福島復興スタディーツアーに参加(4)
[2017年08月30日(Wed)]
福島復興スタディーツアー(8/26〜27)に参加しました。
金曜(8/25)の夜10時過ぎに京都を出発してバスで福島に向かう道中、
朝ごはんを食べるために立ち寄った常磐自動車道の中郷SA(茨城県)で
現在地と目的地の確認のために掲示された道路地図を見て、それに「気づく」まで、
日本地図に「赤く塗られた部分」が今もあることを意識していませんでした<無関心>。
もし今回のスタディツアーに参加しなければ、
おそらく「無関心」のまま、日々の暮らしの中で今も意識していなかったでしょう。
スタディツアー初日(8/26)は、いわき湯本温泉の古滝屋のご主人、里見さんに
福島の被災地の「今」をご案内いただきました。
常磐自動車道を北上し、常磐富岡インターで降りて常磐線の「夜ノ森駅」に向かいました。
津波で崩壊・流出した常磐線の富岡駅は復旧工事が進み、
本年10月21日から運転再開の予定です。
しかし、駅周辺の建物も津波による崩壊・流出の影響を受けて取り壊されて更地が目立ち、
津波で建物の1階部分がえぐり取られらた民家が津波の恐ろしさを物語っています。
そんな富岡駅の駅前に、新しいビジネスホテルが建っていました、
8人の地元の方が運営するビジネスホテルで今秋の開業を目指しておられるようです。
富岡駅の海側はゴミの処理施設が立ち並んでいます。
防潮堤の工事が続く道を南下し、塩屋埼灯台を経て、小名浜港へ...
小名浜港の「いわき・ら・ら・ミュウ」の2階では東日本大震災展が開催中。
あの日の夜のニュースで繰り返し放映された映像を
じっと何度も見入っておられたご婦人の姿が、
パネルなどの展示物より印象的でした。
あの日から6年半です。
松下幸之助『道をひらく』より――
「心を定めて」
金曜(8/25)の夜10時過ぎに京都を出発してバスで福島に向かう道中、
朝ごはんを食べるために立ち寄った常磐自動車道の中郷SA(茨城県)で
現在地と目的地の確認のために掲示された道路地図を見て、それに「気づく」まで、
日本地図に「赤く塗られた部分」が今もあることを意識していませんでした<無関心>。
もし今回のスタディツアーに参加しなければ、
おそらく「無関心」のまま、日々の暮らしの中で今も意識していなかったでしょう。
スタディツアー初日(8/26)は、いわき湯本温泉の古滝屋のご主人、里見さんに
福島の被災地の「今」をご案内いただきました。
常磐自動車道を北上し、常磐富岡インターで降りて常磐線の「夜ノ森駅」に向かいました。
津波で崩壊・流出した常磐線の富岡駅は復旧工事が進み、
本年10月21日から運転再開の予定です。
しかし、駅周辺の建物も津波による崩壊・流出の影響を受けて取り壊されて更地が目立ち、
津波で建物の1階部分がえぐり取られらた民家が津波の恐ろしさを物語っています。
そんな富岡駅の駅前に、新しいビジネスホテルが建っていました、
8人の地元の方が運営するビジネスホテルで今秋の開業を目指しておられるようです。
富岡駅の海側はゴミの処理施設が立ち並んでいます。
防潮堤の工事が続く道を南下し、塩屋埼灯台を経て、小名浜港へ...
小名浜港の「いわき・ら・ら・ミュウ」の2階では東日本大震災展が開催中。
あの日の夜のニュースで繰り返し放映された映像を
じっと何度も見入っておられたご婦人の姿が、
パネルなどの展示物より印象的でした。
あの日から6年半です。
この続きはまた明日
松下幸之助『道をひらく』より――
「心を定めて」
嵐が吹いて川があふれて町が流れて、だからその町はもうダメかといえば、
必ずしもそうではない。
十年もたてば、流れもせず、傷つきもしなかった町よりも、
かえってよけいにきれいに、よけいに繁栄していることがしばしばある。
大きな犠牲で、たいへんな苦難ではあったけれど、
その苦難に負けず、何とかせねばの思いにあふれて、
みんなが人一倍の知恵をしぼり、人一倍の働きをつみ重ねた結果が、
流れた町と流れなかった町とのひらきをつくりあげるのである。
一方はただ凡々。他方は懸命な思いをかけている。そのひらきなのである。
災難や苦難は、ないに越したことはない。あわずにすめば、まことに結構。
何にもなくて順調で、それで万事が好都合にいけばよいのだが、
そうばかりもゆかないのが、この世の中であり、人の歩みである。
思わぬ時に思わぬ事が起ってくる。
だから、苦難がくればそれもよし、順調ならばさらによし、
そんな思いで安易に流れず、凡に堕さず、
いずれのときにも心を定め、思いにあふれて
人一倍の知恵をしぼり、人一倍の働きを積み重ねていきたいものである。
必ずしもそうではない。
十年もたてば、流れもせず、傷つきもしなかった町よりも、
かえってよけいにきれいに、よけいに繁栄していることがしばしばある。
大きな犠牲で、たいへんな苦難ではあったけれど、
その苦難に負けず、何とかせねばの思いにあふれて、
みんなが人一倍の知恵をしぼり、人一倍の働きをつみ重ねた結果が、
流れた町と流れなかった町とのひらきをつくりあげるのである。
一方はただ凡々。他方は懸命な思いをかけている。そのひらきなのである。
災難や苦難は、ないに越したことはない。あわずにすめば、まことに結構。
何にもなくて順調で、それで万事が好都合にいけばよいのだが、
そうばかりもゆかないのが、この世の中であり、人の歩みである。
思わぬ時に思わぬ事が起ってくる。
だから、苦難がくればそれもよし、順調ならばさらによし、
そんな思いで安易に流れず、凡に堕さず、
いずれのときにも心を定め、思いにあふれて
人一倍の知恵をしぼり、人一倍の働きを積み重ねていきたいものである。