
【まち・むすび助成団体】海辺の夢花壇 〜海辺の図書館+秋田の小学生ボランティアによる花植活動が行われました〜[2015年06月16日(Tue)]
まち・むすび助成団体の「海辺の図書館」が、6月9日(火)に開催した「海辺の夢花壇」では、秋田市大仙市北小学校、南小学校、東小学校から訪れた6年生のボランティアによる「花植活動」が行われました。

この活動は、「修学旅行で被災地学習を行いたい」という小学校の意向を受けた羽後交通観光から、海辺の図書館の協働相手である「荒浜の再生を願う会」の貴田さんに打診があり、実現された企画だそうです。

花の苗や肥料等は学校側が用意したとのことで、秋田からの4トントラックが正午に到着するや、サルビアとベゴニアのポット苗を綺麗に並べるなど、花植え作業を行いやすいよう準備が進められていました。
その後、児童たちを乗せた羽後交通のバス2台は、14時半頃に到着しましたが、生憎の空模様で、海風も強く肌寒かったため、作業前に行う説明や、語り部による東日本大震災時の話はバスの中で行われました。
一通りの説明を終える頃には、幸いにも雨が止み、時折晴れ間を見せることもありましたが、相変わらず強い海風の中、児童たちの花植活動が始まります。

雨合羽に長靴姿の児童たちは、ひたすら苗を植える係、空になった苗ポットを集める係と、それぞれの役割を分担し、手際よく苗を植えていました。

バス到着から約1時間が経過した頃には、植え終わった511株のサルビアとベゴニアを背景に、学校名の看板と共に整列した児童たちの記念撮影が行われ、花植作業は終了です。

その後、長靴から履き替えた児童たちは、近隣の「里海荒浜ロッジ」に立ち寄り、震災時のパネル写真を見ながら、それぞれが抱いていた疑問や当時の状況について、「荒浜の再生を願う会」の語り部の皆さんと「海辺の図書館」の庄子さんに質問していました。

また、引率の先生方と4トントラックを運転してきた方々が、未だに剥き出しの土台が残る敷地跡や、津波で枯れた松の木を見て驚きの声を挙げていた姿も印象的でした。
先生の一人にお話を伺ったところ、「修学旅行での被災地訪問は今年で3回目。子供たちは、震災についての事前学習をしているが、現地を見なければ分からないことも多い。同じ東北人として、震災の記憶を忘れないためにも、受け入れ先がある限り、修学旅行での被災地学習を続けたい」と仰っていました。
16時になり、次の目的地へと向かうバスを見送りながら、まだ復興途中の沿岸部で、当センターはどのような中間支援ができるかを常に考え続けなければならないという気持ちに駆られ、身が引き締まりました。
なお、「海辺の図書館」の今後の予定としましては、「本棚とベンチ作成のワークショップ」を夏頃に実施するそうです。
未だに津波の爪痕が残る荒浜の地で、綺麗な花に囲まれた交流の場ができるよう、当センターでも引き続き応援していきたいと思います。
※一部敬称略
(文責:大町事務局 高荷)
この活動は、「修学旅行で被災地学習を行いたい」という小学校の意向を受けた羽後交通観光から、海辺の図書館の協働相手である「荒浜の再生を願う会」の貴田さんに打診があり、実現された企画だそうです。
花の苗や肥料等は学校側が用意したとのことで、秋田からの4トントラックが正午に到着するや、サルビアとベゴニアのポット苗を綺麗に並べるなど、花植え作業を行いやすいよう準備が進められていました。
その後、児童たちを乗せた羽後交通のバス2台は、14時半頃に到着しましたが、生憎の空模様で、海風も強く肌寒かったため、作業前に行う説明や、語り部による東日本大震災時の話はバスの中で行われました。
一通りの説明を終える頃には、幸いにも雨が止み、時折晴れ間を見せることもありましたが、相変わらず強い海風の中、児童たちの花植活動が始まります。
雨合羽に長靴姿の児童たちは、ひたすら苗を植える係、空になった苗ポットを集める係と、それぞれの役割を分担し、手際よく苗を植えていました。
バス到着から約1時間が経過した頃には、植え終わった511株のサルビアとベゴニアを背景に、学校名の看板と共に整列した児童たちの記念撮影が行われ、花植作業は終了です。
その後、長靴から履き替えた児童たちは、近隣の「里海荒浜ロッジ」に立ち寄り、震災時のパネル写真を見ながら、それぞれが抱いていた疑問や当時の状況について、「荒浜の再生を願う会」の語り部の皆さんと「海辺の図書館」の庄子さんに質問していました。
また、引率の先生方と4トントラックを運転してきた方々が、未だに剥き出しの土台が残る敷地跡や、津波で枯れた松の木を見て驚きの声を挙げていた姿も印象的でした。
先生の一人にお話を伺ったところ、「修学旅行での被災地訪問は今年で3回目。子供たちは、震災についての事前学習をしているが、現地を見なければ分からないことも多い。同じ東北人として、震災の記憶を忘れないためにも、受け入れ先がある限り、修学旅行での被災地学習を続けたい」と仰っていました。
16時になり、次の目的地へと向かうバスを見送りながら、まだ復興途中の沿岸部で、当センターはどのような中間支援ができるかを常に考え続けなければならないという気持ちに駆られ、身が引き締まりました。
なお、「海辺の図書館」の今後の予定としましては、「本棚とベンチ作成のワークショップ」を夏頃に実施するそうです。
未だに津波の爪痕が残る荒浜の地で、綺麗な花に囲まれた交流の場ができるよう、当センターでも引き続き応援していきたいと思います。
※一部敬称略
(文責:大町事務局 高荷)