ゆるゆる子育てこらむ1 [2011年12月26日(Mon)]
ゆるゆる子育てこらむ6 (2012年05月24日放送) ゆるゆる子育てこらむ5 (2012年04月19日放送) ゆるゆる子育てこらむ4 (2012年03月22日放送) ゆるゆる子育てこらむ3 (2012年02月23日放送) ゆるゆる子育てこらむ2 (2012年01月26日放送) ゆるゆる子育てこらむ1 (2011年12月14日放送) こんにちは。 エンパワメントみえの志治です。 子どもと女性への暴力防止活動をしています。これから月1回、「ゆるゆる子育てこらむ」でお世話になります。よろしくお願いします。 ゆるゆる子育てこらむ1 子どもや女性、障がいのある人、外国籍の人などを「社会的弱者」ということがありますが、そう言われている人たちは、決して弱い人たちではありません。社会的に力を発揮する場が与えられず、弱い人と見られているだけのことです。人はだれもが、さまざまな力を持っています。その力とは、生命力、個性、問題解決力などです。 子どもたちにも問題解決力があります。このたいへんな状況を生き延びている力もあります。しかし、いじめや虐待などの暴力にあっている子どもは自分の中に解決できる力があるなんてことが信じられません。この暴力からどうやって逃げられるのか、逃げることなんてできないと無力感でいっぱいになってしまったり、暴力のきっかけを作ったのは自分にある、自分が悪かったんだと自分を責めたりしています。例えば両親のけんかを見たとき、「この喧嘩を何とか止めたい。でも止めることができない自分…」と思ってしまいます。 そんな人たちに、「あなたは悪くない」というメッセージを伝え、自分の中にある問題解決力に気づいて発揮できるよう手伝うことをし、暴力の被害者になることをSTOPします。 また、加害者になってしまった人の多くはかつての被害者であったということがあります。被害にあった人のすべてが加害行為をするわけではありませんが、虐待に関しては70%の人が他人や自分に暴力をふるうといわれています。あとの30パーセントの人は暴力をふるいません。その人たちは何故暴力をふるわないのでしょう?それは、心の傷が回復しているからです。自分を大切に思う気持ちを取り戻すことができたからです。虐待を止めるには、加害者への支援も必要です。 暴力の起きる原因は、怒りをためてきた結果であるとか、強いストレスのせいだと思われています。怒り心頭の結果だと。でも、考えてみてください。怒り、ストレスがたまったら、皆さんは暴力をふるいますか?暴力をふるわないでも怒りやストレスを軽減することはできます。また、いくら腹の立つことがあったとしても、近所の人や会社の同僚を殴ったりしますか?暴力をふるう人は場面と相手を選んでいるのです。自分より弱い相手を選んでいるのです。 このように、怒りの感情を表す行動は選ぶことができるのです。暴力とは加害者が選んだ行動なのです。暴力は加害者側の問題であり、決して被害者側の問題ではありません。「被害者に落ち度があった」なんて考え方は捨てましょう。そんな考えを持つということは、加害者に言い訳を与えることになります。「だって、あいつが怒らせたんだ。怒らせたあいつが悪い」ということです。これって、加害者に加担することになりませんか?被害者が自分を責めて、自身の問題解決力を生かせないなんてことになるようなことはやめましょう。 子どもも大人も一人ひとりが、自分の持つ力を発揮できるよう働きかけることをエンパワーするといいます。エンパワメントの方法はいろいろあります。特に、感情を認め、共感をするということがエンパワメントの第一歩だと思います。「怒ったていいんだよ。泣いてしまうほど悲しいのね。」とその人の感情を知ることです。私たちにはどんな感情を持ってもよいという権利があります。でも、相手の権利を奪わないよう、それらの感情を表す方法を選ぶことが大事なことです。 手話で「人権」という言葉を表すには、胸の前で「人」という感じを書き、もう一方の手で力こぶを作ります。人権というのは人の力です。三重県では今年、「子ども条例」ができました。この条例は子育ちのための社会づくりの条例ではなく、子どもたちが権利の主体であるということを謳った「子どもの権利条例」です。現在、津市、松阪市では子ども条例づくりに取り組んでいます。また東員町でも取り組みが始まったそうです。ぜひ、子どもの声が反映されたものになって欲しいと思います。 三重県の条例の策定委員として、昨年県内約20か所で子どもの声を集める子ども会議をし、条例が制定された今年度は、7か所で子ども条例を子どもたちに知らせるワークショップを開きました。次回はそこで出た子どもの声などをお知らせします。 |
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Posted by
のきは
at 21:49