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2021年08月30日

【助成事業報告・No15】藤本あさみ

日頃より、三澤基金の運営へのご協力ありがとうございます。
助成第15号事業の藤本あさみさんの事業報告書を掲載致します。

【2019年5月26日付助成決定事業】

◆助成第14号◆
藤本あさみ(個人・兵庫県)


◆申請事業◆
2019年度(第7回)障害平等研修(DET)ファシリテーター養成講座

◆助成支給額◆
200,080円

◆事業担当者◆
藤本あさみさん


◆事業の目的・概要・効果等◆
助成決定記事をご覧ください。


◆事業時期・内容◆
養成講座全体の
日程は 、 2019年5月18日〜11月24日。
この間にオンデマンド型学習(35時間)課題提出、 スクーリング (35 時間、実習2回(3時間× 2回)を行った。
スクーリングは計6日間(6/29・30、8/3・4、11/23・24。全日程とも 10〜18時 。
会場は六郷集会室(六郷地域力推進センター5階)東京都大田区仲六郷2-44-11 。
参考:障害平等研修フォーラム

<スクーリングの様子〉
スクーリング1 縮小.jpeg
3回目

スクーリング4 縮小.jpeg
講師・チューターと修了生

◆事業成果◆
 DET養成講座の 全日程を修了し、登録ファシリテーターとなった。これはあくまでもスタ ート地点に立ったということであり、これから更に練習と経験を積み、実績と知識を増やし 、障害平等研修の質を保証できる認定ファシリテーターとなる必要がある。
 DETフォーラムがすすめるDETの特色の一つは 、ファシリテーターが全員、何らかの機能障害がある障害当事者という点である。当事者が進行役となって、参加者が「障害とは何か」を自ら発見していく発見型学習を進めていくからこそ、当事者の声を聞きながら社会環境を 変えていこうというテーマが際立ってくることを、数回の実習を通して体感した。
 養成講座の中で、自らがDET実習を2回企画し参加者を集めて行うプログラムがあった。 DETは、主に非障害者(健常者)に対して行うのが社会変革に繋げていくのに効果的であるが、障害当事者達にも、エンパワメントの観点から非常に有意義な時間になると実感した。
 また、知人の行政職員達にもDET実習を行った。障害とは「他の者と平等に社会参加が出来ない差別や排除されている環境や人々の態度のこと」であり、その視点を参加者自らが気 づき獲得し、解決行動を作り上げた。行政機関にとって合理的配慮の提供は、障害者差別解消法にも謳われているように義務となる。しかしながら、障害の「社会モデルの視点」なくしては、彼らにとって合理的配慮の提供は、ただの「思いやり」や「配慮」の観点からでは 【義務でやらされている感】になるのではと危惧するが、差別や排除であると気づく発見型 学習は、非常に効果的であった。

◆経費収支内訳◆
■収入:三澤基金助成金 200,080円
    自己資金     60,000円
合計:260,080円

■支出:
受講料 60,000円(DETファシリテーター養成講座)
旅費交通費 200,080円(スクーリング3回分)
合計:260,080円   


◆今後に向けて◆
 2020年2月〜4月予定で、居住圏域内にて障害平等研修の初回開催を目指す。
 まず、有志の会主催で、居住圏域を対象として企画する勉強会やイベント等でDETを実施したいと考えている。有志のメンバーには相談支援専門員や社会福祉士または事業所職員等、福祉関係者が多いため、そのコネクションを活用し、地元の障害者相談支援センターや福祉系事業所等と協力・連携し、DET実施に繋げていきたい。また、圏域の市議会議員等にも実施に向 けて積極的に発信したり、地元行政や社協等に提案をし、研修実施に繋げたい。
 そして地域に根ざした活動をしていくために、DETフォーラムでは、各地のDETファシリテーターと「DETパートナー制度」を進めている。その中で「DET関西」が発足している。その 仲間達と共に、関西圏でDETを広めていきたい 。
 自らのファシリテーターの姿を見てもらい、若い障害当事者達がDETファシリテーターを目指し、関西で更に広がっていくことを期待し、活動を展開したいと考える 。


◇助成報告書はこちらからご覧いただけます(PDF)◇



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三澤了基金では、多くの方々の賛同と支援をいただきながら、
新しい時代を担う次世代の障害者リーダーを育てるための事業を募集しております。
今後とも皆様のご支援、そして積極的なご参加をどうぞよろしくお願い申し上げます。
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