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2019年12月16日

【助成事業報告・No9】全国障害学生支援センター

日頃より、三澤基金の運営へのご協力ありがとうございます。
助成第9号事業の全国障害学生支援センターの事業報告書を掲載致します。

◆助成第9号◆
全国障害学生支援センター(団体・神奈川県)

◆申請事業◆
インクルーシブ教育運動を担う若手障害者リーダーの育成プログラム

◆助成決定額◆
224,090円

◆事業担当者◆
殿岡翼さん(代表)

※目的・概要・効果等については、助成決定記事を参照ください

◆事業成果◆
 ビデオ「養護学校はあかんねん!」の視聴と当時活動しておられた戸田さんからの講演、また一木さんの「障害児教育の変遷について」の学習会を通じて、参加者がまだ活動していない時代から、障害当事者による教育課題への取り組みがあったこと、またその時から今につながる課題の流れを学ぶことができた。
 その結果自分が経験した「障害児教育」が、どのような流れ・位置の中にあったかを、客観的に捉えることができ、自分の様々な経験を対象化することができたと思われる。
 さらに会議や交流の場で、同じような経験をした仲間と、自らの話をする・話を聞く時間をゆっくり持つことで、自分達の経験を肯定的に捉え、また課題に対して積極的に対応していく、リーダーとしての心構えの醸成ができたと思う。

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「養護学校はあかんねん!」視聴の様子

以下参加者の感想からの抜粋。
●今回の合宿では、自分と同じような経験を語り合うことで「みんなも同じだったのか」と確かめることができました。普段は、自分と同じ経験をしている人が少ないので、なかなか語り合うことができません。自分の地域は、まだまだインクルーシブ教育は定着していないところがあるので、これから私たちも行動していかないといけないと思いました。また付き添いについての課題も追求していきたいと思います。

●今回の教育合宿、私にとって新たな発見続きで非常に有意義な時間を過ごすことができました。(中略)共通することは「子ども社会の中に大人が関わることの違和感」でした。インクルーシブ教育の大切さはよくよく考えたら誰でも分かることだと私は思います。障害があるからといって友達と離れて勉強をする、遠足や修学旅行にまで親がついてくる、子ども同士の問題に大人が首をつっこむ、その輪の中に大人がいる。それだけで子どもは障害者は自分たちと違う、特別で守らないといけない存在、近づきがたい存在だと認識してしまう懸念があるということ。子ども同士で解決し合う中で、子どもたち自身で大切なことに気付いていく。そういう教育の在り方が今後実現していけるような社会になっていけばいいなと思います。

●2月25日から26日までの2日間、インクルーシブ教育について学ぶ、「教育合宿」に参加しました。この合宿ではたくさんの学びと、経験の共有、共感がありました。はじめに、映画「養護学校はあかんねん」を鑑賞し、養護学校義務化反対運動を中心に障害者の就学運動の歴史を学びました。30年以上前から、障害があっても地域で学びたいという思いで、運動が起こされてきたことに感銘を受けましたし、先駆者の方々が切り開いてきた道を、私たちのような統合教育を受けてきた世代に繋がっていることを実感しました。これからも健常者のための教育に統合されるのではなく、はじめから障害児やいろいろな特徴をもつ人を含めた、全ての人々が受けることを前提とした、インクルーシブな教育を目指し、活動をしていこうと思います。

●(中略)障害のある人たちの教育をめぐる制度的な変遷や障害者権利条約24条の教育に関わる一般的意見に関しても勉強させていただきました。そのなかで、やはり強く感じたのは、障害がないとされる子どもと一緒にいるために、障害のない人に私たちが合わせるとかいうことでも、障害のある人と一緒にできないから、自分は違う学校に行ったり、教室で学ぶというのではなくて、やはり、地域の学校のあらゆる文化や授業の中身などを見直して、私たちが地域の学校で学んでいける環境をつくっていくことこそ重要なことなのだと改めて気づかされました。その意味では、私たちが今ある地域の学校の実態を把握するとともに、今まで私たちが受けてきた地域生活を振り返ったりしながら、私たちが、他の生徒以上に努力を強いられたことがなかったかどうか、学校で決められていた規則や規範が、障害のある私たちを結果的に排除してはいなかったのかどうか、問い直してみる必要があるように感じます。

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参加者集合写真

DPI日本会議ホームページにも、報告記事が掲載されています。


◆経費収支内訳◆
収入:三澤了基金  224,090円

支出:
謝金    10,000円(講師謝金)
会議費   176,000円(戸山サンライズ支払)
旅費交通費   27,280円(参加者交通費補助)
支払手数料   810円(振込手数料)
事務経費    10,000円(事業費の5%相当)
合計     224,090円


◆今後に向けて◆
 これまでこうした機会がなく、次年度も同様の合宿開催を希望する声が寄せられている。今回の合宿を一過性のものにしないために、参加者の継続的な課題への参加呼びかけを行うとともに、継続した取り組みを行っていくことを、他団体とも連携しながら検討していきたい。


◇助成報告書はこちらからご覧いただけます(PDF)◇



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三澤了基金では、多くの方々の賛同と支援をいただきながら、
新しい時代を担う次世代の障害者リーダーを育てるための事業を募集しております。
今後とも皆様のご支援、そして積極的なご参加をどうぞよろしくお願い申し上げます。
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