取材記事を書くということ[2015年03月03日(Tue)]
起業支援ネットでは、「aile」という会報誌を創立以来発行し続けています。
最初は、毎月発行、その後隔月になり、3年前から年4回の発行となりました。数年前までは、イベントや講座などの予定を告知する意味合いも強かったのですが、そういった部分はインターネットやメールでのご案内に移り変わり、現在は、起業家の方への取材記事が中心になっています。ページにすればたった4ページのささやかな会報誌ですが、そのaileの取材記事を書くことは、わたしにとって、とても大切な意味を持つ仕事でした。
もちろん、取材記事なんてそれまで書いたこともなく、誰かに「こうやって書けばいい」と教えてもらったこともなく(文章へのアドバイスなどはいただきましたが)まぁ、見よう見まねで取材して、書く。その繰り返し。その中でちょっとずつ、自分なりの取材記事を書くことへの姿勢とか作法のようなものができてきたかな?と思ってました。
ちなみに、私が書いた記事で「売り上げが上がった」とか「取引先が増えた」という声は一度もいただいたことがありません(笑)。どちらかというと「生き方としての起業」にスポットを当てたいという気持ちも強く、取材したご本人から「初心を思い出せた」「自分自身を振り返ることができた」「親に見せたら泣いた」「いつの間にか家の仏壇に飾ってあった」というような声をいただくことが多かったです。取材の中でその方自身が話したいことをお聞きするというのはもちろんですが、取材を通してその方自身も気づいていないことを一緒に見つけにいきたい、という気持ちもありました。
実は、ここ1年、この大切な仕事に取り組めていませんでした。理由を挙げればすべて言い訳になりますが、あれやこれやに取り紛れているうちに発行が遅れ遅れになり、あぁ、これではいけない、と改めて思ったのが数か月前のこと。
そこで、信頼しているライターさんにaileの編集長をお願いすることにしました。
その彼女が書いてくれたブログ。
◆起業支援ネット「aile」の編集長になりました
http://yoshimi-deluxe.hatenablog.com/entry/2015/03/03/013123
そして一緒に取材に行った時のブログ
◆コレラのない時代の愛
http://yoshimi-deluxe.hatenablog.com/entry/2015/01/21/205300
このブログを読んで、取材して記事を書くという営みの中で「煉獄の火に焼かれてのたうちまわる」ことができる彼女だから、わたしは託そうと思ったんだな、と改めて思ったわけです。
取材って、自分自身を対象の中に投じることとすすっと引いて全体を俯瞰すること、相手に影響を与えることと与えないこと、その両方のバランスが大事だと思っています。相手にとって鏡になると同時に、取材させていただく方やコトが鏡になって自分が映し出されてしまうこともあります。
そして、取材対象の方の目線、読む方の目線2種類(その方を好きで応援している人の目線、その方のことをあまりよく思っていない人の目線)、そしてその取材記事を発行する立場の人(今回なら起業支援ネット)の目線、これらを行ったり来たりしながら、そのどこに軸を置くかを決めていく…。それをしていくうちに、自分の中にたくさんの人のまなざしが宿って、書いている自分の中に変化が起こっていく。それは、編集学校用語でいえば、エディティングモデルの交換、なのではないかな〜。
それが面白くて、楽しくて、苦しくて、辛くて。だからこそやりがいがあるんだと思います。
あぁ、こんなこと書いてたら、またわたしも久しぶりに取材記事が書きたくなってきた(笑)。
でも、やりたいことを任せることのできる幸せも感じています。
あ、ちなみに彼女がブログに書いてくれたように新しい価値をそっと提示もしたいですが、会員にもなってほしいので(笑)、リアルタイムで新編集長のお仕事っぷりを味わいたい方はぜひ賛助会員になってください(webでは、次号を発行したタイミングで前の号の方をアップしています)!
最初は、毎月発行、その後隔月になり、3年前から年4回の発行となりました。数年前までは、イベントや講座などの予定を告知する意味合いも強かったのですが、そういった部分はインターネットやメールでのご案内に移り変わり、現在は、起業家の方への取材記事が中心になっています。ページにすればたった4ページのささやかな会報誌ですが、そのaileの取材記事を書くことは、わたしにとって、とても大切な意味を持つ仕事でした。
もちろん、取材記事なんてそれまで書いたこともなく、誰かに「こうやって書けばいい」と教えてもらったこともなく(文章へのアドバイスなどはいただきましたが)まぁ、見よう見まねで取材して、書く。その繰り返し。その中でちょっとずつ、自分なりの取材記事を書くことへの姿勢とか作法のようなものができてきたかな?と思ってました。
ちなみに、私が書いた記事で「売り上げが上がった」とか「取引先が増えた」という声は一度もいただいたことがありません(笑)。どちらかというと「生き方としての起業」にスポットを当てたいという気持ちも強く、取材したご本人から「初心を思い出せた」「自分自身を振り返ることができた」「親に見せたら泣いた」「いつの間にか家の仏壇に飾ってあった」というような声をいただくことが多かったです。取材の中でその方自身が話したいことをお聞きするというのはもちろんですが、取材を通してその方自身も気づいていないことを一緒に見つけにいきたい、という気持ちもありました。
実は、ここ1年、この大切な仕事に取り組めていませんでした。理由を挙げればすべて言い訳になりますが、あれやこれやに取り紛れているうちに発行が遅れ遅れになり、あぁ、これではいけない、と改めて思ったのが数か月前のこと。
そこで、信頼しているライターさんにaileの編集長をお願いすることにしました。
その彼女が書いてくれたブログ。
◆起業支援ネット「aile」の編集長になりました
http://yoshimi-deluxe.hatenablog.com/entry/2015/03/03/013123
そして一緒に取材に行った時のブログ
◆コレラのない時代の愛
http://yoshimi-deluxe.hatenablog.com/entry/2015/01/21/205300
このブログを読んで、取材して記事を書くという営みの中で「煉獄の火に焼かれてのたうちまわる」ことができる彼女だから、わたしは託そうと思ったんだな、と改めて思ったわけです。
取材って、自分自身を対象の中に投じることとすすっと引いて全体を俯瞰すること、相手に影響を与えることと与えないこと、その両方のバランスが大事だと思っています。相手にとって鏡になると同時に、取材させていただく方やコトが鏡になって自分が映し出されてしまうこともあります。
そして、取材対象の方の目線、読む方の目線2種類(その方を好きで応援している人の目線、その方のことをあまりよく思っていない人の目線)、そしてその取材記事を発行する立場の人(今回なら起業支援ネット)の目線、これらを行ったり来たりしながら、そのどこに軸を置くかを決めていく…。それをしていくうちに、自分の中にたくさんの人のまなざしが宿って、書いている自分の中に変化が起こっていく。それは、編集学校用語でいえば、エディティングモデルの交換、なのではないかな〜。
それが面白くて、楽しくて、苦しくて、辛くて。だからこそやりがいがあるんだと思います。
あぁ、こんなこと書いてたら、またわたしも久しぶりに取材記事が書きたくなってきた(笑)。
でも、やりたいことを任せることのできる幸せも感じています。
あ、ちなみに彼女がブログに書いてくれたように新しい価値をそっと提示もしたいですが、会員にもなってほしいので(笑)、リアルタイムで新編集長のお仕事っぷりを味わいたい方はぜひ賛助会員になってください(webでは、次号を発行したタイミングで前の号の方をアップしています)!
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