
80代の利用者さんから言われたことがあります。その時、私は「サービス担当者会議で、支援計画を作らなければならないので」と説明して、会議をしぶしぶ受け入れてもらいました。
私も加齢で、受診することが増えてきたこの頃、この利用者さんの気持ちがわかるようになりました。今の私が福祉サービスを利用する立場だったら、支援者に「私は忙しいので、会議は10分以内で終わらせてください」と言いたい気持ちです。
高齢になると、整形外科、血管や腎機能障害などの内科、白内障などの眼科、めまいやふらつきなどの脳神経、耳鼻科などなど、受診する科目が5つも6つもあります。そして各受診の主治医から、リハビリのメニューやプログラムを渡されて、毎日そのメニューの運動や食事が日課になります。
運動、食事作り、リハビリの日課をすべてきちんとこなそうとすると、1日5時間を超えるでしょう。さらに一回の受診の往復と待ち時間は2時間以上。
今まで通院なしで働いてきた私は、高齢や障害で通院されている利用者さんたちが、支援を受ける時間をやりくりしていることに、思いが至りませんでした。
支援者のサービス会議などの面談で、話し合いがまとまらずに長居をして、ときには「関係づくり」と称して支援者の都合で雑談をして、どちらも支援者の力量不足のために、利用者さんの貴重な時間を奪ってきたのではないかと反省するこの頃です。