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2018年09月17日

【助成事業報告・No1】関東聴覚障害学生サポートセンター

日頃より、三澤基金の運営へのご協力ありがとうございます。
助成第1号事業の関東聴覚障害学生サポートセンターさんの、事業報告書を掲載致します。


◆助成第1号◆
関東聴覚障害学生サポートセンター(東京都)

◆申請事業◆
当事者の主体性形成に関する研修事業

◆助成決定額◆
400,000円

◆目的・概要・効果等◆
(1)背景
近年、わが国の大学における障害学生支援は体制整備が急速に進みつつあり、聴覚障害学生に対しても、手話通訳や文字通訳等の情報保障を用意する大学が増えてきています。しかしながら、授業における情報保障の整備に重きが置かれ、聴覚障害のある学生の主体的な自立に向けた心理的成長の支援、すなわちエンパワメントやメンタルヘルス支援まで意識している大学はごくわずかです。そのため、支援前や支援後に聴覚障害学生が周囲と主体的な関係性を築けない等の行き詰まりを訴える例が散見されます。
こうした現状を受け、「支援(情報保障)の活用」と「自立」との関連付けの中で障害を再認識する必要性が問われています。

(2)目的
本事業では、聴覚障害学生の心理的成長に向けたメンタルヘルス支援のあり方について、聴覚障害学生からの相談を担う当センタースタッフを対象とした研修を実施します。あわせて、支援事例に対するスーパーバイズを当事者専門家から実際に受け、一歩踏み込んだ聴覚障害学生への支援の新たなあり方を模索する中でスタッフの対人支援スキルの向上をめざしていきます。

(3)概要
当事者専門家を講師に迎えて、手話での直接対話による年5回の研修会を実施し、エンパワメントや主体性形成に関する理論を学ぶとともに、支援事例に対するスーパーバイズを受けます。研修内容は、公開研修会や報告冊子作成を通して、聴覚障害学生支援に携わる関係者との共有をはかります。


◆事業時期・内容◆
(1)研修会の開催
第1回研修会 2015年7月19日(土)10〜15時 東京都障害者福祉会館
 甲斐更紗先生より講義「聴覚障害学生支援〜心理的援助に向けて」
第2回研修会 2015年9月27日(日)10〜15時 東京都障害者福祉会館
 甲斐更紗先生より講義「聴覚障害学生支援〜心理的援助に向けて・意思表明と支援要請心理に対する介入方法」
第3回研修会 2016年1月24日(日)10〜15 時 東京都障害者福祉会館
 事例検討とスーパーバイズ
(なお、第3回研修会は当初11月29日(日)を予定していたが、講師の体調不調により、1月24日(日)に延期しての開催となった。)
第4回研修会 2016年2月14日(日)10〜15 時 東京都障害者福祉会館
 公開研修会ならびに反省会
第5回研修会 2016年3月5日(日) 10〜15 時 東京ボランティアセンター
 一年間の振り返り

(2)研修会講師ならび協力者
○九州大学特任助教 甲斐更紗先生
自身も聴覚障害者であり、かつ情報保障を用いて大学学部・大学院での学習や研究の経験を持つ。現在わが国唯一のろう者臨床心理士として聴覚障害者への心理的支援に継続的に携わる。学校教育学博士。
○明治学院大学学生サポートセンターコーディネーター 岡田孝和氏
早稲田大学大学院修了後より聴覚障害学生支援に関わり、米国で高等教育管理学 を3年間学ぶ。早稲田大学、日本社会事業大学のコーディネーターを歴任し、現在は明治学院大学で聴覚障害学生に向き合う。聴覚障害者。

◆事業成果◆
一回4時間の研修会を3回繰り返し、毎回時間オーバーするほど議論が白熱しました。講師からの講義を通して、聴覚障害者のつまずきや生きにくさは個人的な要因のみに起因するのではなく、聴覚障害者共有の特徴であるということを、エビデンスをともなった学びとして得ることができました。
また、講義と併行して、当センタースタッフそれぞれが、支援の現場で感じていた疑問や悩みを話し合うばかりでなく、講師からそれに対する専門家の視点での見解(スーパービジョン)を示していただくことで新たな気づきが生まれ、より理解が深まりました。
第4回の公開研修会においては、複数の大学教職員、ろう学校教員、聴覚障害者就労支援担当者等の専門家が参加し、異口同音に聴覚障害学生へのメンタル支援への手薄さが述べられました。研修会の継続的な開催を求める声が大半を占め、今後より重要な課題となることがうかがえます。
現時点では、音声日本語ではなく、手話を用いて専門的に学ぶ場はほとんどなく、助成金がなければ実現し得なかった貴重な企画となりました。次年度以降も当センターの重要なテーマとしてさらに追究し、聴覚障害学生の就学環境の向上、ひいてはすべての障害者にとって暮らしやすい社会の実現を目指していきたいと考えています。


