今年度よりスタートしました「おかやまSA“NPO”」企画!
本企画では、みんつく事務局長の森田ゆーたろーが、岡山県内のNPO団体の活動に実際にお邪魔し、活動内容や地域課題を深掘りして、みなさんへ発信していきます!
第4回は、
和気町で、不登校等の児童を対象とした居場所づくりをはじめられた
「タマリ」さん!
タマリさんは、2023年から岡山県和気郡和気町を拠点に、地域の子どもからお年寄りまですべての年齢層の方々を対象に「探究する」ことを深める場づくりをされています。
そして今年度から、2024年度みんつく冠基金「福祉人財育成基金」の助成金も活用し、フリースクール等がない和気町で、不登校児童等を対象とした居場所づくりの事業に取り組まれています。
今回は、タマリさんが2025年5月からスタートした学び舎「ふじのUMAYA」へお邪魔し、活動の様子をインタビューさせていただきました!
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訪問日:2025年6月19日(木)
訪問者:森田(みんつく事務局長)
場 所:ふじのUMAYA(和気郡和気町藤野1608 藤野民宿)
訪問先:タマリ 代表 中村 和馬 さん
団体関連サイト
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活動概要を教えてください!
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探究的な学びやリカレント教育の重要性が高まってきていますが、
そもそも大人が(ひいては子どもも)探究し没頭できる機会がない!
そんな思いから、タマリは2023年から和気町で、
教育関係者向けの探究学習勉強会やワークショップ、交流会など、
地域や多様な人とつながりながら自己探究を深める場作りを行ってきました。
そして今回の事業では、そうした活動を通してつながった人たちも含め、
多様な地域の人たちとのつながりの中で、
子どもたち(特に不登校児童)が安心して過ごせる・成長できる環境づくりに取り組んでいます。
具体的には、
2025年5月〜、毎週木曜日に地域の学び舎「ふじのUMAYA」を開催しているほか、
今後は、子どもたちの興味関心に合わせた個別の体験プログラムの設計や、大人との交流会なども企画し、
どんどん地域の人たちにも関わってもらえる体制にしていきたいと思っています。

