
カタツムリの連結[2021年11月29日(Mon)]
泉谷公園で珍しいものを見ました。ヤツデの葉の上でカタツムリが連結していまし
た。カタツムリは雌雄同体なのでどちらかがオスでもう一方がメスというわけではあ
りません。1つの体の中にオスの器官とメスの器官をあわせもち同時にその機能を果
たすことができるそうです。したがって、双方から精子を送り、双方で卵子と受精さ
せているわけです。同一個体内で受精させることもできるそうですが、産卵数がぐっ
と少なくなるので通常はないそうです。通常私たちが目にする植物の場合オシベ・メ
シベが一つの花についているのはごく当たり前で、個体としてオス、メスはっきり分
かれている方が少ないように思います。動物の場合ですが、脊椎動物や昆虫類など進
化の段階が進んでいると思われるグループでは雌雄同体で同時にオスとメスの機能を
果せる種はきわめて少数です。環形動物(ミミズなど)はすべてが、軟体動物ではカ
タツムリ、ナメクジ、ウミウシなどが雌雄同体で同時にその機能を果たすと書かれて
いました。動物と植物では繁殖に関しては進化の方向が少し違うのでしょうか。