ヤツデの花[2025年12月22日(Mon)]
泉谷公園の森の中、何か所もでヤツデが花をつけています。ヤツデはウコギ科ヤツデ
族の常緑低木で、関東以南の海岸近くの林内に自生していますが、社寺や民家の庭に
古くから植えられてきました。ヤツデの花は、晩秋から初冬、だいたい11月ごろに咲
きます。大きな掌状の葉が目立つ植物ですが、花は意外に小さく、白色から淡黄白色
の五弁花が多数集まって球状の花序をつくります。この花序が枝先にいくつも立ち上
がる姿は、冬枯れの庭や林縁でひときわ明るく見えます。花には雄しべと雌しべの両
方があり、ハエやハチ類など、寒い時期でも活動する昆虫が訪れて受粉を助けます。
ヤツデは日陰にも強く、冬に花を咲かせる性質は、昆虫にとって貴重な蜜源となると
同時に、日本の里山の冬景色を静かに彩る存在といえます。



