそうです♪
朝に種を蒔き 夕べに手を休めるな。
うまくいくのはあれなのか、これなのか あるいは、
そのいずれもなのかあなたは知らないからである。
コヘレトの言葉(11:6)/旧約聖書(日本聖書協会・共同訳)
うまくいくのはあれなのか、これなのか あるいは、
そのいずれもなのかあなたは知らないからである。
コヘレトの言葉(11:6)/旧約聖書(日本聖書協会・共同訳)

愚直に一歩、一歩、もう一歩

会計は算術ではなく、思想である
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。

会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。