せみ×労福協共催セミナー開催報告「これからの地域を支える支援とは」[2015年02月09日(Mon)]
せんだい・みやぎNPOセンター×宮城県労働者福祉協議会共催セミナー
「これからの地域を支える支援とは」
本部事務局のおがわです。
先週2月7日(土)、石巻市労働会館を会場に、上記セミナーを開催致しましたので、そのご報告をいたします。
心配していたお天気にも恵まれ、当日は約60名もの皆さんにお集まり頂きました。
短い時間ではありましたが、郡山昌明先生(仙台白百合女子大学 人間学部心理福祉学科准教授)の講話と、パネリスト3名をお迎えしてのシンポジウムという2部構成で行いました。
パネリスト3名はこのお三方です。
高橋由佳さん(NPO法人Switch理事長)
橋本大吾さん(一般社団法人りぷらす代表理事)
菅原芳勝さん(東北労働金庫石巻支店支店長)
郡山先生からは、先生ご自身が東日本大震災の支援活動をされての考察と、阪神淡路大震災のその後を一昨年視察に行かれたことからの示唆、そしてこれからの地域はどうあるべきか、という提言をいただきました。
郡山先生のお話では、30年後を見据えた支援策が必要であること、支援のセミプロの養成が必須であること、セクターを超えた協働が重要であること、既存の社会資源の把握と活用・創出を行うことなど、分かりやすいことばでご発表いただきました。
シンポジウムでは、まずSwitchさん、りぷらすさん、ろうきんさんの活動概要をそれぞれお話いただき、その後に郡山先生にコーディネータとなって頂いてのクロストークでした。
高橋さんからは、地元にいる若者こそが将来の地域を担っていく大事な「資源」であること、
菅原さんからは、東北労働金庫としてこれまで行ってきたNPOや市民活動への資金支援や人的支援の内容と、地元企業として担うべき役割について、また橋本さんからは「協働の提案」として、従業員の雇用や今後の生活を守るために介護に備える学びの機会を作ろうではありませんか、働く人の仕事と介護の現状を知るためのリサーチをしませんか?という2点をあげて頂きました。
会場の皆さんからも質問や感想が出され、会場全体で「これからの地域を支える支援」について考えるひとときとなりました。
最後に「これからの地域を支えるために 今、必要なこと」と銘打ったシンポジウムのまとめとして、郡山先生から以下の4点が出されてセミナー終了です。
1.住民は決して力がないわけではない。住民の力を結束して支え合おう。
2.地域のあちこちで聞かれる「何気ないことば」を拾って、ニーズの発見に努めよう。
3.人々のつながりを大切にしよう。
4.表に出て互いに関心を持ちあうようにしよう。
なおセミナー開催にあたっては、たくさんの方のご協力をいただきました。
この場を借りて改めて御礼申し上げます。
土曜日の午後、おいでいただいた皆さんにも感謝申し上げます。
せんだい・みやぎNPOセンターでは、現在複数の市町村からまちづくりに関するご相談をいただいております。
次の世代を担う人に現在の「つけ」を押し付けないよう、数十年スパンでの地域づくりにご協力させて頂ければ幸いです。