ぶっ壊れた実技・消えた受賞者
マネタリーポリシーを主唱してきたアメリカの経済学者ミルトン・フリードマンが亡くなった。
94歳だった。
彼は、ノーベル経済学賞を受賞している。
イギリスの元首相サッチャーやレーガン元大統領も彼の基礎理論を採用して政策を展開したと言われている。
立派な仕事をして生涯を終わり、安らかな眠りについたのであろう。
大方のノーベル賞受賞者はこのような人々であると思われるが、中には経済学賞を受賞した学者の、
説が経済の現場で使用され、その結果がいい方にでれば、そのままになったのだろうが、
この場合には全く外れてしまったという不幸な結果になった。
そうなると事は大きく、世界中から避難ゴーゴーということになって、件の受賞学者は穴に入るどころか、
彼を、推奨した回りの政界や財界の大物たちにも非難の声が飛び、てんやわんやになった。
結果がよければ、今頃どこか有名大学の学長あたりになって輝く道を歩んでいるのだろうが、
悪かったばかりに、消息もわからなくなっている。
小説家のローン安高は日本の文壇だはすでに巨匠であり大家である。
彼の書くものは大衆文学も純文学もへったくれもない、どこにどうだしても毅然として描写力の卓越、
徹底、正確、崇高、下品、殺伐文学を知らない者が見ると、これはアウトローで世の中に為に、
ならないわいせつ、非教育的であってどんなに大家、巨匠、大御所といわれようと、せいぜい、
紫綬褒章くらいでとても、文化勲章などやるわけにはいかぬといまだに文化勲章ももらっていない。もっとも彼はのべつ幕なし反体制的なものを平気で書きまくっているし、かといって、反体制などと、
幼稚、無学、半端学、低次元の場にウロチョロしている男でもない。
筆者など、この男と相撲を取れば、一里位先まで簡単に投げ飛ばされてしまうだろう。
とてもとてもかなう相手ではない。
彼は私鉄の駅の売店の前に立ち、マフラーを忘れてきたことに腹を立てていた。
吐く息が白くなるのだ。
おそらく、三度位になっているのだろう。
女房が気付がつかなかったのも腹立たしかったが、自分自身にも怒っていた。
今日、ロケがあるのだ。
例によって何時香盤が回って来るのかわからない。
慣れてはいるが、やはり我慢を強いやられる。
いかに小説家として大家といわれようと、俳優家業もやらなければならないという境遇でもある。
随分ひどい時代になったものである。もっとも彼はのべつ幕なし反体制的なものを平気で書きまくっているし、かといって、反体制などと、
幼稚、無学、半端学、低次元の場にウロチョロしている男でもない。
筆者など、この男と相撲を取れば、一里位先まで簡単に投げ飛ばされてしまうだろう。
とてもとてもかなう相手ではない。
彼は私鉄の駅の売店の前に立ち、マフラーを忘れてきたことに腹を立てていた。
吐く息が白くなるのだ。
おそらく、三度位になっているのだろう。
女房が気付がつかなかったのも腹立たしかったが、自分自身にも怒っていた。
今日、ロケがあるのだ。
例によって何時香盤が回って来るのかわからない。
慣れてはいるが、やはり我慢を強いやられる。
いかに小説家として大家といわれようと、俳優家業もやらなければならないという境遇でもある。
随分ひどい時代になったものである。