イチョウ[2021年11月15日(Mon)]
大百池公園でイチョウが黄葉しています。泉谷公園からここ大百池公園までの間には
この木1本だけですので貴重です。中国原産の裸子植物で、東アジアだけでなく欧州
やアメリカ大陸などに伝わり街路樹、公園樹として広く利用されています。しかし、
野生種は中国南部にわずかしか残っていなくて絶滅が心配されているそうです。イ
チョウは漢字で銀杏、公孫樹、鴨足樹などと書きます。銀は白のこと、銀杏の実が白
くて杏に似ているので銀杏。公は祖父のこと、祖父が植え、孫がその実を収穫するの
で公孫樹、葉っぱが、ひれかきがある鴨の足に似ているので鴨足樹だそうです。「鐘
つけば銀杏散るなり建長寺(漱石)」。「柿食えば・・・」の俳句がすぐ連想されま
すが、子規と漱石は友人で、漱石の句に触発され子規が奈良で詠んだ、とありまし
た。