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2022年08月15日

【助成事業報告・No18】特定非営利活動法人障害者自立生活センター・スクラム

日頃より、三澤基金の運営へのご協力ありがとうございます。
助成第18号事業の特定非営利活動法人障害者自立生活センター・スクラムの事業報告書を掲載致します。

◆助成第18号◆
特定非営利活動法人障害者自立生活センター・スクラム(団体・大阪府)


◆申請事業◆
ピアスクールオンライン 切り開け!私たちに託された未来 〜障害のある私たちのこれまでとこれからを学ぶ8日間のスクールライフ〜

◆助成支給額◆
300,000円

◆事業担当者◆
川添克己さん(事務職員)

◆事業の目的・概要・効果等◆
 全国の若手障害当事者を対象に、自立生活に関するワークショップ(ピアスクール)を開催した。障害者差別解消法や総合支援法などの法律や制度が整備されてきた昨今でも障害者が地域で自分らしく生活を送ることにはまだまだ課題がある。本事業では障害者を取り巻く課題を取り上げ、当事者が主体的に考え、行動できることを目指した。
 また、オンラインでの開催により全国からの参加が可能になり、さまざまな障害種をもった当事者が集まった。障害者運動の大切さやピアカンなどの当事者活動の重要性を伝え、一緒に考えることを目的とした。

◆事業時期・内容◆
 2022年1月から3月にかけて、全8回のオンラインワークショップ(ピアスクール)を開催した。スケジュールとしては毎週土曜日、13時から16時。
 内容としては、「自立生活センターの役割」「自立生活運動の歴史」「ピアカン」「権利擁護」など障害者をとりまく課題を選定した。それぞれについて講師をお呼びしてお話を聞くとともに、グループワークを行った。

◆事業成果◆
 日本全国から27名の当事者が受講に応募され、23名が最後までカリキュラムを修了された。様々な障害種別の当事者が意見共有することで、これから先の障害者運動の新たな形を探索できた。オンライン開催のメリットを最大限活かせるような受講システムを試行錯誤しながら構築できた。参加者の意見も取り入れ、合理的配慮も工夫することで、参加しやすいワークショップを運営できた。本事業は若手当事者リーダー育成事業として、仲間づくりや新たな当事者運動を展開するために有意義なものだった。また、障害者運動の歴史や背景を伝え考えることで、若手当事者リーダーの育成として直接的な影響を与えることができたと考える。

※受講生の感想の一部(「卒業文集」として5名の感想を掲載しています)
今までの人たちの運動によって今の僕たちの生活がおくれていることを改めて感じました。昔は電車やバスなども今のように普通ではなかったことを知った。これは昔の人たちが権利を主張してくれたからである。自分自身もわからないことが多かったので、この場で勉強することができて良かったです。(れん)

つづきはこちらからご覧いただけます(PDF)

◆経費収支内訳◆
■収入:三澤基金助成金 300,000円

■支出:
謝礼金  265,800円
印刷代   29,452円
郵送代   13,884円
合計:309,136円   

◆今後に向けて◆
 次世代の当事者運動や自立生活、自分らしく生きる障害者リーダー育成のために、事業の継続、ブラッシュアップを検討する。

◇助成報告書はこちらからご覧いただけます(PDF)◇



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三澤了基金では、多くの方々の賛同と支援をいただきながら、
新しい時代を担う次世代の障害者リーダーを育てるための事業を募集しております。
今後とも皆様のご支援、そして積極的なご参加をどうぞよろしくお願い申し上げます。
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