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2020年01月06日

【助成事業報告・No10】全日本ろう学生懇談会

日頃より、三澤基金の運営へのご協力ありがとうございます。
2020年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

助成第10号事業の全日本ろう学生懇談会の事業報告書を掲載致します。

◆助成第10号◆
全日本ろう学生懇談会(団体・大阪府)

◆申請事業◆
海外研修プロジェクト

◆助成決定額◆
330,000円

◆事業担当者◆
森本 健さん(会長)

※目的・概要・効果、プロジェクト責任者については、報告書(全文)および助成決定記事をご覧ください。

◆事業時期・内容◆
2017年8月26日 日本出発
ハノイろうクラブ定期集会にて.jpg
27日 ハノイろうクラブ定期集会に参加・講演会開催
28日 ハノイろう学校見学・ろう学校にて講演会開催
29日 ダナンへ移動
ダナンろう学校にて.jpg
30日 ダナンろう学校(CDS)見学・授業体験(幼稚部・小学部)
31日 ろう学校で授業体験(幼稚部・小学部)・ろう者が経営するお店の見学(エンパワメント)
2017年9月1日 ホーチミンへ移動・ホーチミンろうクラブと交流
2日 ビンズオンろう学校見学・南部ろうあ者大会打ち合わせ
南部ろうあ者大会.jpg
3日 南部ろうあ者大会開催・日本人講演会と日本人企画開催
4〜5日 戦争証跡博物館などに赴きベトナムの歴史・伝統を学ぶ
6日 帰国 
2018年3月3日 報告会開催(東京)


◆事業成果◆
 今回の海外研修プロジェクトは、責任者3名、研修者5名の計8名で実施した。全日本ろう学生懇談会として初めての試みということもあり、責任者は4月から丹念に準備を進めてきた。具体的には、以下の通りだ。
@研修者の選考(本会会員より公募→面接による選定)
A会計予算案の作成
B期間中のスケジュール決定(現地のろうクラブ・ろう学校との交渉や宿泊地手配など)
Cプロジェクト内容の考案(講演・授業体験・交流内容等を組み立て)
Dポロユニフォーム作成などの準備
E研修者のコーディネート(顔合わせ、企画内容の話し合いなど)
 大まかに述べると以上に分けられる。責任者が全日本ろう学生懇談会で培ってきた知識と経験を活用し、研修者とも力を合わせながら出発当日までにすべての準備を行うことができた。加えて、本会卒業生でもある藤田康平さんにスペシャルアドバイザーとして今回のプロジェクトの準備段階から見て頂いた。それには、私たちが学生であるという点から「プロジェクトの内容に間違いはないか」という不安があったからだ。実際に、改善できる点などご指摘をいただいたことも今回の成功につながったと考えている。
 
 そして、今回のプロジェクトを通して、研修者は大きな成長を遂げることができたと責任者一同強く感じている。ベトナムは日本と比べてろう者に対する社会的支援は少ないことを学び、研修者は、ろう者の社会的現状や就労状況などを深く考えることができた。そして、自分の置かれている環境を変えようと奮闘するベトナムのろうコミュニティの様子を実際に見てみたり、交流を深めたりすることで、ろう活動に対する視野を広げることができた。また、コミュニケーションに関して、ベトナムの手話と日本の手話の違いを感じたり、「話すこと」の楽しさを覚えたりして、研修者自身のコミュニケーション能力を高めることにもつながった。
 さらに、責任者が想定していなかった効果も生まれた。それは、研修者同士の衝突によって集団行動の在り方について考える機会を得られたことだ。今回の海外研修は10日以上にも及び、責任者も含め研修者同士のコミュニケーションや考え方に摩擦が生じる場面が多くあった。しかし、それは一人ひとりの「より良い海外研修プロジェクトにしたい」という思いに連なるものであり、そのような摩擦をむしろ好機と捉え、連夜話し合いの場を持った。「考えをぶつけあう」という経験から、集団行動のためには何が必要かを考え、最後にはお互いに納得し、いい笑顔で本研修を締めることができた。

 ベトナムのろう社会・教育・文化の学び、コミュニケーション能力の育成、集団行動と様々な学習効果を本研修においてもたらすことができ、研修者だけでなく責任者も含めてそれぞれなりの学びを得て無事に帰国することができた。

 なお、3月に実施した「全日本ろう学生懇談会設立20周年記念パーティー」に際して、本研修において交流したベトナムのろうクラブ幹部2名を日本に招き、本研修のお返しとして日本のろう社会・教育・文化を紹介した。相互のろうコミュニティの進歩に繋がったものと考えている。


◆経費収支内訳◆
収入:三澤了基金  330,000円
   研修者集金  160,500円
   団体事業費  300,000円
   ステッカー利益  600円
        計 791,100円

支出:
旅費交通費: 470,128円
(航空券支給、交通費支給、ホテル宿泊費、現地交通費)
会場借用代: 100,000円(南部ろうあ者退会会場費)
報告集製作費: 49,100円
その他事業費:203,954円
計 823,182円

※差引差額分については、団体会計より補填。     
※詳細は報告書(全文)を参照ください。


◆今後に向けて◆
「海外研修プロジェクト」は2018年度も引き続き実施することができ、2019年度も継続して実施する予定である。全日本ろう学生懇談会の役員改選に伴って、「海外研修プロジェクト」の責任者は交代するが、引継ぎを綿密に行い、今後より一層確固たるプロジェクトにしていく所存である。


◇助成報告書はこちらからご覧いただけます(PDF)◇



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