カツラ[2025年09月18日(Thu)]
大百池畔のカツラの黄葉が始まりました。おゆみの道の信号の歩道、有吉公園の側
道、泉谷公園など多くのところで見ることができます。程度の差はありますが黄葉が
始まっています。カツラはカツラ科カツラ族の落葉高木で全国の山地に自生していま
すが、木姿が美しいので街路樹や公園樹として利用されているそうです。長寿として
も知られ各地の自治体で天然記念物に指定され、名所となっているものも多いと聞き
ます。また、この時期、辺りに芳香を漂わせることでもよく知られています。特に雨
上がりの時によく気が付きます。
話は飛びますが、月にもカツラの木があるそうです。日本では月といえばウサギです
が、中国ではあの形をカツラに見立てて、「月には大きな桂の木があり、そこに「桂
男(けいだん)」という男がいて、罪を受けて一生その木を伐らされている」という
話のようです。古代日本は中国の文化的影響を強く受けていましたので、インド伝来
のウサギとともにカツラは月と結びつき多くの物語や歌に取り上げられているそうで
す。今日もまた、柿本人麻呂の歌を一首。「月読(つくよみ)の 持てる桂も 時じ
くぞ 常磐ならぬは 人の命か」



