劇団四季の社会貢献活動を体験してきました![2008年12月03日(Wed)]
劇団四季さん のCSR活動を見学できる機会に恵まれました
先日の「らんち de MATCH♪」の帰り道、
せんだい杜の子ども劇場・斎藤純子さんから偶然うかがった
この劇団四季と子どもたちのワークショップ
当センタースタッフの内川がその時の模様を伝えてくれていますので
こちらで皆さんにもご覧頂きたいと思います。
以下、内川による現場レポートです
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19:30 子どもたちが全員そろい、いよいよワークショップスタート。
30名近いお子さんが席に座っています。
その後ろには、お母さんたちが椅子に座って様子を見ています。
まず、県の文化振興課がご挨拶。
受付で渡した歌詞カードを見ながら「友達はいいもんだ」をみんなで合唱。
19:40 いよいよ劇団四季の俳優さんが登場!
今回は3名の俳優さんと1名のお手伝いさんが、講師となってくれます。
俳優さんも、まずは自己紹介。
ここで、自分が昔上手く話せなかったり、大きな声で話をしたつもりでも、
ごにょごにょしていてなんて言っているか分からなかったエピソードを披露。
今日のWSでは、美しい日本語の話し方をみんなで学ぶことを説明します。
「おはようございます」という言葉を例に出しながら、
日本語には「母音」と「子音」があること。
一音一音、
音を分離して発音しないと、相手には聞き取りづらいことを説明。
その次は、
子どもたちの前に「明日は雨だけど」の言葉をローマ字で書いた紙が出てきました。
A SHI TA WA A ME DA KE DO
四季では、遠くの人にも言葉が伝わるようにまず台本を母音だけで発音して、
そのあとに子音を入れて読み上げるそうです。
なので、上記の言葉は、
A I A A A E A E O
と、なります。
そうすると、同じ母音が連続する音は発音しずらく、
聞き取りずらいことが判明。
そういう時は、
明日は「あ」めだけどと、
連続する言葉を少し高いところから発音すると
聞き取りやすくなる事を俳優さんが実際に試してやってくれます。
みんなで「明日は雨だけど」の発音の仕方をマスターしたら、
いよいよ冒頭みんなで歌った「友達はいいもんだ」の練習に入ります。
まずは、メロディーは付けずに、歌詞だけでみんなで音読。
そのあと、メロディーに合わせて母音だけで歌ってみて、
最後にみんなで向かい合って歌って終了。
小学校の授業時間と同じ、ぴったり45分間のWSでした。
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劇団四季は、東京では小学校で同様をWSを行っていますが、
宮城県では初めての試み。
今回、児童館や一般の人向けに行いたいと県と四季が思い、
県の文化振興促進委員であるせんもり・斉藤さんに相談し、
今回のWSが実現したそうです。
私は、夜の県民会館で行われた一般向けに参加しましたが、
日中は榴ヶ岡児童館でも同様のWSが実施され、大盛況だったようです。
小学校とは違い、
今回のWSは年齢も住んでいる地域も違う、
初めて会う子どもたち30名が集まったのに、
最後は大きな声でみんな挨拶ができるようになりました。
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表現WSと聞いていたので、「演技教室なのかな?」と思っていましたが、
話し方講座とはとても意外でした。
でも、日々何千人の人に伝わる演劇をしている人たちのノウハウを活かした
WSは、企業の社会貢献の一つの事例だなと感じました。
演劇は好きだけど、ミュージカル嫌いの私ですが、
「美女と野獣」観ようかなぁという気に少しなりました。
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以上、内川がお送り致しました。
美しい日本語、
日本人として、日頃から気をつけたいものです
こんな試みはもっともっと頻繁に行われると嬉しいですね♪
子どもたちにとって、大人になっても忘れない、
素晴らしい思い出になることでしょう。。
そしてもう一つ素晴らしいのは
年齢も住む地域も違う子どもたち(保護者も?!)が、
アッという間に知り合えて友達になれたであろうこと。
劇団四季さん、またぜひ宮城県に来てくださ〜い!
そしてぜひ今度は大人向けのWSもお願いします!
せんだい杜の子ども劇場の斎藤さま、スタッフの皆さま、
素敵なチャンスをありがとうございました!