• もっと見る

宮 直史ブログ−“信はたていと、愛はよこ糸”

岡崎嘉平太記念館(岡山・吉備高原)で出会ったメッセージに深い感銘を受けました。
『信はたていと、愛はよこ糸、織り成せ 人の世を美しく』(岡崎嘉平太氏)
・・・私も、皆様方とともに世の中を美しく織りあげていくことを目指して、このブログを立ち上げました。よろしくお願いします。


こんにちは!宮です

宮 直史さんの画像
★経営のための会計★
★経営のための会計★
ようおこし (^_^)
ようこそお越しくださいました。ありがとうございます。
「道しるべ」でお好きなカテゴリーをお選びいただき、お時間の許す限りごゆっくりおくつろぎください。
道しるべ★カテゴリー
Google

WWW このブログ
<< 2023年09月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新の記事
最新のコメント
https://blog.canpan.info/miya38ts/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/miya38ts/index2_0.xml
論理サイクルの高速化で「時間」の密度を濃くする [2014年04月25日(Fri)]
伊丹敬之著『人間の達人 本田宗一郎
Honda.jpg
赤本(真っ赤な背表紙が印象的な『人間の達人』)の
第八章「時間を酷使する」より

宗一郎は「時間を酷使する」といっていただけあって、時間をキーワードに現場と組織のあり方の改善をつねに考えていた人だった。時間をキーワードに考えることによって、生産性をよくする方法を思いつく人だった。
生産性をあげるための第一の鍵は「時間の短縮」である。(…)もう一つの鍵は「時間の同期化」でる。(…)
(…)
のちにトヨタ生産方式として有名になるような考え方を、1950年代から宗一郎は宗一郎なりのやり方で実行していた。そして、機械を買うカネがないと嘆く工場の連中に、部品の在庫を削減できればそのカネで機械を買える、と宗一郎はこういう
「それからしばらくたって、今度は機械を買いたいといってきた。だけど金がないから買いたくとも買えないとこぼし始めた。
そこで、機械のそばに20個も30個も積み上げてある部品は、タイミングが合っていれば1個あればいいものだ。それで2億ぐらいの金がすぐに浮くから、機械が買えるじゃないかといってやった。要するに、時間をうまく使うだけのことだ
時間というものは、実に大切なものである
(p.163〜6)

それにしても、なぜ宗一郎はこれほどまでに時間にこだわるのか。
そこには、宗一郎「個人」に起因する理由と、「組織」を動かす経営者としての理由と、二つのタイプの理由があったように思われる。
(…)
組織を動かす経営者として、宗一郎がことさらに時間にこだわった理由としては、二つのことがあったようだ。第一に、宗一郎がきわめて「理論尊重」の経営者だったこと。第二に、宗一郎が「組織の洪水」を起こしたがる経営者だったこと。
ともに、時間にこだわることからは迂遠な理由に聞こえそうであるが、宗一郎にとっては大切な理由だったと思われる。
(…)
宗一郎は合理性を重んじ、「理論」を大切にする人だった。
組織の中の一人ひとりが行う仕事が理論に適い、各人が論理的に正しいステップを踏んで仕事を行うことで、そうしたステップが論理的につながって一つのサイクルになる
だから、一つひとつのステップの時間短縮をやかましくいうのである。手抜きしてステップを飛ばしての時間短縮では、失敗する。論理的にそれがわかる。
だから、より多くの、より大きいことを組織としてやろうと思えば、一つひとつのステップを時間短縮して、論理のサイクルをより速く回すしかない。(p.166〜8)


宗一郎は「組織に洪水を起こす」経営者だった。(…)
川の洪水は、短時間に同じ場所に大量の水が降ることによって発生する。
組織の洪水は、働く人々の一人ひとりが仕事をスピードアップし、その上に各人がつねに他人の仕事との同期化を考えて、そしてそれらが集中的に起きて、はじめて洪水となる
「時間の短縮」という酷使と「時間の同期化」という酷使、二つの時間の酷使が同時に起きると、川も組織も洪水になる。
組織の洪水はまさに組織的な「時間の酷使」の極致である。だから、組織に洪水を起こしたい経営者としては、時間にこだわることが必須なのである。(p.168〜70)


魂を揺さぶり心に深く沁みる宗一郎の珠玉の言葉ぴかぴか(新しい)
本日は「第八章」から3つご紹介
よろしければご一緒に四つ葉

***************************************
zero.jpg
今週火曜日(4/22)の夜、
赤羽雄二さんの『ゼロ秒思考』の著者セミナーに参加しました。
http://diamond.jp/ud/bkseminar/5332729cb31ac90649000001

半端でない「思考のスピード感」に圧倒されながらも、単に「A4用紙を横において1分の時間制限の中でメモ書き」というテクニックを超越した「何か」を感じました。
残念ながら、その「何か」が何であるかは未だ掴めていませんが、本田さんが説く「理論とアイデアと時間を尊重」に通じるのではないかと…

論理サイクルの高速化で「時間」の密度を濃くする

――最終目標は、意識せずに自然体で常にできることですが、
  まずは、セミナーで教わったことを忠実にメモ書きを続けます。

コメント