ミズカマキリとミズムシ[2021年11月10日(Wed)]
本会はおゆみの道の5か所での水質検査とは別に支川都川の2か所でも水質検査と生き
ものしらべを毎月行っています。おゆみ野の調整池から流れ出た水を調べるためで
す。直線的な流路で成型したコンクリートブロックで3面固めてありますので、生物
相は貧弱で調べていても全く面白くありません。いつもはヌマエビの仲間(シナヌマ
エビ?)やシジミの仲間(タイワンシジミ?)が常連ですが、今回はミズカマキリ
(写真A)とミズムシ(写真B)が取れました。いずれも水の汚れ具合を知る指標生物
ですがこれらがいると「汚れている」と判断されます。ミズカマキリはタイコウチ科
の水生昆虫でカマキリには縁遠い種ですが、同じように動物食でオタマジャクシや小
魚を餌にしているそうです。汚れた環境にいるのですがそれでも棲めなくなっている
ようで地方によっては絶滅危惧種に指定されています。ミズムシはダンゴムシとおな
じワラジムシ目に属し腐植質を餌にしていますので水の中の掃除屋さんとも言えま
す。厄介なのは水生昆虫に同名のミズムシがいることです。もちろん皮膚病の水虫と
は全く関係ありません。