今年度よりスタートしました「おかやまSA“NPO”」企画!
本企画では、みんつく事務局長の森田ゆーたろーが、岡山県内のNPO団体の活動に実際にお邪魔し、活動内容や地域課題を深掘りして、みなさんへ発信していきます!
第3回は、
倉敷市真備町川辺地区で地域の復興・防災活動に取り組まれている
「川辺復興プロジェクト あるく」さん!
川辺復興プロジェクト あるく(以下、あるく)さんは、平成30年7月豪雨(以下、西日本豪雨)を機に、その地で実際に被災した有志の方々で立ち上げられた団体です。
倉敷市川辺地区での復興・防災活動の他、全国各地へ、西日本豪雨の経験を伝える取り組みをされています。
現在、クラウドファンディングも実施中!よかったらぜひご一読ください!
▼外部クラファンページ▼(2025年7月13日(日)まで寄付募集中!)
https://camp-fire.jp/projects/844106
(※みんつく割り勘事業ではありません)
今回は、みんつくの赤木 代表理事と一緒に、あるくさんの事務所へお邪魔し、代表の槙原さんへインタビューをさせていただきました!
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訪問日:2025年6月5日(木)
訪問者:赤木(みんつく代表理事)、森田(みんつく事務局長)
場 所:あるく 事務所(倉敷市真備町川辺123-1 メルベーユ103号室)
訪問先:川辺復興プロジェクト あるく
代表 槙原 聡美 さん
団体関連サイト
H P | : | https://aruku2018.org/ |
: | https://www.facebook.com/aruku.2018/ | |
: | https://www.instagram.com/aruku.2018/ |
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活動概要を教えてください!
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設立から7年近くが経過し、地域の状況や復興のフェーズもどんどん変化していますが、
設立当時から、
・川辺地区の住民が「戻ってきてよかった」と思える町・地域づくり
・今後起こり得る災害に備えて、災害に強い町・地域づくり=「逃げ遅れゼロの川辺地区」
を目指して活動を続けています。
もう二度と、災害で命を失う人や怖い思いをする人を出したくないんです。
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@ 取り組む地域課題(活動をはじめたきっかけ)は何ですか?
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当時は、地域住民のみんなが被災し、バラバラに生活をしていたので、地域住民がつながりを感じ、生きがいを見つけながら明日を生きる楽しみをもてるようにと、川辺地区の被災者の有志で団体を設立しました。
当初は、川辺小学校を拠点に炊き出しの調整や支援物資の受け入れ・提供、サロン活動など、様々な支援団体やボランティアの力を借りながら、被災者支援に取り組んでいました。
発災からもうすぐ7年。
災害後4年たった頃には、約9割の住民が川辺地区に戻ってきて生活を再スタートしています。その後も、新しく住み始めた住民も増え、いまでは被災前よりも多い世帯が川辺地区で暮らしています。(災害から5年後に被災前と同じ世帯数になり、6年後にはさらに100世帯増えています。)
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A 活動を通して、どんな未来・社会を目指していますか?
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B 改めて、現在の活動について教えてください!
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主に下記3つの柱でそれぞれ活動しています。
〇 住民のふれあいやつながり、生きがいづくり
(活動例)
◆ 継続的なサロン活動
小物づくりの会(月2回)、リラックスヨガの会(週1回)など、
メンバーの強みを生かしたサロン活動を継続的に開催。
月7〜10回程度の開催で、延べ1300名以上の方にご参加いただいています。
◆ あるく通信発行(毎月)
〇 安心なまちづくり(地域防災)
(活動例)
◆ 黄色いタスキ大作戦
などの意見が多くあったことを受け、非常時に安全な行動をとり、無事であることを周りに知らせるための「黄色いタスキ」を作成し、川辺地区全世帯に配布しました。
毎年1回、「黄色いタスキ大作戦」と称し、地区内全員で黄色いタスキを結ぶ安否確認訓練を開催しています。今年で5回目の開催でしたが、参加率は川辺地区まちづくり推進協議会へ加入している町内で約80%、地区全体でも60%を超える方々が参加してくれています。
◆ 地区防災計画の策定・配布
地域内の有志で「川辺ぼうさいチーム」を立ち上げ、地区防災計画を作成・配布しました。地域の方々に読んでもらうため、読みやすさも重視し、レイアウトや情報にもこだわりました。
〇 西日本豪雨の風化防止
(活動例)
◆ 防災おやこ手帳 作成・配布
被災を経験した真備町内のパパ・ママの声をもとに、親子向けの防災手帳を作成し、全国各地へ配布しています。
「第1弾 逃げて守る」 「第2弾 備えて守る」
◆ 絵本作成 作成・配布
災害が起きたときにどんなことが起こるのか、どんな準備や対応が必要なのか、
みなさんに自分事として考えてもらうために絵本を作成しました。
構成や内容は地域の方々で考え、絵は地域の小学生(作成当時)が担当してくれました。
◆ 講演活動、取材対応
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C 今後の展望を教えてください!
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いつまでこの活動を続けるのか、この活動を必要としている人はいるのだろうか、私たちの役割はなんだろうか・・・などなど。
でも、ここ最近、7年経ったからこそ、見えてくるものや語れることがあるということにも気づきました。
そのきっかけの出来事として、
先日、サロン活動6年目にして初めて、参加者の方が発災当時のことをお話ししてくれたのです。その方はこれまでもずっとお付き合いのあった方でした。
特に災害発生当初の話題は、日頃地域の方同士で話す機会はほとんどなく、多くの被災者の心の中にはモヤモヤしたものがずっと残っています。
それを表出することができたのは、7年という時間だけでなく、その期間に積み重ねてきたつながりや信頼関係による、安心安全な場があったからこそだと思います。
人に伝えられることで、癒されたり、自分の経験を客観視できたりもします。
みなさんの心の復興や地域に住む安心感は、人と人との密な関係性の上にしか成り立たないと改めて実感した出来事でした。
これからも あるく が、
真備町の人たちやイベントに来られる人たちにとって、安心して自分の思いをぽろっとお話しできる、そんな場所・空間でいられるよう、活動を続けていきたいと思っています。
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【 編集後記 】
地域の方々の防災意識やつながりづくりへの寄与ももちろんですが、
何より、 あるく さんのように、地域のことをずっと強く思い、活動を続けてくださる方々の存在が、そこで暮らすみなさんの安心感にもつながっているのだろうなと思いました。

お忙しい中、お仕事終わりの時間にご対応いただいた槙原さん、本当にありがとうございました。
最後に、冒頭でもお伝えしましたが、現在 あるく さんはクラウドファンディングで絶賛寄付募集中です!
みなさんぜひ、下記サイトもご一読いただき、ご賛同される方はご参画いかがでしょうか!?
▼外部クラファンページ▼(2025年7月13日(日)まで寄付募集中!)
https://camp-fire.jp/projects/844106
(※みんつく割り勘事業ではありません)
以上、「おかやまSA”NPO”」でした!次回もお楽しみに〜
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