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�@ 取り組む地域課題(活動をはじめたきっかけ)は何ですか?
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私は元々、和気町の地域おこし協力隊として和気町で教育現場で活動していました。
地域おこし協力隊卒業後、私塾を運営している中で、
不登校について親御さんから相談を受けたり、
教え子が中学校進学後に不適応になっている話等を聞く機会があり、
何かできることはないかと考えるようになりました。
和気町の小中学校には40人前後の長期欠席児童・生徒がいると言われていますが、
町内にはフリースクールなどの代替教育機関が存在せず、子どもたちにとって学校以外の選択肢があまりありません。
これは、都市部と比べると対象者の人数は少なく、事業として成立しづらいことも大きな理由の一つであると思います。
行政支援の一つである適応指導教室では、地域の人材や環境を活かした体験プログラムが実施されていますが、月1回程度に留まっています。
また、地域性から、家の周りに友達がいない、学校が遠いといったケースも多く、
学校に適応できない子どもたちは、より孤立しやすい環境にあると感じます。
一方で和気町は、人口・行政規模もコンパクトで、移住者も多く、多様な人がつながりやすい環境であり、コミュニティの力や可能性がとても大きい地域であると思っています。
そんな和気町だからこそ、地域の誰かだけが背負うのではなく、
行政も含めた地域全体で子どもたちの成長を見守り、育んでいく体制・仕組みができるのではないかと思い、今回の活動をはじめることを決意しました!
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�A 活動を通して、どんな未来・社会を目指していますか?
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学校に行くことができない子どもたちも含め、すべての子どもが自分らしくいきいきと学び、安心して成長できる町にしていきたいです。
そのためにも、学校教育とは別の教育(+福祉)システムを地域にも構築し、
公的教育機関との連携も図りながら、その取り組みを持続可能な形で継続させていきたいと考えています。
地域に安心して学べる・居られる場所がずっとあることで、
学校教育に馴染めなかった子どもたちも、そこで自信を回復して再挑戦でき、もし失敗してもいつでも安心して戻ってこれる。そんな仕組みを、町の"誰か"ではなく、地域全体で構築していきたいと思っています。
また、この取り組みには地域の多様な大人たちの力も不可欠です。
多くの人をこの教育システムに巻き込んでいくことで、
子どもたちが多様な人や考えに出会えるだけでなく、
地域の人たちにとっても、自分の役割や生きがいを実感することができ、
地域全体のウィルビーイング向上にもつながっていくと信じています。
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�B 改めて、現在の活動について教えてください!
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主に下記3つの活動を実施(予定)しています。
(現在は�Aがメイン)
�@ 興味・関心に応じた個別支援・個別体験プログラム
児童生徒一人ひとりの興味・関心をヒアリングし、
個別の体験プログラム(地域の多様な人材と連携)を企画・実施することで、
不登校や引きこもり状態の児童生徒が、一歩外に出るきっかけづくりを行う。
�A 居場所&学習支援
毎週木曜日に「ふじのUMAYA」の開催。
地域の人たちも気軽に寄れる場とし、子どもたちが安心できる場所を目指す。
現在は、1〜2名/回の利用者がいる状況であり、
今後、学校やSSWへも案内し、必要としているご家庭へ情報を届けていく予定。
(写真)訪問日は参加児童 発案のメニューで、
食材の買い出し&昼食作りが行われていました!
�B 多様な大人との交流&ミニ社会参画の機会作り
地域の大人との交流や社会参画の経験を通じて、
自己肯定感とキャリア観を育み、将来への意欲を引き出すほか、
地域内での人間関係やコミュニティの構築につなげていく。
(活動案)・仕事や活動見学
・地域や事業所での小さなお手伝い
・地域の多様な大人との気軽な交流会 等
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�C 今後の展望を教えてください!
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まずは、学校に行きづらさを感じている子どもたちに、
団体のことや活動(ふじのUMAYA)のことを知ってもらい、
必要な人にこの活動を届けられるようにしていきたいです。
それと同時に、地域の方々もどんどん巻き込んでいきたいですね。
たとえば、ご近所のみなさんに昼食を食べに来てもらうのとかも良いかも。
学校に行きづらい子どもの「まなび」と、
町で働く大人の「しごと」が、
ゆるやかに交わる地域の学び舎であり、
誰でも気軽に安心して集える居場所でもある、
そんな場所を地域のみなさんと一緒に作っていきたいと思っています。
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【 編集後記 】
取材させていただいた日は、小学生の男の子1名(以下、A君)が参加。
この日は午前中から食材の買い出しに行き、
中村さんと藤野民宿の梅村さんと一緒に昼食作りをしていました。
ご飯を作るという体験は他の週でもよく実施されているそうで、
A君も終始楽しそうに周りとコミュニケーションをとりながら、
とても手際よく、中心となって作業を進めている姿が印象的でした。
そして、お昼ご飯もご一緒させていただきました。
エビチリ、はんぺん、サラダ、ご飯、みそ汁、寒天ゼリーと盛沢山

みんなで食べるご飯は一層美味しかったです!
この日は、中村さんと梅村さんの他にも、地域の大人の方が2名来られており、
子どもたちがそうした方々と一緒に同じ空間で過ごす中で
自然とコミュニティや安心感が生まれていく様子を、実感することができました。
また、参加している子どもたちとは「やりたいことリスト」を話しているそうで、
もうすでに週1回の活動では追いつかないほど企画やアイデアがあるというのにも
驚きました。
A君 「登山してみたい!」
大人A「○○さんが詳しいから今度連れて行ってもらおう!」
A君 「流しそうめんしたい!」
大人B「いいね〜、そういえばこの前、△△の地域でイベントやっている人いたよ!」
大人C「◇◇さん経由で連絡してみよう!」
子どもたちのやってみたい!を聞き出し、
地域の様々な人や資源がその場でつながりアイデアが広がっていく様子が
とてもワクワクして楽しかったです

参加する子どもや関わる大人が増えれば増えるほど
子どもたちにとっても地域にとっても
たくさんの可能性にあふれている活動だなと感じました。
子どもたちの学び・体験の選択肢を増やすだけでなく、
地域のコミュニティ強化やウェルビーイング向上にもつながる
タマリさんの今後の活動がますます楽しみです!
お忙しい中、取材にご対応いただいた中村さん、梅村さん、活動に来られていたみなさま、ありがとうございました。
とても美味しいお昼ご飯のおもてなしも本当にありがとうございました!
以上、「おかやまSA”NPO”」でした!次回もお楽しみに〜
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