◆経費収支内訳◆
収入:三澤了基金助成金    400,000 円
   当センター会計からの繰入金 1,816 円
   合計        401,816 円
支出:講師交通費 143,500円(@28,700 円×5回)
   講師謝礼 100,000円(@25,000 円×5回)
   協力者謝礼 20,000円(第4回公開研修会)
   通訳者謝礼 54,000円(@18,000 円×3名)
   冊子作成費 29,784円(簡易製本A4判×30部)
   資料費 6,372円(参考書籍購入費)
雑費    48,160円(印刷・コピー代、記録媒体購入費等)
   合計 401,816円
   ※会場費は東京都障害者福祉会館等を使用したため、無料となった。


◆今後に向けて◆
日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク(PEPNet-Japan)において、2016 年度4月からのモデル事業として「聴覚障害学生の意思表明支援」を進めることが決定しました。このモデル事業の申請にあたっては、今回の「当事者の主体性形成に関する研修事業」での学びが大きな基盤となりました。三澤了基金関係者の皆様方に感謝申し上げます。
PEPNet-Japan を束ねる筑波技術大学と共に関東聴覚障害学生サポートセンターが事業主幹となり、複数の大学の支援担当教職員も加わって、主体性形成を促す意思表明支援について模索していく予定です。
今回の成果を今後の支援にどうつなげていくか、実際にどのように支援を進めていくのか、さらに検討を重ねて何らかの形で還元させていきたいと考えています。
あらためて、貴重な学びの機会を授けてくださいましたことに心よりお礼申し上げます。


◇助成報告書はこちらからご覧いただけます(PDF)◇



┏────────────────────────────────────────┓
三澤了基金では、多くの方々の賛同と支援をいただきながら、
新しい時代を担う次世代の障害者リーダーを育てるための事業を募集しております。
今後とも皆様のご支援、そして積極的なご参加をどうぞよろしくお願い申し上げます。
┗────────────────────────────────────────┛


2018年09月10日

【助成事業・No2】竹澤由佳

2014年10月より助成事業の募集を開始し、
これまでに助成したプロジェクトは13件となりました(2018年8月末現在)。
順番に事業内容と報告を掲載していきます。

◇助成第2号◇
竹澤由佳(個人・東京都)

◇申請事業◇
TOMODACHI ADA25 LEAD ON! TOUR

◇助成決定額◇
250,000円

◇目的◇
ADA成立から25年が経過したアメリカの歴史と現状をじかに見知ることで、10年後の日本の障害者運動をリードしていくためのエッセンス・ヒントを得る。日米の若手障害者の交流を深めることで、日本のみならず世界の障害者が連帯し、今後にネットワークを生かすことで障害者権利条約の掲げるインクルーシブな世界を目指す。
この事業の経験をいかし、精神障害者が今以上に障害者運動にコミットできるように自分の障害者としての自覚をブラッシュアップし、この経験を権利擁護活動などに生かしていく。また、アメリカでは女性リーダーが多いことからも、学ぶべき部分が多いと思われる。ツアーに参加することで得る経験は、女性障害者のエンパワメントにも資することができる。
帰国後にパワーアップ学習会を開催、DPI事務局員・DPI女性障害者ネットワークメンバーとの共有を図る。さらに個人でウェブサイトを開設し、今後継続的に管理運営・更新して社会へ精神障害者の課題・障害女性の複合差別などについて発信することで、自分自身の声での啓発活動を行っていく。

◇事業終了・報告提出予定◇
2015年10月15日


◇助成申請書はこちらからご覧いただけます(PDF)◇


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三澤了基金では、多くの方々の賛同と支援をいただきながら、
新しい時代を担う次世代の障害者リーダーを育てるための事業を募集しております。
今後とも皆様のご支援、そして積極的なご参加をどうぞよろしくお願い申し上げます。
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2018年09月03日

【助成事業・No1】関東聴覚障害学生サポートセンター

2014年10月より助成事業の募集を開始し、
これまでに助成したプロジェクトは12件となりました。
順番に事業内容と報告を掲載していきます。


◇助成第1号◇
関東聴覚障害学生サポートセンター(東京都)


