於亘理・仙台会場「3年後の未来を創りだすNPO向けセミナー&ワークショップ」終了報告[2015年10月30日(Fri)]
2015年の「宮城県震災復興担い手NPO等支援事業」として、10月21日に亘理、翌22日に仙台で開催致しました「3年後の未来を創りだす NPO向けセミナー&ワークショップ」が盛況のうちに終了を迎えました。
今回は、両日共に台風の影響もなく、美しい秋空の広がる絶好のセミナー日和となりました。前回までのセミナーとワークショップの様子は、10月14日の記事をご覧下さい。
■10月21日(水)亘理会場
会場となった「亘理町農村環境改善センター(吉田公民館)」は、心地よい秋の陽光が差し込む中を、穏やかな海風が吹き込んでくる、とても快適かつ綺麗な場所で、じっくり考えたり学ぶのにも最適でした。
当日参加の方を含め、7団体10名の方がお越し下さいましたが、その中に、仙台からの参加者もおられたことから、亘理町や山元町それぞれの地域課題に加え、「仙南地区」の特性についても闊達な意見が交わされました。
また今回は、NPOの傍ら、会社を経営されている方もご参加下さり、企業の目から見たNPOのあり方や、中間支援組織への要望を伺うことができました。当センターとしましても、異なる視点から新たな方向性をご提案頂くことは非常に有り難く思います。
なお、当日の様子につきましては、仙台からご参加下さいました「障害者参加劇団 劇団ファットブルーム」さんのブログにも掲載されております。詳しくは下記のリンクをご覧下さい。
3年後の未来を創りだす NPO向けセミナー&ワークショップ 2015に参加しました。 - 劇団ファットブルーム
■10月22日(木)仙台会場
仙台会場は、10団体19名という、4会場の中で最も多くの参加者にお越し頂きました。
会場となった「戦災復興記念館 第2会議室」は、収容人数が60名と広く、参加者と講師の間に距離が生じることを危惧しておりましたが、4つのグループに分けて机を配置したところ、広すぎず狭すぎないレイアウトになったのは幸いでした。
この仙台会場では、気仙沼・石巻・亘理会場とは異なり、当センターの中長期計画を紹介しただけでなく、「認定特定非営利活動法人みやぎ発達障害サポートネット」の中長期計画について、策定までの経緯も含めて、代表理事である相馬潤子さんにお話頂きました。これにより、2つの事例をご紹介することができましたので、策定方法が一様ではないことをお伝え出来たかと思います。改めまして、相馬さんありがとうございました。
また、この日の参加者には、障害者支援や教育支援団体の方々も見られ、福祉の話題を熱く交わす様子が印象的でした。
一方、当センターからは、「仙台市市民活動サポートセンター」と「多賀城市市民活動サポートセンター」のそれぞれのセンター長、副センター長らが参加し、同施設の課題について頭を搾っていました。
■セミナー・ワークショップの総括
4会場を通した感想としましては、気仙沼、石巻、亘理では、復興の進行状況によって地域課題が異なること、歴史的な背景を踏まえた地域特性が色濃いことに関心を深めました。
その一方で、仙台は、上記3地域とは異なる「都市型の課題」を浮き彫りにする結果となりましたが、このテーマは、恐らく地方都市すべてに共通し、時間の経過と共に深刻度を増す課題ではないかと考えさせられました。
■今後の展開
今回のセミナー・WSは、NPO視点の「地域課題」を列挙する内容となりましたが、来年1月〜2月にかけて開催するラウンドテーブル(円卓会議)では、NPOのみならず、自治体や企業の方々とも意見交換できるような場にしたいと考えております。
同時に、ハード面の復興を支えるソフト面の人材育成や、ネットワーク構築のための調査事業も並行して進めておりますので、当ブログをご覧の皆様におかれましては、当センターよりお力添えを申し入れることがございましたら、是非ともご協力頂きたくお願い申し上げる次第です。
引き続き、当センターでは、セミナー参加者の皆様からフォローアップ相談も承っております。当センターのベテランスタッフと共に伺いますので、積極的にご活用頂ければと思います。
また、文末になり恐縮ですが、本セミナー・WSを開催するにあたりまして、気仙沼市役所の神谷様、気仙沼市民活動支援センターの内田様、佐々木様、会場として使用させて頂いた市民協・いしのまきハウス様、亘理町農村環境改善センター様、戦災復興記念館様などの皆様から多大なご尽力を賜り、かつ杜の伝言板ゆるる様からは、募集開始時より幅広い広報協力を賜りました。多くの皆様のおかげを持ちまして、本セミナー・WSが盛況に終わりましたことを心より感謝申し上げます。
今後とも「震災復興担い手NPO等支援事業」の拡充に努め、いっそう気を引き締めて参ります。経過につきましては、当ブログにてご報告致しますので、ご理解とご支援のほど宜しくお願い致します。(文責:大町事務局 高荷)