新著「すぐやる!技術」(日本実業出版社)が発売になりました。
よろしければ、ご一読いただき、
コメントやレビューをいただければ幸いです。
■考え過ぎて動けない若者たち
この本は、明治大学商学部の教え子たちに、
半ば「教えられて」書いたものです。

私が、20年ぶりに大学に足を踏み入れて出会ったのは、
「考え過ぎて動けない」
「気が引けて想いを伝えられない」若者たちでした。
キラリと光る素質を持っているのに、
本当は伝えたいことを抱えているのに、
うまく行動に踏み出せないのです。
「目と目を合わせられない」
「元気なあいさつができない」
「人前でプレゼンができない」
「ネットで自分を発信できない」
「電話がかけられない」
「対話のきっかけがつかめない」
「自分の意見をぶつけられない」
そんな言葉にならない悩みが、毎週の講義で
学生たちのプレゼンを聞くたびに感じられました。
よく考えれば、それは、少年期に「ものぐさ」と
親から言われ続けた「かつての私の姿」でもありました。
そこで、ささやかな経験を交えながら、
思いつくままに短い助言を重ねていったのです。
■1年で見違えた学生が社会に巣立つ喜び
このちょっとしたアドバイスを通じて、
心構えを少しだけシフトしてくれる学生が現われました。
簡単なチャレンジを試みた成果も=成功であれ失敗であれ=、
みんなで分かち合いました。
すると、思いがけず「目に見える変化」が現われました。
たった1年で「顔つきや話し方まで見違えた人」が続出したのです。
心ある経営者会報ブロガーの社長様方とネット上で毎週問答を繰り返したり、
懇親会で実際に交流して、元気な経営者と対話を実践できたことも、
大きな学びと自信につながったようです。
何よりうれしかったのは、
その変化を受講生本人が一番喜んでくれたことです。
そして、社会人になっても新しい情報発信やコミュニケーションの方法を
実践し続けてくれていることこそ、私の大きな喜びでした。
■学生と1年間受講してくれた佐藤さんの提案
とはいえ、このアドリブに近い助言集が、
まさか本になるとは夢にも思いませんでした。
本のあとがきにも正直に書きましたが、
この講義は、自己啓発本やマニュアル本を読むなら
「現場に行って元気な人に会おう」と提言していたからです。
ところが、私以上に「学生たちの変化」に気づいて注目していたのが、
一年間講義を聴講してくれた日本実業出版社の佐藤 聖一さんでした。
そして、驚くべき助言をしてくれたのです。
講義の中でアドリブで伝えていた助言をまとめて、
若者たちに自分の「一歩進む力」に気づいてもらう
そんな本を作ろうと提案してくださいました。
そんな大それた本を書ける資格は私などにはないと、
その時は思いました。(今でもそう思っています。)
しかし、もともと「引っ込み思案」だったという
佐藤さんご自身が熱意と確信を持って
私にその必要性を説いてくれました。
まさに「すぐやる」=「自分の想いを相手に伝えて動かす」
良いお手本を示してくれたのです。
佐藤さんの真摯な想いに応えなくては、
私が伝えてきたことも嘘になってしまいます。
そこで、果たして自分にできるかどうか悩みつつ
私自身も「見る前に跳ぶ」ことになりました。
■過去の自分と教え子たちを思い浮かべながら
とは言ってみたものの、その場その場で思いつきで話していた
学生たちの助言をすべて思い出すことなど不可能です。
そこで,佐藤さんが学生たちの悩みを箇条書きにした「目次案」を
作ってくれました。
その「悩み」にひとつ一つ答える形で、
時間を見つけては回答をしたため、
ブログにアップしていきました。
かつての「ものぐさな自分」や、
「1年で見違えた教え子たち」を思い浮かべながら....。
もともと思いつきで話した内容を
ひらめいた時にブログに書いていくのですから、
話が重複したり前後したりすることもしばしばでした。
ゴールもわからず走っているような
気分になったこともありました。
おそらく、相当な編集をしなければ、
一冊の本として読むに値するものには
ならないでしょう。
それでも、この本を一番愛読してくれるであろう
最初の読者にして発案者・編集者である
佐藤さんを信頼してブログに書き続けました。
■手直しをして並べ替えてイラストを加えて
ブログに書いてしばらくすると、佐藤さんから返信が届く。
そんなネット上のキャッチボールが、半年ほど続きました。
書きながら、読みながら、当初の目次案を見直しました。
テーマ毎の分量や表現方法も少しずつ改めました。
そんな紆余曲折の原稿作成を繰り返して、
ようやく夏休みごろ第一稿が届きました。
それでも改めて読み直すとわかりにくい点もありました。
そこで、イラストや図表を付け加えようということになりました。
目次の順番も何度も並べ替えて、
ようやく全体が見通せるようになりました。
文体も多くの人たちに読みやすいように書き直したつもりです。
こうして、佐藤さんはじめ編集チームの力で完成した本は、
「ブログよりも読みやすくわかりやすいもの」になったのです。
もはや、私が書いた本という感じさえしなかったのです。
■1時間で読める→1日3分の実践×3ヶ月が効果的
この本は、おそらく1時間ほどで読破
できるはずです。
31の問答=レッスンの1つ1つは、
2〜3分もあれば読めますでしょう。
しかし、慌てて読んだだけで「できたような気分」になっても、
実際には効果が期待できないはずです。
ですから、まずは
「この悩みをなんとかしたい」「これならできそう」
というレッスンを1つ選んで試してください。
そして「意識しなくとも自然にできる」ようになってから、
はじめて次に進んで
いただければ効果的だと思います。
この本の主題でもある「見る前に跳ぶ」ということは、
準備もなしに不用意に始めることではありません。
心構えをリセットして、新しい行動に挑むことで、
「自然に体が覚え動くようになること」
「頭でブレーキをかけないこと」
を目指しているのです。
■みなさまの「すぐやる!技術」と「成功体験」を
私が、この出版プロジェクトを通じて、
ひそかに期待していることが2つあります。
1つは、すぐやることで人生を切り開いてきた先輩諸氏や、
私よりも身も心も若いチャレンジャーの方々が実践している
それぞれの「すぐやる!技術」を、
このブログに寄せていただきご紹介することです。
そうすれば、私の経験不足を補う知恵が集まって、
次代を担う若い人たちの道しるべになるでしょう。
もう1つは、この本やブログがきっかけとなって、
自分が変わった「成功体験」を寄せていただくことです。
そうすれば、その体験談に勇気づけられて、
見る前に跳ぶ人たちが少しずつ増えていくことでしょう。
おそらくこの本は、私の力不足、見識不足で、
、前著「メール道」「ブログ道」以上に賛否両論となって、
多くのお叱りをいただくことになるでしょう。
それでも、一石を投じようと思ったのは、
この本がきっかけになって、
若い人たちを勇気づける情報が
ネットに集まり交わされること
を期待してのことなのです。
ですから、みなさまのご意見やご体験を
このブログにぜひともお寄せいただければ幸いです。
ご投稿を心からお待ちいたしております。
ご高導の程、どうぞよろしくお願いいたします。
▼「すぐやる!技術」応援ブログ
https://blog.canpan.info/suguyaru/
▼考えすぎて動けない人のための 「すぐやる!」技術
http://www.amazon.co.jp/dp/4534044259/
久米 信行拝
Posted by 久米 信行 at 23:23 | 出版と書評 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(1)