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2008年12月06日

一国家の危機のみならず世界の危機だ

軍産複合体制にアメリカは注文をつけた
               政治評論家 唐沢忠雄

 アメリカ政府は一九三〇年「ザ・グレイトデプレッション(大恐慌)」以来の危機に現在のアメリカが直面しているので、政府はそれに必要な対策は効果的に施している以上あとは民間側がかつての我々の先人があらゆる努力をして危機に対応し、乗り切ってきたのだから、それを見習って、努力してもらいたいと要求しているが、そもそも現在までのアメリカ政府のやってきた政策なり、或いは基本理念、競争のみを善とする思想の欠落について冷静な反省を繰り返し求めてきたかといえば、とてもそのようなものにならず、わずかにアイゼンハワー大統領が軍産複合体の経済基盤の見直しを強調してきたが、あの激しい世界大戦をヨーロッパやアフリカでたっぷり体験し終焉に導いたアイクにしても否定されてしまっている。
 それほど強いアメリカという軍産複合の戦争経済の基盤は根強く絶対と見なされて来た。
 その大きな矛盾がイラク戦争に現れ、収拾の道を失い現在の泥沼の中になる。
 
 ブッシュ大統領やポールソン財務長官は今回の政府系住宅二社の救済に当たったことについても、また保険大手のAIGについても救済の手を伸ばしたと強調しているが、そもそもこのような住宅政策そのものが、下院議員が条件をつけ且つ要求をしている経済的弱者である人々が彼等のホームに住んでいられるようにすることが一九二九年の大恐慌以来の危機を回避すること同等に弱者を助ける可きであると主張しているのを見ると、国民一人一人が、この国難を回避することに凡てを尽くすべきであると説いていること以上に重要な課題といえるだろう。

 クリントン政権で国連大使を務めたリチャード.ホルプルックが言っているように国内経済の建て直しと、もう一つアメリカの失った信頼を取り戻すことが絶対に必要なのだが、ブッシュ政権の行ったアフガニスタンやイラクでの戦争の収拾は実にむずかしいところ来ている。
 ということと、すでにブッシュ氏の任期は満了直前で、世界の各リーダーはその後の政権が誰になるか、このほうが重大関心ごとになっている。
 共和党のマッケインならともかく、ケニア系のオバマが当選した場合は彼の取る政権は誰が考えても、まったく根底の違った大統領になる。
 それをこれまでの白人社会が是認するかどうか?頭も人柄もいいオバマが、それらの危惧について、歴史に残るような言葉の選択を行ってはいるが、アメリカ社会は或いは白人社会の風習が認めるかどうか、やはり気になるところである。