◇申請事業◇
当事者の主体性形成に関する研修事業

◇助成決定額◇
400,000円

◇目的◇
本事業では、聴覚障害学生の心理的成長に向けたメンタルヘルス支援のあり方について、聴覚障害学生に対する相談員の役割を担う当センタースタッフを対象とした研修を実施し、当センター内の支援事例に対して、実際に当事者専門家からのスーパーバイズを受けることで、一歩踏み込んだ聴覚障害学生への支援の新たなあり方を模索し、スタッフの対人支援スキルの向上を目的とする。

◇事業終了・報告提出予定◇
2016年3月31日


◇助成申請書はこちらからご覧いただけます(PDF)◇


┏────────────────────────────────────────┓
三澤了基金では、多くの方々の賛同と支援をいただきながら、
新しい時代を担う次世代の障害者リーダーを育てるための事業を募集しております。
今後とも皆様のご支援、そして積極的なご参加をどうぞよろしくお願い申し上げます。
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2018年08月27日

未来につなぐお手伝いを〜ご寄付のお願い

三澤了基金では、継続的な助成活動のため、皆さまからのご寄付を随時受け付けております。

メール、お電話、ファックスのいずれかの方法により、
1.お名前 
2.ご住所
3.連絡先(メールアドレスor電話)
4.ホームページ等へのお名前記載の可否 
5.領収書希望の有無
について運営事務局までお知らせいただき、下記口座への送金をお願いします。

なお、払込票により送金される場合は、通信欄にお書き添えください。

◇振込口座のご案内◇
1.銀行をご利用の場合
  ゆうちょ銀行 〇一九(ゼロイチキュウ)支店
  当座預金 0790562 ミサワサトルキキン
2.郵便局をご利用の場合
  ゆうちょ銀行 振替口座
  00120-4-790562 三澤了基金

▽寄付申込書はこちらからダウンロードできます
 寄付申込書


なお、当基金は認定NPO法人DPI日本会議とは別組織として運営しております。
当基金へのご寄付は、寄付金控除の対象とはなりませんので、ご了承ください。


皆さまとともに、次世代の障害者リーダーの活躍の機会を増やしましょう!
ご支援、どうぞよろしくお願い致します。
posted by ayano sato at 14:52| Comment(0) | TrackBack(0) | ご支援のお願い

2018年08月20日

次世代を担う若手障害者の「やりたいこと」大募集!

◎イベントやりたい・参加したい
◎勉強したい・研修を受けたい
◎一緒に活動する仲間をつくりたい


この基金では、「やりたいこと」はあるけれど、資金調達が難しく実行できない若手障害当事者を応援して、活動資金の提供や資金調達のお手伝いをします。
対象は個人・団体・グループなど。
申請受付は随時!みんなで基金を活用しましょう!


◇申請方法について◇

1.助成申請書を提出(メールもしくは郵送にて受付)
  メール misawa.kikin@gmail.com
  郵送  〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-11-8武蔵野ビル5階DPI日本会議内
  ▽助成申請書はこちらからダウンロード(Wordファイル)

2.担当者による審査(2週間から1ヶ月程度)
  助成決定通知は、原則メールにて行います。
  
3.事業実施(積極的に活動報告をしてください)

4.報告書を期日までに提出

※申請書および報告書に記載された内容及び添付資料については、一部個人情報を除き、すべてこちらのブログに掲載します。公開不可情報については、事前に理由を添えてお知らせください。

※ご質問・問い合わせについては、メールにて随時承っております。お気軽にご連絡ください。



posted by ayano sato at 16:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 助成申請に関して

2018年08月13日

ブログ開設について

2014年9月30日に設立しました三澤了基金では、
設立と同時に、若手障害者の「やりたいこと」を応援するための助成事業を行って参りました。

2018年7月現在、これまでに助成したプロジェクトは、12件。
助成総額は、2,994,090円となっています。

設立の基礎財産となりました「三澤了さんの遺志を継ぐ会」の賛同金・参加費・寄付金の残金2,659,263円に加え、多くの方からご寄付をいただき、新しい時代を担う次世代の障害者リーダーを育てるために活用しています。

これまで、Facebookページにて助成の報告等を掲載していましたが、更新が滞り、皆様に当基金の活動についてお伝えすることができずにおりました。
この度、基金設立か4周年を前に、こちらのブログを開設しました。
助成事業の内容や報告、関連情報等を、よりわかりやすく発信していきます。

あらためまして、三澤了基金をどうぞよろしくお願い申し上げます。


2018年8月 三澤了基金運営事務局
posted by ayano sato at 14:49| Comment(0) | TrackBack(0) | お知らせ