紅葉あるいは黄葉[2024年12月04日(Wed)]
おゆみの道でも本格的に木々が紅葉しつつあり、多くの場所が絶好のスナップショットポイントとなっています。ところで紅葉(黄葉)の仕組みについて簡単なおさらいです。関与しているのは葉っぱの中にあるクロロフィル(緑)、カロテノイド(黄)、アントシアニン(赤)の三つの色素です。クロロフィルは光合成をになっていて葉の中に沢山ありますので通常はこれが目立ち葉は緑色に見えます。太陽の光が弱くなり気温も下がってきますと葉を維持するコストが負担となりますので、クロロフィルが分解され、芽や根の栄養に回されます。すると今まであったカロテノイドが目立つようになります。これが黄葉です。クロロフィルの分解前に作られ葉の中に閉じ込められた糖類はアントシアニンに変換されます。これが紅葉です。これらはすべて中間段階がありますので緑⇒黄⇒赤のグラディエーションも随所で見られます。ところで何故アントシアニンが合成されるのかについては、➀紫外線を吸収説、A植物食性昆虫への警告説があるそうですが、まだ判っていないようです。