みんなでつくる財団おかやまでは、「ツクる日」と称し、
毎月29日頃に、自分も楽しく、周りも楽しく、
社会にいいことを考えたり、アクションする日として企画を開催しています!
1月のツクる日は
『ももたろう基金 活動報告シンポジウム』!
平成30年7月豪雨(西日本豪雨)おける災害支援基金「ももたろう基金」について、
全助成事業の終了に伴い、活動報告を行うシンポジウムを下記のとおり開催いたしました。
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『ももたろう基金 活動報告シンポジウム』
【 開催概要 】
日 時:2025年1月26日(日) 14:00〜16:00
場 所:FLCB + オンライン(Zoom)
内 容:
・ももたろう基金 活動報告、報告書紹介
・ももたろう基金 助成団体パネルディスカッション
・今後の災害対応について(みんつくの取り組み紹介)
備 考:本事業は「令和6年度 総社市市民提案型事業」として実施しました。
当日は、現地・オンライン合わせて33名の方にご参加いただきました。
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まずは、みんつく代表理事 赤木より開会のご挨拶をさせていただきました。
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続いて、みんつく事務局長 森田より、
この度作成した「ももたろう基金 最終報告書」をもとに、ももたろう基金の活動実績やその運営等についてご報告させていただきました。
報告書はこの場が初お披露目でした!
ももたろう基金では、最終的に
寄付者 680名 寄付額 49,155,309円
助成決定 100事業 助成額 44,481,000円
のご寄付をいただき、助成することができました。
改めて、関わっていただいた全てのみなさまに感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
今回作成した報告書では、
活動の実績をご報告することはもちろんですが
今後起こり得る災害に備えて、みんつくの経験やノウハウを次につなげる・残すことを目的に作成しております。
助成団体や中間支援組織の方だけでなく、NPO、行政、専門家、地域の方々、みなさまにとって参考にしていただける1冊になっているのではと思いますので、
またぜひご一読ください!
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そして、会の後半はパネルディスカッション!
ももたろう基金 助成先団体の中から代表して3団体のみなさまと、みんつく理事(発災当時:専務理事)の石田がパネリストとして登壇し、当時を振り返りながら今後について、意見交換をする場となりました。
会のコーディネーターは、みんつく専務理事(発災当時:代表理事)の大山が務めました。
(パネリスト)
副代表理事 多田 伸志さん
代表 ボウズ 満恵さん ※オンライン参加
理事長 安藤 希代子さん
理事 石田 篤史 ※オンライン参加
(コーディネーター)
・公益財団法人 みんなでつくる財団おかやま
専務理事 大山 知康
自己紹介も兼ねて、パネリストのみなさんから団体や活動の紹介をいただいた後、パネルディスカッションへ。
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最初のテーマは『災害支援活動時の団体内部の状態について』。
団体の意思決定や役割分担(事務作業等含む)など、当時の団体内の様子についてお話しいただきました。
実際に取り組んだ活動や実績だけでなく、その裏では、
・被災して地域の連絡会のメンバーと約1か月連絡がとれなかった
・支援活動をはじめた当初は団体内でメンバー間に温度差があった
・被災された方の連絡先を把握できていなかったり、
支援を遠慮されたりでニーズ把握や支援を届けることが難しかった
・とにかくやらなきゃ!の思いで申請した複数の助成金が全て採択になり、
事業の線引きや会計処理が煩雑になった
など、みなさんが様々な苦労やジレンマを感じながら、とにかく被災された方・地域のために、必死に活動をしてこられた様子や思いをお聞きすることができました。
また、そうした状況の中で、スピード感をもって柔軟に、テーマ・フェーズに応じて何回も助成を出していた「ももたろう基金」は、本当にありがたかったというお声もいただきました。
改めて、地域にコミュニティ財団があることや、災害支援基金の意義を感じるとともに、
全国からの支援も受けながら、本当にたくさんの方が連携し、復旧・復興が進んできたんだなということを実感しました。
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そして続いてのテーマは『災害に備える上で、日ごろから必要なことは?』。
テーマ@も踏まえて、災害を経験して変わったことやいま取り組んでいること、大切にしていることなどをお話しいただきました。
・日頃からの連絡会の存在が本当に大きかったので、いまも継続して、
顔の見えるつながりを楽しく作っていける場づくりを意識して取り組んでいる
・日頃生活や団体の活動に、防災の視点を取り入れるようになった
・「近所の人とのコミュニケーション」や「受援力」「自分のご機嫌取りの方法を知っておく」
など、モノの備えだけでなく、ココロの備えの大切さに気付き、
防災イベント等で伝えている
・専門性や活動エリア、男女比など、
組織として必要と思う役割を意識した役員構成にしている
など、みなさんの経験を踏まえた現在の取り組みや考えもお聞きすることができました。
どれもやはり共通するのは「人」とのつながりを大切にすることで、中間支援やNPO以外のみなさんにとっても通じる内容だと思います。
顔が見える関係性をつくっていくことは、大切と分かっていてもなかなか難しいですが、「あいさつをする」や「定期的な場をつくる」「日頃の活動や役員構成に組み込む」など、
平時から意識できるルールや仕組みづくりが有効であることもみなさんのお話しをお聞きしながら感じました。
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最後に、パネリストのみなさんからメッセージをいただき、パネルディスカッションは終了しました。
なお、今回パネルディスカッションへご登壇いただいた3団体のみなさまにつきましては、
「ももたろう基金 最終報告書」へインタビュー記事も掲載しております!
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そして最後に、現在、防災や被災地支援としてみんつくで取り組んでいる活動等について、みんつく事務局長 森田よりご紹介させていただきました。
【みんつくの今後の取り組み紹介】
・他のセクター団体との連携
・ハブ機能強化
・みんつくOB/OGネットワーク構築
→ これまでのスタッフや関係者と定期的に集まり、
非常時の対応のルールや役割の確認、情報共有等を実施
→ 2025年3月29日(土) @岡山市北区北長瀬 予定
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みんつく前代表理事 浅野よりご挨拶させていただき、
本シンポジウムは閉会いたしました。
パネルディスカッションへご登壇いただいた皆様、
当日ご参加くださった皆様、
「ももたろう基金報告書発刊 記念寄付」へご寄付いただいた皆様、
そしてももたろう基金に関わってくださったすべてのみなさまに感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
これからも、ももたろう基金の経験を次につなげられるよう、
引き続き取り組んでまいりますので、
どうぞ今後ともみんつくの活動への
ご理解とご協力、ご参画のほど何卒よろしくお願いいたします。
当財団についてもっと知りたい方はみんつくHPをご覧ください。
「http://mintuku.jp/」
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メール:info@mintuku.jp
電話(直通):0866-31-5530
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