一番汝に近い義務をやれ
[2022年04月01日(Fri)]
トマス・カーライル『サーター・リサータス.(衣服哲学)』の
第2巻・第9章「永遠の肯定」より――

★『新渡戸稲造全集・第9巻』
★ デジタル・オンデマンド版『衣服の哲学』
★ 李登輝『「武士道」解題』


愚直に一歩、一歩、もう一歩
第2巻・第9章「永遠の肯定」より――
Do the Duty which lies nearest thee,'
which thou knowest to be a Duty!
Thy second Duty will already have become clearer.
“ I, too, could now say to myself:
Be no longer a chaos, but a world, or even worldkin.
Produce! Produce!
Were it but the pitifullest, infinitesimal fraction of a product,
produce it, in God's name!
'Tis the utmost thou hast in thee ; out with it, then. Up, up!
Whatsoever thy hand findeth to do, do it with thy whole might.
Work while it is called to-day,
for the night cometh wherein no man can work.”
which thou knowest to be a Duty!
Thy second Duty will already have become clearer.
一番汝に近い義務をやれ。
さうすればその次の義務は自ら明らかになってくる。
お前が義務なりと心得る「最も手近の義務をなせ」
お前の次の義務は、その時には、すでに明らかになっているであろう。
お前が義務だとわきまえている「お前の最も近くにある義務をなせ」
第二の義務は、すでに一段と明確になっているだろう。
さうすればその次の義務は自ら明らかになってくる。
新渡戸稲造『衣服哲学講義』
お前が義務なりと心得る「最も手近の義務をなせ」
お前の次の義務は、その時には、すでに明らかになっているであろう。
宇山直亮訳『衣服の哲学』
お前が義務だとわきまえている「お前の最も近くにある義務をなせ」
第二の義務は、すでに一段と明確になっているだろう。
谷崎隆昭訳『衣服哲学』
“ I, too, could now say to myself:
Be no longer a chaos, but a world, or even worldkin.
Produce! Produce!
Were it but the pitifullest, infinitesimal fraction of a product,
produce it, in God's name!
'Tis the utmost thou hast in thee ; out with it, then. Up, up!
Whatsoever thy hand findeth to do, do it with thy whole might.
Work while it is called to-day,
for the night cometh wherein no man can work.”
自分は今はかういふことを言ひ得るやうになった。
混沌たる勿れ。自ら宇宙となれ。大きな宇宙でなく小さくてもよい。
調和した完成した円満な宇宙となれ、
何でもよい、作れ! 創造せよ!
たとへそれがProductの何万分の一、何億万分の一の
微々たるものであってもよい。神の名に於て作れ!
それがお前の為し得る最上の仕事だ。
さらばそれを行へ!
おまへの手の見出すところの為すべきことを全力を以て為せ。
私もまた、私自身に向って、こう言うことができる。
もう混沌であることをやめ、一つの世界(小世界でもよい)になれ。
生み出せ! 生み出せ!
一つの産物の、最もつまらぬ微小な一かけらでもよいから、
神の名にかけて、産み出せ!
それはお前のもつ最大限度である。
ではそれを出せ。起て、起て!
お前の手でやる仕事は、なんでもよい、全力をつくしてやれ。
今日と呼ばれる日の中に、働け。
誰も働くことのできない夜が訪れるからである。
わたしもまた、今や自分に向って言うことができた。
もはや混沌とはならないで、世界に、さもなければ小世界にでもなることだ。
生産せよ。生産せよ。
それが何かの産物のごくつまらない極小の部分にすぎなくても、
神の名にかけて生産することだ。
それが君が君の中に持っている最大限のものである。
それじゃ、それを作り出すことだ。立ち上がれ、立ち上がれ。
君の手でやれると思うものはなんでも、全力をあげてなすことだ。
今日と言われているうちに、働きたまえ。
誰も働けない夜がやってくるからだ。
混沌たる勿れ。自ら宇宙となれ。大きな宇宙でなく小さくてもよい。
調和した完成した円満な宇宙となれ、
何でもよい、作れ! 創造せよ!
たとへそれがProductの何万分の一、何億万分の一の
微々たるものであってもよい。神の名に於て作れ!
それがお前の為し得る最上の仕事だ。
さらばそれを行へ!
おまへの手の見出すところの為すべきことを全力を以て為せ。
新渡戸稲造『衣服哲学講義』
私もまた、私自身に向って、こう言うことができる。
もう混沌であることをやめ、一つの世界(小世界でもよい)になれ。
生み出せ! 生み出せ!
一つの産物の、最もつまらぬ微小な一かけらでもよいから、
神の名にかけて、産み出せ!
それはお前のもつ最大限度である。
ではそれを出せ。起て、起て!
お前の手でやる仕事は、なんでもよい、全力をつくしてやれ。
今日と呼ばれる日の中に、働け。
誰も働くことのできない夜が訪れるからである。
宇山直亮訳『衣服の哲学』
わたしもまた、今や自分に向って言うことができた。
もはや混沌とはならないで、世界に、さもなければ小世界にでもなることだ。
生産せよ。生産せよ。
それが何かの産物のごくつまらない極小の部分にすぎなくても、
神の名にかけて生産することだ。
それが君が君の中に持っている最大限のものである。
それじゃ、それを作り出すことだ。立ち上がれ、立ち上がれ。
君の手でやれると思うものはなんでも、全力をあげてなすことだ。
今日と言われているうちに、働きたまえ。
誰も働けない夜がやってくるからだ。
谷崎隆昭訳『衣服哲学』
★『新渡戸稲造全集・第9巻』
★ デジタル・オンデマンド版『衣服の哲学』
★ 李登輝『「武士道」解題』
朝に種を蒔き 夕べに手を休めるな。
うまくいくのはあれなのか、これなのか あるいは、
そのいずれもなのかあなたは知らないからである。
コヘレトの言葉(11:6)/旧約聖書(日本聖書協会・共同訳)

うまくいくのはあれなのか、これなのか あるいは、
そのいずれもなのかあなたは知らないからである。
コヘレトの言葉(11:6)/旧約聖書(日本聖書協会・共同訳)

愚直に一歩、一歩、もう一歩

Thank you very much. この続きはまたいつか
会計は算術ではなく、思想である
会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。

会計は算術ではなく、思想である

会計情報という数字を介して、経営との対話がはじまる。